2005年10月29日
【春の雪】
本日公開、 【春の雪】。朝イチで観てきました。三島由紀夫作、四部作である『豊饒の海』の第一部『春の雪』が原作です。はい、お恥ずかしながら読んだことはありませんでした。
大雑把なストーリーは知っていつつも、あえて読まずに映画館へ。観終えてから、原作よんで比べよ〜と思って。画がキレイな感じだったので、楽しみにしてました。
私一人で行ったんですけどね、意外にも一人で来てた女性がとても多くて驚き。行く前はちょっと気恥ずかしかったものの、別に浮かなかった。
なんて言うんでしょう、邦画には多いと思うのですが、起伏の幅が少なく、比較的ずっと同じペースでストーリーが流れていく感じです。これが悪いとは決して言っていません。洋画は(特にハリウッドとかは)盛り上がりシーンがハッキリクッキリしてますが、日本の映画やドラマに多い、そこは文脈を読んでわかって!的な感じのシーンが多いから、そう見えてしまうだけなんでしょうな。でも、これが嫌いと言う人も確かにいることでしょう。
私にとっては、画も期待通り素敵だったし、ちょっと泣けたし、観に行って良かったと思う。ただ1つ不満が。ラストシーンです。これも、『流れでわかってよ!』的な感じだったんですが、そこはもう少しハッキリしたほうがよかったんじゃ…?と。「こういうことだよね〜??」と疑問が半分残ってしまいました。帰り際に本屋さんで答え合わせしましたが(苦笑)
で、その際に単行本購入。読んで比較しよーっと。原作読んでから映画を観るのと、映画を観てから原作を読むの、受ける印象はきっと違うでしょう。私は原作が存在して、原作を既に知っている場合、観ないケースが多いです。ショック受けるから。受けないこともあるんだけど、受けたら損した気分になって何だか嫌じゃん?だから『世界の中心で〜』も『NANA』も観てない。原作で満足してるので。今回は幸い原作を知らなかったからね。
総評。大正という時代背景も手伝ってか、「文学」だということが残っていた気がします。コレを本でも読んでみたい、という人には楽しめると思います。エンターテイメントを求めて行くと、すこし退屈かもしれません。
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この記事へのコメント
座った場所が前から3列目と、非常に見にくいところだったので画の美しさはあまり感じませんでした。
原作の1巻を買ってきたんですが、情報量の多さにスピードが上がりません。時間がかかるかも・・・
コメントありがとうございます☆
まぁ、画の美しさと言っても、
紅葉の美しさなら北野武の『Dolls』のが上でしょうし、
単品単品のシーンで言えば、凄く良い、
というわけではないかもしれません。
なんと言うんでしょう?画映った空気とか雰囲気とか、
そういうの総合してキレイだったと思ったのでした。
原作読みました。時間かかりました…