私は出席できなかったのですが、先日、三菱UFJ投信とブロガーによるミーティングが行われたようです。
参加されたブロガーの方々がレポートをかかれています。

三菱UFJ投信の第2回ブロガーミーティングに行ってきました(その1) eMAXIS新興国株式インデックスの実質コスト (梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
三菱UFJ投信の第2回ブロガーミーティングに行ってきました(その2) 追加ラインナップ関連情報 (梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
eMAXIS新興国株式の実質コストは・・・ (Passiveな投資とActiveな未来)
第2回eMAXISブロガーミーティングに参加してきました (rennyの備忘録)
第二回 eMAXISブロガーミーティング(1) (Site.M from 新所沢)


詳しくは各ブログのエントリーを見ていただきたいのですが、このタイトルたちを見ても分かるように、第一回決算を受けてのeMAXIS新興国株式のコストに関して大きな注目が集まったようです。

私もeMAXIS新興国株式のコストについては2つほどエントリーを書いています。
(1)eMAXISの決算
(2)eMAXIS新興国株式 ダメ出しは早計かな!?



さて、各ブロガーの方々のレポートから分かったことは・・・決算書のコスト要因の説明にあった通りで予想通りでしたが、

eMAXIS新興国株式のコストは、年率換算4%超とも囁かれたが、そんなに高くない

ということです。



ミーティングに参加されたブロガーの方々の情報によると、投資信託協会によって定められたコストの計算方法(の簡便法?)に従った故に、信託報酬以外のコストが大きくなったという計算ルール上の都合とのことです。

信託報酬以外のコストの割合を算出するときには、コスト÷口数で計算するのですが、この口数が「各月末の口数の平均」uとなっているようです。
これに基づくと、2009/10/28〜210/01/26が決算期となるeMAXIS新興国株式の第一期決算では、10月末、11月末、12月末の3回だけが対象になります。

これが絶妙な期間です。
各証券会社が取り扱いを開始した日の10月30日(=新興国株式の資産は自己資金の100万口のみ)が組み込まれつつも、資産が積み上がった1月末の数字が除外されています。しかもファンドの資産総額の推移を見ると分かるように、1月になって資産総額の伸びは大きくなっています。
そうすると、1月には資産が増えているのでコストは増えています。しかし、分母にあたる口数の計算では1月の数字は使われません。

このように分母になる口数が実情より大幅に過小評価された結果、計算上は信託報酬以外のコストが膨らんで見えたとのことです。


これでeMAXIS新興国株式のコストについてはスッキリしました。

しかし、新たな疑問が浮かんでいます。


それは、「では他のeMAXISファンドで同じことは言えないの?eMAXIS先進国株式も新興国株式ほどではないが、順調に資産・口数は増えているのに・・・」というものです。

この疑問に対しては「上記の計算はマザーファンドに対して適用されている」と考えることでクリアになるというのが、私の仮説です。eMAXIS先進国株式の場合は巨大なマザーファンドがあるので、そのマザーファンドに対して上記の計算を設ける限りは信託報酬以外のコストが膨らむことは無さそうです。
まあ、これは私の仮説に過ぎません。


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