ー綴り綴られー

青年は人生の岐路に立つ___                                                                                                                                                                                                                 紳士がお送りする紳士の為の小説。(大嘘)                                                                                                                                                                                                                                                                       どんな形でも、それは僕らにとって青春なのだ___

うぇるかむ!

題2

まずはこのサイトにお越しいただき、ありがとうございます。


このサイトはライトなラノベコンテストの為にだらだらと(不定期に)お送りし、綴るサイトとなっています。


作品のタイトルは上記の通り『僕とあいつの冬休み』です。


続きに軽い登場人物の紹介が載せてあります。小説内にも軽い説明はあるので、読まなくても小説は楽しむことができます。また、行き当たりばったりで書いている節があるので、登場人物が増えていきます。そのたびにこのページは順次更新します。


休憩がてら、気ままに立ち寄って読んでいっていただければ幸いです。それではどうぞ。


                                      *この記事は常に一番上にあります。続きを読む

12月20日~岐路~③


さて、絶讃慌てふためき中の僕であったが、あの馬鹿親のもとにこの女の子を返そうにも、本当に旅行に行っているのならばこんな小さな女の子を路頭に迷わせることになる。それは人としてあまり喜ばれた選択肢ではない。
まったく、とんだ厄介事を押し付けられてしまったものだ。

ただこのまま黙っていても展開的には進まないので、ここは声をかけるしかない。いわば僕のターンだ。


「ね…ねえ、僕のうちに住むのはまああの母が決めたことだからしかたがないけど、いくつかその前に質問いいかな?」

「はい……です。」


この返答の感じ、多分この子も緊張しているのだろう。まあそれもそうだ、知らない人の家に預けられたと思ったら、更に知らない男の家にたらい回しにされたのだ、緊張するのも当たり前、といったところだ。ん?待てよ?


「なんでそもそも、君はうちの母のところに預けられる事になったの?」

「元のおうちに…居られなくなった…です。」


「居られなくなった…?それまたどうして?」


「……私は…いらない子だから……」


ただでさえあまり良くない顔色だったが、余計曇ってしまった。よくないことを質問してしまった。と言うのは見れば解る。


「そ、そうかい。いやーまあ、それは…あれだね。災難だったね。ということは、特に僕の親戚だ、とかそういうわけでもないんだよね?」

「はい……です。」

「ははは……そっかそっか、まあ……何かの縁なわけだし、冬休みの間だけでもゆっくりしていってよ。」

「はい…………です。」


なんであの馬鹿親はいつも込み入った事情に首を突っ込みたがるのだろうか。でもまあ、ただこうして自分の前に回ってきてしまった時に素直に断れないのだから、僕もあの親と似たようなものなのかもしれない。


「あ、そういえばまだ聞いてなかったけど、名前は?」

「霜田…御白(しもだみしろ)……小学5年生……です。」

「5年生!?…小さいから、3年生くらいかと思ったよ。」


これは口にした瞬間に失言だ、とわかるくらい失言だった。


「………そう……ですか。」


動揺からか、間違った判断を選んでしまう。全く困った体質なのだ。


「ま……まあいいや!!寒いし、家の中に入ろうよ!!」

苦しい逃げ台詞である。


「です……ね。」


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まあ、その日は他に特質していうことはなかった。


この会話の後家に入り、適当に出来合いのものでご飯を済まし、僕の布団で寝てもらった。(来客用の布団など持っていないからだ。ちなみに僕はダウンジャケットを着てソファーで寝た。)


最初の印象は、出来合いの夕飯でも文句のひとつも言わない“おとなしい女の子”という感じだった。


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12月21日に続く。

12月20日~岐路~②

さて、あれから孤独に一人で帰った僕なのであったが、まあ勿論下校中に女の子とキャッキャウフフなどという一大イベントはなかった。ギャルゲの主人公でもあるまいし、当たり前といえば当たり前である。


そんな下らない事を考えながら、ポケットから自宅の鍵を取り出し、あけ……開かない。何か引っかかてる?なんだろう…ガンガン。えいえい。…開かない…


「いた……い…です。」

「!!?」

ぼーっとしていたから気づかなかった。なんと足元に人が居たのだ。女の子。小学生くらいだろうか?


「お……オジョウチャン?ここは僕の…家なんだけど……?」

「ゆうくん……の…家…です…よね?」


メガネをかけていておとなしそうであるのにショートカット、というアンバランスさというか理不尽さがいかにも小学生である、というのを醸し出している。それにしても初対面の、しかも目上の人に対して君付けはどうなのであろうか。ここは高校生としてしっかりと怒ってあげなければ。


「う…うん。そうだけどさ…アノネ?」

「あのこれ……手紙…です。………です。」


怒る前に行動を起こされてしまった。…手紙?なんだろう。とりあえず中身を確認する。


『ハァ~イ?ゆうくん元気?お母さんよ!今ね、知り合いの人から小学生の女の子を預かってるんだけど、ちょっと私が旅行に行くことになっちゃって、暫く、冬休みの間だけでいいから預かってくれない?というか、もう送っちゃったもんね~!ピースピース!よろしくね!はぁと!貴方を愛するお母さんより。』

「なんだこれは………」


思わず困惑してしまった。状況が飲み込めない。女の子を預かれ?冬休みの間?クリスマスは?一人でぬくぬくするはずのお正月は?


「よろ…しく……です。ゆうくん。」

「アッアッ………アッアッ……ハイ。」


おまけに実は僕は全く女の子に耐性が無いのだ。そう、たとえ小学生でもね。



こうして、小学生と過ごす高校2年の冬休みが始まった。


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