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{陸奥湾産シャコ。}
春の味覚陸奥湾産シャコ。
津軽の皆さんは‘ガサエビ’と呼びます。
朝に水揚げして活きのいいものは箱の中でガサガサしているので
その呼び名が付いたのでしょう。
花見頃から顔を見せ始め、一昔前までは津軽の花見には
庶民もこのガサエビとトゲクリ蟹を持ってお花見をしたものです。
花見時分の風物詩で、一般庶民でもお手ごろ価格で買い求め、
花見のつまみにしたものです。
ここ数年温暖化の影響と春先の海水温の低下から、
今までのようには時期を合わせて出てくることも少なく、
量も圧倒的に減少して、庶民の味から遠ざかっていっております。
天然の海産資源全般に言えることですが、10年前とはまったく
様子が変わってしまい、青森では天然物が当たり前に食されてきましたが、
資源は枯渇してきて、物によっては値段も1.5倍~2倍の値が付くのは当たり前になってしまい、
10年前までの感覚では海産物を口にすることは出来なくなってきました。
シャコも高価なものになってしまい手軽に食べれなくなってきているのは残念ですね。
時期になると毎朝魚屋さんに「ガサエビある?」と聞くと、飲食店用に奥に隠してあり、
その箱に何十匹もガサガサ動き回る中から一匹ずつ実入りを確かめ買い求めるのですが、
この作業がなかなか手間仕事で、凶暴なシャコを相手に選別をするのですから、
たまにはエルボーや鎌攻撃を食らうこともあり、青あざが出来たり流血することも度々あります。
暗い中に放って置くと、カマキリのように立ち上がり目を光らせ鎌をシャキンシャキンと鳴らしながら
威嚇をして今にも掛かってきそうな獰猛な生き物ですが、八方出汁で煮付けると
これほど味の出る食材もなかなか無いもので、旨味はかなり強いものです。
陸奥湾で取れるガサエビの大きさは大人の手のひらサイズくらいで、
関東関西の方々は「そんなに大きいの!」と驚かれますが、逆に津軽衆の自分は
関東関西の方々が言う10cmほどの小さいサイズのシャコを見たことが無いので、
「そんなに小さければ剥いてしまえばほとんど身は無いでしょう?」と寂しくなります。
ガサエビを煮上げた出汁はとても美味しいので、昼飯で豆腐を煮たりうどんを入れたりして
数回楽しめるので、なかなか重宝な食材です。
今年は五月の中頃から顔を見せております。

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