October 29, 2012

WINC11月例会《「歴史とは何か」から50年−−『立ちすくむ歴史』を読む》のお知らせです


WINC参加者のみなさん。


来る11月3日土曜日に次の例会を行なうお知らせをします。

ご連絡から当日まであまり余裕がないことをお許しください。



11月3日は、成田龍一さん、喜安朗さん、岩崎稔さんの三人が論じた

『立ちすくむ歴史』(せりか書房、2012年) をとりあげます。

これは、E.H.カー の有名な『歴史とは何か』の公刊五十周年を機に、

カーの議論を振り返りながら、戦後歴史学の史学史的な回顧を行なった一冊で す。

成田さんと岩崎さんはWINCの 参加者にとってはおなじみですが、

喜安朗さんも、本年3月 の『民衆騒乱の歴史人類学』に続いての御登場です。

この本は、著者たちも驚いているようですが、

好調な売れ行きのようです。



提題者としてお二人にお願いしています。

おひとりは、コーネル大学歴史学部の准教授で、

いまは同志社大学の御滞在中の歴史家平野克弥さんが引受けてくださいました。

もうひとりは、独協大学の歴史学者で、『戦時戦後体制論』など、

総力戦体制の研究で知られる雨宮昭一さんが、

「『立ちすくむ歴史』に物申す」という姿勢で駆けつけてくださります。

カーの『歴史とは何か』は、

カーがメモとして残した「改訂版のための註」や

リチャード・エヴァンスによる序論を組み込んだ新版が、

2001年以降には流通し ていますね。

また、ポストモダン史学の立場のケイス・ジェンキンスによっても

『「歴史とは何か」について――カー、エルトンからローティー、ホワイトま で』

が1995年にルート リッジから出るなど、ひそかに議論の蓄積がありました。

今回は、そうしたカー論そのものが中心になるわけではありませんが、

それもひとつの背景として、「歴史とは何だろう」というあたりまえの問題につ いて、

あえて率直に討議する場としたいと考えています。

『立ちすくむ歴史』は、どこでも簡単に手に入ります。

ぜひご一読のうえ、参加してください。



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《「歴史とは何か」から50年−−『立ちすくむ歴史』を読む》

■日時 11月3日(土) 14時から

■場所 東京外国語大学 研究講義棟四階427(海外事情研究所)

※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。

  西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分

  あるいは、京王線 飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、

  「東京外国語大学前」下車です。    

東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてください。

URLは、

http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

です。

■課題:  喜安朗、成田龍一、岩崎稔『立ちすくむ歴史』 (せりか書房,2012)

■提題者: 平野克弥さん(コーネル大学歴史学部)

      雨宮昭一さん(独協大学)

■リプライ:喜安朗さん(歴史家)

      成田 龍一さん(日本女子大学)

      岩崎 稔さん(東京外国語大学)


*******************

お誘い合わせのうえ、

ぜひ足をお運びください。

          (WINC運営委員会)



tufs at 22:01 

June 19, 2012

トーク・イベント《『ディアスポラの力を結集する――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・スピヴァク』(松籟社)刊行記念 ディアスポラの力を結集する》のご案内です



台風4号のために、大変な思いをなさっている方々も

多いのではないかと思います。

被害が広がらないことを祈っております。


このたびはみなさんに、6月24日日曜日17時より、

ジュンク堂書店難波店にて開催される予定のトーク・イベント

《赤尾光春・早尾貴紀 編 『ディアスポラの力を結集する

――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・ス ピヴァク』(松籟社)刊行記念

ディアスポラの力を結集する 》についてご案内いたします。


講師役をつとめられるのは、

関西学院大学の鈴木慎一郎さん、

大阪府立大学の細見和之さん、

神戸大学の小笠原博毅さんです。


司会は、『ディアスポラの力を結集する

――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・スピヴァク』の

編者でもある、大阪大学の赤尾光春さんがなさる予定です。


入場料は無料です。


なお、この転送のご依頼は、

大阪大学の赤尾光春さんからいただきました。


ご関心をおもちの方は、下記の詳細をご覧のうえ、

是非ご参加ください。


(WINC運営委員会)


********以下、転送内容です***************

http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-namba.html#20120624_talk


『ディアスポラの力を結集する――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・ス

ピヴァク』(松籟社)刊行記念

ディアスポラの力を結集する


鈴木慎一郎(関西学院大学教授)+細見和之(大阪府立大学教授)

+小笠原博毅(神戸大学准教授)

赤尾光春(司会)


■日時:2012年 6月 24日(日) 17: 00 〜

■場所:難波店3階カウンター前特設会場。入場無料。

■受付:同店カウンター、お電話にて予約承ります。

◆講師紹介◆

鈴木慎一郎(すずき・しんいちろう)

関西学院大学教授。専門は人類学、カルチュラル・スタディーズ、

ポピュラー音楽研究。著書に『レゲエ・トレイン ディアスポラの

響き』(青土社)、『世界中のアフリカへ行こう』(共著、岩波書

店)、『シンコペーション ラティーノ/カリビアンの文化実践』

(共編著、エディマン/新宿書房)がある。


細見和之(ほそみ・かずゆき)

株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ 取締役副社長

詩人、大阪府立大学教授。専門はドイツ思想。著書に『ディアスポ

ラを生きる詩人 金時鐘』(岩波書店)、『「戦後」の思想』(白

水社)、『言葉と記憶』(岩波書店)、『ポップミュージックで社

会科』(みすず書房)など。


小笠原博毅(おがさわら・ひろき)

神戸大学准教授。専門は社会学/カルチュラル・スタディーズ。著

書に『サッカーの詩学と政治学』(共著、人文書院)、 『よくわ

かるメディア・スタディーズ』(共著、ミネルヴァ書房)、『黒い

大西洋と知識人の現在』(編著、松籟社)がある。


赤尾光春(あかお・みつはる)

大阪大学非常勤講師。専門はユダヤ文化研究。著書に『ディアスポ

ラから世界を読む』(共編著、明石書店)、『シオニズムの解剖』

(共編著、人文書院)がある。訳書にジョナサン&ダニエル・ボ

ヤーリン『ディアスポラの力』(共訳、平凡社)がある。


お問い合わせ先:ジュンク堂書店 難波店 電話:06-4396-4771
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-namba.html#20120624_talk


********以上**********************


tufs at 15:11 

June 11, 2012

WINC次回6月例会(6月24日日曜日)のお知らせです

WINC参加者のみなさん。


2月から3月にかけて、連続企画として、

《世界は変えられるという予感――3.11/ 原発人災/〈占拠〉と街頭の公共性》

と題して、

高円寺「素人の乱」の松本哉さんたちとのトークセッション、

喜安朗さんの『民衆騒乱の 歴史人類学−−街路のユートピア』 の合評会、

そ して、

レベッカ・ソルニット氏の来日講演を展開しました。

違う性格を持つ三企画でしたが、

全体を通じて

わたしたちとしても、3.11からの一年間に起こったことを振り返って、

ひとりひとりのなかにその意義を定着させていく

きっかけになったのではないかと感じています。


さて、しばらく間をあけましたが、6月24日日曜日に

WINC の6月例会を開催します。

今回は、ずっと続けてきた反原発の企画からすこし離れ、

坪井秀人さんの『性が語る−−20世紀日本文学の性と身体』を取り上げます。

これは『声の祝祭』で高い評価を集めた坪井さんが

連続して取り組んできた身体と声をめぐる考察をひとつにまとめあげた著作です。

帯に「ラフカディオ・ハーンから伊藤比呂美まで」とあるように、

たいへんな腕力で、しかも繊細に、多様な言語テキストを論じています。


これに挑戦する提題者として、

二年間の在外研究から帰ってこられた文学研究者であり、

と くにポストコロニアルスタディーズで果敢に仕事をなさっている

本橋哲也さん、

一貫してセクシュアリティ論の理論家として持続的な思索を繰り広げてこられた

田崎英明さん、

それにコーネル大学の大学院生で、日本文学研究を専攻なさっている

ファン・ジュンリャンさん

の三人の方々に立っていただきました。

そして、坪井秀人さんがその議論に直接に応答してくださいます。

提題者も多彩で他領域にわたりますから、なかなかない批評の機会になるはずです。

ご期待ください。


具 体的には以下のようになります。

********************************

《日本語文学におけるセクシュアリティの最先端−−坪井秀人さんとともに新著を読む》

■ 日時 6月24日(日) 14時から

■ 場所 東京外国語大学 研究講義棟四階427(海外事情研究所)

※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。

  西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多 磨駅下車徒歩4分

  あるいは、京王線 飛田給駅下車北口からの循環バスで 5分、

  「東京外国語大学前」下車です。    

東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にし てくださ い。

URLは、

http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

です。

■ 課題:  坪井秀人『性が語る ―20 世紀日本文学の性と身体』

(名古屋大学出版会,2012)

■ 提題者: 本橋哲也(東京経済大学)

        田崎英明(立教大学)

        ファン・ジュンリャン(コーネル大学大学院生)

■ リプライ: 坪井秀人(名古屋大学)

*******************

お誘い合わせのうえ、

ぜひ足をお運びください。

          (WINC運営委員会)


tufs at 22:47 

June 09, 2012

マーティン・ジェイ氏公開講演会「アフター・ジ・エクリプス― 後期批判理論における理性の光」についてのご案内です



不安定な天気が続きますが、

いかがお過ごしでしょうか。


このたびはみなさんに、

一週間後の2012年6月16日土曜日に、

早稲田大学にて開催される予定の、

マーティン・ジェイ氏の公開講演会

「アフター・ジ・エクリプス ― 後期批判理論における理性の光」

(After the Eclipse: The Light of Reason in Late Critical Theory)

についてご案内いたします。


この講演では、批判理論研究者として著名な

マーティン・ジェイ氏により、マックス・ホルクハイマーの

"Eclipse of Reason"(日本語訳題名『理性の腐蝕』、ドイツ語版『道具的理性批判』)

刊行後65年を経て、ハーバーマスら現在の批判理論が

どのように「理性」の再審・再評価をおこなったかが

論じられる予定です。


今回のご案内は、早稲田大学の鹿島徹さんより、

転送のご依頼をいただきました。


開催日時は、2012年6月16日(土) 午後2時より、

開催場所は、早稲田大学戸山キャンパスです。


ご関心をおもちの方は、以下の詳細をご覧のうえ、

ぜひご参加ください。


(WINC運営委員会)


********以下、転送内容です********************


マーティン・ジェイ教授(Prof. Dr. Martin Jay)公開講演会

タイトル: アフター・ジ・エクリプス ― 後期批判理論における理性の光
(After the Eclipse: The Light of Reason in Late Critical Theory)


日時:2012年6月16日(土) 午後2時より

場所:早稲田大学戸山キャンパス34号館355教室
     (東京メトロ東西線早稲田駅下車徒歩10分)

通訳 桑名映子 (聖心女子大学准教授)

聴講自由。事前申し込みなどの必要はありません。

講演および質疑には日本語の通訳がつきます。


マーティン・ジェイ教授(カリフォルニア大学バークレー校)

1973年に画期的なフランクフルト学派研究『弁証法的想像力』を刊行して

以降、つねに学界をリードしてきたヨーロッパ現代思想史研究の泰斗。日本 

語訳のある著作としては他に『アドルノ』『永遠の亡命者たち―知識人の移   

住と思想の運命』『マルクス主義と全体性』『力の場―思想史と文化批判の

あいだ』『世紀末社会主義』『暴力の屈折―記憶と視覚の力学』など多数。  



tufs at 15:26 

May 27, 2012

公開シンポジウム「歴史からの問い/歴史への問い──二宮宏之と歴史学」のご案内です


暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。


このたびはみなさんに、

2012年6月2日土曜日午後1時より、 東京外国語大学にて

開催される公開シンポジウム

「歴史からの問い/歴史への問い──二宮宏之と歴史学」

のご案内をさしあげます。


歴史学に大きな足跡を残された二宮宏之さんの

長年にわたるご研究の集大成である

『二宮宏之著作集』(全5巻、岩波書店、2011年)

の編集者をつとめられた

福井憲彦さん、林田伸一さん、工藤光一さんを

コーディネーターとして、

長谷川貴彦さん、岸本美緒さん、成田龍一さんのご報告と、

北原 敦さんによるコメントをもとに、

二宮宏之さんの歴史学をめぐって討論がおこなわれます。

司会は、高澤紀恵さんがつとめられる予定です。


詳細は以下の通りです。

*******************************

公開シンポジウム

「歴史からの問い/歴史への問い──二宮宏之と歴史学」のご案内

(東京外国語大学海外事情研究所・日仏歴史学会共催/岩波書店後援)


 社会史研究が、日本の歴史学界に大きな意味を持ち始めたのは、1970年代後
半のことでした。それまでの歴史学とは、対象のみならず、歴史認識や研究方
法をも異にする歴史学の台頭ということができるでしょう。そもそも、問題意
識が異なり、叙述の方法も異なる歴史学の始動です。
 このことは、ことばを換えれば、この時期に、歴史学の自己点検の営みが開
始されたということでもあります。歴史学とは、どのような営みであるか、と
いうことへの根底からの問いかけと、その実践です。
 このとき、社会史研究を主導し、歴史学の自己点検の営みを実践した一人に、
二宮宏之さんがいました。二宮さんは、フランス史を軸にしながら、広く歴史
学全般に目を配り、その革新を試みました。
 二宮さんの視野と射程は、歴史学から、さらに他の学知にまで及んでいます。
〈いま〉との緊張感を持ち、〈いま〉を問いかける歴史学でした。
 二宮さんの実践は、いまや多くの歴史家たちにとって共通の基盤となり、出
発点になっています。とともに、またまだ検討途上に残されていることもあり
ます。近年、あらたに文化史研究が提起されているのは、そのひとつの証左と
思われます。
 21世紀初頭の〈いま〉もまた、こうして歴史学の自己点検がなされている時
期ということができるでしょう。このとき、二宮宏之さんの歴史学をあらため
て検討し、その作法(さくほう)を考察することには大きな意味があると思い
ます。
 こうした問題意識から、『二宮宏之著作集』(全5巻、岩波書店、2011年)
の編集にたずさわった三名がコーディネーターとなり、別記のようなシンポジ
ウムを開催することにいたしました。二宮宏之さんとは世代を異にし、また足
場を異にする方たちを報告者とし、大いに議論をしたいと思います。二宮宏之
さんの歴史学を論じることを通じての、「歴史からの問い/歴史への問い」の
営みです。みなさまがたのふるってのご参加を期待いたします。



日時 2012年6月2日(土) 午後1時〜5時

会場 東京外国語大学 研究講義棟1階 115教室

入場無料・事前申し込み不要

【報告】

(1)長谷川貴彦(北海道大学)「二宮史学との対話 歴史学の転換点に」

(2)岸本美緒(お茶の水女子大学)「二宮史学における比喩とイメージ」

(3)成田龍一(日本女子大学)「認識の歴史学へ――二宮宏之の「作法」」

【コメント】

北原 敦(北海道大学名誉教授)

【討論】   

司会:高澤紀恵(国際基督教大学)

コーディネーター(『二宮宏之著作集』編集委員)

福井憲彦(学習院大学)/林田伸一(成城大学)/工藤光一(東京外国語大学)


お問い合わせ

東京外国語大学 海外事情研究所
(西武多摩川線・多摩駅下車 徒歩3分)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
TEL 042-330-5405
E-mail ifa@tufs.ac.jp

********************************



tufs at 17:15 

May 02, 2012

シンポジウム《近代市民規範の形成――結婚・市民権・人種を問い直す Making Modern Citizens (II): Interrogating Marriage, Citizenship, and Race》のご案内


先日、レベッカ・ソルニットさんの来日を機に開催した


WINC連続企画「世界は変えられるという予感

――3.11/原発人災/〈占拠〉と街頭の公共性」の最終企画、

《「災害ユートピア論から検証する3.11》では、

多くの参加者の方々に、参加していただくとともに、

貴重なご意見をいただき、たいへん有意義な会になりました。

厚くお礼を申し上げます。


今日はみなさんに、2012年6月9日土曜日午後1時より、

専修大学にておこなわれるシンポジウム

《近代市民規範の形成――結婚・市民権・人種を問い直す

Making Modern Citizens (II): Interrogating Marriage, Citizenship, and Race》

についてご案内いたします。


「近代市民」がいかにつくられてきたかをテーマに、

「結婚・市民権・人種」をめぐる問題を問い直すため、

3つのご報告をもとに、議論がおこなわれる予定です。


ヘザー・A・ウィリアムズさん(「夫婦とみなします

――南北戦争後、元奴隷の結婚を合法化する」)、


スーザン・D・ペニーバッカーさん(「本国と帝国における

市民権と臣民権――イギリス民主主義と帝国の秩序(1867-1948)」)、


マリンダ・メイナー・ローリーさん(「排除による包摂――

アメリカ合衆国におけるアメリカインディアンの市民権」)、


が報告者として登壇なさる予定です。


同時通訳付で、参加費は無料です。


開催日時は、2012年6月9日(土)午後1時〜6時、

開催場所は、専修大学神田キャンパスです。


参加ご希望の方は、事前に

http://www.mmc.gotohp.com /index.html


より、参加申込みが必要ですので、ご注意ください。


なお、このご案内については、

静岡大学の黒川みどりさんより、

転送のご依頼をいただきました。


ご関心のある方は、下記の詳細をご覧のうえ、

ぜひご参加ください。

***********以下、転送文です**************

近代市民規範の形成――結婚・市民権・人種を問い直す

Making Modern Citizens (II):
Interrogating Marriage, Citizenship, and Race


日時:2012年6月9日(土)午後1時〜6時 
   専修大学神田キャンパス7号館731教室


(同時通訳付、無料、http://www.mmc.gotohp.com /index.html

 にて要参加申し込み)

主催:日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)
   「近代市民規範のポリティクス」

共催:University of North Carolina (Chapel Hill) History Department
   ジェンダー史学会、イギリス帝国史研究会、関西アメリカ史研究会、
   日本アメリカ史学会

趣旨:国境の枠に阻まれることなく広範に浸透してくる近代の社会秩序規範を、
   アメリカ合衆国・イギリス・ドイツ・日本の4カ国を例として検証する
   という大枠の課題に配慮しつつ、今回のシンポジウムでは、「結婚・市
   民権・人種を問い直す」ことを試みる。近年のグローバリゼーション研
   究や社会格差論のなかで論じられる構造的な貧困は、もはや一国の域を
   超えた問題である。そうした今日的問題の淵源を歴史学が検証するため
   にも、本シンポジウムでは「近代市民」がいかにつくられてきたかとい
   うテーマについて3つの角度から議論することを目的とする。

プログラム

司会:樋口映美

開会のあいさつ/趣旨説明:日暮美奈子

報告:

ヘザー・A・ウィリアムズ  Heather A. Williams

「夫婦とみなします――南北戦争後、元奴隷の結婚を合法化する」
“They Shall Be Deemed Husband and Wife:
Legalizing Marriage Among Former Slaves After the American Civil War”

コメント:兼子歩、松本悠子

スーザン・D・ペニーバッカー  Susan D. Pennybacker

「本国と帝国における市民権と臣民権
――イギリス民主主義と帝国の秩序(1867-1948)」
“Citizenship and Subject Rights in Metropole and Empire:
British Democracy and the Imperial Order, 1867-1948”

コメント:前川一郎、永島剛

マリンダ・メイナー・ローリー  Malinda Manor Lowery

「排除による包摂――アメリカ合衆国におけるアメリカインディアンの市民権」
“Inclusion via Exclusion: American Indian Citizenship in the United
States”

コメント:佐藤円、加藤千香子

閉会のあいさつ:岩井淳



tufs at 20:13催しもののお誘い 

February 27, 2012

レベッカ・ソルニット来日記念 連続企画 「世界 は変えられるという予感――3.11/原発人災/〈占拠〉と街頭の公共性」

先日みなさんに、2月28日、3月10日、3月13日に

東京外国語大学にて開催予定 のWINC連続企画、

《レベッカ・ソルニット来日記念 連続企画

「世界は変えられるという予感――3.11/原発人災/〈占拠〉と街頭の公共性」》

のお知らせをお送りしたばかりですが、

このたびは、明後日2月28日(火)の第一企画

《高円寺「素人の乱」とウォール街占拠を結ぶ》

のリマインダーをお送りいたします。


この企画では、反原発の新しい形の運動の中心にいる「素人の乱」の松本哉さんや

樋口拓朗さん、そして反原発デモの現場に深く関わっている木下ちがやさんをお招きして、

原発人災に対する怒りのデモとウォールストリート占拠とをつなげて論じあう予定です。

コメンテーターとして、『現代思想』の元編集長である池上善彦さんがお越しくださいます。


通常のWINC例会とはちがい、

この日は火曜日で、開始時間 も15時ですので、お間違いのないようにお願いいたします。


詳細は以下の通りです。

*********************************
■第一企画 高円寺「素人の乱」とウォール街占拠を結ぶ

□日時 2月28日(火)15時〜17時 

□場所 東京外国語大学海外 事情研究所427

□トーク:松本哉(素人の 乱)・樋口拓朗・木下ちがや、

□コメンテーター:池上善彦

**********************************


さらに、先日もお知らせしましたが、

第二企画は、3月10日土曜 日に通常のWINC例会形式にのっとって行います。

喜安朗さんが昨年末に『民衆騒乱の 歴史人類学−−街路のユートピア』を出しました。

喜安朗さんが描く十九世紀の世界を読んでいると、

それがまさに、わたしたちの 目の前で起こっているチュニジアやエジプトなどの街頭の光景、

ウォール街占拠の息遣い、

そ して日本でも長い間なかった盛り上がりを示している街頭デモの場面と、

どうしてもダブってきます。

わたしたちの今を、十九世紀 の想像力とショートさせて読む機会として立案しました。

提題者には、やはり横浜で反 原発の運動にも関わっておられるドイツ史家の山根徹也さんが

引き受けてくださいました。


そして第三企画は、3月8日に来日するレペッカ・ソルニットさんが、

東北地方の被災地を訪れたあ とに、
したちはいま、世界は変えられるという予感を手にしている。
3月13日火曜日の午後2時 から東京外国語大学の大教室で講演をします。

コメンテーターとしては、レ ベッカ・ソルニットさんの著作 「災害ユートピア」に

早くから注目して議論を立て ていた渋谷望さんが登壇してくださいます。

さらにディスカッサントとし て、東京外国語大学非常勤講師の林明仁さんらも予定しています。

そして、この日の司会は、この三つの企画をコーディネイトしてくださった、

小田原琳さんが務めてくださ います。


第二企画、第三企画の内容は、 具体的に以下のとおりです。

********************************

■第二企画 占拠運動と19世紀パリの民衆騒乱

        ― 喜安朗 『民衆騒乱の歴史人類学―街路のユートピア』を読む

□日時 3月10日(土)14時〜17時 

□場所 東京外国語大学海外 事情研究所427

□提題者:山根徹也(横浜市 立大学)

□リプライ:喜安朗(日本女 子 大学名誉教授)

*********************************

■第三企画

□3月13日(火)14時〜17時

□場所 東京外国語大学研究 講義棟一階101大教室

□講演:レベッカ・ソルニッ ト

□コメンテーター:渋谷望 (日本女子大学)

□ディスカッサント:林明仁 (東京外国語大学非常勤講師)ほか。

□司会&企画総合コーディネイト:小田原琳(東 京外国語大学非常勤講師)



【企画趣旨】

あの災厄から、すでに一年が 経とうとしている。

それは、災害の巨大な力がも たらした喪失に圧倒されながらも、

自然発生的に生まれた地域 的・広域的な相互扶助を通じて、

新しい公共性と親密圏の関係 を考え直し、

ひととひととの新たな関係の 結び方を発見する日々であった。

そのような日本の文脈のなか で、

かつてハリケーン・カトリー ナやメキシコ大地震、9.11の直後、

ひとびとがいかにたすけあ い、

そこにつかの間生まれるユー トピア的な空間の可能性を、

エリートたちがいかに恐れた か(「エリート・パニック」)を論じた

レベッカ・ソルニットの『災 害ユートピア』は、

深い共感をもって読みなおさ れ、受容されている。

一方、まったく収束すること のない原発事故と

状況を悪化させているかのよ うな政治状況を前にして、

多くのひとびとが近年には見 られない規模で街頭に出ている。

ここにも新しい公共性の歴史 的・論理的可能性はないだろうか。

高円寺の「素人の乱」は、

時代状況の最先端で試行錯誤 する若者たちの言葉と行動を鮮やかに表現している。

この状況は、「アラブの春」 やスペインにおける広場の占拠運動と、

またウォール街占拠と、どの ようにかかわっているのだろうか。

街頭にあふれ、広場を占拠す る民衆の想像力は空間を超え、

さらには時間を超えて、歴史 のなかの「騒乱」を追体験することへも導かれるだろう。

そうだとすれば、十九世紀パリの「民衆騒乱」についての歴史人類学的考察とも

交差する論点があるはずであ る。

民衆的公共性をめぐる論争史 からはくみ取りうるものが確かに存在する。

東京外国語大学で、2011年という年を記憶するために、3つ の連続企画を開催する。

災厄と希望の一年を経て、わたしたちはいま、世界は変えられるという予感を手にしている。

*******

こ れら三つの企画を通して 2011年の経験をふりかえり、

語り合うことができればと 思っています。

ぜひお誘い合わせのうえ、お 越しください。

また、この案内をさまざまな メーリングリストに

転送してくださるよう、お願 いいたします。

tufs at 07:04WINC例会案内 

January 07, 2012

《「原子力」という観点から見た日豪関係の再検討》(オーストラリア学会第関東例会)のご案内

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、諸事情によりWINC例会を通常通り開催できない月が続き、本当に申し訳ありませんでした。

今年の2月以降より、例会の開催を予定しております。詳細については、また日をあらためてお知らせいたします。

今回はみなさんに、原子力・核・エネルギー政策といった観点から、日本と、日本にとって最大のウラン輸入相手国であるオーストラリアのつながりを批判的に再考する、オーストラリア学会の第5回地域研究会(関東例会)《「原子力」という観点から見た日豪関係の再検討》についてご案内いたします。

広島市立大学平和研究所教授の田中利幸さんによる基調報告「豪州核政策矛盾の批判的検討:核軍縮政策とウラン採掘・輸出政策の実相」のほか、福島大学の村上雄一さん、慶應義塾大学の塩原良和さんによるパネル・ディスカッションなどが行われる予定です。

オーストリア学会の研究会ではありますが、今回は広く参加をよびかけたいとのことで、慶應義塾大学の塩原良和さんより、転送のご依頼をいただきました。

開催日時は、2012年1月28日(土)14時から17時、開催場所は、慶應義塾大学三田キャンパスです。

ご関心のある方は、以下の詳細をご覧のうえ、ぜひご参加ください。

(WINC運営委員会)

***********以下、転送文です***********

オーストラリア学会 第5回地域研究会(関東例会)
「原子力」という観点から見た日豪関係の再検討

*事前申込不要。非会員の方も参加できます

2011年3月の東日本大震災と福島第一原発の事故は、学術研究と社会との関係はどうあるべきかという重大な問いを私たちに突きつけました。
オーストラリアは日本にとって最大のウラン輸入相手国であり、その一部は福島原発でも使用され、事故によって広大な範囲の自然環境や人々の生活に影響を与えています。またオーストラリアでのウラン採掘事業も、現地における自然環境や先住民族の日常に大きな影響を及ぼしてきましたが、そこに日本企業が関与してきたことも知られています。
そこで今回の関東例会では、原子力・核・エネルギー政策といった観点から日本とオーストラリアのつながりを再考し、日本のオーストラリア研究の立場から「ポスト3.11」の時代とどのように向き合っていくべきかを考えたいと思います。
さまざまな研究領域や立場の方のご参加をお待ちしております。


日 時:2012年1月28日(土)14:00〜17:00
場 所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館大会議室
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
共 催:慶應義塾大学グローバルCOE 市民社会ガバナンス教育研究センター
連絡先:塩原良和(慶應義塾大学)shiobara@law.keio.ac.jp

基調報告:田中利幸(広島市立大学平和研究所教授)
「豪州核政策矛盾の批判的検討:核軍縮政策とウラン採掘・輸出政策の実相」

パネリスト:村上雄一(福島大学)・塩原良和(慶應義塾大学) 
司 会:永野隆行(獨協大学)






tufs at 09:53催しもののお誘い 

November 18, 2011

連続ティーチ・イン沖縄<3.11震災後の東アジアと沖縄>のご案内

一橋大学の坂元ひろ子さんから、 久しぶりに
連続ティーチ・イン沖縄のご案内をいただきましたので、
みなさんにお知らせいたします。

今回のティーチ・イン沖縄では、
3.11震災後の東アジアと沖縄の問題をめぐっ て、
新崎盛暉さん(沖縄大学名誉教授) が
ゲストスピーカーとしてお話しなさった後、
討論がおこなわれる予定です。

開催日時は、2011年11月 19日(土)の14時より17時30分まで、
場所は早稲田大学です。

お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。

(WINC運営委 員会)

*********以 下、転送文です*****************

++++++++ここから転送歓 迎++++++++++++++++++++++++

連続ティーチ・イン沖縄 @早稲田大学 <3.11震災後の東アジアと沖縄> の お知らせ

3 月11日に発生した東日本大地震と津波、そして福島原発の事故によって、生活の原点が
揺さぶられる中、政権は今なお迷走し、先の見えない政治・経済状況が 続いています。「復興」
の掛声は空しく響くばかり。私達の信じてきた、信じこまされてきた「安全」や「繁栄」とは何だった
のか。原発を弱い地域に押し付けて享受してきた豊かさ、米国の言いなりで沖縄を犠牲にしてき
た安全保障。私達の生活様式が、生き方そのものが問われています。これまで先延ば し、または
思考停止となっていた問題に対し、それぞれの言葉で考え、語り、伝え合うところから、始めましょう。

すっかり「停止」状態だったティーチインに、今回、沖 縄から新崎盛暉さんがお越しくださいます。
沖縄では、沖縄依存の日米軍事安全保障体制への批判が日増しに高まるのに対し、日本政府
は、情 報を隠蔽し根本的な議論を避け、原発やTPPの問題対応と同様、普天間基地問題につ
いても、敷かれたレールにただ乗っていくかのようです。いっぽう私 達は、3.11以降、如何に
一般市民の安全が軽んじられているかを思い知りました。変動する国際関係の中で、東アジア
に生きる私達が、ど のように民衆の安 全保障を構想していくことが出来るのか、改めて今回、
沖縄の歴史、思想、運動から学び考えたい。この機会を皆さんと共有できますように。

■ 連続ティーチイン沖縄<3.11震災後の東アジアと沖縄>

■ ゲストスピーカー:新崎盛暉さん(沖縄大学名誉教授)

■ 日時: 2011年11月19日(土) 14:00〜17:30 開場13:30

第一部 14:00〜 新崎盛暉さんのお話+質疑

第二部 16:00頃〜 討論/ティーチイン

■ 資料代 500円

■ 場所: 早稲田大学早稲田キャンパス 16号 館 4階 405教室

 http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html (早 稲田キャンパス案内図)

■ 会場への行き方:
高田馬場駅からは,「早大正門」行きのバスで2つ 目の「西早稲田」停留所が最寄です.
上記キャンパス案内図で,「至高田馬場」と書かれているところが,西早稲田交差点です.
そのあたりに,「早稲田大学西門入口→」の看板が出ています.
16号館は,第二西門を入ってすぐ左手の建物です.

<問合先>
連続ティーチイン実行委員会:Teachin-Okinawa-News@yahoogroups.jp
■当日連絡先: 090-5344-0795 (浜)


tufs at 09:25催しもののお誘い 

November 11, 2011

陳光興さん新著『脱帝国 方法としてのアジア』出版のお知らせと関連企画のご紹介

今回はみなさんに、

雑誌Inter-Asia Cultural Studies: Movementの共同編集員

であり、また私たちがこれまでさまざまな形で交流し、啓発を受けてきた

陳光興さんの新著『脱 帝国 方法としてのアジア』

(丸川哲史訳、以文社、2011)の出版をお知らせいたします。


また、あわせて2011年11月20日日曜日に関連企画としておこなわれる、

「台頭する中国、内なるアメリカ アジアはどこへゆくのか?」

についてもご紹介します。

陳光興さん(台湾・交通大学教授)と、吉見俊哉さん(東京大学教授) が、

グローバリゼーションとアジアをめぐる問題について、議論なさる予定です。


なお、このご案内については、

『脱 帝国 方法としてのアジア』を翻訳なさった、

明治大学の丸川哲史さんから、転送のご依頼をいただきました。

ご関心をお持ちの方は、下記の詳細をご覧ください。



****************************************************************************



陳光興『脱 帝国 方法としてのアジア』出版記念

ジュンク堂書店池袋本店「JUNKU 連続トークセッション」

台頭する中国、内なるアメリカ アジアはどこへゆくのか?

陳光興(台湾・交通大学教授)×吉見俊哉(東京大学教授)

■2011年11月20日(日)10:30〜

  カルチュラルスタディーズをアジアに適用するのではなく、アジアの内部か
らカルチュラスタディーズを拡げ深化させ決定的に変容させてしまった二人が、
グローバリゼーションの現在をめぐって徹底討論します。
グローバリゼーション下で地域ブロック化が進むなか、アジアの国々はどう
つきあっていけばいいのか。 陳氏が新著『脱 帝国』で提唱する「方法としての
アジア」とは何か。
アジアの国々は自身のなかにある〈内なる帝国=アメリカ〉とどう対峙すべきな
のか。
台頭する中国は、あらたな中華帝国となるのか。
世界を股にかけ活躍する知識人が東京で邂逅するこの機会を決してお聴き逃しな
く!

◆講師紹介◆
陳 光興(チェン・グァンシン)
  1957 年生まれ。台湾の交通大学教授。社会文化研究所に所属、
  アジア太平洋/文化研究室責任者。
  雑誌Inter-Asia Cultural Studies: Movementの共同編集員を
  つとめる。アジアの知 識人を結ぶ運動を展開、英国カルチュラ
  ルスタディーズの創始者スチュアート・ホールから、
  「カルチュラルスタディーズを決定的に変容させ深化させた」と
  絶賛されている。

吉見俊哉(よしみ・しゅんや)
  1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専攻は社会学・
  文化研究・メディア研究。著書に『博覧会の政治学』
  (中央公論社、1992)、『カルチュラル・スタディーズ』
  (岩波書店,2000)、『カルチュラル・ターン、文化の
   政治学へ』(人文書院、2003)、『ポスト戦後社会』
  (岩波書店、2009)、『大学とは何か』(岩波書店、2011)
   など。

☆会場・・・4階喫茶にて。入場料1,000円(ドリンク付)
☆定員・・・40名
☆受付・・・1階サービスカウンターにて。電話予約承ります。
ジュンク堂書店 池袋本店 TEL. 03-5956-6111 FAX.03-5956





tufs at 09:49催しもののお誘い 

November 04, 2011

《時代を聞く―戦争、公害、原発―》 LISTENING TO THE NOW: OKINAWA, MINAMATA & YOKKAICHI, FUKUSHIMA


《時代を聞く―戦争、公害、原発―》

LISTENING TO THE NOW:

OKINAWA, MINAMATA & YOKKAICHI, FUKUSHIMA



■日時:2011年11月5日(土)13:30−18:00

■場所:国際基督教大学本館262

■参加費:無料

■講演「水俣病事件をいま語ることの意味」

  川本愛一郎(水俣市立水俣病資料館語り部)

■シンポジウム「語りつぐために」

  シンポジスト: 伊藤三男(四日市再生「公害市民塾」)

上間かな恵(沖縄・佐喜眞美術館)

川本愛一郎(水俣市立水俣病資料館語り部)

樋口健二(フォトジャーナリスト)

司会: 池田理知子(国際基督教大学)

田仲康博(国際基督教大学)



2011年3月11日、巨大地震と津波が東北地方を襲った。

多くの人命が失われ、沿岸部の市町村が壊滅的な被害を被った。

福島第一原発では深刻な状態が続いていて、

いまだに収束の糸口さえ見えていない。

放射能汚染の実態についてデータを出し渋る東京電力や政府の対応に批判が集ま り、

原子力偏重のエネルギー政策を見直す意見も出始めてはいるが、

それはまだ一部にとどまっている。

福島に限定して汚染を語りがちな(それすらも不十分なものだが…)

メディアの近視眼的な報道姿勢も問題にされるべきだろう。

今こそ私たちは、水俣や四日市や沖縄の

いまだ解決していない現在進行形の現状を思い起こす必要がある。

経済成長と裏合わせになって進行してきた弱者切り捨て。

中央(東京)と周辺部にある構造的差別。

そして「当事者」のみに問題を押し付けて顧みなかった思考の貧しさ。

水俣や四日市や沖縄の声は、それらの問いを今なお私たちに突き付けている。

さまざまな問題に警鐘を鳴らす人たちの声を無視してきたことの延長線上に「フ クシマ」がある。

社会全体を覆う思考停止の状態から抜け出して、

未来を志向する必要がある。

そのためにまず、声をあげられなかった人びとや、

声にならない人びとの思いを背景に、

それぞれの現場で語り継ぐ仕事をされている方々をお招きして、

「時代の声」に耳を澄ますことから始めてみたい。


主催:国際基督教大学アジア文化研究所&科研費「語り部」研究プロジェクト


tufs at 11:16催しもののお誘い 

July 13, 2011

アレゼール日本シンポジウム《沈黙の喪のなかにいる全国の大学人へ、福島そして東京からのメッセージ》


日本の高等教 育が新自由主義の思想と手法によって荒廃させられていくなかで、

そうした現実 と粘り強く取り組んできた運動のひとつが、アレゼール日本です。

その中心メン バーである岡山茂さんたちが、

東日本大震災 と原発人災をめぐって、

緊急シンポジ ウムを呼び掛けています。

御主旨に賛同 して、

その御案内をWINCメーリングリストのみなさんに転送いたします。

詳細は、下に ある岡山茂研究室まで直接御照会ください。

                    (WINC運営委員会)

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アレゼール日 本シンポジウム
《沈黙の喪のなかにいる全国の大学人へ、福島 そして東京からのメッセージ》

6月初旬、福島大学の教員12名が県知事に宛 てて、

放射能被曝の 現状解明と対策を求める「要望書」を提出した。

福島の大地と 海と大気がとりかえしのつかない形で汚染されるなか、

その事実から 目をそむけることなく行動することを彼らは訴えている。

「フクシマ」 はわれわれにとって対岸の火事ではない。

日本の大学人 は惨事後の呆然とした沈黙に留まるよりは、

「喪」を意識 化する作業を通じて、

自らの身体と 言葉で応答する準備を始めるべきではないだろうか。

今回は、福島 からの声を聞き、

東京からの メッセージを「大学」という場所で共鳴させることで、

現在のカタス トロフィを思考するための希望の糸口を模索したい。


■発言: 石田葉月(福島大)、入江公康(立教大)

岩崎稔(東京 外語大)、鵜飼哲(一橋大)

島薗進(東京 大)、白石嘉治(上智大)

高橋哲哉(東 京大)、西山雄二(首都大学東京)

浜邦彦(早稲 田大)

■日時: 2011年7月16日(土) 13:30〜18:00
■場所: 早稲田キャンパス 8号館 B102教室
■会場への行き方:
http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html
JR高田馬場駅からは、「早大正門行き」のバ スで終点まで。
東京メトロ東西線早稲田駅からは、歩いて5分。


■連絡先:アレゼール日本事務局
早稲田大学政治経済学部岡山茂研究室
tel: 03-5286-9723
shigeru@waseda.jp

tufs at 20:22催しもののお誘い 

July 06, 2011

WINC7月例会《文学表現によって考える 3.11:原爆文学と原発文学のあいだ》のお知らせ


6月26日日曜日には、ミッドナイト・ノーツ・コレクティヴを中心とした

アメリ カの民衆運動の歴史について、マニュエル・ヤンさんにお話しいただきました。

異論派 労働運動の世界、ノンコンフォーミズムの左派と原発労働者のこと、

白鯨 論、E.P.トムソンの学問的業績と実践などについて、

話題は 多岐にわたり、耳にするのが初めての話が多く、

とにか く刺激的でした。

すっかりマニュエル・ヤン氏のファンになったひと も多かったようで す。



さて、7月の例会についても、前回のお報せですで にお伝えしましたが、

あらためて一部の変更も含めてお報せいたします。

報告者として村上陽子さんと島村輝さんにお願いし ていることについては変わりませんが、

会場だけがいつもの427、海外事情研究所ではな く、

同じ階の隣にある総合文化研究所の会議室422に なります。

すぐ隣ですし、

いつもの通り来ていただければ、分かるように張り 紙が出ていますか ら、ご心配なく。

島村さんからも笙野頼子を取り上げる予定であると いう追加のご連絡をいただきました。

ですから、具体的には七月例会は以下のような形に なります。

-------------------------------------------------

《文学表現によって考える 3.11:原爆文学と原発文学のあいだ》

■日時 7月9日土曜日  午後2時から

■場所 東京外国語大学 総合文化研究所会議室  研究講義棟四階  422

   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。

    西武多摩川線 (中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分

    あるいは、京王線飛田給駅下車北口からの 循環バスで5分、

    「東京外国語大学前」下車です。

    どちらも少し間引きされているとはいえ、 問題なく動いています。

心配な方は、東京外国語大学のホームページ上の案 内図を参考にしてく ださい。

URLは、

http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

です。

■報告者と主題

 村上陽子さん (東京大学大学院生)

「原爆 文学から原発文学へ」

 島村輝さん(フェリス女学 院大学教授)

「鶴見線海芝浦駅縁起−−笙野頼子「タイムスリップ・コンビナート」と「55年体制」」

■参考 『ヒロシマ・ナガサキ』(コレクション 『戦争×文学』第十九巻、集英社)

ぜひみなさまお誘い合わせのうえ、ご参加くださ い。



tufs at 22:41 

June 21, 2011

WINC6月例会《ミッドナイト・ノーツ・コレクティヴの経験:1979年から2011年のあいだ》のお知らせ

3月11日の東日本大震災以来、WINCでは、

原子力政策の歴史過程や、福島 第一原子力発電所と地域の構造、

事故と反原発運動を対象とし て、

原発をめぐる問題を自覚的に継 続して取り上げてきています。

六月、七月も、つぎの二つの企 画をおこないます。



六月例会は、

六月二十六日日曜日(土曜日で はありません!)に、

来日中のマニュエル・ヤンさん に来ていただき、

アメリカにおける反原発の取り 組みについて報告していただきます。


スリーマイル島原子力発電所事 故が起こったのは、1979年でしたが、

この事件を転機として、現代資 本主義に対する新しい戦略を提示していた

当時の反対運動の試みについての お話をうかがい、議論することで、

3.11以後の状況のなかで新 たな視点を学び直すきっかけになればと考えています。


ヤンさんは、先の『現代思想』 にも

ミッドナイト・ノーツ・コレク ティヴについて、

刺激的な論文を寄稿されていま す。

具体的には次のような形になり ます。

-------------------------------------------------

《ミッドナイト・ノーツ・コレ クティヴの経験:1979年から2011年のあいだ》

■日時 6月26日日曜日 午 後2時から

■場所 東京外国語大学海外事 情研究所 研究講義棟四階 427

   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。

    西武多摩川線 (中央 線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分

    あるいは、京王線飛田 給駅下車北口からの循環バスで5分、

    「東京外国語大学前」 下車です。

    どちらも少し間引きさ れているとはいえ、問題なく動いています。

心配な方は、東京外国語大学の ホームページ上の案内図を参考にしてくださ い。

URLは、

http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

です。

■報告者 マニュエル・ヤンさ ん(報告は日本語です)

■参考論文 「「奇妙な勝利」 から「カタストローフ」の永久革命まで 

ミッドナイト・ノーツ・コレク ティヴの一九七九年原発批判と新しい階級闘争」

(『現代思想』「特集=東日本 大震災 危機を生きる思想」2011.vol.39-7所収)



なお、7月例会も決まっていま す。

7月9日土曜日2時から

《文学表現によって考える 3.11:原爆文学と原発文学のあいだ》と題して、

問題に文学表現の観点から迫り ます。

広島と長崎に原爆が投下された ことについて、

これまで被爆者自身をはじめと して、

多くの手記や文学作品が刊行さ れてきました。

その作品は、核兵器と原子力そ のものの持つ危険性を論じ、

反核の問いの核心をなしてきま した。

こうした一端は、刊行が開始さ れたシリーズ『戦争×文学』(集英社)のなかの一冊、

「ヒロシマ・ナガサキ」の巻に 示されています。

しかし原発をめぐる表現となる とどうでしょうか。

そこで、この点をめぐりふたり の方に提題をお願いいたしました。

おひとりは、村上陽子さん(東 京大学大学院生)です。

気鋭の文学研究者である村上さ んには

「原爆文学から原発文学へ」と して、原発をめぐる文学的表現のこれまでといまについて

報告していただきます。

もうひとりは、島村輝さん (フェリス女学院大学)です。

島村さんは、ご存知のように、

プロレタリア文学の研究者で、 とくに小林多喜二研究を専門とし、

「蟹工船」ブームの仕掛け人で もあります。

また、震災後、ご自身のブログ で原発事故をめぐる状況を逐一報告されていますが、

今回は、原発事故を含む東日本大震災のなかで紡ぎ出された「ことば」をめぐり、問題を提起していただきます。



六月例会、七月例会ともに、どうぞふるって、ご参加ください。

tufs at 23:42WINC例会案内 

June 04, 2011

ドキュメンタリー映画「山川菊栄の思想と活動姉妹たちよ、まずかく疑うことを習え」上映会×パネルトーク「震災・原発・ジェンダー」のご案内

今回は皆さんに、6月24日金曜日に
東京外国語大学にて開催される
《人として共に生きる--3.11後の未来像を結ぶために
ドキュメンタリー映画
「山川菊栄の思想と活動 姉妹たちよ、まずかく疑うことを習え」上映会
×パネルトーク「震災・原発・ジェンダー」》
についてお知らせいたします。

上映会のあとのパネルトークには、
パネリストとして、「山川菊栄の思想と活動」の監督をつとめられた
ドキュメンタリー映像作家の山上智恵子さん、
有限責任事業組合フリーターズフリー組合員で、
女性と貧困ネットワーク呼びかけ人でいらっしゃる栗田隆子さん、
東京外国語大学で日本近代史研究をなさっている野本京子さんが参加なさる予定です。

以下の詳細をご覧のうえ、ぜひご参加ください。

(WINC運営委員会)

**********以下、転送文です************

人として共に生きる--3.11後の未来像を結ぶために

ドキュメンタリー映画「山川菊栄の思想と活動 姉妹たちよ、
まずかく疑うことを習え」上映会

×パネルトーク「震災・原発・ジェンダー」

6月24日(金)18:00−21:00
東京外国語大学研究講義棟2階226教室 http://www.tufs.ac.jp/access/
入場無料・予約不要

パネリスト
山上智恵子:ドキュメンタリー映像作家、「山川菊栄の思想と活動」監督
栗田隆子:有限責任事業組合フリーターズフリー組合員、女性と貧困ネットワー
ク呼びかけ人
野本京子:日本近代史研究、東京外国語大学教員

 地震と津波によって暮らしを破壊された多くの人たちがいること、先の見えな
い原発事故。被災地から遠く離れたここでも、日常の一瞬一瞬に決断を要求され
る緊張感がつづくなか、ともすれば私たちは不安をひとりで抱え込んでしまう。
その重みがジェンダー的な偏りをもってのしかかっていることも、見逃すことは
できない。
 ひとりひとりがもつ力を信じ、同じ課題に向き合う人がつながってゆくことを
実践して激動の時代を生きぬいた女性、山川菊栄のドキュメンタリーを手がかり
に、いまこのとき、どのような未来像を結ぶことができるのかを考える。

山川菊栄(1890−1980):女子英学塾(現津田塾大学)を卒業後、「母性保護論
争」や女性労働の問題について、社会主義の立場から批評を展開する。関東大震
災直後から太平洋戦争期にかけての社会主義者への弾圧をのりこえて、戦後、新
設された労働省の初代婦人少年局長に就任した。辞職後、婦人問題懇話会を設立
し、さまざまな分野の女性たちと横断的な対話を重ねながら、社会に女性の問題
を問い続けた。

〔企画〕山川菊栄ドキュメンタリー上映実行委員会
〔主催〕科研「ジェンダーを巡る〈暴力〉の諸相―交差・複合差別における「家
族親密圏」の学際的研究」
〔問合〕東京外国語大学海外事情研究所 042-330-5405 ifa@tufs.ac.jp

tufs at 11:33催しもののお誘い 

May 14, 2011

WINC5 月例会《『福島原発人災記』とともに、出来事の思想的、政治的意味を問う》のお知らせ

先のWINC四月例会は、

原発の日本への導入に 冷戦 戦略 がいかに関わっているのかを明らかにした

NHKのドキュメンタ リー 映像 を観たうえで、

鳥羽耕史さんの好著 『1950 年代――記録の時代』を取り上げて討議しました。

提題者の池上善彦さん は、

今回の原発事故が

いかに深刻な戦後史の忘却 の上 に起こっているのかを、

解説してくれました。

それによれば、

戦後の民衆運動を切り崩し 抑え 込むための反共主義的な弾圧や心理戦略が「成功」したこと、

広島と長崎の被爆の経 験が 適切に継承されないできたこと、

そして、このような文化的 忘却 が、

日米両支配者の合作によっ て周 到に作られてきたことが、

説得的な語り方によっ て鮮 やかに際だたせられたと思います。

また、もうひとりの提 題者である和田悠さんは、

鳥羽耕史さんの著作 を、著 者すら自覚的ではなかった点にまで降り立って、

副題にもある、「記 録」という営みの実践的意義を解明することを中心に、

実に示唆的な報告を行なっ てく ださいました。

すでに鳥羽さんの本の第4 章に は、正力松太郎と読売新聞や日テレが

原子力平和利用キャンペー ンに組織的に関与してきたことも論じられています。

あらためて、これまで わたしたちが取り組んできた

1950年代の再検討 という作業が、

いかにアクチュアルな争点 を内包していたのかを

証明するような経験でし た。



残念ながら、原発事故の帰趨はいまだ分からない状態です。

そのもとで、わたしたちが感じたり考えたりすることも、

この事故の状況に強く規定されていると感じざるをえない毎日です。

しかも、いまだに原発推進派は、メディアの支配をやめようとはせず、

英雄物語や美談を使って、進行中の出来事の深刻さを

覆い隠そうと画策しています。



名古屋でも、坪井秀人さんが頑張ってらっしゃるようですが、

次回5月14日の五月例会も、

引き続き原発事故の問題を取り上げる機会とします。

文芸評論家の川村湊さんが、事故の直後から超人的な奔走のうえ、

『福島原発人災記――安全神話を騙った人々』(現代書館)

を緊急出版しました。

このスピードには驚きます。

その川村さんに来ていただき、この本をとりあげて議論することにしましょう。



提題者も、タイムリーな方にお願いしました。

ひとりは若手です。東京大学情報学環の大学院生で、

昨年度末に修士論文を出して、博士課程に進学したばかりの開沼博さんです。

開沼さんは、いわき市のご出身でしたが、

修士論文の主題として取り組んだのは、

なんと福島第一原発とその周辺地域の住民のフィールドワークでした。

よりによって、開沼さんが声を聞き取って調査した場所が、

三月十一日の地震や津波とともに破局的な事態を迎えたわけです。

開沼さんの修士論文である『戦後成長のエネルギー――原子力ムラの 歴史 社会学』は、

事故後に出版社からいっせいに引き合いがあり、

六月あたりに青土社から緊急出版されることになりました。

今回は、開沼さん自身が調査した成果をもとに、

川村さんの本が提示する問題をさらに敷衍して考える材料を提供する役を果たしていただきます。



もうひとりの提題者は、

ジョック・ヤングの『後期近代の眩暈』やデイヴィッド・ハーヴェイの『新自由主義』の紹介者であり、

雑誌『VOL』の編集委員でもある木下ちがやさんです。

かれは、政治学者としてはもちろん、さまざまな社会運動の重要な工作者としても、

たいへん重要な役割を果たし続けているひとですが、

今回は、差し迫った原発危機のなかで、

それをめぐる言説の混乱やねじれについて、

論じるべき論点を提示してくれるはずです。

この主題については、

以下のブログを参考にしてください。前回の池上報告だけでなく、

多くの方の分析やメッセージが掲載されています。
http://jfissures.wordpress.com/     

具体的には以下のような形になります。

----------------------------------------------------------------

《五月例会 『福島原発人災記』とともに、出来事の思想的、政治的意味を問う》

■日時 5月14日土曜日2時から

■場所 東京外国語大学海外事情研究所 研究講義棟四階 427

   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。

    西武多摩川線 (中央 線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分

    あるいは、京王線飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、

    「東京外国語大学前」下車です。

    どちらも少し間引きされているとはいえ、問題なく動いています。

心配な方は、東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてくださ い。

URLは、

http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html

です。

■ 課題 川村湊著『福島原発人災記――神話を騙った人々』(現代書館、1680円)

■ 提題者 開沼博さん(東京大学大学院生、歴史社会学)

     木下ちがやさん(工学院大学非常勤講師、政治学)

■ リプライ 川村湊さん(法政大学教授、文芸評論家)



ちなみに、

川村さんの本はすでに発売前に、

初刷り5000部が予約注文だけで売り切れ、

増刷にはいっているそうです。

開沼さんの問題提起も、偶然とはいえ、

まさに現場のリアリティそのものに深く根ざしています。

またとない機会です。ぜひお誘い合わせのうえ、参加してください。

tufs at 22:43WINC例会案内 

May 06, 2011

緊急ティーチイン@和光大学「震災・脱原発を考える」のお知らせ

大震災と原発事故の発生からまもなく2ヶ月になりますが、

依然として深刻な状況のなか、震災や原発の問題をめぐって

議論を交わす場の必要性がますます高まっているように思われます。


先日お知らせしましたように、

5月14日土曜日午後2時より開催される予定のWINC5月例会でも、

川村湊さんの『福島原発人災記――安全神話を騙った人々』(現代書館)

をとりあげて議論することになっていますが、


このたびは、5月19日(木)、5月26日(木)、6月2日(木)に和光大学にて開催される

緊急ティーチイン「震災・脱原発を考える」についてご案内いたします。

以下の詳細をご覧のうえ、ぜひご参加ください。

**********以下、転送文です************

*******************************

■ 緊急ティーチイン@和光大学「震災・脱原発を考える」のお知らせ

--------------------------

● 第1回:脱原発社会――原発事故から見える社会のかたち
  
  日時:5月19日(木)14:40〜17:30
        (和光大学E棟1階コンベンションホール)
 
  発題者:山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)
       ロバート・リケット(和光大学教員)

● 第2回:学問と未来――震災から見える学問と生のかたち
 
  日時:5月26日(木)16:20〜19:00(和光大学 J401教室)
 
  発題者:最首悟(和光大学名誉教授)
       向井宏一郎(和光大学教員)

● 第3回:職と労働――震災後を生きのびる労働のかたち
 
  日時:6月2日(木)14:40〜17:30
        (和光大学E棟1階コンベンションホール)
 
  発題者:鎌田慧(ルポライター)
       竹信三恵子(和光大学教員)

--------------------------

3月11日に起きた震災は、大きな物的人的被害と衝撃を社会に与えました。東京
電力福島第一原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染をはじめとする深刻な
危機状況は現在も続いています。

事故がこれ以上悪化したとしても、沈静化したとしても、「生き方」や「暮らし
方」、「人間」「社会」「文明」というものを考えざるをえなくなる、 そうい
う歴史的岐路に現在私たちはいます。この出来事は、ふだんの授業のような「教
える/教えられる」という関係を超えて、大学における「知」の あり方、さら
には自分たち自身の「生」を問い直すことを迫っています。

今回のティーチインでは、この事態をどのようにとらえ、これからどのように生
きていくのかを共に考え、共に討論していきたいと思います。

※「ティーチイン」とは1960年代の大学で始まった、教員や学生が時事問題など
を討論し合う集会のことです。


●詳細はこちら:
http://www.wako.ac.jp/what_new/2011/2011-0423-1241-62.html
●チラシはこちらからダウンロードできます(PDF):
http://www.wako.ac.jp/souken/meetings/file/2011-0427-0946.pdf
●当日USTREAMを準備しています。詳細が決まり次第、こちらにアップ
します(「いわお通信」):
http://blogs.yahoo.co.jp/ik84gan/folder/342365.html
●参加方法:参加費無料、事前予約不要。どなたでもご参加いただけ
ます(定員200名)。
※ 大学および近隣に駐車場がありませんので、車でのご来場はご遠慮
ください。

●主催:緊急ティーチイン@和光大学実行委員会
●共催:和光大学総合文化研究所

●お問い合わせ
道場親信(実行委員長/和光大学教員)
〒195-8585 東京都町田市金井町2160番地 和光大学
E‐Mail: wako_teach-in@hotmail.co.jp
TEL: 044-989-7497(和光大学 企画室)

tufs at 22:37催しもののお誘い 

April 21, 2011

4/25緊急集会「私たちの3.11以後を考える」のご案内

相変わらず余震や原発問題のために心休まる暇もない
方々が多いのではないかとお察しいたしますが、
今回こうした事態を受け、
4月25日月曜日に名古屋大学で
緊急集会「私たちの3.11以後を考える」
が開かれることになりましたので、
皆さんにお知らせいたします。

この緊急集会の第一回では、
「技術と倫理」という命題を追究してこられた
戸田山和久さんを提題者として、
近代文学研究で知られる坪井秀人さんを対話のお相手に、
人文学と科学はどのように連繋し、いま私たちが
置かれている状況にどのように向き合えるのか、
という問題について議論されることになっています。

なお、参加人数の確認と場所の確保の都合上、
参加をご希望の方は、あらかじめ坪井秀人さんにメールで
ご連絡くだささるようお願いいたします。

開催日時は、4月25日(月)17時30分より、
開催場所は、名古屋大学全学教育棟北館2F PHONON Cafe Room
になります。

ワンドリンク制ですので、その点についてご了承のうえ、
ご参加くださるようお願いたします。

なお、このお知らせについては、
名古屋大学の坪井秀人さんから、転送のご依頼をいただきました。

関心をおもちの方は、下記の詳細をご覧のうえ、ご参加ください。

(WINC運営委員会)

**********以下、転送文です************

+++++++++以下転送自由++++++++++

【緊急集会「私たちの3.11以後を考える」のお知らせ】

第1回 人文学と科学をつなぐもの

4月25日[月]17時30分
名古屋大学全学教育棟北館2F
PHONON Cafe Room ワンドリンク制

提題者:戸田山和久(名古屋大学大学院情報科学研究科)
対話者:坪井秀人(名古屋大学大学院文学研究科)

3月11日に起こった東日本大震災は「未曾有」という言葉が繰り返されている
ように、いままで私たちが経験したことがない深刻な出来事であり、戦後日本の
成長神話を根柢からゆさぶる衝撃を与えています。その衝撃は科学と社会との関
係、教育や研究に携わる者のアイデンティティをゆさぶることにもなっています。
人文学の領域もその例外ではありません。今回の集会では科学哲学を専攻し、
「技術と倫理」という命題を追究してこられた戸田山和久さんに提題をお願いし、
人文学と科学はどのように連繋し、ただいま私たちが置かれている状況にどのよ
うに向き合えるのかについて、議論したいと思います。
連絡先:坪井秀人 tsuboi @ lit.nagoya-u.ac.jp
(会場が手狭であるため、あらかじめおおよその人数を把握しておきたいと思い
ます。参加予定の方は坪井までメイルください。その際、見出しを「3.11集
会参加」としてください。)

※当日、会場からUstreamによって中継を行う予定です。URLは次の通りです。
http://www.ustream.tv/user/doara758

tufs at 10:48催しもののお誘い 

March 31, 2011

原発人災のおりですが、いや、だからこそのWINC4月例会のご案内です

3月11日の大震災のもとで、 みなさんはご無事ですか。

知り合いやご家族に被災さ れた 方がいらっしゃったりしないでしょうか。
被災地からの報せを聞くだけで、胸がつぶれるような思いがいたします。
まして、直接に被害にあわれた方々の心の傷みはいかばかりでしょう。
かける言葉も見つかりません。

震災に加えて、さらに人災としての大規模原発事故が降りかかってきています。
いたずらな不安ばかりが先走るのは危険ですが、マスコミには、この事故が原発行政の転換に結びつかないようにと、東電のひもつき原発推進派ばかりがコメンテーターとして登場させられ、あけすけに言説の選別と誘導が行なわれているのを見ると、空恐ろしいものを感じます。

今回の事故の意味をどのように受けとめられるのか、この危機を、原発政策の転換に結びつけることができるかどうか、早晩、この市民社会の力量が問われることになるはずでしょう。

ところで、次のWINC四月例会の予定についてですが、率直に申し上げると、はたしてそのまま開催可能かどうか、一度は頭を抱えました。
しかし、何人かで話し合っているなかで、むしろ孤立して狼狽しているよりも、事態を掘り下げる機会をしっかり持とうではないか、ぜひやろうという結論にいたりました。
それどころか、四月例会のテーマとしてもともと考えていた1950年代論の本来の文脈と、現在の原発事故が突きつけている思想的課題とが実は深く連関している、
という確信を持つようにもなりました。
だから、原発人災事故のおりにも関わらず、ではなく、事故のおりだからこそ、次回例会のお知らせを差し上げ、参加を呼びかけます。


つまり、4月16日には予定どおり、河出書房新社から公刊された鳥羽耕史さんの『1950年代――記録の時代』を課題図書として、WINC例会を行ないます。

ただし、冒頭でまず、NHKの1994年のドキュメンタリー映像『原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略』(44分)を見ることにします。
これは、まさにいまの原発災厄の起源が、戦後の読売争議や50年代の平和運動の破壊のなかにあることを見事に明らかにした作品です。
これをみなさんと共有し、またそれを橋渡しとして、鳥羽さんの新著が提示する1950年代論のアクチュアリティまで考えてみます。

「1950年代の発見と再定義」は、ここ二、三年、重要な主題として浮上してきています。
ブームと呼んでしまうと語弊がありますが、谷川雁や『サークル村』の再評価、さまざまなサークル雑誌やサークル詩の発掘と復刊、『現代思想』の「特集=戦後民衆精神史」の登場、そして間近に迫った『人民文学』そのものの復刊などが続いており、間違いなくこれらの成果があいまって、1950年代という時代についての見通しが顕著に豊かになりました。

今回は、鳥羽さんの、ある意味では実に生真面目な新著を手掛かりとして、なぜ1950年代が問題であるのかを正面から論じてみる機会としますが、そこにさらに原発事故の意味を掘り下げるという文脈が、複雑に絡み合ってくるはずです。

提題者のひとりは、一連の動きの「工作者」でもある元『現代思想』編集長の池上善彦さんにお願いしました。
池上さんからは、まさに原発事故も含めた2011年の世界大の状況を見据えつつ、50年代論の「世界史的意義」について論じるぞ、という予告をいただいています。
もうひとりの提題者は、松田道雄論などで注目されている若手の論客、和田悠さんがお引き受けくださいました。
また、著者である鳥羽耕史さんご本人がお越しになり、お二人の提題に対してリプライしてくださる予定です。

具体的には以下のようになります。

*********************************

《WINC四月例会 1950年代論の意義と射程とその切実さ》

■ 日時 2011年  4月 16日(土)午後2時から

■ 場所 東京外国語大 学海 外事情研究所 研究講義棟四階 427
   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。
    西武多摩川線 (中央 線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分
    あるいは、京王 線飛 田給駅下車北口からの循環バスで5分、
    「東京外国語大 学 前」下車です。
    どちらも少し間 引き されているとはいえ、問題なく動いています。

心配な方は、
東京 外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてくださ い。

   URLは、
http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
    です。

■ 課題: 鳥羽耕史 『1950年代――「記録」の時代』(河出ブックス、河出書房新社、2010年)

参考映像: 『原発導入のシナリオ 〜冷戦下の対日原子力戦略』(NHK、44分)

■ 提題者: 池上善彦 さん (失業者、元『現代思想』編集長)
  和田悠さん(学振特別研究員、地域社会文化運動「板橋茶論」事務局長、社会学/社会思想研究)

■ リプライ: 鳥羽耕史さん(早稲田大学、近現代文学)

なお、4月16日は土曜日ですから、計画停電はありませんが、会場の東京外国語大学では、いずれにしても暖房は入りません。
天候次第ではすこし厚着をして、ぜひともお集まりください。





tufs at 09:05WINC例会案内 

March 09, 2011

シンポジウム「多言語状況の中の東アジア近代国家&言語問題にどう対処したか」のご案内

3月26日、27日の両日、
日中共同プロジェクト「東アジアの多言語状況と言語政策」の主催で、
「多言語状況の中の東アジア近代国家 & 言語問題にどう対処したか」
が開催されます。
多言語状況に対する、書きことばへの国家的対応を、
日本、中国、韓国、台湾で比較検討しようという壮大な試みです。

関係者のひとりである原聖さんからのご依頼で、みなさんにご案内いたします。


ご関心のある方は、下記の詳細をご覧のうえ、ぜひご参加ください。

(WINC運営委員会)


○○○○○[以下、転送文]○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

日中共同プロジェクト「東アジアの多言語状況と言語政策」
第1回シンポジウム「多言語状況の中の東アジア近代国家 & 言語問題にどう対処
したか」

日時 2011年3月26日(土)・27日(日)

会場 東京大学 東洋文化研究所大会議室 東京大学本郷キャンパス内
地下鉄丸の内線・地下鉄大江戸線「本郷三丁目駅」から徒歩 5 分ほか。 詳しくは
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/access/index.html

参加費無料

主催 科研費プロジェクト「言語政策史の国際比較に関する総合的研究」
共催 多言語社会研究会 東洋文化研究所班研究「アジアにおける多言語状況と言語
政策史の比較研究」 東京外国語大学「史資料ハブ地域文化研究拠点」

[お問い合わせ]
多言語社会研究会(塚原) e-mail 6admin@tagengo-syakai.com
http://tagengo-syakai.com/ 『ことばと社会』事務局(三元社) 電話 03-3814-1867


開催趣旨
原聖(女子美大)
多言語社会研究会では、東京大学東洋文化研究所「アジアにおける多言語状況と言語
政策史の比較研究」班(名和克郎代表)、また東京外国語大学「史資料ハブ地域文化
研究拠点」(藤井毅代表)の共催によって、南京大学(中国)国家言語戦略研究セン
ターと共同研究プロジェクトに取り組むことになった。これは、東アジアの多言語状
況に関して、言語政策の歴史的観点からの研究の総合化をはかろうとするものであ
り、その範囲は、いわゆる漢字文化圏(中国大陸、モンゴル、朝鮮半島、日本列島、
台湾、ベトナムなどを含む)を地理的範囲として、古代史から現代まで全歴史的時代
をカバーすることを目指している。
この第1回シンポジウムを、2011年3月26日(土)−27日(日)、東京大学
東洋文化研究所で開催する。その内容は、近代の黎明期(江戸から明治へ、清朝から
民国への変革期)に焦点をあて、多言語状況に対する書きことばのレベルでの国家と
しての対処の仕方を、日本、中国、韓国、台湾に関して、比較検討を試みようとする
ものである。もちろん、ここでは統一的書きことば、外交用語など国家の基本レベル
での言語を検討するばかりでなく、国家政策とはいえないようなレベルでの言語運用
の動向を調査することで、現代の多言語主義的方向への示唆的事項を探ろうとするも
のでもある。
この際、多言語社会研究会でのこれまでの研究蓄積、とりわけ現代欧州の多言語主義
の戦略との比較検討は有益であろう。またユネスコの危機言語救済、文化資源保護
キャンペーンとも照らし合わせながら議論できれば、その開催意義はさらに高まるは
ずである。
なお、このシンポジウムは、科学研究費「言語政策史の総合的比較検討」(原聖代
表)によるもので、中国から2人、すなわち、南京信息工程大学の于錦恩(Yu Jin’
en)教授、南京大学の徐大明Xu Daming教授、また台湾から台湾中央研究院の陳培豊
教授を招聘し、下記のようなプログラムを予定している。それぞれ、報告予定分野の
第一線の研究者に報告をお願いした。なお、使用言語は日本語とし、中国語について
は、日本語の通訳を介することにする。

プログラム

2011年3月26日(土)

10:00-10:30 開催趣旨説明と報告者の紹介(原聖、女子美術大学)
10:30-11:30 渡辺美季(神奈川大学)「「漂流・漂着と言語―琉中関係のなかの中国語と日本語―」
11:30-12:00 コメント、パトリック・ハインリッヒ(独協大学)と質疑応答
12:00-13:30 昼食
13:30-14:30 陳培豊(台湾中央研究院)「「歌を聴いて字を識る」台湾話文運動――日本統治下の漢文をめぐる台湾人自助再生の道」
14:30-15:00 コメント、岩月純一(東京大学)と質疑応答
15:00-15:30 休憩
15:30-16:30 清水康行(日本女子大)「幕末外交文書に見る近代「日本語」への覚醒」
16:30-17:30 コメント、徐大明Xu Daming(南京大学)、通訳、包聯群(東京大学)
と質疑応答
18:00-20:00 懇親会


3月27日(日)

9:30-10:00 前日のまとめと報告者の紹介(名和克郎、東京大学)
10:00-11:30 于錦恩(Yu Jin’en)(南京信息工程大学)「清朝期の多言語状況と国家」(通訳、包聯群、東京大学)
11:30-12:00 コメント、フフバートル(昭和女子大学)と質疑応答
12:00-13:30 昼食
13:30-14:00 包聯群(東京大学)「清朝末から民国初期にかけての言語政策、その研究動向」
14:00-14:30 コメント、藤井久美子(宮崎大学)と質疑応答
14:30-15:30 三ツ井崇(東京大学)「「開化期」朝鮮における言語改革とその背景」
15:30-16:00 コメント、李守(昭和女子大学)と質疑応答
16:00-16:30 休憩
16:30-18:00 総合討論(司会、原聖、女子美術大学、論点提起 藤井毅、東京外国語大学)



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