大将






予想どおりの面白さ。一日で読んでしまいました。

坪内さんをモデルにした小説では、落合信彦さんの「戦いいまだ終わらず」も好きで、これは何回読んだかわからないぐらい読んでますが、

柴田錬三郎さんの「大将」はまた違った魅力がありました。

こういうすごい社長さんが現代の日本にもドンドン登場してほしいと思います。

坪内さんをモデルにした主人公・野呂内大太郎の父が残した遺書の内容。

一、一工面、二働き。
二、人を助けるは、菩薩の行為。
三、あぶない所に上らねば、熟柿は食えぬ。
四、蝋燭は身をへらして、人を照らす。
五、大将は一人では、いくさは出来ぬ。
六、勝つことより、負けぬことを考えろ。
  最初の勝は、糞勝ち。負碁の打ちよさ。
七、転んだら、起きろ。
八、目の前で追従する奴は、陰でそしるぞ。
九、世の中は広いようで狭いぞ。
十、色即是空、空即是色

よくわからないのもありますが、心に響く内容です。

おとといも書きましたが、坪内社長と柴田先生の親交については次を参照。

奥道後ゴルフクラブ

いろいろと参考になることは多いのですが、坪内社長は

「大将は一人ではいくさは出来ぬ」

というコトバを特に大切にされたのではないか?

坪内社長に関する本を読んでいると、敵対する人物がいつの間にか坪内社長の右腕になっているというような話がいくらでも出てきます。

ドラッガー先生曰く、

(現在の日本企業は終身雇用が崩壊していますが、このような時代において、)

「日本の強さの源泉は家族意識。企業は簡単に社員を解雇できないから、社員に責任を持たせて最大の力を発揮させなければならない。それが強さにつながっている。家族意識を労働市場の流動化とどうバランスさせるかが課題だ」
(日本経済新聞 2005年12月9日 追悼記事)

終身雇用に代わる日本的な雇用とは坪内さんがなさったような人事ではないか?

私もこんな社長の下で働いてみたいです。

日本経済は不調ですが、復活するとしたら、坪内さんのような社長さんがドンドン出でくることが必要。

あー面白かった。