〈お知らせ〉
『スマホ詰パラ好作選2014-2016』作品掲載についてのアンケート
2018年2月18日(日)まで受け付けています。
収録作家の方で回答がまだの方は何卒ご協力のほどよろしくお願いします。


さて、今回はとある手筋についてまとめていきます。
まずは次の作品をご覧ください。


①橋本 樹作 「詰パラ」昭和51年11月号 百人一局集
2018-02-08a

69角、13歩、58馬、16玉、15龍、同玉、25馬まで7手詰

70~80年代の花形短編作家、詰将棋界のミキティこと橋本樹氏の作品です。
3手目58馬と引いた局面で角と馬が連結しますが、この際に馬の方が上でなければ最終手が実現しないため、初手は69角を最遠移動する必要があります。
今回はこの手筋の作例を発表順にまとめていきます。


②柳原裕司作 「詰パラ」昭和62年4月号 創棋会作品展
2018-02-08b

59香、56金合、58龍、46玉、55角、同金、57龍まで7手詰

詰パラ前編集長の柳原氏の作品です。
59香~58龍で龍と香が連結します。
「5段目の玉に最下段の香打は名作揃い」とは作者の弁ですが、本作もご多分に漏れずでしょう。


③原田清実作 「詰パラ」平成8年11月号 小学校
2018-02-08c

19香、23玉、33香成、同と、18飛、89馬、13飛成まで7手詰

中合マスター原田氏の作品です。
初手17香は23玉、33香成、同と、18飛、22玉で逃れ。
19香~18飛として飛車を上にしておけば22玉は11飛成までの詰みとなります。


④武島宏明作 「詰パラ」平成24年8月号 大学 改作図

2018-02-08d

17角成、41玉、26角、46歩合、同香、同桂、42龍、同玉、
53角生、52玉、62角成、41玉、42歩、同玉、53馬上、41玉、
63馬引、52桂合、同馬左、同歩、42歩、51玉、63桂、61玉、
71馬まで25手詰

これまでの作品は強い駒が上になるように連結していましたが、本作は逆に角が馬の上になるように連結します。
意味は当然打歩詰回避になります。
発表図は余計な拡張をしたゲテモノの30手台でしたが、改作図は20手台なので中編名作選に売り込みをかけておきます(笑)


⑤武島宏明作 「詰パラ」平成25年11月号 高校 改作図
2018-02-08e

37龍、23玉、36飛、34歩合、同角、24玉、23角成、同玉、
33飛生、12玉、13歩、22玉、23飛成、同玉、33龍まで15手詰

④の飛車バージョンで、打歩詰を回避するために飛車を龍の上にします。
これまでの作品は遠打や最遠移動でしたが、本作はソッポ龍で表現しています。
尚、最遠移動で行うとこんな感じになります。
2018-02-08f

33飛生、24玉、39飛成、23玉、38飛、89と、33飛生、12玉、
13歩、22玉、23飛成、同玉、33龍まで13手詰


私が知る限り作例はこれくらいでしょうか。
他にあれば教えて下さい。