音楽
2006年05月23日
演奏会を終えて
5月頭の演奏会を終えて数週間。いまさら頭の中が整理でき始めたのでちょっと振り返ってみることにします。
打ち上げのときにある方にこんな感じのことを言われました。
「お前は注意されないようにスッとすり抜けるようなことをやる」
完全に言い当てられました。私は小手先でちょっと修正したり、そういうことをやるんです。そのせいで迷惑をかけることも多々。
なぜそういうことをやるか。私の中では注意されないことが目的じゃなく、それがオーケストラのためであると思ってやるわけです。そのときに、自分がどうしたいかというのは、葛藤はしますが捨てます。その結果を客観的に聴くと、イメージとの違いに愕然とするのはそのせいかと納得。
オーケストラのためであると私が思っても、結果的に自己中心的と思われるということは、それはオーケストラのためになっていないということ。自分にとっても、表現したいことを捨てるというのは大変苦しく、後味の悪いこと。もしかしていいことはないんじゃないか?
結論。
色々な意味でWin-Winでいたいなぁと。自分を引っ込めるんじゃなく、相乗効果で。んじゃどうすればいいんだというのは、そんなもん簡単に出ない(笑)。でも今期は自分なりの挑戦として、新しい先生に習ったり、高校卒業して以来まったくやっていないDrumsに挑戦しようと思っていたり。
ただ、今回の演奏会は意外に来てくれた人の評判が良かったのが救いでした。感謝感謝。次もがんばろう。
2006年04月30日
レスピーギとガブリエラ・モンテロのピアノ
横浜のタワレコでCDを購入。
Bach & Beyond/ Montero,Gabriela
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CS...
バッハの曲を題材にした演奏。インプロヴィゼーションと言うらしい。「トッカータニ短調」は圧巻!最初は普通に弾いているんですが、急に左手のリズムがジャズに!和音進行もこれまた鳥肌ものでした。もともとクラシックが好きなので、ジャズの人がバッハを題材にするよりもしっくりきた感じがしました。そのほかもすごくいいですよ。オススメCDです。ワタクシこの方知らなかったのですが、ショパンコンクールに入賞しているみたいです。
Respighi: Piano Music
http://www.amazon.co.jp/exec/obi...
「教会のステンドグラス」の元になっているグレゴリオ旋法による3つの前奏曲が聴きたくて買いました。繊細で透き通っていていいっすよ。レスピーギの管弦楽曲は「茶色」っぽくなってる曲が多く、美しい曲ではあるものの、どうも落ち着かず(^^;。そんな「茶色さ」が抜けていい感じ。構成やメロディがそれほど大きく違わないため、これを聞いた後に管弦楽版を聴くと対比されて違った良さがわかったりして、一石二鳥でした。もし、この曲をやることがあったら、まずこのピアノ版を必ず聴くべきですな。演奏の参考になるというか、この曲の原点を知って一歩深いところまで解釈を持っていけるかもしれません。
これに加えて、プロコフィエフのCDも購入。これもなかなか気に入りました。プロコの5番やりたいな〜。
久々にいい買い物をしました(^^)。
2006年04月12日
2006年04月10日
本物のすごさ
私がやっているオーケストラで、ドヴォルザークのチェロ協奏曲をやるのですが、先週、ソリストの方が練習に来てくれました(話が前後してしまいました。)。
古川展生さん
http://www.live-1.com/nobu_f/
このような華々しいキャリアの方が競演してくれるだけでかなり感激。いや、感激の前に緊張し、練習場の緊張感はものすごいものがありました。いつもこの緊張感で練習すれば上手になるような気がするんですけど。
弦楽器とは思えないものすごい音量、表現、オーラ、pの音の緊張感。最初はお客さんみたいに聴いていたんですけど、少なからず私も絡むところはあるわけで、緊張の連続。そこで驚くのはこんな私達に合わせてくれるんです。合わせるというよりは、一緒に音楽をやってる感じかな。それが驚くほど違和感が無くて自然。そう感じさせてくれるのは、私たちに音楽を与えてくれるからだと思います。
他の人に話を聞いても同じ事を感じている人がいて、きっと一人で60人以上いるオーケストラ一人ひとりに音楽を与えていたんですよね。こう考えるとさらにすごい。本当にいい経験をさせてもらいました。音楽を聴いているだけではこういう経験はできなかった。やってて良かったな、と思える瞬間でした。
このような人が一緒に演奏してくれて感謝です。練習後の飲み会では、すばらしかったですよ、と声をかけてくれました!(もちろん社交辞令ですが)本当にありがたいです。
さて、本番はどうなるかな〜?
2006年04月09日
リンツとマーチング
昨日、小さな演奏会でモーツァルトのリンツを演奏。そこで我々の前に演奏したマーチングがすばらしかったんです。
ヨコハマスカウツ
http://www.hamakko.or.jp/~y_scouts/
リハーサルから衝撃!パーカッションの技、まとまり、迫力…。高校生以下の団体のようでしたが、そうは思えない実力。私には絶対できません。愕然としました。
ティンパニや鍵盤打楽器などやってた子たちもものすごく上手い!周りの音が大きすぎて音はあまり聞こえなかったんですが、見ていればよく勉強していることがわかります。いい先生が付いているんでしょう。多分音もいい音がしていると思います。
マーチングって見てても楽しめるんですね。音だけじゃなくて、魅せてくれる。クラシックって今のままでいいんだろうか、と考えちゃいました。自分としてもまだまだ修行が足りないなぁと。いい物を見せてもらいました。
代わりましてリンツ。なかなか楽しかったです。やっぱりモーツァルトは勉強になります。おかげでひとつ掴んだことがありました。理論的にもなかなか単純じゃなく、下手にやると変な音が出る(苦笑)んですが、1に練習、2に練習ということで物にしてやる!

2006年03月29日
サンデーミュージシャンの心得
プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!
http://www.takahisanagai.jp/photoexhibition/psp/psp51.html
著者のBLOG
http://blogs.itmedia.co.jp/mm21/2006/03/post_70f9.html
ここに書かれている「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファー7つの心得」をコンポーザーに置き換えた場合が書かれていました。我々は「ミュージシャン」なわけですが、本当に当てはまると思います。
そこで分かったのは、音楽の世界でも、本メルマガのほとんどの考 え方が共通するということです。 例えば、「プロフェッショナル・サンデー・コンポーザー(日曜作 曲家)」なる人がいるとすれば、「七つの心得」は以下のようにな るかもしれません。 【第一の心得】音楽をライフワーク、自己表現手段と捉え、「音楽 とは何か?」を考え続けている 【第二の心得】数十年という人生の中での長い時間スパンで、自分 だけの自分の音楽を追い続ける 【第三の心得】最高の作品を奏でる道具として楽器には拘る。しか し、楽器には溺れない 【第四の心得】自分の選んだテーマでは第一人者としてプロと同等 の技術を持つ。但し、技術だけが全てでないことも知っている 【第五の心得】自分の作品に一番厳しい批評家は自分である。 【第六の心得】作品発表の場を、自分で創る 【第七の心得】そして何よりも、音楽を楽しむ |
試行錯誤を続けながらもなかなか自分の思うように演奏できない今日この頃。そんなわけで、ここの心得は半分くらいしかできていません。よろしくないなぁ、と思いながらなぜ私は当てはまらないか考えてみました。

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2006年03月14日
コンサートの聴き方
実はこれ難しいんですよね。楽器をやっていると、自分ではできないくせに人の粗は見えちゃうもんだから、重箱の隅をつつくこともできちゃうわけです。
でも、それを言い出すとベルリンフィルだって全てが完璧じゃないだろうし、好き嫌いもあるし、コンサートに行っても何も楽しくなくなっちゃうわけで。お金も時間も使ってもいみな?いじゃ?ん、てことになります。
ということで、いつからか聴き方を完全に変えてます。コンサートには楽しみに行きます。他の演奏と比べないためにやる曲は最低1週間はCDを聴きません。できるだけ奏者に近い席を選びます。そしてすべて性善説で考えます。
こうするとアマチュアだろうがプロだろうが楽しいコンサートになるんですね…。幸せ。ふふ。
皆さんはどんな聴き方しますか??

2006年03月12日
2006年02月25日
2006年02月20日
レッスン
先日、打楽器の先生のレッスンだった。久々に見ていただいたのだが、以前教えていただいた事をもう一度指摘され、なかなかできない、という情けない状態になってしまった。
ただ、これは初めからわかっていた。昨年、持ち方やフォームを変え、方向性は見出しながらもなかなか音が良くならず、悩んでいた。だからこそ先生に見ていただくことにした。
一度自分を壊してから初心に戻ったため、先生のおっしゃることが少しずつだが身についていき、最後には元々自分の思い描いた感覚に近くなっていた。これは、自分を壊す前には無かった感覚だった。おかげで、その後のオケの練習では以前と違う音色を出すことができた。とても嬉しかった。
元々感じてはいたが、使っていたバチが合っていないというのも再確認し、新しいバチを買うことにした。今覚えている感覚を身に付けるために、引き続き練習していこうと思う。
ただ、これは初めからわかっていた。昨年、持ち方やフォームを変え、方向性は見出しながらもなかなか音が良くならず、悩んでいた。だからこそ先生に見ていただくことにした。
一度自分を壊してから初心に戻ったため、先生のおっしゃることが少しずつだが身についていき、最後には元々自分の思い描いた感覚に近くなっていた。これは、自分を壊す前には無かった感覚だった。おかげで、その後のオケの練習では以前と違う音色を出すことができた。とても嬉しかった。
元々感じてはいたが、使っていたバチが合っていないというのも再確認し、新しいバチを買うことにした。今覚えている感覚を身に付けるために、引き続き練習していこうと思う。