tt222のブログ

脳内出血発症からの23年にわたる闘病記録

雑記帳 (287)

 今週のことわざ (234)     「主と親には勝たれぬ」
 解説: 主人と親にはムリを言われても従わねばならないということで、従わぬときは自分が悪者にされるものだ。
 感想: この言葉は今の世には通用しないような気がするが、私の若い頃にはこの感覚が生きていたと思う。
 特に職場の上司の命令には絶対服従で、とても異を唱えることが出来ないような時代だった。
 私は若い頃に研究職についていたことがあるが、一度だけひどい苦境に立たされたことを今も忘れていない。
 というのは私が二人の上司からまったく正反対の指示を受けて、板挟み状態になったからだ。
 つまり私は課長から「やれ」と言われたが、部長からは「絶対やるな」と指示されたのである。
 それに二人の指示には一応もっともな根拠があるので、うかつに反論は出来ない。
 また当時の私は純真な性格だったから、どちらの指示に従うべきかと相当悩んだと思う。
 そのうえ二人とも相当にプライドの高い人種だったので、私はどちらの顔もつぶしたくなかったのだ。
 だから私はこの難問に対してかなり気をつかって考え、夜もよく眠れぬほど悩んだに違いない。
 ところがこのとき私は一芝居を打ってピンチを脱しているから、少しは知恵があったようである。
 このように私は若い頃からよく気づかいする性格だったらしく、そのお陰で髪がだんだん薄くなっていったのだろうと信じている。
 だから現在の私のハゲ頭は、決して脳内出血の後遺症ではないのである。
  

雑記帳 (286)

今週のことわざ (233)    「習慣は第二の天性なり」

 解説: これは古代ギリシャの哲学者ディオゲネスの言葉だが、気づかぬうちに習慣が体にしみこんで生まれつきのようになるのをいう。
 感想: 私が郵政大臣発行の「無線従事者免許証」をもらったのは昭和36年のことだ。
 しかし当時の私はひどい貧乏学生だったので、ハム(アマチュア無線家)には強い興味を持っていたが無線機は買えなかった。
 ところがやがて社会人となった私は、名古屋の社宅住まいになったときに、独自のコールサインをもらって「電話級アマチュア無線局」を開局したのである。 
 それから長い間にわたって、ヒマを見つけては見知らぬ相手と交信するのが習慣となった私だったが、やがて大阪へ転勤となる。
 ところが大阪でも私はハム仲間のグループに参加出来たので、夜間や休日には無線機の前でしゃべりまくるのが習慣になった。
 しかしそんな大阪でのハム生活が4,5年続いた頃に、私が突然脳内出血を発症したのである。
 そして半年間の入院生活を終えて帰宅した私は、手垢の付いた無線機の前に座って愕然とした。
 というのは私が無線機の操作方法をきれいに忘れていたからである、関連知識のすべてが頭から消えていたのだ。
 たとえば無線機の周波数を設定するにはどのダイアルを廻すのか分からないのだから、まったく話にならない。
 しかし無線機の電源スイッチのオンオフしか出来ない私を見かねた妻が、近所に住むハム仲間へ電話して我が家へ呼び寄せてくれたのだ。
 そしてすぐに来てくれた彼は、無線機の基本的な操作方法や仲間が利用する周波数などを説明したが、妻がそれらの全部を筆記してメモに残した。
 こうして私は趣味のハムを再開することが出来たのだが、実はこれがきわめて大きな成果を与えてくれたのである。
 というのはお陰で私は立派な「おしゃべり人間」に変化してしまい、発症によって壊れた脳が修復されていったからである。
 しかしながら記憶喪失は本当に怖いと思う、なにしろ習慣が消えるのだから。
 

 

雑記帳 (285)

 今週のことわざ (232)    「十月の木葉髪(このはがみ)」
 解説: 旧暦の十月は髪がよく抜けることをいう、なお木葉髪とは髪がよく抜け落ちるのを落ち葉にたとえたもの。
 感想: 何かの拍子で初めて私の頭を見た人は,皆一様にギョッとするようである。
 なぜなら私の頭のてっぺん近くには手のひらサイズの陥没孔があるからだ。
 そして月の表面にある無数のクレーターは円形の孔だが、私のクレーターは台形をしている。
 先日妻に頼んでこの陥没孔の深さを物差しで測ってもらったら、1.5センチもあった。
 こんなでかい孔が私の頭にあれば、見た人が驚くのも当然だろう。
 実を言うと、この陥没孔は30年前に私が受けた開頭手術の記念品なのだ。
 だから私も初めのうちはひどいでこぼこ頭を他人に見せるのはいやだったが、今はそうでもないと思っている。
 つまり心境の変化ということで、自分のハゲ頭にポッカリ開いた大穴を出来るだけ大勢の人に見せてやりたいとも考えている現在の私である。
 というのは頭の陥没孔が私に与えられた勲章のように思えてきたからである。
 つまり私は30年間の苦しいリハビリ生活に耐えた自分をもっと誇りに思って良いのではないかなあ、本当にそんな気がする。
 
 
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