001{子持ちヤリイカの煮付け}
2月末から5月始めまでの2ヶ月ちょっとの期間になりますが、この時期は魚介類の産卵の集中する時期にあたります。
ですからその時期に掛けては魚介類の身を食べるというよりは卵や白子などの珍味を食べる時期になりますね。
特に全国でも多くのイカ類の漁獲量を誇る青森県では冬の時期にはヤリイカのシーズンにあたり2~5月は子持ちのヤリイカが登場いたします。
個人的には子持ちのヤリイカってそんなに珍しいものでは無いと思っていましたが、お伺いをしているとほかの地域ではそれほど食べられている物ではないらしいという事です。
画像のものは手のひらサイズのヤリイカですが、10センチくらいの小さな子持ちのイカは昔はそこそこ家庭やお惣菜屋さんで食べていた記憶があります。
店ではご存じない方に子持ちのヤリイカをお出しすると「イカの中に何か詰めものがしてあるの?」と聞かれることがありますが「この時期だけ産卵シーズンですから卵が入っているんですよ。」というと珍しがられます。
胴体の中にたっぷりと卵を収めた子持ちのヤリイカを煮付けて食べると身と卵類が一体化してねっとりしっとり歯ざわりをくすぐり、津軽海峡ならでわの繊細で濃厚な味わいは食欲をそそります。
ここ10年でイカ類の漁獲は激減しておりますから、特に珍しい珍味になってしまうでしょう。
冬から春に掛けては味わっておきたい食材・青森の郷土料理であります。

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