角さんのBLOG - Final Stage -

2012年10月(59歳)前立腺がん罹患を知り、2014年4月(61歳)離職。
ステージ:D2 (T4N0M1b) G.S.: 8 その5年に及ぶ治療の記録。
2016年6月
大腸がん
手術も。

SulSup先生より、質問の重複は極力控えていただきたいとのご要望がございましたので「SulSup先生のコメント集」を作り替えました。
 先生のコメントはこれまで 273 もあり、臨床・研究・研修に裏打ちされた貴重なものなので、キーワード検索ができるようにしました。
 ステージDの患者さんを対象としたものですので、まずは、この検索機能を使って、ご自身が知りたいあるいは不安に思っている事項はもちろん、先生がどんなことを患者の治療において大事にされているのか、いろいろおわかりになると思います。(スマホにも対応。)

biwa2 知り合いの方から、枇杷の実をバケツ一杯ほどいただきました。この頃は、温暖化のせいか、埼玉でも果実は小さいものの枇杷が取れます。
 今年は、豊作年のようで、枇杷の大きい木のあるお宅には、オレンジ色をした果実がたわわになっています。

 まずは、果実そのもで食べられそうなものは、そのまま食べるものと枇杷ジャム用に、ちょっと黒くなっている部分があるものなどは、種だけを取って枇杷種酒用に分けていきます。

biwa1 枇杷ジャムは、本当に手間がかかります。まず一つ一つ皮を手でむき種を取って、さらに種を包んでいた渋皮のようなものも極力とります。その果肉を、いちごやブルーベリーのジャムを作る時と同様に、鍋に入れ砂糖(てんさい糖)とレモン汁を少し入れて煮詰めて作ります。いちごジャムやブルーベリージャムと違って、ちょっとベチャっとした感じになりますが、これはこれで、また、なんともいえない味です。
 一方の種の方は、よく水洗いをぬめりをとって 、天日干しします。

biwa3 残るは、種を使った枇杷種酒。一日か二日天日干ししたものを、果実酒用の瓶に入れ、氷砂糖+蜂蜜を入れ、35°のホワイトリカーをを注ぎ込みます。あとは床下収納庫に入れておいて、たまに瓶を振ってかき混ぜ、、4か月くらいで出来上がりです。5年生存が達成できたら、これで乾杯したいと思います。

 前立腺がんの罹患を知って1年半くらいは、「食」でがんは治らないのか、本当にいろいろ試してみました。枇杷の葉や種もその一つです。
 がん患者は、自分もそうでしたが、悲しもので、藁をもつかむ気持ちで一度は「これでよくなるんじゃないか」とそのような方向に向かってしまうことも多いと思います。でも次第に、
 ・ガンに、直接効くのが「薬剤」
 ・治療を下支えするのが「食」
と思うようになりました。でもこの「食」=「食事・食材・食品」。免疫力を高め、がんの進行をできるだけ抑え、治療に耐える身体を作るには、不可欠でおろそかにしてはいけないものです。ですので、恥ずかしながら今まで試したものを、いろいろ書いてきました。 

(合わせて、2017年03月26日の記事 自家製の琥珀色の「枇杷の葉エキス」に大満足!も読んでいただけたらと思います。)

 腺友倶楽部(前立腺がん患者・家族の会)の代表 武内さんが企画された、2015年11月29日「患者・家族の集い 2015 東京」の自分の「薬物療法」についての動画の視聴回数が5000回(You Tubeで)を越えました。前立腺がんステージDの患者さんに少しでも、参考になっていただけたのかなと思います。この種の動画では、視聴回数が多い方だと思いますが、どうでしょうか。

 この体験談を話すために、いろいろ情報を整理し、勉強し、記録を再確認し、SulSup先生に内容のアドバイスも受けました。そのことが、自分が前立腺がんと正しく向き合う姿勢を作ったのだと思っています。そういう意味では、自分にとって前立腺がんに罹患してからのマイルストーンになっています。(体験談の様子は、左コラムにあるバナーをクリックすると見られます。)
briefing
 あれから、もう、1年半も経つのですね。あの頃でも大変だったのですが、あれから今までは大腸がんも併発し、もっと大変でした。
 自分の前立腺がんは末期の末期だと自分は思うのですが、おっとどっこい、なんとかまだ大丈夫なのです。 あと4ヶ月で、罹患を知って治療を始めてから5年になります。目標としてきた5年生存を達成できそうです。CRPC(去勢抵抗性前立腺がん)を生きている、がんサバイバーとして、この「視聴5000回越え」はとても励みになります。ご視聴された方々、ありがとうございます。
 

  本日がんセンターへ行って、診察の後、ゾメタを投与してきました。再開して2回目となります。ゾーフィーゴは4週間ごと6回投与するのですが、その間を縫って4回目と5回目の間、5回目と6回目の間にゾメタ投与を再開しました。
 そして、診察の時、ゾーフィゴは「5-6回の投与を受けた患者群に比べて1-4回の患者群ではOSが有意に不良である」との日経メディカルの記事のことを主治医に尋ねてみましたが、主治医は、1-4回で何かが増悪してゾーフィゴを継続出来なくなる患者さんも多いので、そのファクターが入っている結果なのか疑問だね、あっさり、おっしゃっていました。(おぉ、確かに!)

 また、今日は診察の時間に少し余裕を持ってお話ができたので、
NSEProGRPの時系列のデータをプリントアウトしていただきました。
 これは、SulSup先生が
 2015年12月09日のまれ姉さんへのコメントで、
 「NSEとProGRPは肺がんの検査の目的ではなく、前立腺癌で特殊なタイプに変化した場合を検査するためのものです。PSAが治療で低下しているにもかかわらず、画像が悪化しているようなときに検査します。」(関連:神経内分泌がん by 角さん) と書かれているのを見て、念のため、転勤された、前の主治医の時に血液検査の項目に入れてもらっていました。結果は、
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  特に主治医のコメントはありませんでした。 まぁ、大丈夫かと自分なりに思いました。
 
room 2  一方、ゾメタの併用投与ですが、これも日経メディカルの記事に「骨修飾薬 (ゾメタやランマーク)の併用投与が良い」と書かれているからそうしていますが、主治医に無理を言ってお願いしました。
 自分的には、PSAは次回の血液検査では300を超えると予想していますが、ゾーフィゴと抗がん剤は併用できないので、
今は骨に集中して、やれることは可能性があるならばやっておこうという気持ちです。

 今日は、抗がん剤やゾメタなどを
投与する「通院治療室」が椅子とベッドを合わせて100ブースもあるのですが、午前から昼にかけて大変混んでいたとのこと。自分は、15時の予約だったので、すんなりといきました。
 来月の4日に、ゾーフィゴ6回は完遂します。その後の治療について、どうしようか、本当の意味での正念場を迎えそうです。

tomato ちょっとした家庭菜園をやっています。今年は、トマト、ミニトマト、ピーマン、オクラ、ナス、キュウリ、大葉、みょうが、リーフレタス、ベビーリーフ、かぼちゃなど、少量多品種でやっています。

 主に、「サラダ」や「ぬか漬け・浅漬け」に適しているものをやっています。とにかく、無農薬! なのもいいし、何よりも育てていて楽しい!かな。

 昨年は、肝転移のRFA手術や大腸癌の手術で、植えたのですけれど、世話ができませんでした。
 今年は、土つくり、追肥、水やり、草むしりなど大事に育てています。

 今年のトマトは、誘引・芽かき・摘芯・追肥など、ネットを見たり、農家の人に教わったりしてよく育てました。
 甲斐あってか、4段に渡ってきっちり実をつけています。 赤く色づくのはもうちょっと時間がかかりますが、農協の直売所で、小さい1本69円の苗4本を買って育てて、やっとここまできました。4本ともしっかり育っています。
 梅雨なのに雨が降らないので、水やりは日に3回 。でも、こんなことが楽しいなんて、若き日には、想像もしませんでした。齢を重ねたということなんですね。

tomato2 追記:
 上の記事の4日後、一番下の段のトマトの一つが赤くなりました。  
今晩のサラダの具材になります。リコピンとらなくちゃぁ。

 ゆうざんさんから、ご自分の前立腺がんの治療経過をコメントにて、いただきました。患者の皆さんに共有して欲しいと思い本編に転載します。自分も初めて聞くような手術までされ大変な闘病生活であったと思われます。
(ゆうざんさん、ありがとう。誠に勝手ながら、読みやすくと思い、文章の段落をつけ、恐れ多くも小見出しをつけさせていただきました。きっとここから参考になる点を見つけられる患者さん・ご家族の方もいらっしゃいますよ。)

ゆうざん   2017年06月11日 
 
 先日、武蔵丘陵森林公園のピクニックに参加させていただきました。自己紹介で治療経過を説明した時に、角さんから読者に役立つと思うので経験を投稿してほしいと勧められ、少しでも参考になればと苦手な文章を書く決心をしました。

罹患を知った時
 まず最初に異変に気付いたのは排尿障害でした。
 4年前の2013年4月のことです。父の一周忌の法事の帰りに尿の出が細くなっているのに気がつきました。その日から1ヵ月間に尿の出が日に日に悪くなり、頻度も30分ごとになったのでたまらず地元の市立病院に駆け込みました。  
 内視鏡検査で膀胱に浸潤したカリフラワー状のガンを直接見せられた時は全てが終わったように感じました。診察結果は膀胱に浸潤とリンパ節転移でした。PSAが94でグリソンスコアは9です。

わずか5ヶ月で再燃
 標準療法のホルモン療法から始めましたがグリソンスコアが悪いとホルモン療法は効きにくいと本に書いていた通りに、PSAの最小値が10で、5ヶ月で再燃しました。再燃した時のPSAは25です。

転院そして抗がん剤ドセタキセルへ
 主治医からは余命は1年くらいと伺いました。セカンドオピニオンでも同じ答えでしたが、最後の望みを治療や治験の経験豊富なK大学病院に託すために転院しました。K病院の教授からは悪性度が高いガンは抗がん剤療法しか効かないと言われ、抗がん剤療法の担当先生が次の日から治療をしてくださる事になりました。ドセタキセルの効き目は一人一人大きく違い、4割の人に効果があり、その効果は3ヶ月から長くて1年くらいだそうですが、それでも藁にもすがる気持ちで治療に臨みました。

ドセタキセルの副作用に苦しむ
 ドセタキセルは点滴で2時間くらいかかり、初めての点滴は3日間入院しました。入院中は何も変わったことはなかったのですが退院してからは足がビリビリと痛み、氷で冷やさないと眠れませんでした。
 さらに口内炎やら下痢・脱毛、特に味覚異常にはその後の治療で毎回苦しめられました。2週間は砂を噛んでいるようでヌルヌルとした食事しか受け付けません。生タコ・ジネンジョ・そうめん・白子・えんがわの刺身などです。
 さらに回数を重ねるごとに食べられる食材が減っていくのです。3回目からは足のむくみ・痺れが出始めて6回目からは杖が必要になり、10回目には歩けなくなり、車椅子を使い始めました。電動車椅子を購入したので、歩けなくなってもなんとかなるよと希望が湧いて来ました。

経尿道的前立腺削除術(TUR-P)の手術へ
 再燃した時に25あったPSAは1年の抗がん剤治療て5になっていました。そして、主治医から今なら手術ができると言われこのまま抗がん剤治療だけをするより効果があると思い手術に決めました。
 同時に抗がん剤も承認されたばかりのカバジタキセルに切り替えました。手術の仕方は尿道から内視鏡のようなものを入れて、前立腺を内部から熱線で削る方法です。経尿道的前立腺削除術(TUR-P)と言うそうです。手術前のPSAが5でしたが手術後のPSAは0.5になりました。
(下記の図は「東戸塚記念病院のサイト」からの引用です。--- by 角さん)
TURP

カバジタキセルの特徴
 その後に3回カバジタキセルを投与しましたが、ドセタキセルより副作用はまろやかです。一番苦しんだ味覚異常は半減して、たべられる食材が増えました。ドセタキセルの毒性は回数を重ねるごとに蓄積されるため、神経麻痺や味覚異常も後ほどきつくなります。カバジタキセルは3回で休薬したので正確ではありませんが毒性は蓄積しないし、副作用は半減以下のように感じました。あくまで自分の体感です。PSAは0.5から0.07までさがりました。
 抗がん剤治療を休止して蓄積された毒素を抜き、神経麻痺を回復させる計画をしたのですが、予定通り2ヵ月後には車椅子は必要なくなり次に杖も要らなくなりました。運動神経は回復も早くて筋力も元に戻りつつあります。
 昨年の8月に富士山登山で8合目まで登ることができました。むくみも取れました。しかし、しびれは少し回復はしましたがしつこく残り、今も一日中シビレが続いています。もう諦めています。

 リンパ節再発でIMRT (強度変調放射線療法)も 
 昨年9月に再発しPSAが6に上昇しました。CTやMRIでは再発場所を特定できなかったのですが、活性度の高い細胞を探すペットCTで始めてリンパ節で再発したことが分かりました。以前転移していた所でした。PSAが6くらいですと癌が小さ過ぎてCTやMRIでは形の変化がないので見つけられなかったのです。
 主治医からは放射線治療を勧められました。丁度K大学病院も半年前に最新式の強度変調放射線療法(IMRT)を導入したのでリンパ節転移したガンにも効果があると思い承諾しました。前立腺とリンパ節2ヶ所の計3ヶ所を1度にX線で照射する事になりました。1回の照射は15分くらいで終わりますが、毎日通院して35回照射します。
 初めの15回は何も感じなかったので楽勝かと思いきや、20回を超えるころには前立腺がジリジリ焼かれる痛みと同時に排尿・排便痛が日に10回くらい始まりました。30回頃にはもっと苦痛になり早く終わってくれることを願うばかりでした。ずいぶん焼いたのでガン細胞も生き残れなかったと信じています。自分のように何ヶ所も同時に照射した時は副作用がきつく出るようです。

そして現在
 放射線治療と同時にホルモン療法のイクスタンジも始めていたのでPSAは徐々に下がり、今は0.26です。前立腺のことで頭がいっぱいの時に視力が段々落ちてきて検査をするとデカドロンによる薬害だと分かり両眼のステロイド性白内障の手術をしました。気が付けば多くの治療を経験して満身創痍ですが4年間生きて来れたことに感謝しております。 
 4年間で最も苦しかった事はガン発見当時に排尿障害で30分ごとにトイレに駆け込まないといけなかった時と尿閉塞で8時間全く排尿が出来なくなり、お腹に穴を開けてチューブを通して人口膀胱につないだ時は、尿が出ないのはこんなにも苦しいのかと思い知りました。

 角さんが私より半年早く治療を始められておられたので、標準療法の時は角さんの治療を参考にして後を追いかけているように思っていました。今は膀胱ろうのカテーテルの痛みと、つま先の痺れと放射線治療の後遺症でQOLが少しづつ増悪しており、期待していたようにはうまくいきません。情報交換しながら、諦めないで生きて行くことが、いい治療法に巡り会えることと思っています。
(ゆうざんさんのPSAの推移です、対症療法を起点に下がっていくのがわかります。クリックすると。もう少し大きな図が開きます。)
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 2月から近くのS病院の緩和ケア外来に、月1度通っています。今日(6月9日)の診察で5回目になります。今日は、緩和ケア科主治医のK先生に関節痛の痛みについて、相談しました。

 3月下旬ぐらいから、前立腺がんの骨転移薬ゾーフィゴの副作用なのか、併用しているホルモン剤・ステロイド剤の副作用なのか原因はわからないのですけれど、関節痛に悩まされていたのです。
 がんセンターでの診察の日(6月6日)、懇意にしていただいている看護師さんYさんとHさんに診察の前後にそれぞれ、話しかけられ「怖い顔しているけど、なんかあった?」「今日は顔の表情が硬いわね。」と相次いで言われたのが気になっていました。妻にも、痩せたせいもあるが、前に比べてうつむきかげんだと言われました。

 この原因、ひょっとしたら関節痛かも!?と今日の朝思いあたりました。関節痛は、最初はさほどでもなかったのですが、我慢している間に強くなってきて、ひょっとしたら顔の表情にまで出るくらいになっていたのかと、思い当たったのです。

Examination-room 緩和ケア科主治医のK先生は自分の持って行った資料などを見て、よく話を聞いてくださり、入念に足首の関節・膝の関節・股関節・上腕の関節・手首の関節などを触診してくれました。関節の変形などはなく異常はないということ。

 そして自分から、関節痛をなんとかしなくちゃ!と思い、ロキソニンを飲んでみましたが効きませんでしたと口を切り、痛いときだけ効くよう
Okinorm2な鎮痛剤の処方をお願いしました。
 ではということで、この関節痛に効くかどうかはわからないけれど、経口速放性製剤オキノーム  2.5mg(散剤) を処方していただきました。これで試してみてくださいとのことです。
 早速、家に帰り飲んでみました。飲んだ後40分後くらいから効果が現れるということです。そろそろ効いてくるかな?
 なお、オキノームは2.5mg、5mg、10mg、20mg とありオキシコドン製剤(麻薬指定薬)の一つです。小林麻央さんのブログにも名前が出てきます。普通は「がんの疼痛」対策の薬です。

追記:
 オキノームは1時間後から効き始め、夕食の後はすぐ眠くなってしまいました。夜トイレに行くために起きるとき、そして目覚めてベッドから降りて立ち上がるとき、膝と足首の関節の痛みがMAXなのですが、薬が効いているのか、す〜っと立ち上がることができ、足の踏み出しも楽でした。

がんセンターへ行って、ゾーフィゴ5回目を投与し、そのあと診察へ。
 主治医:だいぶすっきりしましたね。
 自 分:はい。4か月で11kg 落としました。BMIの標準値上限25ぐらいになりました。
     ゾーフィゴは6回完遂するつもりです。今日の数値はどんなもんですか。
 主治医:(プリントアウトして)PSAはちょっと上がってますけど、このまま様子を見ましょう。
 自 分:デカドロンは、イクスタンジを併用しなくても少し効いていると思うんですが。
 主治医:そうですね、デカドロンは効く薬ですね。
 自 分:2週間前にやったゾメタはPSAを下げるという効果はあるんですか。
 主治医:ゾメタは関係ないと思います。
 自 分:でも続けたいので、予約を入れていただけますか。
 主治医:(PCを操作して、予約をとり処方箋を出してくれました)
こんな感じで、実に淡々と事務的に今日の診察は進行しました。
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 上の図に、今日のPSA、ALP、の他に骨髄抑制がどの程度なのか、経時的に見るために白血球・好中球・赤血球数ヘモグロビンの値を付記しました。(赤い数字は基準値以下であることを表しています) 血小板数は、この間ずっと200を超えるくらいで基準値内です。
 また、PSAは高いですが、今日の検査結果でPSAが手がつけられないくらいでしたらエストラサイトと思っていたのですが、ものすごい急激な上り方ではないし、主治医もこの点については想定内なのか今の時点では、積極的な治療の対象にする考えはないようです。

 ただ、状況は違いますが、このままいけば3年前の6月のPSA最高値 251.0を超えることはほぼ確実なので、ゾーフィゴ6回完遂を今は優先させて、そのあとPSA対策を主治医に相談しなければいけないと思っています。とは言っても、前立腺がんに効くとされる、残された薬剤は、もうほとんどありませんが。
(ちなみに、ゾーフィゴ投与の時に立ち会っていただく放射線科の I 先生によれば、がんセンターでは、ゾーフィゴ6回完遂される患者さんは、6割程度とのことです。途中でいろいろな理由で別な治療法を選択されたり、合併症が出てきて続けられなくなったり、ということでした。)

 昨年の6月17日、大腸がん(S状結腸がん)の治癒手術を受け、7月3日に退院しました。大腸がん手術からほぼ1年経過したことになります。昨年の今頃は手術に向けて、検査検査の連続でした。どんな手術をしたのかは「2016年07月05日 二度の手術を行い退院!--- S状結腸切除手術と緊急再手術」に書いてあります。
stoma1 その結果、 下行結腸とS状結腸は切り取られ、横行結腸の先でストーマ(人工肛門)を造設しました。ストーマ(人工肛門)は、お腹に装置をつけるのではなく、自分自身の腸の先端をお腹から出し、おちょぼ口のような排泄の出口を作ります。腸の粘膜は腸液が分泌されている影響で常に潤っています。

 健常者の方々は、直腸に排泄物を貯め、肛門に括約筋があるので排便のコントロールをするのですが、ストーマには、括約筋がありません。ですので腸からから押し出される排泄物を受け止めるため 、パウチを常に貼っておくわけです。排泄物がある程度たまったら、パウチの下の口を開けて、排泄するのです。最初は結構大変でしたが、今は慣れてきました。
 妻は、もし自分が寝たきりになったら、オムツ交換よりパウチで排泄物を扱う方が、はるかに楽だ、と言っています。確かに、自分は図体がでかいですから、3人がかりぐらいじゃないと無理かもしれませんね。
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 実際の用具です。自分は3種類のパウチを使っています。パウチの面板(ストーマに合わせてカットして貼る皮膚接着面)が四角いもの丸いもの、1日用のもの2日用のもの、活動するのに適しているものを、1週間の予定を考えながら使い分けます。
 また、ストーマを交換する時、使う剥離剤。さらに、ストーマの内側に排泄物がへばり付くのを防ぐため消臭潤滑剤が必要なのですが、その目的の製品は3000円くらいするので、その代用品として花王で販売しているおしりの清浄剤「サニーナ」(500円くらい)という製品を使っています。赤ちゃんにも使えるということで、変な成分が入ってないと思われるのでとても重宝しています。
 今、直腸がんが増えているとがんセンターのスキンケア外来の看護師さんが言っていました。直腸がんを手術すると、ほとんどの方がストーマの生活になります。参考になればと思い掲載します。

 tmy さんのコメントの件もあり、何かの資料や画像などを共有したいと思われる患者さんやそのご家族もおられるかと思い、「角さん ブログ」というドロップボックスを作りました。(ブログのコメント欄は、800字までであること、ファイルを添付できないという制限があります。)
つきましては、下記のように使っていただければと思います。

ドロップボックス内のいろいろなメニューを勝手にいじらない。またフォルダを作らない。
編集・管理できるのは角さんだけとする。
(不適当と判断したものは削除したり、画像の容量が大きい時は小さくしたり。2GBのなので。)
有用なファイルをドラッグ&ドロップする。閲覧・ダウンロードは自由。
ファイル名は、「ハンドルネーム_日付.拡張子」:日付は 2017_5_30 のようにー(ハイフン)や /(スラッシュ)を使わないで、_ (半角のアンダーバー、アンダースコア)を使う
デバイス依存アプリで作成したものは、PC(macとwin)、iPhone、アンドロイドスマホ間で見ることができない場合がある。できればPDFにすることが望ましい。
画像は、jpgかpngで容量を小さく。動画は、ここにはアップロードしない。YouTubeにアップロードして、そのリンク先を記しておく。
ファイルをアップロードしたら、最新記事のコメント欄にその旨を書いて、皆さんに知らせてください。
プライバシーに関することは、十分に気をつけてけてください。一旦アップロードしたものは、ドロップボクスから削除はできても、すでにコピーされてネット上を浮遊してしまう可能性があるからです。

手順:.屮薀Ε兇慮〆ボックスにに「ドロップボックス ログイン」と打つ。
   ▲罅璽供写召肇僖好錙璽匹鯊任帖(下図△諒源)
   ドロップボクスの中身が開くので、自分が作ったファイルを、ドラッグ&ドロップする
   ぅリックすれば、そのファイルを見ることができます。ダウンロードもできます。
 なお、ユーザー名のメールアドレスは、ドロップボックス作成用のダミーですので、使用禁止。
 また、iPhoneやアンドロイドなどは使い方を、ネットでお調べになってください。
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bonemetaBook 骨転移に関して、まとまって書いてあるのを見つけたのは、がんセンターの図書館でした。本の題名は、「骨転移診療ガイドライン(日本臨床腫瘍学会編集)」。
 しかしこの本は、医療者を対象に書かれたものなので、かなり難しい内容になっています。骨転移を主題としたガイドラインで、肺がんや乳がん、前立腺がんなど臓器ごとのがんの骨転移治療に対する有効な薬物療法や対症療法などの有効性を説明しています。

 今回たまたま、この本とおなじ内容(PDFですが)のものを、医療情報サービス(Minds)のサイトで見つけました。PDFのURLはこちらになります。

 このまま読むと、非常にとっつきにくい内容(解説や事例やエビデンスの説明や英語の略語など)なので、患者として知りたいことをピンポイントで書いてある「Clinical Question」の見出しだけを独断で取捨選択して、切り取りしてみました。もし、関心をお持ちになって、もっと突っ込んで、情報を得たい方は、「骨転移診療ガイドライン」のPDFをお読みになってください。
 ステージDの患者さんは、すでに骨転移になってらっしゃる方が多いと思われるので、最低このぐらいのことは知っておきましょうか、という思いから掲載しました。(2015年3月の発行なので、ゾーフィゴ(塩化ラジウム223)の記述がないのが残念ですが。)

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 本日がんセンターへ行って、診察の後、ゾメタを投与してきました。二週間前の診察の時、主治医に無理を言って、お願いして予約していただきました。関節痛やあわよくばPSAにも何らかの変化を期待してのことです。
 また。前の記事にもあった通り、ゾーフィゴは「骨修飾薬(BMA)の併用」が良いとのことなので、直感的にお願いしたことですが、ゾーフィゴとゾーフィゴの間にゾメタは良かったのかな、と思っています。で、これで実際どうなるのか、それが問題ですが、、、。
 
 前任の主治医の時から、 採血の際にはBAPとI-CTP の値も、検査してくれるように頼んでいました。そこでゾーフィゴを4回投与したので、どのようになっているのか、経時的なデータをくださいとお願いしてみました。
 主治医は快く応じてくれて、 プリントアウトしてくれました。それを元にALP数値まで一緒にしてまとめたのが、下表です。
boneindex2
 主治医も言ってましたが、あまり変化は見られませんでした。自分の場合、I-CTP が高めかなと思います。これに対する主治医のコメントはありませんでした。(結局は、骨シンチグラフィーなのか〜?)
 今日は、ゾメタ投与がメインなので、あまり深入りした質問はやめておこうと思っていましたが、「もう使う薬もないのですが、このままPSAが、上がっていくとどうなりますか?」と聞いてみました。
 主治医は、「PSAが上がっても死ぬことはありません。実際 PSA 4000以上の患者さんが、元気に通院なされてます。」という答え。

 そうか〜。とりあえず今日はこれまでにして、二週間後イクスタンジをやめてデカドロンだけにした結果を見てから相談したほうがいいなと思いながら、診察室を後にしました。

日経メディカル 2017年5月15日の「日本泌尿器科学会2017」をレポートした記事、
去勢抵抗性前立腺癌への薬剤選択を考える
Ra-223投与のタイミング、新規ホルモン薬や化学療法の逐次治療はどうすべきか

にはたいへん興味をそそられる事が書いてあります。

 その中に、ゾーフィゴ(塩化ラジウム223  Ra-223)について書かれたところがあるので、ゾーフィゴの特徴と投与するタイミング、併用する薬剤など、自分なりに切り取って少し加筆して、大胆にまとめてみました。(全文は、各自でお読みになってください。)

横浜市立大学附属市民総合医療センター 上村 博司氏
Ra-223の6回投与を完遂できるよう治療シークエンスを組み立てる
・Ra-223を5-6回の投与を受けた患者群に比べて1-4回の患者群ではOSが有意に不良である。
 Ra-223の投与回数はOSに影響する。

・Ra-223の治療シークエンスは、ドセタキセル投与前で、アビラテロン、エンザルタミドが
 投与されていても、骨痛がなく、貧血が軽度、全身状態が安定、PSA上昇が穏やかという
 ところで6回投与完遂する。

・Ra-223の治療中、アビラテロン、エンザルタミドを併用投与した群は非投与群よりもOSは
 良好で、デノスマブ(ランマーク)併用投与群のほうが非投与群よりも良好だった。

・Ra-223を投与した後もドセタキセルの有効性が得られやすい。


金沢大学 大学院医学系研究科 溝上 敦氏
・アルカリホスファターゼ(ALP)変化率と骨型アルカリホスファターゼ(BAP)変化率は
 Ra-223投与により改善したが、PSA変化率は治療終了後に悪化している。

・それはなぜか、Ra-223の“水際攻撃”=Ra-223は骨のボーダーだけを攻撃
 癌細胞が“骨基質城”を攻めてきたとき、守りについたRa-223は射程距離が短いため、堀を
 登ってくる癌細胞しかやっつけることができない。しかし堀の周りの癌細胞は残ったまま
 であり、そのためにPSAが再上昇するのではないか。

・アビラテロン、エンザルタミドは骨に対する効果は弱いので、それらの薬を使用する前に、
 Ra-223により骨の中の癌細胞数を減らすべき。実際には、新規ホルモン薬の前に女性ホル
 モンとRa-223、骨修飾薬(BMA)の併用がベスト
ではないか。

・骨転移評価には、PSAだけでなく、症状や画像評価を重要視しなくてはいけないので、骨転
 移を定量化できるBSIで経時的な変化を見るべき

 (BSI = 骨シンチグラフィー画像を、BONENAVIで解析した時の「全身骨に対する骨転移のパーセント値」ー注:角さん)


東邦大学医療センター佐倉病院 神谷 直人氏
骨形成マーカーと骨吸収マーカーを用いた治療薬の選択
・骨形成マーカーのALP高値では骨芽細胞活性が高く、造骨性変化が強いと考えられるので、
 この場合はRa-223を使う。一方、骨吸収マーカーのICTP高値では破骨細胞活性が高く、
 溶骨性変化を伴っており、Ra-223が効きにくい可能性があるため、化学療法など他の治療
 を行うべき。 

 
 以上、この他にも「CRPC治療は転移が起こるまで待つべきなのか」や「エビデンスの積み重ねに基づいたCRPCの逐次治療の実際」などの記載もあります。
  

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