トヨタ86とスバルBRZが発売されて以降、スポーティーに振った外観(と性能)のクルマが国内の各メーカーから少しずつ出てくるようになりました。

そこでよく話題に上るのが、もしクルマを買うならMTを選ぶのか、ATを選ぶのかというある意味究極、または終わりのないと言ってもいい、ひたすらループを繰り返す議論です。

僕の場合、歴代メインカー(2台。AE92レビンGT-Zと今のエボ5)はMTだけです。あ、その間に2台、仕事用でAT車を計2台買っています(2台持ちだった時期アリ)。なので両方ともそれなりに距離を乗っています。

AE92で15万キロ、エボ5で33万キロです。今の会社の社用車はAT車ですが、月2000~3000キロ走ります。

ネット上でATを選ぶという意見をまとめるとこんな感じになります。

【AT派(2ペダルMTも含む)】
・運転が楽。移動手段なんだから運転ごときに手間暇かけたくない。
・合理的に考えればギヤを人間がガチャガチャ変えるのは無駄でしかなく、機械がやってくれるなら任せておけばいい。
・燃費も昔のATに比べると格段に良くなっている。
・MTなんて、クラッチを切る時に動力の伝達が切断されるんだから絶対的な速さでは2ペダルMTのほうが上。

・・とまあ、他にもあった気がしますがざっとこんな感じ。

ちなみにMTが好きな人の気分を代弁すると(むしろ僕の個人的な)こんな気持ちかも。
働くクルマのジャンルでは合致しない面もあるかもしれませんが、一応ここでは乗用車ってことで。

【MT派】
・運転自体に面白さを感じる。「自分で操作してる感」がATとは段違い。
・自動車の運転は単なる移動手段ではない。合理的とか無駄だとか、そういう十把一絡げ的な考え方をする人には理解できない範疇だろう。
・目的地に到着するだけが運転ではなく、行く途中や帰り道も含めて楽しいんだ。
・いくらフェラーリやランボルギーニがMTをやめたからって、絶対的な速さだけでは計れないものがある。ポルシェは911GT3にMTはもう出さないと言っていたのに、すぐに復活させたじゃないか。MTだった911Rは猛烈なプレミア価格が付いてたし。

・・・勢いだけで書きましたが。(^^;


主なポイントは、『絶対的な速さ』『合理的かどうか』『クルマを道具として見ているか否か』の3つではないかと思います。

まず絶対的な速さですが、これって結局はエンジン回転数と速度とギヤの選択の関係をわかってないと、速くは走らせられないでしょうね。

あと、直線だけのゼロヨンなのかサーキットや峠道のコーナーのある道路でも、違いが出てくるはず。ゼロヨンをATでアタックするのであればスタート時に駆動輪が空転しないように気を付けて踏むだけでOKでしょう。そらATの方が速いでしょうね。

ドラッグレースなんかのマシンではまっすぐ走らせてしっかり止まるということも必要になりますが、乗用車ならそこまでは気を遣わなくていいでしょう。

サーキットなんかのコースを走るんであれば、アクセル踏んでブレーキ踏むだけでOKとはなりません。
自分で運転して走ってみなけりゃわからないからです。スピードが上がれば、コーナリングのライン取りも変わりますしね。そういうのも含めての速さでしょうし。
ネット上で話題になる場合、無闇やたらにATのほうが速いって言ってる人たちはこういうことは知らないと思いますよ。

もちろん、ニュルブルクリンクでメーカーのテストドライバーがタイムアタックする、ってんなら話は別です。
今回は、選ぶならATなのかMTなのかっていう話題ですので。


2ペダルMTも含めてアクセルとブレーキの2個のペダルだったら、アクセルを「踏むだけ」、ブレーキを「踏むだけ」で完結します。基本的にそのへんの街なかならね。
シグナルグランプリでもやろうってんならアクセルベタ踏みしてるだけで済みますし。3ペダルMTのような加速ラグも無いですしね。
でもサーキットや峠道で速く、気持ちよく走ろうとするならATでも別の技術が要ります。
あ、天下の公道で速く走るって何考えてんのとか、そういう話は今はしていませんよ。

中には、ATならアクセルとブレーキしかないんだから「ハンドル操作だけに集中できる」「ハンドル操作だけが重要」だなんていうトンデモ意見もあったりしますが、まあ、ハンドルももちろん重要でしょう。
でも、「だけ」ではないですよね。

スピードとギア選択とハンドルの舵角も関係しますし、コーナーに入った後、いつアクセルを開けるのかも大事です。

平たく言うと、趣味なのかどうか、「好きかどうか」の一言に尽きるのではないでしょうか。
「AT原理主義者」の人たちは、合理的に物事を考えがちのように思えますが、すべてを合理的に考えて「無駄」を省いていったら、何の面白みもない世の中になりますよ。
シフトをガチャガチャ動かしてクラッチを踏む行為が無駄だとか合理的じゃないとか。よく言ってますよね。そういう「無駄」「非合理的」な部分にこそ、文化が発生するとか読んだことがあります。


ちょっと今回はまとまりのない内容になってしまいましたが、好きなほうに乗りましょうよってことです。(笑)


この本は僕も持っておりまして、レビューにある通り結構難解なので気軽に流し読みできるような内容ではありません。が、運転が好きな人にはぜひとも読んでほしいです。
ちなみに、イニシャルDに出てくる「溝落とし」は、この本の筆者が非常に若いころの写真とともに解説されています。
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