2024年の12月初めから久々にテレビで見かけるようになりました、ダイハツのCM。
やらかし劇からほとぼりもさめた(と思った)のか、そろそろCMもやっておかないと期末商戦にかけて勝負できませんからね。

そのタイミングに合わせて、何とカクカクシカジカさんが!!2022年12月以来久々の再々々ぐらいの復活です!

前回の記事の通り、今でもダイハツ車には1ミリも興味の無い僕なのですが(すみません・笑)、なんでかわかりませんが、このカクカクシカジカが登場した頃から妙に気に入っております。

昔はニヒルな口調でしゃべってたりしていたものの、今回の復活劇では何もしゃべりません。
しかし、なんか家族が増えてる!?
ていうか、復活したりいなくなったりの間に結婚して子供も生まれてたんですね!
良かったなあ!(錯乱)

で、ちょっと何かカクカクシカジカグッズとか売ってないかなと思ってアマゾンを見てみると、多分販促用の非売品であろうぬいぐるみが出てきました。値付けが強気すぎて意味不明なため手出しは無用と判断。

・・・市販品は無いのかな?と思ってググってみました。
そしたら公式サイトが出来ており大々的に推しモードになっているとは知りませんでしたよ。
https://www.daihatsu.co.jp/fan/character/kakushika/

めちゃくちゃチカラ入ってる。
カクカクシカジカさんは言わずと知れた評論家、だそうです。へーって感じ。だからああいうニヒルな感じのしゃべり方だったのか。

デジタルギフトはあるのですが、物販はしてないようですね。残念(←やはり買うつもりらしい)。


ダイハツとして、カクカクシカジカさんを本気でキャラクターとして使っていく気合が垣間見えました。
声は出さなくてもいいので、このまま永く使ってくれればと思います。せっかく作ったキャラクターで、しかも結構定着していたようですしね。



ちょっと話が逸れますが、数年前のネットニュースで見かけた話です。
フライパンなどの調理器具メーカーで説明書などにキャラクターを使ってたそうで、しかしそのキャラクターにはずっと名前が無かったとのこと。
ある日、当時のツイッターで、あるユーザーがキャラクターのデザインに感心したというような内容を掲載したところ、一気に話題になり、最終的に愛称を募集して名前が付き、継続して公式キャラクターとして使用し続けることになったとのこと。
なんだか良い話だなあと思いました。藤田金属さんという会社の「フランちゃん」です。


30年ぐらい前でしたかね、トヨタ自動車から「イプサム」という新型車が発売されました。
僕と同世代であれば覚えている方も多いかもしれませんが、「イプー」というキャラクターを使ってCMをバンバン流していました。
当時はうちの親がトヨタ車に乗っていたため車検か何かの時にもらったのであろうぬいぐるみが、今でもうちの階段の隅に鎮座しています。(笑)
イプサムは1度フルモデルチェンジをして、2代目で生産終了。ちょっと調べたらイプーは初代モデルで使用したきりで消えていました。当然、イプーもそれっきりです。


昨年の終わりごろ、自動車メーカーのジャガーが衝撃的なニュースを出してきましたよね。
なんと、伝統あるロゴの変更。ジャガーがジャンプする姿を無くしました。
個人的に、ものすごくやらかしたんじゃないのこれ、と言う感じです。
12月下旬にヤフーニュースで掲載されてましたが、掲載期間終了になったのか閲覧不可になっていたため、元記事のクーリエジャポンのリンクを貼っておきます。(会員限定記事で全部読めず残念)
https://courrier.jp/columns/385859/

ヤフーニュースでは全文掲載されていたため記憶を呼び起こすと、ロゴ変更に対して相当ケチョンケチョンにけなしており、ITメーカーの新サービスのロゴと言ったほうがしっくりくる、みたいな書かれ方で笑っちゃいました。実際その通りかと存じます。
EV専業に移行していくためイメージ変更が必要と考えたのかもしれませんが、アレは無いっすはいくらなんでも。そのEV専業化も行く先は暗雲立ち込めていると思いますよ。記事に書かれていたように、間違ってましたと言って元に戻すのも正直ありでしょう。


僕が昔勤めていた三菱電機の子会社では、全社で配布されている社内報が配られていました。
液晶テレビの「REAL」はついに昨年で生産終了となってしまい、テレビ事業から撤退です。うちの家ではREALは岐阜の家も合わせて現在3台あります。買い換えてますので通算4台です。オートターンや一体型HDD/ブルーレイデッキはとても便利なだけに残念でなりません。
三菱電機のテレビCMでは当時はモデル・タレントの杏さんでしたが、社内報に掲載されていたのは「利亜瑠」だったか当て字の、どう見てもどこぞの部署のB殿かK殿(←これ、全社共通の役職の省略表記です)なんじゃないのという風貌の、恰幅の良いスーツを着たおじさんというイラストで、五度見ぐらいした記憶です。
逆にこれを前面に出しておけばフランちゃんの比ではないほど話題になったこと請け合いですが、ついぞテレビや雑誌などで見ることはありませんでした。
ウィキペディアも調べてみましたが、当然ですがそんなキャラの説明は無し。(笑)


15年ぐらい前に外出用の肩掛け鞄が欲しいと思い三越へ久々に行ったとき、バーバリーのブラックレーベルのカッコいい奴を買いました。
数年前、そのバーバリーもロゴ変更して悲惨なことになっています。マークが無くなって、書体もただのゴシック体になっちゃいました。高級感も何もあったもんじゃないです。若者向けのチーマーが着るようなダボダボの服を売ってそうな雰囲気です。
「ブラックレーベル」は国内の当時のライセンサーがそのままの名前で出して生き残っています。


スターバックスコーヒーも、図案の周りに記載していたロゴは無くしてしまいました。
不動産会社のセンチュリー21も、長年使っていたロゴマークを廃止して、これもゴシック体みたいな社名表記だけにしました。
クロネコヤマトも、親猫が子猫を加えている図案をシンプルにして足の数を簡略化しました。

ちょっと前に読んだ情報サイトの記事だと、世界的にロゴやマークの簡略化・シンプル化がトレンドなんだそうです。
僕に言わせれば、元々知っている人前提でマークを「省略」しているだけのように思えてしまいます。ロゴを見て何屋さんなのか識別するのを消費者側に放り投げているというのか、表現が難しいですが。メーカー側・ブランド側が「自ら知らせる」という行動を放棄しているというか。
スターバックスコーヒーで言うと、あの絵を見てコーヒー屋のスタバだと知れ、という意味に取れるんです。センチュリー21も、ゴシック体のロゴ表記だけを見て、ああ不動産屋のあそこね、と理解しなければなりません。


とまあ、思い出したことをつらつら書いてみました。


最近の世の中、歴史ある伝統や、変えてはいけないはずのものまで変えてしまうことが良いことだという風潮が強いのではないかと感じます。

しかし、変えてはいけないものはやっぱり変えてはいけなくて、ブランドイメージとして維持していく・育てていく・守っていくという考え方が大事なのではないかと思います。
メーカーロゴ、ブランドマーク、キャラクターはその会社が消費者へ向けて行う・消費者が触れたり目にする最初のマーケティング活動だからです。


ザ・ブランド・マーケティング  「なぜみんなあのブランドが好きなのか」をロジカルする 単行本(ソフトカバー) – 2022/12/19

・ブログランキングに参加中!クリックありがとうございます。励みになります。
人気ブログランキングへ