最近、ネット上で騒がれている10歳時のユーチューバー。そして彼は不登校なんだそうです。

初出は琉球新報の2019年5月5日付の記事です。それが5ちゃんに転載され、まとめブログでも取り上げられ大盛り上がりしていて知った次第。

5月31日に産経のサイトから入れるイロンナっていうコーナーに、彼の親が4ページにもわたる文章を寄稿しています。あんな保守色の強いサイトでよくこんな人の文章を掲載したなと驚いたのと、親自身のネット上での評判自体もあまりよくない(むしろ親の躾を批判されている部分が大きい様子)ことから、実際本人はどう考えているか読んでみることにしました。

【ゆたぼん父手記】わが子を批判する「学校へ行った大人たち」へ

まあ、タイトル自体にツッコミどころ満載で二度見したわけですが(笑)、この父親に勘違いしてほしくないのは、小学校と中学校へ行くことは国民の義務だということです。
親なんですから、当然子供には学校へ行かせなければなりません。

「寿限無」みたいに長い名前でもないようですから、朝、送り出すときにすったもんだもないはずです。(笑)
しっかし、学校へ行った大人たち、とはとんでもない言いようですね。

この父親、今は大阪で自営のカウンセラーということだそうですが、元々は沖縄出身で、暴走族をしていて相当アレな感じだったとのこと。
そういう考え方が根底にあるとすれば、自分の子供を学校に行かせない、または今回のように宿題をしたくないと駄々をこねるのをいいことに、学校へ行かなくていいというトンデモ結論に持ち込んでもおかしくありません。
というか言動を見るに、そういうことでしょう。

「こち亀」の有名なエピソードで、不良が更生したのを立派だという風潮は間違っていて、最初から真面目に頑張ってきた子のほうが偉いに決まっている、という話は全面的に同意します。

今現在はカウンセラーでしょうが、何のカウンセリングでその内容は果たして大丈夫なのか心配になるレベル。


そして長い前提はここまでにして、寄稿の内容なんですが、あまりにもアレな内容で1ページ読んだだけで読むのを一旦やめました。(笑)
でも今回ブログを書くにあたり再チャレンジです。

学校へ行く以外にやりたいことがあるなら、親の自分はそれを尊重してサポートするとか言ってますが、10歳かそこらの子どもの判断を、なぜそのままにするのか理解できない。
宿題をやるのが嫌だなんてただのわがままってことに気付けず、なぜそのまま学校に行かなくていいという話になるのか、そしてそんなわがままを、一般的ないじめや病気で不登校になっている子たちの事情と全く同じ扱いにしていること、これも理解に苦しみます。

最初に取り上げたのが、今いる大阪のメディアではなく琉球新報だったというところにも、何かありそうです。


学校に行かないことでできることを長々と書いていますが、結局これは大人(学歴云々は置いといて)だから言えることで、何か予備知識や経験があって初めて、「気付いたり」「試したり」「失敗して今後につなげたり」できるものだと思います。
PDCAサイクルを回すのに、無知な状態で最初のプランが出来るんかい、ってことですな。
OODAループを回すのに、最初の観察ってどこをどう観察するの?ってことになりかねません。



そして2ページ目のこれです。
>特にスマホやネットが普及した現代では瞬時に知りたい情報を検索することができるし

インターネットが普及して以降、誰もかれもが評論家みたいになり、それ以外にもネット百科事典や情報サイトがたくさんあって正確な根拠として信頼できる情報も多く入手できるようになりました。しかも多くの場合タダで。

このブログでもよく引き合いに出しているブラック中古車屋にいた時に目の当たりにしていますが、何か調べるとすぐ情報が出てくるので、「知った気になれる」のがネットで知識を得る場合の効果です。
自分の知識として血となり肉となるには、経験と努力と分析やらが必要です。当たり前です。
なのでネットで調べるのは便利ですが、多くの場合断片的なものだと思います。あ、研究機関とかが出しているガチ論文はまた別です。

そして先ほどの引用ですが、結局これも「知りたい事・言葉をダイレクトに検索窓に入力してエンターを押す」作業でしかありません。
このブログにリンクしてありますが、僕がやっているオーディオビジュアルのコミュニティサイトにも、検索で出てきた情報がすべてみたいな人もいます。そして検索して出てきた、自分にとって都合のいい情報だけ鵜呑みにしてしまうってことや、あたかも自分の知識のようにふるまうのは非常に危険です。
ネットに流れているものがこの世のすべてなんてことは絶対にないです。

ブラック中古車屋でもブログを任されていましたが、ある同僚から「冠水なんて言葉なんか使わねえよwww」とか言われたことがあります。「ふーん、じゃあ道路の水がジャブジャブとかって検索するの?」って言ったら黙りましたが。SEO対策として、検索されやすい言葉を適切に使うのは常識中の常識です。彼はそんなことに興味ないし、知りもしませんし、なぜ「冠水」という言葉を使うのか質問してくることも当然ながらしませんでした。

検索をする時の検索ワード(冗長でない常識的な用語・用法など)を知っていて、知っていてなおかつ出てくる結果は検索エンジンの進化でほぼピンポイントです。
このあたり、この父親はどうもわかってないっぽい。すごく重要な要素と思うんですが。

学校の教科書であればページごとに多くの情報があって一目でピンポイントどころではない分量が飛び込んできます。
何なら、その日の授業じゃない先の範囲だってページをめくれば出てきます。予習をしたこと無いんでしょうか。

ネットで検索するにしても、そのきっかけは何なんでしょうか。宿題もよーやらん子ですよ?

「世界とつながり学べる」と言っていますが、その前提が全く確立していないのが今の状態です。同じ年頃の友達との接し方や、集団生活や、宿題とかの嫌なこと(この子にとっての)を我慢してやるという社会生活すべてで。掃除もやらないんでしょう?
全部、宿題が嫌だというこの子の判断に任せてる状態なんですよね。


3ページ目では、
>学校では「みんなと違う」ってことで叱られたり
>社会に出たら「みんなと違う」が武器になったりします

すっごく勘違いしています。小学校中学校ぐらいの年齢では記憶力だって大人になってからより強いですよ。その時期に覚えるべきことを覚えずに、社会に出てからなぜ武器になるんでしょう?
九九も漢字も熟語やことわざも、日本の文化も歴史も昔の偉い人も、理科の実験も何も知る機会がないまま、遠足や運動会で集団行動する時の心構えも知らないままってことです。
この父親の考え方は、ただの体制批判、権力批判または集団生活や既定の義務教育への反発なだけですよ。いつまで盗んだバイクで走りだすような卒業気分なんですか?


4ページ目も、ネット上でデマが拡散されただの書いていますが、正直言って状況認識が欠落しているとしか言えません。

最近の世相に絡めて書き連ねていますが、非常に偏った認識と言わざるを得ない。
「多様性を主張しながら」、「学校へ行く人」という存在を受け入れられず批判するのは滑稽ですらあります。


>ゆたぼんは苦しんでいる子たちに向けてメッセージを発しているのです。

だから、いじめや病気で行けなくなっちゃった子供たちとは違うでしょ、あなたの子は。



やはり、1ページ目だけ読んでおいても何も問題ありませんでした。批判されるだけの理由は、僕が見る限り存在します。ていうかこれは虐待と呼んでも差し支えないのでは。
保守系メディアのイロンナがこの手記を掲載したのは、何か意図があるんでしょうね。

もう一度書きますが、学校教育を受けさせることは国民の義務です。義務を果たしてから権利を主張しましょう。

この子のような生き方を認めない僕のほうが多様性を認めないとか言われそうですが。(笑)
まとめブログのコメント欄に「まさにこういう人間の末路がニュースを騒がしているのに呑気だな」という文章がありました。この子を心配してのことですよ。

この子が「無事に」大人になった時に、きちんとお金を稼いでいて、それでさらにこんな世間への出方をしていますから、いい意味で有名になって人格者になれていれば何も問題ないのですが。
上手くいけば僕よりもたくさん稼げるはずですし。

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