今週のことわざ(486)    「人盛んにして神祟(たた)らず」
解説: 人の運勢が強いときはどんなひどい事をしても神仏は何も出来ないということで、悪い奴ほどよく眠るというわけだ。
感想: 私の「第二の誕生日」が近づいているが、私が新しく生まれ変わってからもう36年が過ぎたようだ。
 昭和61年9月20日の朝私は自宅で脳内出血を発症して意識を失うが、一連の幸運に恵まれたお陰で命拾いするのである。
これは私が何かに守られている証拠だとも思えるが、遭遇した幸運を順にご紹介します。
最初の幸運は、私がその朝一番に当日の出社予定を有給休暇へ変更したことである。
というのは前日の徹夜マージャンによる疲れを感じたせいだが、大正解の決断になったのだ。
次の幸運は、当時の私には関連会社への出向辞令が出ていたが赴任直前の発症だったことである、本当にきわどいタイミングだったのだ。
三番目の幸運は、意識不明の私を救急車が運び込んだ病院に国内普及が始まったばかりのCT装置が一週間前に設置されていたことだ。お陰で頭部CT写真がすぐ得られ大いに役立ったというわけだ。
四つ目の幸運は、すでに両眼の瞳孔が完全に開いていた私に開頭手術が効を奏したことである、私は
本当に危なかったのである。
最後の幸運は、発症によってひどい大ぼけ頭になった私がここまで回復出来たことだろう、36年もかかったが。
ところが私は幸運だけでなくとんでもない不運にも遭遇していたのだから驚く。
詳しくご説明すると、私の脳血管が破断した原因は脳血管の奇形にあったが、こんな奇形脳血管を持つ者は数万人に一人だとNHKテレビで知ったのだ。
だから宝くじにも当たったことのない私がどうしてこんな不運を引き当てたのかと不思議に思うが、これも天の配剤なのだ。