4月5日の日経新聞の記事ですな。

パートなどの「非正規雇用」社員を長期的な戦力とするために正社員に登用する企業が増えているそうです。

これはいいことですな。

ホントに景気が回復し、日本が良くなるような気がします。

私は以前から、成果主義賃金制度がキライなのですが、これは評価基準や、結果としての成果配分(つまり出来る人できない人の差)の多い少ないの問題ではなく、従業員の仕事に対する「あるべき姿勢」が崩壊する恐れがあると思うからなのです。

同じことが時間給制等にも言えるのではないでしょうか。(もちろん学生アルバイトなどは別ですが)

正社員として一定の収入を約束し、その代わりに正社員としての責任を全うしてもらう。これが信頼関係です。
仮に正社員としての仕事を全うしない人がいるなら、その人には全うするように指導したり、全うしやすい環境を作ってやるのが筋です。
成果給与等のドライな制度は、

「一生懸命やらないと給料もらえない」

という危機感が殺伐とした職場環境を作る一方で、

「いわれたことだけやっておけばあとは知らん。」

というような無責任体質を作り出すのではないでしょうか?

時間給も同じ。私は学生の頃ガソリンスタンドなどでバイトしているときは始めから終わりまで時計を見てました。
時間がたつのが遅く感じられたものですが、定時をすぎると所長さんや正社員さんと改善提案やキャンペーンのことなど前向きな会話をしていたことを思い出します。

産業資本主義社会では、高度に分業化が進む一方で、従業員の人間性が失われていく。
人間を機械やモノのひとつとして考えることは格差社会を作り、犯罪発生率が高くなり、経済も衰退する。と書いてある本があります。

人間回復の経済学


これまた東大教授の神野直彦先生の本です。

ちょっと始めのあたりが先行研究の引用などが多く、論文調で気絶しそうになりますが、そこを過ぎると先生の熱いハートを感じます。

「経済」に従属する「人間」を作ってはイカン。

今こそ「人間」に従属する「経済」システムを作るべし。これが閉塞打破のカギになる。と訴えておられます。

本にも書かれているのですが、どういう形であれ、従業員には「部分労働」ではなくひとつの仕事を完結させる。(すなわち任せる)という姿勢が人間性の回復と組織力の強化につながるのではないかと思いますな。

キレイ事みたいな話ですが、本当にこういうことをやらんとヤバイと私は思います。