2014年08月

Tour the last ~第三章~


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乗れなかったトワイライトエクスプレス。翌日は難なく運転されました…(;一_一) (T)
◆室蘭本線 黄金~崎守間 8001レ トワイライトエクスプレス 2014.8.8◆











【第三章/空白の24時間】





今夏のメインイベントである『トワイライトエクスプレス乗車』を目前にしながらも、まさに青天の霹靂とも言える突然の運休で撃沈…((+_+))



苦し紛れの代替案として急きょ寝台券を購入した『北斗星』も運休。

そして最後の手段だった『はまなす』も青森~函館間を区間運休。



京都駅、東京駅で路頭に迷ったボクたちは、最終的に『レール&レンタカー』で購入していた全行程の切符をキャンセルすることを決意しました。







ボクとしては、旅の全面中止を考えました。

メインのトワイライトに乗れなければ、大枚はたいて中途半端に旅を継続するよりも、次のチャンスを模索する方が得策だろうと思ったからです。





しかし、完全に中止するのは… ちょっと…


そう思い始めてすぐに…



うなだれて乗っていた総武快速の車内で、ボクはスマートホンと格闘していました。


う~む…
前向きに考えてはみたけれど、

夏休み期間中に、いきなり前日に搭乗予約なんて出来るのか???


そんな疑問を抱きつつ、明日の航空券を探していたのです。





そして…


馴染みの(?)ジェットスター、成田7:40発の千歳行に僅かながら空席があるようで、こいつをゲットしようと試みますが、どうもうまくゆきません。

そして、この便は『予約可』になったり、『満席』になったりを繰り返していました。
なんでだろ?



いつの間にやら、
『絶対このフライトを予約してやる~!』
と、意地になっている自分が居ました。

人の気持ちとは不思議なものです。



しかし、スマホ操作による予約は滞り、そうこうしているうちに千葉駅に着いてしまいました。



改札で『事故返』と押印された乗車券を提示します。
キャンセル作業は改札では出来ず、みどりの窓口へ行くよう案内されました。




重い足取りでみどりの窓口へ行くと、本日と明日の運休計画が掲示されていました。



8月6日
上野発札幌行き カシオペア
上野発札幌行き 北斗星
大阪発札幌行き トワイライトエクスプレス
札幌発上野行き 北斗星
札幌発大阪行き トワイライトエクスプレス


8月7日
札幌発上野行き カシオペア
札幌発大阪行き トワイライトエクスプレス



((+_+))




北海道夜行特急全滅~

ポッカリ一日穴が開いちゃいましたね…




判ってはいるのですが、これを見た途端に身体中の力がまたもや抜けてしまい…


なんとも言えぬ虚無感。




そう言えば、一ヶ月前の7月6日、この千葉駅みどりの窓口では鉄娘まりっぺが10時打ちにトライしました。

訳あって狙いは『はまなす』だったのですが、滑り止めのつもりだったのに意外にも撃沈~(-_-メ)

しかし、隣の窓口ではトワイライトエクスプレスを所望した人が見事ゲットしていたそうです。


まりっぺによると、その人はとても喜んでいたとか。
そりゃそうでしょうね…

でも、その方もボクらと同じ運命に…(・_・;)






絶望感の中、様々な思いが交錯していました。


でも、しょげてばかりじゃいられません…


キャンセル手続きの間、今度は娘のスマートホンを使って試してみました。

すると、な~んと不思議なことでしょう。

あれだけ四苦八苦したのに、一発で予約出来ちゃいました。



トワイライトエクスプレス運休により、一時は旅の全面中止も考えたのですが、様々な状況を考慮し、翌日朝の飛行機で札幌を目指すことになりました。


飛行機なんて…ねぇ…

(-_-;)

ホントに不本意ですが、緊急事態ですから仕方ありません。






自宅を今朝5:00に出発し、本来の予定ならば長岡~新津間を走っている頃に帰宅しました。

ヤケ酒でもくらいたいところですが、ここは我慢我慢。
(*_*)



PCで空港からのレンタカーを予約し、仕切り直しの準備は整いました。









翌8月7日、予定通りならば(しつこい?)五稜郭を発車し、DD51重連に牽かれてゆったりと北上しているであろう頃、仕切り直しの旅立ちと相成りました。


成田空港第二ターミナルに着いたのは6時半過ぎ。


本来ならば、間もなく長万部あたりではないかと思われる時刻です。

本当にしつこいようですが、そんなコトばかり考えていました。







ボクたちが搭乗するのは、ジェットスターGK103便です。

成田を7:40に出発し、新千歳には9:20到着予定。








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乗りま~す!  (T)










機種はよく判りませんが、エアバスA320?










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3-3座席で、やや狭めの機体でした。  (T)













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いい天気ですね~♪  (T)







昨日、青森県内は大雨でした。
その影響により、ボクらのトワイライトが運休になっちまったのですが…


そんなコトを想像できないくらい、成田の朝は青空でした。



しかし、目指す北海道は雨降りのようです。









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夏晴れの関東を後にして…  (T)






成田を離陸したのは7:50頃だったでしょうか。

無事に行動していれば、間もなく東室蘭に到着するはずです。





機中、ボクは爆睡していました。

成田で購入した朝食のおにぎりにも手をつけずに。



アナウンスによると、到着が5分程早まるとか。

天候はやはり雨だそうです。










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間もなく着陸~♪  (T)






ボクは10度くらいの渡道歴がありますが、飛行機を利用したのは僅かです。

記憶しているのは過去に一度きり。


それは確か5月で、羽田を発って千歳上空に達したものの、季節外れの大雪により着陸不可能となってしまい、幾度か旋回した後に羽田へ引き返した…というエピソードがあります。

羽田で暫く待機していたのですが、午後になって天候が回復したため再フライトで着陸できました。


その頃は千歳空港でしたから、自衛隊と滑走路を共有していた時代ですね。




なので新千歳になってからは初めて…?


…なのですが、一度だけ新千歳空港に来たことがあります。

1995年の4月、ドイツからの帰りでした。

約三週間かけてドイツ、ポーランドの蒸気機関車を撮影し、帰国する時。

機内から窓越しに九十九里浜を眺め、
『おー!久しぶりに帰って来たのう!』
なんて思ったのですが、成田が強風で着陸できず。

これまた幾度か旋回した後、な~んと千歳へ行くハメになりました。

その時、新千歳空港に来たんですね~
当然機外へ出てはいませんが(笑)


記憶は定かではありませんが、成田に朝か午前中に着くはずが、結局夕方近くになったような覚えがあります。




なので千歳空港とは決して良い相性ではないような気が…(・_・;)




…そんな心配は他所に、我がGK103便は無事に着陸。




本当にしつこいようですが、もしもトワイライトエクスプレスに乗っていれば、ちょうど空港の近くである南千歳を出たあたりです。


(・・?



所要時間


(東室蘭~南千歳)=(成田~新千歳)


…ということ?






更に、昨日乗っていたはずのトワイライトエクスプレスに追いついたということですね。



本来ならば大阪を出て札幌へと向かう道のり。

その時間内に京都駅で右往左往し、東京駅でドタバタし、千葉駅でも時間食い、家に帰って風呂入って飯食べて、普通に寝て、起きて、移動して、飛行機乗って、千歳に着いて…。


気がついたら当初のスケジュールにピッタリ追いついた…



これをどう考えるか…(・_・;)





ボクたちはトワイライトエクスプレスに乗車するのが目的であり、色々とあって予定時刻に戻れたとしても、ち~っとも嬉しくないんですよねぇ…


むしろ『乗れなかった時間』は全くの空白。


空白の部分を失ったダメージは、あまりにも大きいということです。












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お天気悪っ…(*_*)  (S)







新千歳空港ターミナルは然程混雑しておらず、ホントに今は夏休みなの?って感じでした。

しかし、レンタカーオフィスが集結している一角へ来ると様相は一変。

ここだけは人口密度が高く、少々息苦しく思いました。



やはり飛行機&レンタカーというのが北海道の定番なのでしょうか?



たくさんのレンタカー会社が軒を並べ、次々と送迎バスが来てお客を誘導しています。


ボクらが借りるのはタイムズレンタカー。







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タイムズのバスが来ました。  (T)






空港内にあるのはカウンターのみで、レンタカーオフィスは空港から少し離れた所にあるようです。
色々なレンタカー会社のバスがひっきりなしに発着していました。


タイムズのバスも、運転士さんが無線連絡をしながら走り、オフィスでボクらを降ろすと、すぐに空港へ戻って行きました。



レンタカーオフィスは空港から10分くらい走った所にあり、なんだか辺鄙な場所だなぁ~と思ったのですが、なんと千歳線南千歳駅のすぐ近くでした(・_・;)









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ボクらの足となるスズキ・スイフト(^^)v  (S)







もしかすると…

クルマのチョイスを誤ったかも…


荷物が…(--〆)







まぁ、なんとか詰め込み、後方の視界も確保して出発~(^o^)/


特に予定も無く、鉄チャンしようと思ってもブルトレ系は全部運休だし、貨物だってダイヤ滅茶苦茶でしょうから、もういきなり宿泊予定のホテルをナビに登録。

テキトーに走って寄り道して、午後の早い時間にチェックインしようかと。

宿までは約70kmとのことでした。







道道16号線をひたすら走ります。

信号が殆ど無く、一般道なのにずっと走りっぱなし。
都会の渋滞が日常となっているボクたちにとって、全く異次元の世界のようです。


途中で国道276号線に入り、やがて右手には支笏湖が広がってきました。

広がって…と言っても、木々にさえぎられて良く見えません。

湖畔にクルマを停められる処はないかと探すのですが、見つからぬうちに道は支笏湖から離れてしまったため、ず~っと引き返してキャンプ場のようなエリアに到着。







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(^v^)  (T)














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空白の24時間を返せ~!  (Y)







ここの気温は22℃くらい。
涼しいというか、ちょっと肌寒い感じでした。

酷暑の我が地元と比べると、まさに天国のようです。


支笏湖は周囲約40kmで、面積としては国内第8位。
しかし最大水深が363mもあり、国内第2位の深度となっています。
また、水質の透明度が高く、かの有名な摩周湖に匹敵する程だとか。


それにしてもだ~れも居ません。
全く観光地化していない、静かな湖でした。







さて、更に国道276号線を進みます。

すると『きのこ王国』なる店舗を発見。

ちょっと見に観光向けの施設のようで、少々敬遠気味になるのですが、『きのこ汁 100円』という看板に惹かれて立ち寄ることにしました。









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あまり好きなタイプではないのですが…  (T)













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地の野菜、そして多種のキノコが販売されていました。  (T)









お昼時を過ぎていることもあり、ここで昼食をいただくことにしました。





やはりキノコ関連のモノがいいかな…










↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 













↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 












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きのこいなり(@^^)/~~~  (T)





これは主にカミさんが食べました。

美味しかったそうです。














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きのこ焼きそば…(^.^)  (S)





サル君、ヘタレ君が食べました。

ボクは遠慮系…(*_*)

















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豪華?三点(^O^)/  (T)






左から…

いも餅
地鶏焼
きのこフランク

…です。





きのこフランクは旨かったです。
意外ですが…(笑)

ソーセージ系には結構煩いですからね~ウチは(^_-)-☆
ちなみに追加でもう一本食べちゃいました。
















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きのこ天丼(ミニ)&きのこ汁(^^♪  (T)






これはボクが食べました。

マイタケの天ぷらが旨かったです。


キノコ汁は見た感じ平凡ですが、実は具(キノコ)がたくさん入っていて美味!
いい味加減で、ここでは一番の旨さでした。









きのこ王国を後にして車を走らせると、ほんの10分足らずで本日のお宿『北湯沢温泉 湯元 第二名水亭』に到着しました。












↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 














↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 













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\(^o^)/  (T)








230室もある大きな温泉宿です。

基本的に大きな宿は好きではないのですが、様々な条件を考慮してここを選択しました。





◆北湯沢温泉 湯元 第二名水亭◆

http://www.dai2-meisuitei.com/








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!(^^)!  (H)















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(^.^)  (H)







ビックリしたのはレセプション。

な~んと、長蛇の列が出来ています。

ざっと数えたところ、なんと20数人待ちです。
人気アトラクションじゃあるまいし、これには閉口しました。

ちょうどチェックイン開始時刻直後であり、お客が集中したのでしょうが、キャパシティに対する受け入れ態勢が甘いですね。
もしも『この行列』が常態化しているのであれば、大いに問題です。







チェックインに手間取り、少々気分を害しましたが、館内は清潔で好感が持てました。

部屋は35㎡の和洋室。
ボクらの人数に丁度良い広さかな。




↓ こんなお部屋


B024
(公式HPより)





さ~て! 早速温泉へ。

子供らは温泉プールへと行きました。

この宿にはインドアの温泉プールと、『温泉ビーチ』なるアウトドアの温泉プールがあり、ここの目玉となっています。
ボクも子供らが喜ぶかと思い、こういう施設のあることを理由にここを選びました。







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温泉ビーチ♪  (Y)







ボクは軽~く温泉を楽しんだ後、売店でサッポロクラシックのロング缶を購入し、部屋でいただきました。

昨日から続いたドタバタが、温泉とビールで少し緩和されたような気持ちになりました。







でも…

未だ明日のトワイライトエクスプレスを撮影するのは…

なんだか素直な気持ちでカメラを向けられないような気がしていました。











カミさん、子供らが帰って来たのは17:45頃だったでしょうか。

少し早めですが、18:00から夕食にしようと出掛けました。



この宿は夕食、朝食共にバイキングです。

種類が多く、評判も良いみたいなので、これも選択の理由となっていました。







じゃ~ん!






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いざっ!レストランへ!  (M)








レストランは大勢のお客さんで賑わっていました。


人だらけなので全体の写真は遠慮して…


↓ こんな感じです

B021
(公式HPより)






とにかく種類が多かったです。
全てのお料理を食べ尽くすのは不可能かと思われます。



↓ お刺身もこんな感じで…

B026
(公式HPより)










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こんな感じで少しずついただきました。  (T)














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ステーキ&サラダ(^^)v  (T)













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ジンギスカン(^o^)/  (T)









デザートも充実していました。

果物、スイーツ、アイス、色々揃っていましたよ~





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クレープ作りも出来ます❤  (T)









いやいや、食べた食べたぁ~

品揃え、味ともに満足でした。


ボク的なマイナス点はビールですね。
どーしようもないA社のSDをメインにしているようでは…

北海道なのですから、サッポロにしましょうよ~

とにかくAのSDだけは本気で要らないので…

(ーー゛)













20:30からはホテル正面の山の上に花火が打ち上げられました。








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\(^o^)/  (T)








雨降りでしたが中止にならず、見られて良かったです。




21:00からはビンゴ大会!

戦利品は僅かながらも、子供たちは充分楽しんでいたようです。










翌朝…

4:30に起床し、窓を開けてみるとザーザー降りの雨((+_+))



かな~り躊躇しましたが、重い腰を上げて出掛けました。

鉄娘まりっぺも元気に起きてスタートです。





雨のせいもあるのでしょう、かなり涼しい朝でした。
クルマの温度計によると、外気温は18℃でした。

酷暑の地元に戻りたくなくなっちゃいます…(笑)







撮影地は、雨降りなので車から降りてスグの場所が良いかと思い、黄金~崎守間の陸橋上にしました。
ここならクルマを降りて数歩で撮影場所まで行けますから(*^^)v









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お天気ならば海がキレイなんでしょうけれど…  (T)








さあ!

因縁のトワイライトを迎え撃ちますよ~!






≪Tour the last  つづく≫





◆使用機材
M/まりっぺ= PENTAX Km    FUJIFILM XF1 (R)
S/サル= SONY DSC-W630 (V)
H/ヘタレ = SONY DSC-WX1
Y /ゆかピー = FUJIFILM XF1 (B)
T/つねぴょん= PENTAX K7    FUJIFILM X20 (S)





↓ 拙ホームページも宜しくお願いいたします!

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Tour the last ~第二章~

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ボクたちの夢を託したトワイライトの寝台券…  (T)








【第二章/You can never come to this place】





ここ何年間、夏の旅は全て家内の郷里である鹿児島へ行くためのものでした。


今年の計画でも当初は鹿児島を絡めていました。
但し、北海道ブルトレを利用するという前提です。

東京発、札幌経由鹿児島行き、または鹿児島から札幌経由で帰って来るという、かな~り無茶な(笑)計画を練っていました。
ですが、様々な観点から検討した結果、日数の問題、その他の事情などによって見直しすることに。

残念ながら今回は帰郷をせずに『寝台列車の旅』だけにして、基本としては『トワイライトエクスプレス乗車!』ということを第一の目的としました。


計画の骨子は、トワイライトエクスプレスに往復乗車、または北斗星など、他の寝台列車を交えて複数の案を出し、あとは寝台券が取得出来るか否かで臨機応変に計画を進めてゆこうかと。

やっぱり往復ともトワイライトを取るのは至難の業?
行きか帰りのどちらかに乗れれば御の字かも知れません。


そう、肝心のトワイライトが最大の難関なのですから、こいつを取れるか、ダメなのかで旅の内容はガラリと変わってしまいます。

トワイライトエクスプレスは以前より人気が高く、チケットを取ることが日本一難しいとされている列車です。
そして先般の廃止決定発表により拍車がかかったようで、相当ヤバい状況になっているようです。


北斗星も同様で、夏休み期間ということもありますから、そう簡単にはコトは進まないであろうと思っていました。

なので比較的ハードルの低い『あけぼの』や『はまなす』も視野に入れつつ複数案を並行して進め、その都度足しげく駅通いをしました。

滑り止めである『あけぼの』は往路、帰路ともに一時キープしていたこともあったんですよ~

とにかく『寝台列車に乗る旅』なのですから、『あけぼの』~『はまなす』の乗継だって良い訳なのです。

ボクだけではなく、カミさん、娘も手分けして駅巡りをしました。
更にはキャンセル待ちも複数駅に依頼。





最終的な結果として

往路=トワイライトエクスプレス Bコンパートメント1ボックス
帰路=北斗星 ツインデラックスとデュエット

をゲットできました\(^o^)/


ホントは『トワイライト往復』が最高なのですが、贅沢は言っていられません。
トワイライト+北斗星でも上出来ですよ!




こうして寝台列車で旅をすることも今後は無さそうなので、恐らく最後のツアーになるであろう…ということで、この記事のタイトルも『Tour the last』にしました。


そんな『Tour the last』に相応しいお膳立ては整った訳です。







さてさて、待ちに待った出発日の8月6日がやってまいりました。

このひと月間、トワイライトに乗ることでモチベーションを上げてきたこともありますが、いざ当日を迎えてしまうと妙な緊張感さえも覚えてしまいます。




全然関係ない話なのですが、拙HPでフィリピン・ネグロス島の記事を作成しようと思い、ひと月半まえくらいからネガとポジをスキャンしていました。

ネグロス島に行ったのは1981年の3月。
現地に5日間滞在し、サトウキビ畑で働くナロー蒸機たちを撮影しました。

その時、高中正義さんの『虹伝説』というアルバムをカセットテープにダヴィングし、ウォークマンでずっと聞いていました。

虹伝説はフィリピン出発前に発売されたばかりのアルバムで、初めて聞く曲が旅の途中で徐々に浸透してきたこともあって、ボクの中では『ネグロス島=虹伝説』という印象となってしまいました。

そのため、このアルバムを聞くとネグロス島の景色が浮かんできます。

しかし、以前持っていたのはアナログディスクで、ずいぶん前に処分してしまったため長い間聴いていません。

そこで当時のことを思い出そうと、YouTubeで検索して聴きながらスキャンしていたところ、予想通りネグロスでの出来事が色々と蘇って来ました。

そんなことをしているうち、ここ何日間はアタマの中で『虹伝説』の曲がリピートされ続けています。

かな~り本格的にアタマにこびりついて離れないため(笑)、近日中にCDを探して購入しようと思っています。
どうやらリマスター版も出ているようですし…





出発日の朝も虹伝説の曲々が流れています(・_・;)
もしかすると、今回の旅も『=虹伝説』になるかも知れません。

…なんてことを考えながら、総武快速で東京へ向かいます。
東京駅で軽食を購入し、6:43発の『のぞみ201号』に乗り込みました。








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東海道・湖西・北陸・信越・羽越・奥羽経由の札幌行き乗車券(*^^)v (T)







≪旅する人々と旅の抱負≫

M/まりっぺ  食堂車で楽しむ&北海道でブルトレ撮影!
S/サル  ホテルのプールで遊ぶ!
H/ヘタレ  北海道のとうきびをたくさん食べたい!
Y/ゆかピー  食堂車でランチ~パブ~モーニング制覇!
T/つねぴょん  トワイライト車内&DD51ブルトレをバッチリ撮る!








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のぞみ201号(^o^)/  (T)







旅立ちが新幹線ってのも気分的には盛り上がりませんが、気持ちは既に大阪にありますから(笑)

無事に大阪へ行ければ何でもヨイという気分です。




大阪着いたら、とりあえずタコ焼き食べて、トワイライト用の食糧などを買い込んで…


予定としては、トワイライトエクスプレスの食堂車でランチをいただき、夕食は既に注文をしてある『トワイライト特製二段重』をふたつ&大阪で調達した食料(バッテラやスズメは欠かせまへんな~)で軽~く済ませ、仕上げにパブタイムで軽食!

そして明朝も食堂車でモーニングを!


とにかく食堂車で朝食、夜食、朝食を制覇するんだ!という並々ならぬ意気込みがあり、22時間の旅を無駄なくエンジョイして、生涯の思い出にしたいという強い思いも抱いていました。

車内放送が流れているうちは、ノーカットでビデオを回し続けよう!とか、サロンカーではあんなことしたりこんなことしたり…とか、とにかく色んなことを考えていました。





かつて、日本中を網羅していた夜行列車。

どんどん減少していった末、現在では僅かな列車しか残っていません。


昔はさんざん乗った夜行列車ですが、そんな旅ももう味わえなくなる…

ブルトレ大好きファミリーのボクたちにとって、この夏は『最後の夜行列車旅』となってしまいそうです。


そんな最後の旅に、日本の夜行列車史上最高のトワイライトエクスプレスに乗車できるのですから、そりゃぁ~テンション上がりますよ。

チケット取得以来、このひと月間はトワイライト一色でしたからね~






そんなコトを話しているうち、『のぞみ201号』は名古屋を発車。

あと50分もすると新大阪です。



関ヶ原のあたりで北の空を見ると、妙に鉛色の厚い雲が出ていました。



『日本海側は大丈夫かな?』

という心配を抱きつつ、JR西日本のサイトを開いてみます。




早朝、家を出る時に確認したところ、特に目立った情報はなかったのですが…














↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓














えっ?















↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓















ウソだろ?















↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


















〈JR西日本サイトより〉








青森県内の大雨のため、次のトワイライトエクスプレス号は運転を取り止めます。


【大阪⇒北陸・東北・北海道方面】

トワイライトエクスプレス号
(8月6日:大阪駅 11時50分発)~(8月7日:札幌駅  9時52分着)
















(・_・;)















(・・?













そんな…















(T_T)/~~~














この記事を見た途端、体から血の気と力が引いてゆくのを感じました。

周りの音も聞こえなくなったくらいのショック…

こんな感覚って何年振りだろうか…?





にわかに信じ難く、何度も何度も見返してはみたのですが、当然ながら記事の内容が変わることはありません。

東日本、北海道のサイトもチェックし、少しずつですが状況が判ってきました。



どうやら未明に集中豪雨があったようで、青森県、特に海峡線が大きなダメージを受けているようです。

昨日大阪を出発したトワイライトは奥内で運転打ち切りとなり、乗客はバスで青森へと移動したとか。
下り北斗星は青森で、上りはまなすは函館で停まったままだそうです。

昼行特急も全て運休しているようでした。



なにしろ今回はトワイライトエクスプレスに乗るために企画した旅ですから、こいつが運休になっちまうとなると目的の90%を失うこととなります。

この先どうすれば良いのか、とっさに判断は出来ませんでしたが、とりあえずガックリとした体を動かし、なんとか家族を引き連れて京都で下車しました。



ボクらの切符は東海道~湖西~北陸を経由する連続乗車券なので、山科から先は乗り越しとなります。
京都駅の精算所で再度トワイライトの運休を確認し、全員分の乗り越し料金650円を支払って出場。
すぐさまみどりの窓口に駆け込みました。

窓口嬢に事情を説明するも、今ひとつパッとするリアクションが無く、申し訳ないけれどイラついていたボクは少々言葉が荒くなったようで、奥から上司と思われる女性職員さんが登場。
この方が色々と対応してくださいました。




トワイライトが運休になった場合の対策は考えていました。
それは『全行程の中止』です(笑)

恐らく東京を出発する前には大まかな様子が判っているはず、なのでその時点で『中止にする』としか考えていませんでした。

なので新幹線に乗った後で…
…は全くの想定外でして(ーー゛)



今回、台風12号の動きをずっと追っていて、朝鮮半島で熱帯低気圧になった時点で90%安心しちゃっていました。
その他、トワイライトの経路となる地域の天気予報もずっとチェックしていましたし、出発の時には運休となる要素は見当たりませんでした。
が、チェックが甘かったのかもしれません。



それは仕方ないとして、問題は『この後』です。

窓口で時刻表を借り、あれこれと考えを巡らしてみます。

そして、JR職員さんたちも対応に大わらわ。
ボクらの切符は『レール&レンタカー』なので、これの経路を変更するとか、一部払い戻すか等々、通常の切符とは違って色々と制約があるようです。


担当のKさんは、規定ばかりを主張する上司に掛け合ってくださり、『お客目線』で対応していただきました。
やはり『レール&レンタカー』が障害になったようです。


しかしKさんがしぶとく?交渉していただいた結果、乗車券には『事故返』のハンコが押印され、とりあえず東京~新大阪の新幹線特急券と京都までの往復運賃は返金、東京までは無賃送還ということが決定。

もしも全てキャンセルならば100%返金、旅を続けるならば経路変更はOKということになりました。





『ほんまに申し訳ないです、せっかくのご旅行やのに…』

と、はんなりした京都弁で話すKさん。



子供たちに対しても本当に気遣っていただき、

『ほんま、ごめんなぁ~ もうちょっと待っててな』

なんて、何度も優しく話しかけていただきました。



心が折れてしまったボクらにとって、この対応は浸みました。










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この窓口で一時間半奮闘(・_・;)  (T)









ボクも気分をムリヤリ切り替え、ダメ元で今夜の『北斗星』の空席照会を依頼しました。

返答はB寝台が8席空き。
おー!意外にも乗れそうじゃない!


全くのバラバラですが、下段ばかりを4床ゲット。
なにしろ緊急事態ですから、バラバラなんて仕方ないし、下段ばかり取れたなんて不幸中の幸いってもんですよ。

東京に戻り、『北斗星』で再出発ならば、かなり気分が紛れます。

少し立ち直ったボクたち。


そんなボクたちに対し、無賃送還の新幹線は自由席になってしまうと、申し訳なさそうに仰るKさん。

いえいえ、そんな~ タダで乗せてもらうんですから~ 
全然問題無いっすよ~

なんて会話をし、お礼を伝えてみどりの窓口を後にしました。





せっかくだから京都の美味しいものでも食べてから東京に戻りましょ。
ということになり、大きな荷物をコインロッカーへ。









しか~し!


美味しいものを食べる前に『北斗星』の運休が決定((+_+))





またもや路頭に迷うボクたち…





う~む…

こうなりゃ最後の手段じゃ~


JRサイバーステーションで空席チェック、先程の窓口に舞い戻り、今夜の『はまなす』B寝台券を押さえました。

発売日には即満席になったはずなのに、いとも簡単に1ボックスを獲得。





?????
もしかして、こいつも運休の可能性があるの?
?????




そんな疑問もありましたが、考えていても仕方がない。

差額返金、経路変更の手続きなどは東京駅で行うということなので、『はまなす』に期待して出発することにしました。


またまたKさんにお礼を伝え、新幹線改札口まで送っていただきました。

いわゆるフリーパス!

Kさんが事情をヒソヒソと伝え、ボクらは『ども~!』なんて感じで、切符ナシで改札を抜けてゆきます。



Kさんはずっと手を振って見送ってくださいました。

ホント、こういう状況で温かく対応されるのって心に残りますね。

Kさん、ありがとうございました!
基! ほんまに、おおきに~









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かな~り暗い家族…(*_*)  (T)













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乗るのは『のぞみ224号』  (T)






『のぞみ』の自由席は僅か3両です。

ちょっと不安でしたが、バラバラに全員着席できました。





この『のぞみ224号』、新大阪発は11:50です。

トワイライトエクスプレスの大阪発も11:50 (゜o゜)



なんとなくタダの偶然ではないように思えます。






予定通りならば、今頃超ワクワクなんだけどなー♪

(;一_一)


よせばいいのに、また考えちゃいます。












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間もなく回収される未使用の寝台券…  (T)







気がつけば、アタマの中では『虹伝説』のラストを飾る曲、『You can never come to this place』がエンドレスで流れ続けています。

壮大だけど繊細なメロディに胸が熱くなります。







You can never come to this place



直訳すれば



あなたはこの場所に来ることが出来ない









これはトワイライトエクスプレス王国、ダイナープレヤデス国王からのメッセージだろうか?

『キミたちは王国には来れない運命じゃ』

(・_・;)…まさか…ね。




いや、もしかするとサロン・デュ・ノール王妃から

『あなた方は王国には相応しくござ~ませんのよ…』

という戒めなのかも知れない…




おお!神よ!

ボクたちは、何故にトワイライトエクスプレス王国へ行くことを許されなかったのだろうか…



王国への虹は再び架かるのだろうか…?






精神的に参っていたボクの頭の中は、すっかりファンタジーな状態になり、かな~りイカれていたようです

(-_-メ)










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今年は新幹線50周年だそうで…  (T)








東京駅に着いたのは14:23でした。



重い足取りで精算所へ。

京都駅のKさんから事の内容は伝わっており、すぐさま担当の職員さんが現れて別の精算所へと案内されました。



職員さんによると、青森までの新幹線指定券が複数列車分確保されているとのこと。

ボクたちが『はまなす』を目指していることも理解しておられ、現在の時刻から一時間おきの『はやぶさ』の座席が押さえられていたのです。

但し、『はまなす』が無事に運行されるか否かは不明瞭。
青森駅の方によると、運休となる可能性も充分考えられるそうです。



現状では16:20か17:20で青森を目指す、基本的には旅を継続する。
しかし『はまなす』の動向によっては中止もあり得るので暫く考えさせて欲しい…
と伝え、一度精算所を去りました。





なにしろ行きの新幹線で軽食をつまんだだけで超腹ペコ。

ホント、こんなはずじゃなかったんだけどな~
((+_+))










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食堂車でのランチは何処に行った~?  (T)








16:00頃、『はまなす』の青森~函館間運休が発表されました。

この時点で撃沈~((+_+))







しかし、こういう時は考えがしつこくなるのでしょう…

新幹線で途中まで行って宿泊し、明朝列車を乗り継いで…
…と考えました。


宿泊地ですが、青森はねぶた祭りの真っ最中なので絶望的、八戸も空室が少なく、泊まるなら盛岡かな~、という感じ。

盛岡を朝6:54の新幹線で出発すると、新青森、函館で乗り継いで、レンタカーを借りる予定の登別には13:04に到着します。

(・_・;)

楽しくない列車に6時間以上ねぇ…


全く気が進みません。




更にサイバーステーションによると、明日の白鳥、スーパー北斗などは軒並み満席です。

一応駅員さんにも確認してもらいましたが、午後遅い列車までは満席。

今日不通だった影響で、恐らく明日前半の列車は混雑が予想されます。

新青森、函館での乗り継ぎ時間は僅かなので、自由席狙いも危険でしょう。






こうなると、もう選択の余地はありません。


残念ですが、全行程のキャンセルを決意しました。




但し、帰路の『北斗星』寝台券だけは残して…









誰もが旅の中止に対して衝撃を受けていました。



鉄娘まりっぺは涙目で辛そう。

友達や部活の先輩に『北海道に行くんだ~』なんて宣伝?してきたこともあり、非常に複雑な思いのようです。


でも、実はトワイライトの寝台券を某駅みどりの窓口で獲得したカミさんが最大のショックを受けていたように感じました。




東京駅で対応していただいた窓口はJR東海のエリアで、ボクたちの切符は東日本の駅で発券されたものゆえに、払い戻しは起点&終点駅の千葉で行うよう案内されました。

やはり分社していると良いことはありませんね。




予約していた宿、二軒にそれぞれ電話。

事情を説明すると、
交通機関の不通によるものですので、当日のお申し出でもキャンセル料は発生いたしません…
とのことでした。

こちらとしては
行く意思はあるが、現状ではどうしようも出来ない…

と伝え、正式キャンセルは未だ見送っておきました。







夕方のラッシュが始まった総武快速。

始発の千葉行きがあったため、幸いにも着席出来ました。

但し、全員放心状態…
(・_・;)





ボクのアタマの中では、相変わらず『You can never come to this place』がリピートされています。

ライヴ盤での後半、超カッコいいアドリブを弾く場面があるのですが、何故かそこのフレーズばかりが繰り返されていました。



今回の旅は『寝台列車を楽しむ最後のチャンス』でもあり、長年『いつかは乗ってみたい…』と思い続けていたトワイライトエクスプレスの乗車を果たせる!

『Tour the last』のタイトルに相応しい準備が出来ていただけに…




早朝から駅を巡ったこと、毎日毎日台風情報を気にしていたこと、色々なことが脳裏をよぎってゆきます。

諦めようとしても諦められない、なんともいえぬ悔しさ。



『なんで今日なんだよ…』

そう何度呟いたことでしょうか…



でも、これって自分たちだけじゃないんですよね。

ボクたちと同じように悔しがり、地団太踏んでいる人たちが100人以上は居るはずなのですから。




それにしてもなぁ~

チケットが取れなくて乗れないなら諦めもつくのでしょうが、チケットをゲットして『わーい!わーい! 乗れるぞ乗れるぞ! テンション↑↑↑状態!』から、 『え~、お天気悪くて途中で止まるとヤバいので運休でーす』 なんていう流れだから納得ゆかないんですよねぇ…(ーー゛)


あ゛~~~っ! 悔し~~~っ!







ボクとしては、トワイライトが運休になった時点で

『旅は取り止め!』

という感覚です。


本当に『もう続けたくない…』という気分。






しかし、このまま取り止めにしてしまって良いのだろうか?

そんな疑問も並行するジレンマ状態。



家に帰り、この何日間をどう過ごせば良いやら…




『ホントにやめちゃうの? 行かないの?』

と訴える娘の瞳の奥を見ているうちに

少しずつですが心が動き始めました。



『出来る限りのことはしてみよう…』

という気持ちが膨らんできたのです。




もしも旅を完全に中止してしまえば、トワイライトエクスプレスを失ったダメージがさらに増幅してしまうような気さえしてきました。


なんとかして渡道し、予定通り『北斗星』で帰って来ようか…

片道だけだけど、『北斗星』で楽しめばいいじゃないか…





そうだよ!



気持ちを切り換えるのも大切。

そして思い切るのも大切。

ここは行動力あるのみ!


よ~し!




≪Tour the last  つづく≫



◆使用機材
T/FUJIFILM  X20





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Tour the last ~第一章~

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ブルトレのパイオニア、20系客車。『あけぼの』は最後の特急運用でした。
★奥羽本線 四ツ小屋~秋田間  特急あけぼの  昭和54年★ 








【第一章/運命の1秒】




その昔、鉄道輸送が華やかだった時代。
年末年始やお盆など、長距離列車が発着する駅には大勢の人々が押し寄せて来ました。
首都圏なら上野、新宿、品川駅など。
定期列車だけではお客をさばききれないため、多くの臨時列車も増発されました。


かつての長距離列車は急行が主体でした。
特に波動輸送時に増発されるのは急行ばかりで、スキーシーズンには『○○スキー』や『●●銀嶺』という名の急行が続々と出発してゆくさまは壮観でしたね~。

年末年始の臨時列車も同様でしたが、普段は普通列車に使うような客車もかき集めてきて、青と茶色の混色編成なんてのも良く見ました。
電車でも急行のくせに115系なんかを使う列車もあったっけ…
それだけ鉄道の需要が多かったのでしょうね。

前述の品川駅は東海道本線の途中駅ですが、上野駅のホーム容量が限界を超えると品川発着の東北上信越方面の臨時列車が設定されました。
品川駅には普段使われていないホームがあり、臨時列車はそこを使用していたと記憶しています。








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115系を使用した急行列車。明らかにグレードダウンです…(-_-メ)
★中央本線 新宿駅  急行かいじ2号+かわぐち2号  昭和47年★














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旧型客車、オール座席の夜行急行だって当たり前でした。昔人は辛抱強かった?
★東北本線 蓮田~東大宮間  急行八甲田  昭和54年★







ターミナル駅には早朝から列を成す人々が居ました。
昼発の列車だけではなく、その日の夜に出る夜行を待つ人たちも朝から並んでいました。
当時、もちろん指定席というのもありましたが、急行は自由席が大半を占め、また指定席を利用するには別料金がかかるということもあり、席を確保しようという人たちが早くから並んでいたのです。

何時間も前からホームに並ぶことは不可能なので、コンコースなどに列車別の札を掲出し、そこで列を作って待つよう促していました。
『何が何でも乗る!』
という意気込みの方が多かったのでしょうね。
現在とは異なり、鉄道以外に交通手段が少なかった時代ですから。

列車の本数が多くなった場合、駅構内には並んで待つスペースが不足するという事態にもなります。
そこで出されるのが『乗車整理券』。
これは乗車する列車と号車を指定して座席数分が発行される、即ち着席が約束されるというチケットです。
長蛇の列になると、この券が配布されて強制解散(笑)
通常は無料で薄っぺらい紙に列車名、発車時刻、号車などが記載されていました。
その他、ワッペンのような形状の物や、有料の硬券もあったようです。
昭和40年代から50年代にかけて、ボクはこうした光景を見てきました。







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長距離を走る普通列車も結構ありました。それも旧型客車で…
★東北本線 上野駅  普通125レ  昭和52年★







昭和40年代はマルスが発展途上であり、端末を備えた駅がまだ少なかった時代。
小さな駅だと、窓口で指定券を所望すると駅員が電話をかけて空席を確認し、硬券に手書きで列車名や席番を記入していました。
小学六年生の頃、初めて購入した特急券がこのタイプでした。


端末も今思えば古めかしくて、駅名や列車名を刻印する長いハンコのようなものを差し込み、日付などは手打ちしてボタンを押すようなもの。
満席ならば赤ランプ(No)が点灯し、席を確保出来たなら緑ランプが灯ってデカいレシートみたいな指定券が出て来ました。
それが出てくる途中で、当初差し込んだ列車名と駅名のハンコみたいなのが『ガシャン!』と凹み、これによって指定券に刻印されるという非常にアナログな機械だったのです。

更に仕上げは指定券の上の空欄に、『特別急行券』とか『急行券・寝台券』といったハンコをスタンプするという手の込んだ(?)チケットでした。
発券した駅名もスタンプだったように記憶しています。
あ~懐かしい(^^♪

その後、昭和50年代になると少し進化した?端末になり、列車名や駅名などは機器のページをめくってスティックを挿すような入力方法になりました。
この機械で出された指定券は、列車名や駅名がカタカナ表記だったため、どうも好きにはなれませんでした。









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A寝台、B寝台を備えた夜行急行も多数走っていました。
★男鹿線 上二田~二田間  急行おが  昭和54年★







昔のような自由席が大半の長距離急行が減少し、指定席主体の特急列車が増えてきたこともあって、繁忙期の品川発着臨時列車、コンコースで長蛇の列、また乗車整理券といったものは次第に見られなくなってきました。
指定席や寝台は出発日の一か月前から発売されるので、確実に乗りたい人は前売り制度を利用するのが定番となってきたのです。


現在では乗りたい列車の始発駅で列を成す、という光景は通勤電車くらいになりました。
自由席のある長距離列車はもうありませんし。
せいぜい新幹線や昼行特急の自由席を目指す列が発生するくらいでしょうか…



かつて、駅で繰り広げられた座席争奪合戦は時空を超え、形態を変えて前売り切符争奪合戦となりました。
そして今、数少なくなった夜行寝台特急のチケットが取りづらくなっています。
特に『トワイライトエクスプレス』、『カシオペア』のスイートは、発売の瞬間に売り切れるという入手困難、いや入手不可能に近い超プレミアムチケットとなっています。

先般JR西日本が
『トワイライトエクスプレスは2015年春で廃止』
という正式発表をした後は、スイートに限らずトワイライトエクスプレスは入手困難となってしまいました。
これらのチケットをゲットするため、欲しい人たちは早朝から行動を開始し、みどりの窓口などに並びます。









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『北斗星』のA個室ロイヤル。一編成に4室しか無い超レア個室です。








昔の急行は『早いもん勝ち』で並べば席を確保できました。
ですが、みどりの窓口で一番に並んだとしても、所望のチケットを確保できるとは限りません。
前売り制度は便利なのですが、確実ではないのです。


指定券は乗車日の一か月前の10時に発売開始となります。
人気のある取りづらい列車を欲しい人は、この10時にターゲットを絞ってみどりの窓口へと馳せ参ずるのです。
係員に申し出て10時前にマルス端末にデータを入力し、10時になる瞬間にENTERボタンを押してもらう、通称『10時打ち』という手法です。
この時のタイミングが運命を左右するのです。
取れるか、逃すか、勝負は1秒間に凝縮されています。


これらの流れをよく理解している駅、更にスキルの高い係員が居る窓口では獲得率が高いようです。
ただ、この方法は10:00前後には申込者が窓口に居なければなりません。
時間に制約のある生活をしている人には、なかなか難しい条件ですよね。






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窓口が開く前から待っていたりして…






これを解決する方法として『事前受付』という手段があります。
駅ごとのサービスなので、対応しているか否か、受付開始時刻などは一概ではありません。
早朝受付であれば、出勤前に申し込むことが可能なので、よく使われている手法のひとつです。
駅によっては初電運行前、駅のシャッターが開く時刻が受け付けている処もあります。
電車が走る前からの受付って…(・・?
それでも申し込みに来る人は珍しくはないとか…(・_・;)

申し込んだ時刻がいくら早くても、勝負は10:00の瞬間であることに変わりはありません。







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事前受付を目指し、初電から行動しましたが…(*_*)













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難易度の高い列車を狙うには『1番』が必須です。













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たとえ順番が後ろになっても、数打ちゃ当たる…? 
いやいや、これが当たらないんだなぁ~ 撃沈~((+_+))













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事前受付の結果を掲示する駅も多くあります。




ボクもご多分に漏れず、難関チケットを目指しました。

が…
早起き&休暇作戦も虚しく撃沈…(T_T)/~~~



この日、三箇所の駅で結果を確認しましたが、全て1~2番は×でした。
上位の番号の人は、それだけ難易度の高いリクエストをしているのです。
1番になったからと言って、確実にゲットできる訳ではありません。
或る駅で事前受付が1番だったとしても、10:00スタートの1秒間が勝負の分かれ目であることに変わりはありません。
ENTERのタイミング、そして運だけが結果をもたらすのです。



全国のみどりの窓口、旅行会社等にあるマルス端末の数は9500台だと言われています。
この数を参考にして、現在一番人気であるトワイライトエクスプレスのチケットを獲得できる確率を計算してみましょう。

流石に全ての端末からトワイライトがリクエストされるとは思えません。
他にも『北斗星』や『カシオペア』もあるのですから。
ここでは半数、4750台のマルス端末がトワイライト狙いだと仮定してみます。


トワイライトエクスプレスの最大定員は156名ですが、この数をそのまま使うのには疑問があります。
この最大定員とは、個室の利用可能な最大人数、即ちスイートは三名、ロイヤルは二名、そしてツイン、シングルツインに二名ずつとして計算し、B寝台の寝台数を合計したものです。

ロイヤルは基本的には一人用個室ですし、スイートも二人利用が多いはず。
従って最大定員の156名になることは稀であると考えられます。

また、二人用個室の寝台をバラ売りはしませんので、個室数+B寝台数が実際にチケットとして提供される数として計算する必要があります。

スイート×2室、ロイヤル×8室、ツイン×21室、シングルツイン×18室、B寝台数×56床、これで合計105です。
旅行会社がツアー用として事前に押さえている場合もあるようですから、実際には105よりも少ないかも知れません。


また、札幌行きの方が希望者が多い傾向があるようですので、下り/上りの割合を6/4で計算してみましょう。
4750台のマルスが一斉に上下のトワイライトを取りに来た場合、全体の平均競争率はなんと23倍です。
下りは27倍、上りは18倍です。
かなり手強いですね…(-_-メ)

もしも下りのスイートを希望する人が全体の三分の一居た場合、474倍という恐ろしい数字がはじき出されます。
逆に札幌行き希望者の三分の二が個室狙いだったと仮定すると、下りのB寝台競争率は17倍になり、多少ですがハードルが低くなったような気がします。
ただ、これはB寝台を一床ゲットする確率ですから、ウチみたいに1Box欲しい場合には難易度が急上昇します。
繁忙期、閑散期、曜日などでも大きな違いが出ると思います。


いずれにせよ、そう簡単にはゲット出来ない…。
それがトワイライトエクスプレスの現状なのです。
数字が多少ずれますが、北斗星やカシオペアでも同じような難易度だと思われます。







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ブルートレインが消え去ると、チケット争奪戦も終息するのか…?
★東海道本線 三島~函南間  特急富士  昭和54年★







その昔、
『どうしてもこの列車に乗るんだ!』
という思いで駅に並んだ人たち。




現在では
『どうしてもこの列車に乗りたいんだ!』
との熱望が人々を動かしています。



LCCなら数千円で移動できるのに、多くの人々がその何倍ものお金を投じても『乗りたい!』と思う列車。
そんな列車が、間もなく過去のものになろうとしています。

来年の春、最後のブルートレインである『北斗星』、そして一世を風靡した『トワイライトエクスプレス』が去ろうとしているのです。




今回、ボクは最後のブルトレツアーを企画しました。
トワイライト、北斗星と共に来春までは運行されているのですが、様々な事情、家族の都合などを考慮し、この夏がラストチャンスだという判断をしたのです。
 
『Tour the last』というタイトルを付けましたが、全ての旅を終える訳ではありません。
ブルートレインを楽しむ企画、『あけぼのツアー2013』~『北斗星ツアー2014』の流れで、寝台特急を利用するのは恐らく最後になるであろうという意味で『Tour the last』としました。



所望のチケット、やはり難敵でした。
トータルの結果は…
10駅でトライし、第一希望を獲得できたのは1駅だけ。




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苦労してゲットした切符たち…






現段階では往路は確保済み、帰路は当初の計画ではなく、代案のチケットを取ってあります。

もちろん第一希望、第二希望はキャンセル待ち状態。
これがどうなるか、神のみぞ知るところでしょう。





≪Tour the last  つづく≫




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