夢は大衆にあり―小説・坪内寿夫
夢は大衆にあり―小説・坪内寿夫
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この本、アマゾンで5月29日に注文していたのですが、思いのほか時間がかかり、月曜日にやっと届きました。

早速読んでみましたが、予想通りの内容で大満足の本でした。

坪内寿夫さんの話はいつ読んでも感動的で勉強になります。

私もずいぶん坪内寿夫さんに関する本を読みましたが、当然にどの本も同じ人のことを書いているわけですから、あまり新しい発見などはないのですが、それでも読んでみたくなる。

本の帯に書かれている作詞家の星野哲郎さんのコメントが素晴らしい。

「若い日の四国の大将坪内寿夫さんにお目にかかれるうれしさでぞくぞくしております。」

私も何度も坪内本を読みたくなる理由は坪内さんにお会いするというか、坪内さんの講演でも聴きに行くような気分を味わいたいからなのだと思います。

私は坪内さんの本を読むと、しばらくの間、まわりの人に対して優しくなれます。(結構気が短いほうなので、毎日坪内さんの本を読んだほうがいいかもしれません。)

仕事だけではなく、日常の生活の中でも相手の立場に立って物事を考え、相手のメンツも尊重しながら生活していくと心が豊かになったような気になります。

こういうところが坪内本の一番の魅力だと思います。

作者はプロローグの最後で、

「私は坪内寿夫の墓標を見つめながら、この巨人に今一度目覚めてもらい、大衆が夢に輝いていた時代を語ってもらおう、とねがっていた。」

と書かれていますが、まさに同感。

今のような時代にこそ、坪内さんのような経営者が必要とされているのだと思います。

この本は2004年に発行されたようですが、よくぞこのタイミングでこれほど素晴らしい本を書いてくださったと、作者の青山淳平さんに感謝しています。

また、「新しい発見はあまりない」などと書いてしまいましたが、この本では私があまり知らなかった坪内さんの晩年の様子が「第四章 本懐」に詳しく書かれています。

私はこの第四章は3回読んでしましました。

グループ各社の経営破たん、3200億円!の個人保証、周囲の人間の裏切りなど、読んでいて悲しくなるような話が次々と出てきますが、

最終的には私財をすべて借入金の返済に充て、丸裸になってしまい、ご自宅も手放されたので奥様と2人で病院暮らしを始めるという潔さ!

また、最後まで坪内さんを尊敬し、慕い続けた人々の協力によって、ホテル奥道後と奥道後ゴルフクラブを買い戻す場面は本当に感動的でした。

第四章を読んでますます坪内さんのファンになってしまったなあ

ちなみに私は、イヤなことがあると坪内本を読みたくなるのですが、些細なことでいちいち本も読んでいられないので、そういう時は奥道後ゴルフクラブのホームページなどを見て気を紛らわせています。

というわけで、実に感動的な本でした。

もう一回最初から読もうかな