前々から欲しいなあとは思いつつ、某オークションサイトでガチ入札合戦をしては敗退が続いていました。
思いついた時には「AU-α607MOS Limited 中古」でググってみたりとか。
でもたいてい、クリックしたことのある売約済みのリンクが表示されるのみで、そうそう出てきません。

ある休日の昼下がり、まあ暇だったのもあるんですが某市場サイトで何か出物が無いかを見ていた時、ふと「プリメインアンプ 中古」で検索してみたら、2300件ぐらいだったかな、こんなにあるんか・・・と思いながらダラダラとページをめくっていました。

そしたら1500件かそこら見たぐらいの時に、忽然とAU-α607MOS Limitedの文字が!!!

あーなんだ、売約済みも表示されちゃってるのかなおかしいなとか思いつつ、クリックしてみたんですよ。

そしたらまだ販売中になってる!?
三度見ぐらいしました。(笑)

マジかよあるの?ググっても出てこなかったのはなんでだ??と、ハテナマークだらけになりながら何度も読み返しましたらちゃんと金額も表示されており、バスケットにも入れられるようになっています。

し、しかし、某市場の出品物なので某オークションとは違います。ショップが出品している体裁なので、やはりそこは割高です。

・・・絶妙な値段設定です。
某オークションで見ていた落札価格より2~3万円高め。


ちょっと話が脱線しますが、今回たくさんの商品をザッピングしていましたけども、まず思ったのが、そこまで評価も高くない機種と言うか、むしろ低価格機種なのに当時の定価よりも桁が一つ上になっている商品の多いこと多いこと。
80年代終わり頃~90年代前半頃の入門機なのに、10万とか20万とか当たり前に値付けされていました。あり得ないですよね。デンオンのPMA-390(初代)がそういう値付けとイメージして頂ければ。

こんな値段で誰が買うんだろ。定価がサンキュッパとか5万とかそんなもんですし、某オークションでは数千円~1万円ぐらいで取引されているはず。

当時のオーディオ機器が高騰しているという情報を聞きつけて、当時のことやオーディオ機器のこと自体をあまり知らないような、別事業をメインにしていたような業者がオーディオ機器にも参入しているような印象を受けました。
どのメーカーのどういう機種が人気なのかリサーチもしないまま、過去の機種って理由だけで強気の値付けをしているようでした。きっと数千円とか何百円とかで買い取ったような商品を、軽く清掃だけして強烈な利益率を確保して出品していると見ました。
あれではほぼ売れないはずです。いつ頃気付くんでしょうねえ。(^^;


で、今回の僕のお目当てのモスリミですが、そこらへんはよくわかっている値付けと言えるでしょう。(笑)

見つけてしまったものは仕方ないので、しばらく考えた後、その日のうちに質問フォームから外装の傷の状態やガリの有無などを問い合わせてみました。

すると翌日には丁寧な回答をもらうことが出来、ガリは無く、外装の傷も1箇所だけ正面付近にあると言う事で、全体的には綺麗な様子。

ちょっと検討しますという返事をしてから、まあこういうものは正直早い者勝ちですのでね、3~4日後には購入しました。購入しましたとも!
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雑誌や画像で見るよりもかなり高級感がありビックリしました。
もしかしてMRシリーズの707や907と同じ仕上げなんじゃないでしょうか?
ボリュームがフロントパネルに反射してキラッキラです。607なのに定価18万円は伊達ではありません。

傷の方もまあこの程度なら余裕で、メールでの回答通りな感じです。

↓切替部はこんな感じです。
R0010776

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RCAのソースの入力方法としては3種類あります。
①インテグレーテッドに接続・・・一番一般的な方法
②CD(LINE) DIRECTに接続
③パワーアンプダイレクトに接続

現状はメイン機がAU-X1111改なので、モスリミには出力が2系統あるDP-11、SL-P900をそれぞれCD DIRECT、LINE DIRECTに接続しています。
スピーカーはAU-X1111改にSX-M3、モスリミはコンター1.1です。

肝心な音質的には、まずは買って良かった、ですね。
AU-X1111改は1988年発売、モスリミは1999年です。

同じMOS FETを使用しているのに、発売時期でほぼ10年新しいモスリミのほうが、鮮明でメリハリのあるいわゆる現代的な音が出てくるなあと感じます。
特に印象的に感じたのは、高域がきらびやかに聴こえるソースがあります。あれっと思うぐらい、AU-X1111改の出音に比べるとキラキラとして聴こえる曲があります。

コンター1.1はAU-X1111改で鳴らすと陰影感もしっかり出てくる印象なんですが、モスリミだとやたらと快活さが混ざる感じに変貌します。
こんなに変わるもんかとビックリしました。

細かい出音がパッと出てきてパッと収束するように聞こえます。歯切れがいいと表現すべきですかね。
AU-X1111改よりも解像感が高く聞こえます。
しかし年代の差があるとは言え定価で倍近い価格差がありますし、どのジャンルでも気持ちよく聴かせるのは流石にAU-X1111改かと思います。

アコースティックギターやピアノが入った曲は、モスリミの方がおおッと思わせる鳴り方をすることがあります。


モスリミは1000台限定のモデルと言う事もあるからか、ネット上の評価では価格コムに少し書き込みがあるぐらいで、個人ブログではほとんど見当たりません。

FM fan誌のダイナミックテストの記事を掲載しておきます。
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607MOS PREMIUMとは音作りが違うとのこと。
僕が持っている607NRAⅡの出力は100W+100(6Ω)ですが、モスリミでは75W+75Wになっているものの電源は強化されており707と同格とのこと。MOS PREMIUMは55W+55Wでモスリミとは低域の出方は全く違うとのことです。
細かい音をよく再生するというのは僕も同じ印象です。低域は確かにしっかり出ます。高域も伸び切っていると言う事で、長岡氏の評価としては結構高い方なのではないでしょうか。


音楽ジャンルで使い分けるか、気分で使い分けるか。
しかし正直、モスリミはメイン機として張るに値する音質と外観を持っていると思っています。

まだ使い始めて数ヶ月ですので、これからまだまだ聴き込んでいこうと思います。


ムック アンプに強くなる(2) (ONTOMO MOOK AUDIO) ペーパーバック – 2002/10/16

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