Part1に引き続きパイオニアのピュアモルト スピーカー S-A4SPT-PMの試聴レポートをお送りしたいと思います。後、前回書き忘れましたが、インシュレーターとして10円玉を使用しています。
前回
パイオニアのピュアモルトスピーカー S-A4SPT-PMを買いました Part1(スピーカーケーブルをベルデンに換えてみました)
スピーカーケーブルおすすめ~(2ちゃんねる)
<<テクノ音楽>>
今度はテクノ(ゲーム音楽)系の曲を聴いていきます。シンセサイザー中心の音楽を聴いてハッキリしたのですが、シンセサイザーの音が少しモノトーンというか、色彩感みたいなものが無くなっちゃって聴こえるんですね。
YouTube RIDGE RACER 2 MUSIC-Grip
ナムコ製作のカーレースゲーム「RIDGE RACER」のGripではメロディーの音にもう少しキラキラした感じが欲しいし、古代祐三氏作曲の 「Never Return Alive」や「Go Straight」では重い感じのバスドラムの音はいいのですが、ハイハットの音は輪郭がボケちゃっ たような感じです。
YouTube Streets of Rage 2 Music - Never Return Alive
YouTube Streets of Rage 2 Music - Go Straight
<<クラシック音楽>>

クラシック系の音楽を聴くと、オーケストラなどは何かおとなし過ぎるというか、色が抜け落ちてしまったような感じに聴こえて全然ダメでした。

ソロピアノの方は中々いい感じで、ポリーニが演奏するショパンの練習曲集のアルバムは昔から使っているステレオで聴くと、ちょっと金属的な音が強い 感じでイマイチなのですが、S-A4SPT-PMだとちょうど音色的にまろやかになるようで、ドラマ「のだめカンタービレ」でのだめが弾いていた Op.10 no4にしてもOp10 no12(革命)にしても激しさや重々しいというよりも、軽やかな感じです。

YouTube Chopin: Etude Opus 10 No.4, Maurizio Pollini

YouTube Chopin Etude Op.10 no.12 革命

YouTube Chopin Etude Op.25 no.12 "The Ocean"

<<スピーカーケーブルをBELDENからDENONに変更>>

一通り聴いたところで今度はスピーカーケーブルをBELDENからDENONのAK-1500Fに換えてハードロック系の曲を試聴開始。

DENONの方が高音域が強く出るということでディスト-ションギターの音がよりハッキリした音になりました。Yngwie Malmsteenの 「Ship Of Fools」を聴くとBELDENのときはボーカルとドラム以外は全くダメといった感じだったのですが、DENONだとどのパートもバ ランスよく鳴ってくれます。

YouTube Yngwie malmsteen - Ship Of Fools

シンバルの音もよりメタリックな音が出るようになったのですが、古めの曲でThin Lizzyの「The Boys are Back in Town」とかRainbowの「Stargazer」とかはまだ物足りない感じです。

YouTube Thin Lizzy - The Boys Are Back in Town

YouTube Rainbow - Stargazer

高音域が強くなるとシンセサイザーの音や金管楽器はキラキラした感じが強くなるようで、Dream Theaterの「Another Day」はBELDENだとモノトーン調に感じたのが、DENONだと色が付いて華やかな感じになります。

高音域が強くなる分、低音域が弱くなるのか「Take the Time」のイントロのベースソロは音が柔らかくなるというかフニャルような感じですが、ツーバスドラムは逆にこちらの方が聴き取りやすいです。

YouTube Dream Theater - Another Day

YouTube Dream Theater- Take the Time

DioやDokkenなどを聴くと太くて重い感じのスネアドラムやバスドラムの音が軽くなってしまってチョット物足りない感じです。

YouTube Dio - I Could Have Been a Dreamer

YouTube Dokken - Dream Warriors

逆にDragonforceのような軽くて速い感じのドラムは、DENONの方が明瞭で聴き取りやすいようです。(間奏のツインギターによるソロバトルはギターを弾ける人で知らない人が見たらショック受けるでしょうね)。

YouTube DragonForce - Through the Fire and Flames

<<ジャズ系音楽>>

ジャズのピアノトリオを聴くと、ピアノの音もBELDENよりもシャープで硬い感じの音になりました。

ビル・エヴァンスの「Gloria’s Step」などは硬すぎず、柔らかすぎず、ちょうどいい感じです。

YouTube The Bill Evans Trio - Gloria's Step (Take 2)

チック・コリアのAcoustic Band(グラミー賞を取ったアルバム)だともっと透明感のあるシャープさが欲しい感じです。

YouTube Jazz Trio / Chick Corea - Morning Sprite - Akoustic Band

後やはりベースの音が柔らかい音になるようで、もう少しゴリゴリした硬さが欲しくなります。ドンシャリなタイプのスピーカーケーブルならちょうど良くなるのかな?。

同じチック・コリアでもReturn To Forever(ギターリストにアル・ディメオラがいた方)のアルバム「浪漫の騎士」の 「MEDIEVAL OVERTURE」のイントロのテクノっぽいシンセサウンドなどは柔らか味といい、音の響き具合などがちょうど合うようで、聴いていてとても気持ちいい。

「SORCERESS」の冒頭のベースやエレピなど柔らか味のあるサウンドや、子気味良いドラムなどとは相性がいいみたいです。

YouTube Return To Forever - Medieval Overture

YouTube Return To Forever - The Sorceress

<<クラシック系音楽>>

クラシックのオーケストラの弦楽器などはスピーカーケーブルを換えてもそんなに変わらないだろうと先入観があったけど、実際聴いたらあまりに違うので驚いたΣ(゜ロ゜;)!!

BELDENの時は色が抜け落ちているような感じでしたが、DENONだとちゃんと音域のバランスが整うようで、色が付いています(これが普通の状態なんだろうけど)。

チェロ奏者のヨーヨー・マ氏が弾くピアソラの「リベルタンゴ」はチェロの音に角が立って張りも出てくるし、「アンダンテ」の冒頭のギターの音も弦の弾けるような感じが強くなります(BELDENで聴いた時は本当にダメだこりゃって思ったけど、DENONだと見違える様)。

YouTube Astor Piazzolla - Libertango 

YouTube Piazzolla Tango Suite Andante - Yo-Yo Ma

ホルストの組曲 惑星の「火星」のような重厚なオーケストラを聴くと、音的には満足なのですが、音が発せられるウーファーとトゥイーターとの間に高低差みたいなものが欲しくなってくる。もっと大きなスピーカーでもっと広い部屋で聴いたら気持ちいいんだろうな。

ニコニコ動画 ホルスト:組曲 「惑星」 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン

オーディオ雑誌でよく試聴に使われているベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」も特に不満を感じるところも無く聴けます。

変ホ長調の響きといっても 実際に出るスピーカーと聴き比べてみないとわからん。(視覚効果があるのかニコニコ動画の実際に演奏しているのを見る方が派手目に感じる。)

ニコニコ動画 カラヤン ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」第1楽章

声の再生の方ですがBELDENに比べると透明感が少し増すかな程度ぐらいの違いだと思います。

八神純子さんの「夜間飛行」のような、しっとりと歌を聴かせるようなものはDENONの方がいいかも。声の生々しさみたいなのはBELDENの方かな。

YouTube 八神純子-夜間飛行

999
透明感のあるハイトーンのスキャットによるメロディーラインが魅力的なアニメのサントラ「銀河鉄道999」ですが、BELDENだとそのスキャット が奥に引っ込んでしまうような感じですが、DENONだと前に出てきて明瞭に聴こえます。このスキャットを担当した伊集加代という人は11PMのシャバダ バシャバダバもやってたそうです。タイムカウント4:59から始まる「慕情」は是非聴いて涙して欲しいです。ヘタな映画音楽、クラシック音楽顔負けですから。

ニコニコ動画 銀河鉄道999BGM集

次回に続く

パイオニアのピュアモルト スピーカー S-A4SPT-PMを買いました Part3(インシュレーターをビー玉に換えてみました)

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