今週のことわざ(369)    「豆腐も煮ればしまる」
解説: しまりのない人や気の弱い者でも、いろいろと苦労をすればしっかり者になるというたとえ。
感想: 私が45歳で発症した脳内出血は脳から多くの記憶や感覚を消し去ったが、私の性格まで変えたようである。
なにしろ妻が「私はまるで別人と再婚した感じよ」と言うほどだから、発症後の私は性格が大きく変わっていたに違いない。 
たとえば発症前の私は口数の少ないタイプだったが、発症後は主治医が驚きあきれるほどのひどい「おしゃべり人間」になっていたのである。
また嗜好の大変化もあったらしく、発症前は見るのもイヤなほど嫌いだったブロッコリーとトリ肉が発症後は真っ先に箸がいくほどの大好物になっていたのだ。
 そんなわけで私のこれまでの人生は二部構成になっているといえよう、発症前の「第一の人生」と発症後の「第二の人生」である。
だから私は「第三の人生」がないことを願っているが、「ケセラセラ精神」でいけばなんとかなると思う。