鶴彬プロフィール
本名・喜多一二(きたかつじ)。
明治42年(1909年)、石川県高松村(現かほく市)生まれ 。
15歳で川柳界にデビュ ー。大阪の町工場で働きながら、“プロレタリア川柳”を発表する。 川柳界の権威、井上剣花坊に師事。
21歳で兵役。機関誌「無産青年」を軍に持ち込んだとし、治安維持法違反により懲役2年の実刑判決。
出所、除隊後、多くの反戦川柳を発表 。 昭和12年(1937年)12月、言論弾圧によって検挙され、翌年9月14日、29歳で獄死した。
代表作
ざん壕で読む妹を売る手紙(昭和11年)
召集兵土産待つ子の夢に見る(同上)
枯れ芝よ!団結をして春を待つ(同上)
暁を抱いて闇にいる蕾(同上)
万歳とあげて行った手を大陸において来た(昭和12年)
手と足をもいだ丸太にしてかえし(同上)
胎内の動き知るころ骨がつき(同上)