de te fabula ~ ダーターファブラ

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カセットデッキ

「もう一度はじめる アナログオーディオ入門」購入。なかなか酷い内容です(笑)

2月に「ナカミチ コンプリートブック」を購入した時、アマゾンで発見して予約し、発売からすぐに届きました。
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タイトルからすると、いわゆる使いこなし的な内容なのかなあと思われましたが、画像の上部に見切れている文言に「レコードプレーヤー、カセットデッキ、アンプ、スピーカー・・・ オーディオサロン名物店長おすすめのリユース機材が超満載!!」とあります。

オーディオサロンとは、「ハードオフ」が展開している中古オーディオの品ぞろえと販売員を充実させた業態の店舗のことで、一般的なオーディオショップのことではありません。

このため、使いこなしの内容はあるにはありますが、ほとんどが過去の製品の紹介と解説になっています。表紙にも記載がありますがその数、196機種。

紹介されている機種は、アンプ、レコードプレーヤー、スピーカー、カセットデッキ、FM/AMチューナーです。アナログオーディオのムック本ですからCDプレーヤーやMD・DATデッキは除外ですね、当たり前ですが。(笑)

僕が特に好きなカセットデッキで言いますと、中古相場が超高騰しているような有名機種は程々にしておいて、中級機種やダブルデッキを多く掲載してあります。
具体的には、ナカミチの機種は2機種(2ヘッドの480と、最終モデルのDR-10)のみです。
ミニコンポ用のデッキも載せてあるほどです。
ソニーの機種はTC-KA7ESも紹介されていたり、ゾロ目ESシリーズも多く掲載されています。
ビクターのデッキは、「TD-」から始まる機種の紹介は1機種のみでしかもダブルデッキです。他はその前の世代の「DD-」から始まる機種の紹介です。

ハードオフのオーディオサロン吉祥寺店が取材協力したとの記載があるので、有名どころは在庫が無かったんでしょう。人気機種はすぐ売れてしまうと思いますし。

しかしこのムック本、個人的にはちょっと「んん??」となる箇所が多いです。

例えば、スピーカーの紹介ページにある、選び方の文章。
スピーカー選びで重要なのは出力音圧レベルだと書いてありますが、過去の製品を扱う本で、それは無いんじゃないかと思います。
「これが大きいほどより高い能率で再生できる」
何となく、言いたいことはそこじゃないんじゃないの的な。「より高い能率で再生」とはどういう状態なのか。(笑)
当時のスピーカーは能率が良かったのは当たり前でして、90dB/W/m超えは当然みたいな状態でした。
むしろスピーカーの「重さ」を伝えるべきではないかと思います。
598クラスで35㎏も当たり前になってはいましたので、能率同様に比較できる数値ではなくなっていましたが、解説としては載せておくべきではないでしょうか。

スピーカーの598戦争、アンプの798戦争、重量競争。この辺りはこういうジャンルのムック本では当たり前に紹介されるべきでしょう。


それから、チューナーの紹介ページですが、これはいただけない。
「これは特に短命に終わったオーディオ機器だ」は無いでしょう。エアチェックが流行したのが70年代から80年代初頭頃と決めつけているのも謎です。
「1976年頃にようやく出てきた高価ながら性能のいいチューナー」とはケンウッドのL-01T(1979年頃)ではないかと思われますが、バリコンチューナーからシンセサイザーチューナーへの変遷にも触れていないです。
むしろ性能の良い、今でも名器と呼ばれるチューナーが出てきたのは80年代半ばからではないでしょうか。レンタルCDの普及で消えていったとありますが、なめとんのかと言いたいです。クラシック音楽ではNHK-FMでライブ中継される番組も多いので、クラシックファンの人たちがそういう音源を録音するのです。
モデルチェンジをしながらずっと続いているアキュフェーズの高級機種は完全スルーのようです。

あと非常に気になるのが、誤植が多いことです。酷過ぎます。「メタルテープ(TYPE(協))」って書いてあるのを見て、なんかそういうカセットの規格を管理してる協会なんかあったのか?と30秒ぐらい考え込みました。「4」のローマ数字の「IV(←文字化け回避でアルファベットで記載してます)」ですね多分。(笑)
さらには誤植というか、定価が間違っているってどうなんでしょう。V-7000の発売時価格24,800円ですとか、W-790Rもおかしな価格ですし。


「カセット取扱いの基礎知識」っぽいページでは、ヘッドの帯磁を解説してるっぽい内容に「消磁」という言葉が出てこない。「クリーナーなどで磁気を」消せません。消磁器で行います。
現在市販されている現行のテープは、「ほとんどがノーマル」ではなくてノーマルポジションしかありません。
リーダーテープの巻取りをする解説ページ。「青い帯部(=磁性体と言っちゃってます)」とやらが出てきたらそこを中心に合わせるらしいですが、テープに印刷されてる青い帯はただのマークで、どう見てもそこはまだリーダーテープです。数ミリの幅の青い帯のその下に、テープガイドが透けて見えてるんですが。テープ録音したこと無いんですかねこの編集者さんたち。
ヤバすぎますこのムック本。(笑)


最後のほうのQ&Aのコーナー。
スピーカーのインピーダンスは、アンプの数値よりもスピーカーのインピーダンスを大きくするんだそうです。アンプの対応インピーダンスに合ったスピーカーを使うだけの話ではないんですか??


レコードショップが多数紹介されていますが、すべて東京都内です。なんだかなあ。

読みごたえがあったのはカセットテープ専門店の「waltz」の紹介ページです。
このお店、オーディオ専門誌でも何度も取り上げられてますし、先日は本屋で立ち読みしたファッション系の雑誌にも載っていましたので、ずいぶん有名になりましたよね。いつかは行ってみたいと思っています。あと、ハードオフのオーディオサロンにも行ってみたいですね。

しかしながらこのムック本、資料としての価値は残念ながらあまり無いと言わざるを得ません。



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「ナカミチ コンプリートブック」購入

久しぶりのオーディオネタです。

オーディオ雑誌は毎号買うもの、興味のある号だけ買うものがある中で、「ステレオ時代」は毎号買う雑誌の一つです。
僕ら世代が中学生だった頃、FM雑誌のオーディオ新製品紹介で見かけた機種ばかり載っています。

その「ステレオ時代」の別冊ムック本がたまに出るのですが、最新刊がこの「ナカミチ コンプリートブック」です。
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何気なくアマゾンを見ていたら、お勧め欄に発売前のこれが出てきて、いつも買う本屋だとすぐ売り切れそうな気配だったためにすぐ予約を入れておきました。

発売日の2日後ぐらいに行ったらやはり無かったので正解でした。(前に発売された「カセットテープ コンプリートブック」はしばらく陳列されていた記憶。当然見つけたその場で即買い)

内容はなかなか濃くて、ナカミチ製品だけにとどまらず、当時のライバルメーカーの技術者さんとの対談もあったり、技術的な解説も詳しく載っていたりと、ナカミチファンだけでなく、当時のオーディオ製品が好きな人なら持っておくべきものでしょう。


カセットデッキの技術はメカトロニクスの集大成であってすぐにどうこうできるものでもないこと、80年代の半ば頃には既に成熟していたとの記載もあり、逆に今の時代、レコード関連製品がデジタルの波に打ち消されそうになりながらもずっと新製品が出続けていたことを考えると、カセットデッキはティアックが細々と作り続けているだけなのは残念です。しかもドルビーNRのチップはとっくに生産終了、ワウフラはかつての入門機にはるかに及ばず、録音可能なのはノーマルポジションのみという仕様です。

レコードは再生するための機材、カセットデッキと用途は違うために今のような差が付いたのだとは思いますし、ティアックが今でも作り続けているのは何かの記事でも読みましたが「企業としての意地」のようなものもあるそうです。

アナログメディアが一時期の廃れっぷりからかなり復活して、カセットテープで新譜を出すミュージシャンが出てきたり、東京にあるカセットの専門店がよく紹介されたりしているのを見ていると、ナカミチやアカイ、アイワ、ソニー、ビクター、ティアックなど、それぞれの技術を良いとこ取りした高級機種が出るといいなあと思う(妄想する)今日この頃です。

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ナカミチのカーオーディオを見つけました。「ナカミチ株式会社」「ナカミチ販売株式会社」は企業として消滅して久しいですので、過去の経緯からアメリカあたりでブランドを使っている企業があるのでしょう。
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ナカミチ CR-70と、CassetteDeck1の比較

うちのシステムではカセットデッキがいまだ現役です。

とは言うものの、既に再生方法はPCオーディオに移行しており、録音についてもUSB-DACのSB-DM-PHDの録音機能を使用していますから、事実上、過去の録音資産を再生するのみになっています。
また、カセットテープのデジタル化も進めていますから、そのためにも必要な機械です。
辛うじて録音するとすれば、カセットタイプのウォークマンがありますから、コイツのためという用途もあるにはありますが、録音機会は激減しています。
まあ、機会が無い無い言わずに、オーディオが趣味なんですからこのブログに書くネタとしてやっておけばいいことなのですが。(笑)


現在手持ちのデッキは以下の4台です。
もっと前は計9台もありました。(笑)

ナカミチ CR-70
ナカミチ CassetteDeck1
アイワ XK-S9000
ソニー TC-WR965S

上の3台を残した理由は、音質が決め手です。
TC-WR965Sには速度調整機能があります。昔、走行速度の狂ったラジカセで録音したテープの再生に、この機能が必要なために残しました。


以前持っていた残りの5台は、V-8030S、V-6030S、GX-93、TC-K222ESJ、TC-WR910ですが、上記の4台と比較すると音質に明らかな差がありました。
ティアックの2台は良い音はするのですが、ナカミチやアイワに比べるとどうも何かが足りなく感じられました。
それから、アジマスの問題がこれらを手放した理由でもあります。
ナカミチの2台にはアジマス調整機能がありますからね。
この機能は効果絶大です。




では、ナカミチの2台にスポットを当てましょう。

CR-70の音質は、もうこれは「神技」と言っていいほど。
定価22万円は伊達ではありません。
ヤフオクで2004年に完動品を65000円で購入しました。僕以外入札者がいなかったと記憶しています。今は完動品で10万円するらしいですよ。

既にプレイボタンなどのレタリングが消えかかっていました。(笑)
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ちょうど最近デジタル化したテープに、1991年の録音の物があり、当時発売されたCDの、ロクセット「ジョイライド」を1曲ダビングしてありました。

再生して比較するのには使い勝手がいいので、デジタル化したファイルで比較してみましょう。


CR-70で再生し、アジマス調整はマニュアルですから、耳で確認してちょうどいい場所に合わせます。SB-DM-PHDを経由して取り込みます。
ビットレートは当然24bit/96kHzです。

取り込んだものをfoobar2000で再生し、スペアナで確認すると、キッチリ20KHzまで出ています。CR-70の再生周波数帯域は18Hz~21KHz(±3dB)ですからスペックどおりですね。素晴らしいです。
僕も年齢的にオッサンなので(笑)、既に高域は大分聞こえなくなっていると思いますが、充分すぎるほどの音質です。

試しに、CD音源をfoobar2000で再生してスペアナで確認すると、高域成分はテープのほうが幾分減衰していることがわかりますが、聴感上は減衰してるなんて全くわかりません。

また、音質そのものも、CD音源とテープを取り込んだものでは差が・・・わかりません!!

むしろ、テープを取り込んだものの方が出力レベルが大きいため、音が良く聴こえるほどです。



CR-70は、全体的に輪郭を強調したような音作りだと感じます。
さらに、音楽全体の厚み、これが素晴らしい。

高域は伸び切り、低域の重量感と言ったらハンパないです。
ボーカルもクッキリそこに存在しています。
とても迫力があり、こちらにどんどん迫ってきます。
カセットのスペースファクターや曲の頭出しなどの使い勝手に目をつぶるならば、CR-70は充分すぎるほど現役で使えると断言します。


ここで重要なのが、このテープ、ソニーのダブルデッキTC-WR910で録音したものなんです!
これには非常に驚きました。ちなみにTDKのメタルテープ、MAにドルビーCで録音したものです。

TC-WR910はソニーのダブルデッキの中では当時の最高級機でしたが、当然2ヘッド機です。一応、ネットでスペックを確認してみると、再生時の高域は20kHzまで伸びていますね。でも当時はもちろん、ここまで音質が良いとは全く思っていません。どうやら、再生時の機器の性能如何で、
音質は決まるのではないかと思われます。

CR-70は最早別格と言っていいでしょう。

DRAGONや1000ZXLはさらに良いらしいですが、一体どんな音なんでしょうね。
想像もつきません。


CR-70で弱点と言うと、少し壊れやすい、という事でしょうかね。
僕の個体がたまたまなのかもしれませんが、入手後8年で3回も修理に出しています。故障箇所はすべて別の部分です。
まあでも、直して使うに余りある魅力がCR-70には存在します。



そして、僕の手持ちのナカミチ製品のもう1台、CassetteDeck1です。
定価は99800円です。この時期に発売された同シリーズに「1.5」と「2」が存在します。「Nakamichi」のロゴは新ロゴになっていますが、この後に発売されたDR-1やDR-10では元に戻っています。不思議です。
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では細部を見ていきましょう。

アジマス調整機構が備えられています。
CR-70に比較してかなり簡素化され、CR-70のようなつまみを回すと表示窓に状態が表示されるという機能はありません。
つまみがセンターの時に、つまみそのものにセットされたLEDが点灯するのみでアッサリしたものです。
また、効き具合もマイルドで、CR-70ほど効き目は明快にわかりません。
しかし、小さくクリック感のある操作感なので、使い勝手は良いです。

シーリングパネル内部はこうなっています。
注目したいのは、テープセレクターがある、という事ですね。つまり、テープポジションは手動切り替えになっています。
うーん、正直、それまでのナカミチから、デザイン優先のような見た目に変わっているのですが、なぜ手動にしたのかその意図がよくわかりません。デザインに惹かれて買うであろう初心者の人たちを完全に置いてけぼりのような。
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ドルビーNRはナカミチの伝統にのっとり、BとCのみです。
本機の発売は1990年で、ドルビーSの発表も同じ年ですから、搭載しなかったのはナカミチの考え方によるものなのでしょう。ちなみに高域改善の機能であるHX-PROもありません。MPXフィルターはオンオフ可能です。
Rec Levelつまみはプラスチックの小さなものがちょこんと付いているだけで、他社のような音質重視したような大型なものと比較すると見劣りします。(笑)
ちょっとデザイン優先にし過ぎたような。
でも僕、この外観はあまりカッコいいと思いません。(笑)

レベルメーター表示は、CR-70に比べるとインジケーターの数がかなり減りました。動きもマイルドです。
まあ定価で半額以下ですからね。とは言うものの、10万円クラスですから他社で言うと余裕で高級機です。

フロントパネルは、プラスチック製のつや消し仕上げになっています。
この仕上げ、非常に曲者で、爪をひっかけただけで跡が残るほどデリケートです。取り扱いには注意しないといけません。今年の2月、ベルト切れとテープ速度の狂いで修理に出しているのですが、
そうしたら全体を洗浄してくれたらしく、フロントパネルの汚れはすべて消え、表示窓に入っていた傷(ヤフオクで中古購入なのです)も綺麗になった状態で戻ってきました。
新品と見まがうほど良い状態になりました。
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さてその音質です。

やはり、CR-70と比較するのは酷と言うものです。

そつのない音が出てきますが、CR-70ほどの迫力はありません。
低域は比較してしまうとやはり軽め。高域はよく伸びていますから、少し腰高な印象を与えます。
S/Nは充分と言ったところ。

定価で2倍以上の差は、やはり価格なりに存在しますね。



それにしても、アジマス調整機構は威力絶大です。過去のテープ資産が無駄になりません。
高域の出ない音楽は実につまりませんし、聴いていても何も面白くありません。
しかしこの2台、まず調整できないテープは無いだろうと思わせます。
実際、テープスピードが狂っているテープ以外はCR-70でもCassetteDeck1でも調整できています。



このカセットデッキたち、カセットテープのデジタル化が完了しても、多分手放すことは無い(できない)と思います。

このぐらいの上級機になると、今となっては一度手放したら程度の良いものを再入手することはかなり難しいでしょうし、今更こんな高性能な新製品も望めません。

動態保存しつつ、大事にしようと思います。

20171229 一部修正



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