僕自身、三菱のランサーエボリューション5に新車時から乗っている立場からすると、下記の国沢光弘氏の解説や見立ては、昔から存在するいわゆる「スポーツカー好き」の観点からすれば非常に的を射ており、よく言ってくれた!という気分です。

なぜトヨタ新型「GRカローラ」は電動化時代に登場? 環境規制厳しくなるも「純ガソリンのスポーツカー」を実現できる訳(くるまのニュース)

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ここまで読んで「トヨタはグリーンピースから主要自動車メーカーの脱炭素化の取り組みのランキングで最低評価を貰ったほど燃費悪いのでは」と思うかもしれません。

(このニュースは世界中に広まりましたが、そもそも環境保護団体のグリーンピースのプロパガンダなど大手メディアは報じちゃいけないと思う)

 グリーンピースの誹謗中傷と対照的に、トヨタのCAFEは圧倒的に優秀です。世界中の自動車メーカーが厳しいといっている2020欧州CAFEを余裕でクリアしているほど。

 これはハイブリッド車の燃費が猛烈に良いからで、グリーンピースの主張と異なり世界でもっとも脱炭素化に貢献しています。

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シーチワワじゃなかった、海賊旗をマークにしている何とか言う団体もそんな感じなんですけど、そういう団体には日本人てのが多分大人しくて何でも言える相手だとか思われているフシがありますよね。-----------世界のお金持ちのノーブレス・オブリージュだったか、慈善活動とかに寄付をして富を分配するような習慣があるそうですが、そういうお金がそういう団体に流れ込んでいるんじゃないかという話を読んだことがあります。お金を出す側は、出された側の活動が正しくて、お金を出すことで世の中に間接的に貢献できると思っているでしょうから、一概にお金持ちの人を批判できるものでもないです。

とまあ、そんな風潮を痛快に一刀両断です。(笑)
上記の話は今回の内容では余談になるのですが、もっと重要なのがこれです。

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あまりに平均燃費が良いから、GRヤリスのような純エンジン車で燃費に不利な4WDのスポーツモデルを出せる余力を持っているのです。

~中略~
ふたつ目は豊田章男さんの強い希望だと考えます。

「スープラ」を発売する際、「全米の移動・輸送手段だった1500万頭の馬は20年ですべてクルマに置き換わった。残ったのは乗馬や競走馬といった文化です」とコメント。

~中略~
やはり自動車文化には「華」が必要。スポーツカーを持っていない自動車メーカーに魅力などありません。

~中略~
クルマ好きにとっての「馬」を、トヨタがキッチリ作っていきましょうということなのかもしれません。

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記事内の最後の文の、「クルマ好きにとっての馬」という表現、本当に好きです。

トヨタがGRカローラを出せたのは、他のエコカーで燃費を稼ぎ、その浮いた分を純ガソリンエンジンのハイパフォーマンス車に振り向けるというやり方です。大手企業でなおかつ、上層部にスポーツカーへの理解と熱意が無いとできないことだと思います。

排ガス基準の「CAFE」的に何ら問題ないやり方ですね。


なんですが、現段階のこの記事のリアクションの絵文字を見ると、「ひどいね」「考え中」の合計が「とてもいいね」のほぼダブルスコアなんですよね。(笑)

コメントしている人に至っては、もうガソリン車は無理とまで言ってます。
EVが普及するには、発電所の不足をどうするのかは当然として、充電場所と充電時間と航続距離と、劣化した電池の処理と交換コストもクリアしないと難しいと思います。今年の大雪でのEV車の酷い状況からすると、完全なEV移行は相当先になりそうな気がします。さらに「働く車」を電動化するのも難しそうです。

日本では、スポーツカーやハイパフォーマンスカー=燃費の悪い車=悪という図式が成り立ってしまっているように感じます。
特に、あまり運転しない人や、免許自体持ってない人、車自体に興味が無く単なる移動手段と思っている人にそういう傾向があると、色々なメディアを読んでいると実感します。


狭い日本でそんな高性能車でどんだけスピード出すつもり?って、よく読むまとめブログでいつもそういうことを言う人がいますが、日本は山は多いですが狭くありません。メルカトル図法に騙されている・狭いということを日本人に刷り込んで日本をどうにかしたい人の思惑(笑)です。
緯度を合わせて日本列島を世界に移動させられるサイトがあるので、試してみると本来の大きさが一目でわかります。


性能が良ければ、通常の運転でもそれを生かすことが出来ます。
走る・曲がる・止まる、すべての動きで実感できます。何なら車の性能のおかげでいろいろ危険回避もできたりしますし、周囲の流れに合わせることも容易です。
こういう特性(性能)は、現実に運転するか、または同乗しないとわからないので、今の世の中では触れる機会が少ないこともあり、先のリアクションの結果になることも仕方ないかもしれません。
よく知らない人が何でもかんでも「スピード」に絡めることが多いのは、そもそも知らないからなんですね。ホント、仕方がないです。実物で知る機会が無いんですから。さらに、実際の機会が無いなら無いなりに、今回のような記事で見聞した情報で納得できるほどの器も無いんですから。


国産メーカーではトヨタはもちろん、日産、スバルも頑張って高性能車を出していますから、そういう「文化」を知っている経営陣が受け継ぎ、継続して世の中に出していってほしいものです。



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