未曾有の経済危機 克服の処方箋―国、企業、個人がなすべきこと
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なんだかんだいって、私は本屋で野口先生の本を見ると立ち読みもせず買ってしまいます。

あまりに興味深く、一気に読んでしまいましたが、いつもながら勉強になる良書です。

現在の経済危機の原因を見事に解説し、今後の見通しについても説得力があるご説明をされています。

さらに、今回の経済危機を乗り切るタメに、具体的に我々日本人がとるべき行動についても詳しく解説されています。

実は私は、経済の動向についての野口先生の分析や将来予測についてはいつも完全に納得させられるのですが、

こと金融理論については(先生は金融の専門なのですが)言っておられることがまったく理解できません。

ところが、今回の本ではあまり金融のことは強調しておられないのです。

私が野口先生の本に興味を持ったのは、数年前に清和会での先生の講演CDを聴いたことがキッカケなのですが、

そのCDでは先生は

・日本は製造業重視の体質から脱却して金融立国すべし
・イギリスやアイルランドは金融で経済成長した(お手本にすべし)

といっておられ、以後の著作でも基本的にはこの方針で将来の日本のあるべき姿を語っておられたと思うのですが今回はちょっと違う。

今後の日本のすすむべき方向は、

・今般の経済危機は通常の景気循環における経済の停滞過程ではなく、バブルの崩壊である。よって解決のためには抜本的な経済体質の改革が必要
・短期的には公共事業を拡大し有効需要の増大につとめる
・長期的には内需思考の新しい経済体質を作る
・そのために個人は自己投資をし、自分の市場価値を高めるべし

ということで、あんまり金融のことは書いておられません。

私は、この点がすごく気に入ってしまいました。

で、そういう野口本を読んで何が良いかというと、日本の将来や、自分の仕事の将来について希望を持つことが出来ることです。

景気が悪化したら、原因を究明し、対策を講じる。

これ以外に日本人に希望を与える方法はありません。

政治家先生の根拠のない楽観論を聞いてもハラが立つだけです

ところで、以前に森田実先生の

公共事業必要論
公共事業必要論
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という本が面白かったと書きましたが、この本の素晴らしさも再認識させられました。

やはり日本が真っ先に取り組むべき対策は公共事業しかないと私は思います。

よい世の中になってほしいなあ