September 2008

September 25, 2008

シンポジウム「もうひとつの日本語」のご案内です

シンポジウム「もうひとつの日本語」のご案内です。
このシンポジウムは、今週末9月27日の土曜日に、
青山学院大学にて開催されます。
案内文は、青山学院大学の佐藤泉さんよりいただきました。

詳しくは、いただいた案内文を以下にペーストいたしますので、
こちらをご確認ください。

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      青山学院大学文学部 日本文学科主催
          国際シンポジウム 
               
        「もうひとつの日本語」

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2008年 9月27日 土曜日
13:00〜17:00 (12:30より開場)

青山学院大学 11号館 1135教室

第一部
【講演】 
金石範 「文学的想像力と普遍性」

第二部
【報告】
崔真碩 「翻訳の現場__李箱「翼」をめぐって」
佐藤泉 「引揚者の日本語」
片山宏行 「菊池寛と朝鮮」
【討議】
司会 李静和

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[ 趣旨 ]
かつて《文学》は、どこか特定の国家の名を冠して呼ばれ、理解されてきた。フランス
文学、ドイツ文学、イギリス文学というように。この枠組みは現在も基本的には変わら
ない。青山学院大学文学部にも、英文学科、フランス文学科、そして《日本文学科》が
設置されている。国名プラス文学という枠組みは、私たちが《文学》を理解する際の安
定した環境となってきた。

・・・・《日本文学》という枠の外側に身を置いて、そこからあらためて《日本語》を
考えることはできないだろうか。国際シンポジウム《もうひとつの日本語》は、この思
いを出発点としている。

今回は《日本文学》の風景の外から《日本語》の表現者をお迎えして、ともに《日本
語》あるいは《言葉》についてもうひとつ遠近法がありえないかについて考えてみた
い。小説、政治思想と詩、翻訳。それぞれに異なる表現の場所から、どんな《日本語》
が聞こえてくるだろうか。その響きに耳を傾けることから始めたい。その響きは、安定
した《日本文学》の環境、その基底材たる《日本語》を深く当惑させずにはおかないこ
とだろう。当惑し、そして、《日本語》との間の緊張感をふたたび取り戻したいと思う。

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発言者
 金石範氏(キムソクポム) 小説家
 李静和氏(リジョンファ) 成蹊大学法学部、政治思想、詩人
 崔真碩氏(チェジンソク) 青山学院大学非常勤講師、現代朝鮮論、翻訳家
 片山宏行 青山学院大学教員
 佐藤泉 青山学院大学教員

交通アクセス
 ・東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口 徒歩5分
 ・JR山手線・東急東横線・京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面出口 徒歩10分
 [ →地図はこちら ]
  http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
  http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html

お問い合わせ
青山学院大学文学部日本文学科
TEL.03−3409−7917


tufs at 03:34 

シンポジウム「安丸民衆史の射程−文明化・民衆・両義性」のご案内


WINC10月例会の前日の、10月4日(土曜日)に開催される、
シンポジウム「安丸民衆史の射程−文明化・民衆・両義性」の
ご案内をさしあげます。
案内文は、磯前順一さんよりいただきました。

なお、シンポジウムの当日には正門がしまっており、
北門よりの入場となるとのことですので、ご留意ください。

○○○○ 安丸民衆史の射程−文明化・民衆・両義性 ○○○○

場所 国際日本文化研究センター 第一共同研究室

国際日本文化研究センター
〒610−1192 京都市西京区御陵大枝山町3丁目2番地
        http://www.nichibun.ac.jp/info/access.html

日時 10/4(土) 10:30-18:30
司会 磯前順一

10:30-11:15
趣旨説明・報告者紹介 磯前順一
導入報告 戦後史学史のなかの安丸民衆史 戸邉秀明(早稲田大学非常勤講師)

第一部 日本研究から−思想と民俗のはざま 11:15-12:30
赤澤史朗(立命館大学教授) 思想史としての安丸論
小松和彦(国際日本文化研究センター教授) 民俗論としての安丸良夫 

昼食12:30-13:30

第二部 宗教研究から−通俗道徳と国家神道 13:30-14:45
島薗進(東京大学大学院教授) 通俗道徳論から文明化論へ
阪本是丸(國學院大學教授) 安丸国家神道論から見えるもの・見えないもの

休憩 14:45-15:00 

第三部 日本における「文明化の経験」−西洋と中東から 15:00-16:15
喜安朗(日本女子大学名誉教授教授) 西洋史からみた安丸<文明化の経験>
臼杵陽(日本女子大学教授) 中東史からみた安丸<文明化の経験> 

休憩 16:15-16:30

第四部 共同討議 16:30-18:30
安丸良夫 報告に応えて
コメント 磯前順一
共同討議

懇親会 19:00-20:00

※ 当日は正門がしまっており、北門よりの入場となります。
  ご留意ください。


tufs at 03:31催しもののお誘い 

WINC10月例会のお知らせです

夏休みを隔てたことで、かなり間があきましたが、
次回、10月5日(日曜日)の例会のお知らせをお届けします。
「民衆史研究」という歴史学の企ては、すでに完全に根を張って、
近年では、歴史学のもっとも依拠するにたる主流のようにすら
見えるときもあります。
その「民衆史研究」の領域を果敢に切り開き、
豊かな学問に発展させてきた代表的な歴史家である色川大吉さん、安丸良夫さん、
鹿野政直さんとともに、重要な役割をはたしてこられたひとりが、
ひろたまさきさんでした。
ひろたさんの『差別の諸相』を通じて、
日本史における少数者差別の問題に開眼した若い研究者も
多かったのではないでしょうか。
そこで、今回は大阪からひろたまさきさんをお招きして、
本年上梓された御著書『差別からみる日本の歴史』を論じようと思います。

このところ、岩波書店から鹿野政直さんが著作集をお出しになり、
また、やはり岩波から安丸良夫さんが大著『文明化の経験』を刊行されて、
「民衆史研究」のかつての牽引車であった方々の存在感が
いよいよ増しているという感があります。
『差別からみる日本の歴史』もそうした活況のひとつでしょう。
これは、長く連載されていたものをまとめられたのですが、
ひろたさんの差別論の大成でもある著作です。

提題者として、お二人の方にお願いしました。
おひとりは黒川みどりさんです。
黒川さんは、被差別部落史研究に一貫して取り組まれ、
差別の把握の仕方、被差別部落の歴史の語り方に、実証的、方法的な面から
検討を加える斬新な問題提起をされています。
同時に大山郁夫についての研究にも本腰を入れておられます。
19世紀半ばから20世紀前半まで、広い視野と
論理的な見通しをもった叙述を行っていらっしゃる方です。

もうおひとりは、
WINCの周辺ではすでによく知られている若手の日本語文学研究者、
内藤千珠子さんです。
第2回女性史学賞を受賞した『帝国と暗殺』では、
ジェンダーの視点を据えながら、19世紀末から20世紀初頭を対象として、
ペストなどの病い、植民地やアイヌたちマイノリティを論じられました。
さらに、メディアのなかの女性表象を検討し、
ジェンダーバイアスをえぐった力作です。

具体的には10月例会は以下のようなかたちになります。

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         WINC10月例会
《ひろたまさきさんとともに考える、民衆史研究と差別論》

■ 日時 2008年10月5日(日曜日) 午後2時から
   ※ 日曜日ですから、お間違いのないようにお願いします。
     4日は、京都の国際日本文化研究センターで同じように
     民衆史研究に関連して、安丸史学についてのシンポジウムがあるために、
     今回はあえて5日(日曜日)に設定しました。
     なお、そのシンポジウムのお知らせも、このメールのあとにお送りします。

■場所 東京外国語大学海外事情研究所会議室 研究講義棟四階 427
   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3−11−1」です。
     西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分。
     あるいは、京王線飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、
    「東京外国語大学前」下車です。心配な方は、
     東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてください。
     URLは、
     http://www.tufs.ac.jp/common/is/university/access_map.html
     です。

■課題 ひろたまさき著『差別からみる日本の歴史』
                (解放出版社、2008年、2500円)
■提題者
黒川みどりさん(静岡大学、近現代日本史、被差別部落史研究)
内藤千珠子さん(大妻女子大学、日本語文学)

★ なお、その次の11月例会は、11月22日土曜日に、
  姜信子さんをお招きして、姜さんがナビゲーターとなって
  チェチェンにおける民族憎悪の問題について取材した未公開の映像作品を
  上映し、あわせてその製作者である岡田一男さんに解説をしていただくという
  企画を準備中です。
  こちらもご期待ください。

tufs at 03:26WINC例会案内 
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