gairai2月5日、消化器内科の先生の診察というか、お話を聞くためにがんセンターに行きました。
 主治医からの手紙や詳しい紹介があったということで、とても丁寧に説明・お話してくださいました。
 自分のお聞きしたいことは、「がんセンターでRFA(ラジオ波焼灼法)の手術をやってもらえるか、肝転移に対してラジオ波はどうですか。」ということでした。あちらこちらと話題が定まらないのを避けるために、聞きたいことをまとめ書面にしてお見せしました。
 しかし、お話を聞いているうちに、現在の自分のがんに対する治療についての考え方の何かが、変わっていくのを感じました。 
 まず、RFA ですが、がんセンターでは行わない方針であるということでした。その中で、特に自分の興味を引いた話を診察後すぐメモしましたので、できるだけ書いてみます。
(ちょっと脚色が入ってるかもしれません。消化器内科の先生は「です・ます調」で本当に言葉を
 選んで話していただいたのですが、以下の文は要約ですのでそのつもりでお読みください。)

局所療法についての見解
‖燭のがん種においては、転移のものに対して、局所療法(RFAも局所療法の一つ)をする場合というのは、そこのところの病変が痛いだとか、なんか悪さをしているということに対しては、することはある。
 でも、そのがん全体のコントロールだったり、病気を押さえつけに行くことに関しては、あまり勧められていない。なぜかというと、そこの見えているところだけ叩くのは、そこにとってはいいことだが、全体を見ると、大きくそれが影響していない。かえって処置をすること自体、リスクがゼロではない分だけリスクが高まってしまう。
 また 過去に、医療者も直してあげたい、治したいから切れるものは切っちゃえ、やっつけられるところはやっつけちゃえとやってたいた。でも全体的にはいいことがなくて、その割にはやったことに対していやなことが起こるので、その分だけ患者さんにとってはメリットがない状態になってしまうことが多かったという局所療法の歴史的経緯がある。

【ガイドラインでも】
▲イドラインにも勧められている治療としては一番目にはあげられていない。ガイドライン全てが正しいとは思わないが、ガイドラインが作られる理由は、過去の患者さんたちの治療成績などを集め、それを基本に考えることが患者さんにとってのメリットなりますよということなので、それをはずれた治療をすることは、基本的にはよっぽどのちゃんとした理由がなければならない。

【ラジオ波のメリットは?】
 ラジオ波は、手術に比べればより良い治療であると思う。でもリスクがないわけではなくて、一般的には重篤な合併症が5%の確率で起こるとされている。出血だとか、肝障害、周囲の臓器を傷つけてしまうことがある。
 ラジオ波で完全にそこを直してメリットがすごく見込めるのなら、リスクを冒してでもやりましょうと言えるが、正直な話、この状況ではそのリスクを冒してまでやるというのは、自分としては勧められない。これは、主治医のF先生も賛成されていない方針である。 

【根本治療とは】
ご梁 骨の転移は確認されているが、おそらく目に見えてないところ、画像で把握できてないところにも、病変があるはずだ。そういうところも含めて治療するには、血液に薬をのっけてあげて、見えている病変、見えてない病変を含めて、身体中に血液を行き渡らせて、薬で叩けるうちは叩いてあげましょうよ、というのがこの状況での治療の根本の考え方になる。 

【肝転移をこのままにしておくと】(これは自分が質問しました)
 現時点で抗がん剤の効果が限られているというのはおっしゃる通りです。抗がん剤で完全にガンを消すことができないというのは正直言って、今の医学の限界です。

 他にもいろいろ話したのですが、 かなり誠実に率直に説明していただき、ありがたいと思いました。ちょっと治療に関して前のめりになっていたのを、少し客観的に見るようなヒントを与えられたような気がします。
 「抗がん剤治療(月2回)の他に、RFAをやるため毎月CTとエコーで検査して、ある程度の大きさになったら手術・入院する。そして、術後の経過を見るためにまた毎月CTとエコーで検査を続けるの繰り返しつまり局所療法の繰り返し」の生活が、抗がん剤以外何もしないよりも確かに延命につながるかもしれない。「でもそうやって局所療法をして局所療法の間QOLを下げてしまうことを伴うのは、本当に自分の「残りの人生」にとって意味のあることなのだろうか?」
 やはり、もう一度はこの問いと向かい合わなければなりません。 自分で治療の方向性を選んで、担当医にそれを受け入れていただくのは、ある意味、本当に大変で辛いことでもあるのです。

 でも、気持ちはなぜか淡々としていて、全然落ち込んではいません。「がんと生きる」という現実を踏まえどう生きるかはずっと自分のテーマでしたし、がんは自分の人生の一部と思って受け入れているからです。