映画「この世界の片隅に」のDVDを見たのでレビュー記事(感想)を書いてみたいと思います。(今回は少しネタバレがあります。)
YouTube 映画「この世界の片隅に」予告編動画
1
声優 のん(能年玲奈)、細谷佳正、小野大輔、etc

あらすじは広島から呉にお嫁入りすることになったすず(能年玲奈)の子供時代から始まり、第二次世界大戦中の人々の暮らしぶりや戦火が強まる事から感じる不安や人との別れを描いたヒューマンドキュメンタリー映画である。
原作は漫画ですが読んではいません。
2
序盤は絵を描くのが好きなすず(能年玲奈)の子供時代から物語りがはじまり、幼馴染の水原(小野大輔)との交流を経て北條周作(細谷佳正)の家に嫁ぐ訳ですが、この時代は男の人が好きになった女の子の親に許可を取れれば結婚できてしまうという現在の恋愛事情とはかなり異質な時代なんですね。
その後は朝の連続ドラマでお約束のような家事にてんてこ舞いするシーンや姑にいびられたりシーンが続きます。
4
この時代は電気はあるものの貧しい食料事情をいかに満腹になるような生活の知恵などが描かれていきます。
(アリが集った砂糖(この時代では高級品)を水に全部溶かしてしまうようなあるあるネタが笑える。)

<<後の宇宙戦艦ヤマトである>>
物語の中ですず(能年玲奈)と北條周作(細谷佳正)が戦艦大和を眺めるシーンがありますが、後の宇宙戦艦ヤマトと比べると結構形が違う気がする。
3
<<原爆投下へのカウントダウン>>
物語で時代が進むと左上の所に昭和何年という表示がされます。
最初は昭和で表示されているので判りづらいですが、物語が進んでいく内にこれが広島に原爆が投下された日へのカウントダウンになっている事に気付きます。
貧しいながら家族と幸せな生活を送っていたのが戦火が激しくなり、防空壕へ非難する前の点呼など笑わせる所もありますがドンドン戦争の悲惨さが描かれていきます。
原爆が投下された日へのカウントダウンが進むたびにすず(能年玲奈)達の家族はどうなってしまうのかどんどん恐怖がつのっていきます。

ここから少しネタバレします。
6
中盤あたりから最後はこの家族原爆で全員死んでしまうのではないかとか思ったりしましたが、子供が見る事を意識している為か割合ハッピーエンドで終わっています。

これが本当に家族が一人づつ死んでいって原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを描ききっていたら見ていて泣いただろうし大変な傑作映画になれた気がする。
すず(能年玲奈)の実際のモデルになった人がまだご存命のようで、話を変えてしまうのもアレなんでしょうけどね。
5
最後の方に出てくる女の子の母親の描写が実際の戦争当時にたくさんあっただろうという事が本当に怖いですね。
原作の漫画であったエピソードが映画では省かれたりしてたそうですが、ロングバージョンの映画「この世界の片隅に」も今後作られるそうなので期待したいですね。

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