tt222のブログ

脳内出血発症からの23年にわたる闘病記録

2019年01月

雑記帳 (349)


今週のことわざ(296)   「大器小用」
 解説: 優れた才能を持っている人につまらない仕事をさせること。『広辞苑』
 感想:私が新入社員になったのはもう半世紀以上も前のことだが、始めは希望に胸をふくらませていた私が、すぐに勤労意欲を失ってしまうのである。
 というのは私が大学で専攻したのは「化学工学」だったのに、入社後の配属先が関連性のないアルミの研究所だったからである。
 つまり「金属工学」の知識がゼロの私は、この職場では何の役にもたたない異物・ゴミみたいな存在であり、完全に「職場のお荷物」だったのだ。
当然のように私は上司からパワハラされたり、また同僚からのイジメを受ける日々を過ごしていたので、あまり居心地の良い職場とは言えなかった。
そこである日私は思い切って卒業した大学の指導教官を訪ねて、自分の退職希望の胸の内を明かした。
 そのときの彼の言葉は今でもはっきり覚えている、「まあそうカッカしないで、しばらく様子を見たらどうかな」
 ところがである、彼の言葉のお陰で私は「アルミニウムの電解着色」の世界で一仕事をすることが出来たから、あのときの指導教官には最敬礼したい気持ちである。
 とにかく私は強い「前向き根性」があれば、自分の運命を変えられるのではないかと信じている。



 
 
 

雑記帳 (348)

 今週のことわざ(295)   「大海の一滴」
 解説: 非常に広大なところに、きわめて小さいものがあることのたとえ。
 感想: 私は32年前に脳内出血を発症して多くの記憶を失ったが、逆に記憶が強化された領域があるのに気づいている。
 というのはその部分の記憶が他に比べて異様に鮮明だからである。
たとえば私は中学3年生だった頃の暮らしの様子を、まるで昨日のことのように思い出すことが出来るのである、今から64年も前のことなのにだ。
 当時私たちは熊本県水俣市の海の近くにある社宅に住んでいたが、ひどい貧乏暮らしだった。
 だから私は学校から戻るとすぐに、夕食の材料を探しに近くの海岸へ行くのが日課になっていた。
 つまり私が両手にバケツとクワを持ってカイ採りに行くのである。
 その砂浜ではアサリが面白いように採れたが、運のよい日には大きなハマグリに出会うこともある。
 しかし面白かったのはやはりマテガイ採りだろう。 
 まず砂浜に点在する小さな孔を見つけてそばに行くのだが、次に用意してきた塩の一つまみを孔の入り口から落としてやるのだ。
するとその瞬間、孔の底から体長10センチほどで筒状のマテガイがロケット噴射して高速で飛び出してくるのである。
そしてマテガイが孔から頭を出したときを逃がさず、指でつまんで引き抜いてやるのがコツだが、
 モタモタしてるとマテガイが素早くまた孔に潜ってしまうから要注意である。
 またマテガイは特に美味で、母がいつも喜んでくれたのが忘れられない。
ところが海岸には化学工場(現・チッソ)の壁があって、大きな排水管から工場廃液が勢いよく流れ出ていたのも私は見ている。
 しかし当時はまだ「水俣病」の言葉もなく、私がもっとマジメで親孝行な息子だったら毎日セッセとカイ採りに通っていたはずだから、ひょっとしたら家族の中から患者が出ていたかもしれない。
 

 

雑記帳 (347)

 今週のことわざ(294   「損して得取れ」
 解説:大きな利益を得るためには、小さい損をして下地を作ることも必要である。
 感想:私が45歳で脳内出血を発症したとき多くの記憶や感覚が脳から消去されたが、一番ショックだったのは、自分の名前も書けぬほどに漢字を忘れてしまったことである。
 しかし私はリハビリ初期に気づくのだが,実はもっと重要な記憶が脳から消えていたのである。
 それは「アルファベットの文字順」であり、これがなければ英和辞典をまったく使えないことになる。
 この事実は私をとても落胆させたが、それは復職後にまた英文資料を読む機会があるかもしれぬと思っていたからである。
 当時の私はひどい大ぼけ頭だったが、こんな大それた夢を抱いていたのには根拠がある。
 というのは私の得意分野である「アルミニウムの表面処理」に関する技術的知識が、何一つ欠けることなく完全な形で頭に残っていたからである。
 この奇跡的な事実は、私が『アルミニウム表面技術便覧』を開いて綿密にチェックしたから確かである。
ところが「アルファベットの文字順」を判断できぬ頭では、辞書が引けないから夢を断念せざるを得ないのだ。
こうして絶体絶命のピンチに陥った私だったが、とんでもない行動に出るのである。
それは新聞広告にあった通信教育の「英語翻訳講座」の受講申し込みをしたことだ。
 受講費用も安くはなかったが、ここは大ぼけ頭の私がするホラ話を真に受けて大金を出してくれた妻に感謝すべきだろう。
ところが驚くことに、当時は私の頭に「完璧主義」の感覚が戻っていたらしく、なんと私はこの講座を2度も受講したのである。
 しかし私の狙いは大当たりだったようで、長い間強制的に英和辞典を使い続けた成果が表れ、私は新たに「アルファベットの文字順」を記憶し直すことに成功したというわけだ。
そして私は復職後にアルミニウム表面処理会社へ技術顧問として出向するのだが、そこで分厚い英文の技術マニュアルファイル3冊を一気に和訳することが出来た。
 どうやらひどい大ぼけ頭の私が損して得取ったようである。


 
 





 

雑記帳 (346)

 今週のことわざ(293)    「ソロバンで錠が開(あ)く」
 解説: 数字をあげて説明すれば、何事もうまく解決出来るということ。
 感想: たしかに話の中に数字を使うと、真実味や説得力が増すような感じがある。
 しかしウソをついたりハッタリをかますときに、よく使われる数字があるのを頭の片隅に置いておきたいものだ、「ウソの三・八」である。
 つまり人には、デタラメな話をするとき数字の3と8をよく使う傾向があるのだ。
 これは本当の話だが、私が営業マンだった頃に「ウソの三・八」は当たってると感じることも多かったと思う。
 特に3が多く使われるようで、今でも私はテレビで3を使った数字を聞くたびに、反射的にハッタリと直感するのである。
 ひょっとしたら、私は「ひねくれ老人」になってしまったのだろうか。     
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