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{生姜味噌おでん。カレー味バージョン。}
青森のおでんは、大根やこんにゃく、卵・練り物製品を出汁で煮て、
出汁のまま食べるという関東風なものではなく、煮あがった食材に
生姜を利かせた甘しょっぱいお味噌を掛けて食べるのが津軽流です。
書物によると、昔青森の駅前で共されていたおでんに冬の青森の寒さから
少しでも体を温めようと生姜の薬効を利用して甘辛い味噌に生姜をたっぷり利かせて、
おでん種に掛けたのが始まりとのことらしいです。
自分は幼少の頃から、お花見時期の露天や屋台のおでんは当たり前のように生姜味噌が
掛かったものがごくごく当たり前に出てきたものなので、おでんとは「そういうものだ。」と
社会人になるまで何の疑問も持たずに過ごしてきたものです。
ですから、全国的なコンビニなどで売っているおでんは、芥子などを添えて出汁で食べるというのが
スタンダードというのをコンビニではじめて知ったものです。
まあ、それでもそのときの気分によるのですが、出汁でそのまま具材を食べるのもいいですが、
生姜味噌がかかったものの方がホックリ感はあるので、酒のつまみにもご飯のお供にも
なるのでそちらのほうが好みかもしれません。
津軽のおでん種の特徴として、‘大角天’という練り物が入ります。
さつま揚げを薄くし、味付け海苔のような大きさに作ったものですが、それが出汁になりますね。
露天のオーソドックスな種は、大根・こんにゃく・卵・大角天、たまに気の利いたところだと
お花見時期は根曲がり竹も入っているときもあります。
それに生姜の味噌がかかったものを頬張りながら桜をめでるのは津軽の風物詩であります。
画像のものは、桜の名所で名高い金木の芦野公園の屋台で食べれるカレー味の
生姜味噌がかかったおでんであります。
初めてそれを食べたのは30も過ぎた頃で、「こんな食べ方があったのか?」と
少々驚きを感じたものです。
津軽の庶民の食文化の多様さに「まだまだ、青森の料理は神秘的だ!」と感じたものです。
そしてまた、青森市の屋台のおでんの具材とも様子が違い、最初メニューに
‘おでん10本350円’の文字を見たときは、「10本?どれだけ出てくるんだ?」と
まだ見ぬおでんに心を躍らせたものです。
恋焦がれるおでんが目の前に登場したときは、そのカレーの生姜味噌の香ばしい香りに、
本数は多いけど一本一本が二口三口で食べれる大きさに値段も納得。
それでも、かなりコストパフォーマンスはよく「津軽らしいな~。」と感じたものです。
何と、その具材の中に、魚肉ソーセージが入っているではないですか。
「んん~。なるほど、こんな使い方もあったのか?」と必ずしもさつま揚げのような
練り物製品でなくとも、おでんの出汁に魚肉ソーセージを使い分ける津軽の偉人たちに
哀愁を感じるものです。さつま揚げよりも魚肉ソーセージのほうが安いですから、
「こんな仕掛けがあるんだ。」と感じるものです。
青森市という商業都市に生まれ育ってほとんど魚肉ソーセージを食べたことのない自分は、
この時から、津軽の農家・漁村では魚肉ソーセージが多岐にわたり活躍していることを
知るきっかけになったものです。
カレー味の生姜味噌おでんは、皆様も一度ご経験なさることをお勧めします。
芦野公園に何件か並ぶ一番線路側のお店がお目当ての品が出会えるところです。
冬期間は分かりませんが、春から秋にかけてはお店は営業されているようです。
芦野公園は桜の時期だけでなく、散歩やジョギング、行楽にもお勧めですし、
小さな動物園もあり、なかなか家族で楽しむにはすばらしいところですよ。

津軽割烹店主話もご覧ください。http://www.tk-mirai.com/
ヤフーブログ‘食の桃源郷 青森’もご覧ください。http://blogs.yahoo.co.jp/tugarukappoumirai/24677086.html