追撃コラム&取材メモ

マスコミにない情報を独自取材して書いています。タレント性の強い政治家などに関連したものが多いです。初期の記事は田中康夫長野県知事に関したものが主です。

丸実高生いじめ自殺事件

カネ儲けライター日垣隆が自著で花岡氏に粘着し、ネタの二重売り

 こんな日垣が長野県教委、幽霊委員会委員─自殺見殺しも

カネ儲けのために書くんだといって恥じない、日垣隆が自著の「すぐに稼げる文章術」(幻冬舎新書)
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=300280
というなんともエゲツないタイトルの本で古いネタの二重売りをやっている。

この本の102ページあたりで、日垣が去年、週刊エコノミスト「敢闘言」(06.7.25号)に書いたのと同じことを書いているのだ。
それについては「追撃コラム」ですでに書いてあるのでここから読んでほしい。
日垣隆が「敢闘言」で花岡氏に言いがかり  2006年07月27日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50015931.html

実際確かめたい方は書店で立ち読みするといい。2ページほどなのであっという間に読み飛ばせる。去年11月に出されているので、回転の速い書店では売れなくてもう返品されているかもしれない。

書店に行くたびに書架の隅でほこりをかぶっているのが視野には入っていたが、汚らしいので手に取るのを避けていた。あるとき気まぐれにパラパラとめくってみて上のようなことを発見したわけだ。

日垣の文章には ゼニ、カネ、儲ける、稼ぐ、という文字が驚くほど多く出てくる。日垣のパソコンのディスプレーは、電源切ってもこの文字が焼きついて残っているのではないか。
カネのためにもの書きになる人間はいない。金儲けがそんなに好きなら別の仕事をやればいい。日垣の文章には志(こころざし)というものがない。あるのは金のことばかり。
みんなが威儀を正しているところで、ひとりだけお行儀が悪い餓鬼のようだ。開き直ってか、日垣は自分のことをガッキーと名乗ることもある。


日垣は、02年の長野県知事選で告示直前に出馬を取り止めた元産経新聞論説副委員長・花岡信昭氏にイチャモンを付けているのだが、その理由が、タレントのモーニング娘。の「。」の部分。

あまりにくだらないのだが、ざっと説明しておくと、
花岡さんが、タレントの呼称に「。」がついているのはおかしくないか?と自身のブログで書いたら、それにネットの有象無象が飛びついて、いわゆる炎上騒ぎになった。日垣がその尻馬に乗ってしつこく花岡さん批判をしている─というわけだ。

モーニング娘。の「。」にそんなにこだわる日垣がそもそもおかしい。たったこれだけのことで、鬼の首を取ったようにいつまでも繰り返し文句を言うのはかなりの粘着体質といえる。
日垣の花岡批判のひとつの理由は、花岡ブログが炎上したのは多くの人が批判したから─ということだ。しかし、ネット上の匿名批判は元々客観性と冷静さに欠け、意見としてまともに扱わないのが普通だ。それを味方と頼み過剰に評価している日垣は冷静さと公正さを欠いている。

炎上というと、さも大勢の批難を浴びたようだが、実際は5〜10人のネットお宅が騒げば炎上状態は起こる。日垣の態度を見ていると、その炎上の中に日垣が入っていたのではないかとさえ思えてくる。

田中康夫のこれしかない代表作「なんとなく、クリスタル」は正しくは「、」が入っていると日垣が「すぐに稼げる文章術」の中で得意げに書いていることが目新しいことか。どうでもいいことだが、気が付かなかったことは確かだ。日垣は「。」とか「、」に尋常ならざる関心を持つらしい。細かい男だ。

たが、試みにGoogle で「なんとなく、クリスタル」と検索するとAmazonでは
「なんとなくクリスタル」と「、」のないものが出てくる。つまりどうでもいいのではないか。
http://tinyurl.com/yv27lg

問題はこれからだ。
こんな日垣だが、長野県教育委員会の飯田高等学校生徒刺殺事件検証委員会委員でもある。こういった人物が長野県の教育委員会の委員であっていいのだろうか。
飯田高等学校生徒刺殺事件検証委員会
http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/sigoto/gyousei/iida/index.htm

日垣はこの最後の会議の冒頭、3ページでこのように言っている。
http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/sigoto/gyousei/iida/giji11-2.pdf
自分としては、小野寺さんに感情を爆発して頂くような場面を少なくして、その役割は私が敢えて担おうと思いまして、過剰に生意気な発言をし、驚かせたり傷つけてしまったりすることも少なからずあったかと存じます。

私はこの委員会の模様を一度だけ覗いたことがある。
〔平成14年11月23日〕のものだ。
http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/sigoto/gyousei/iida/giji7.pdf
日垣がこの委員になれたのは当時、田中康夫が長野県知事だったからだ。
そこでの日垣の態度は目に余るものだった。自分よりはるかに年上の、退職した当時の校長や教師をつかまえて罵詈雑言を浴びせていた。関係者に聞くとこのようなことは毎度のことのようだった。あまりにひどいことをやったものだから、最後にちょっと謝っておいたほうがいいかな、と日垣自身が思わざるを得なくて、上のような発言になったのだろう。それも、自分の私憤でやったことを被害者の父親のためにしてやったのだと言っている。

検証委員会となっているが、そこで行われていたことは検証とは程遠い。反論できない被告席に座らされたものたちへの、田中知事の権威を背景にした日垣隆のいじめといってもいいようなものだった。時間のある方は、会議録をご覧になると日垣の傲慢振りが分かるだろう。

日垣隆の傲慢振りを示す委員会の模様を見つけたので追加しておく。(明朝体部分)
このとき日垣は40歳半ば。足を組み椅子にふんぞり返って、帝王のごとく振舞っていた。

これはたまたま私がその場面に居合わせたときのもので、他の日のことまで調べてはいない。時間のある方は会議録を調べればもっとひどい場面を見つけられるかもしれない。会議録はPDFだが、Adobe Reader 8 の最新バージョンだと「日垣」の言葉で検索できるので簡単にチェックできる。

第7回飯田高等学校生徒刺殺事件検証委員会 会議録要旨
日 時:平成14年11月23日(土)1:30〜17:00
場 所:県庁西庁舎 403号会議室
http://www.pref.nagano.jp/kenkyoi/sigoto/gyousei/iida/giji7.pdf
18ページ
日垣委員
 ちょっとお待ち下さいって、前にもそうやって偉そうに遺族の発言を遮ったけれども、自分の責任下で殺された生徒の遺族に対して、どういう態度で、そういうことを言うわけ。それが“反省”した態度で言っているわけなの。まず聞きたいのは、どういうことを反省してるのか。何が失敗だと思ってるのか。遺族が発言しようとしているのを遮って、あんたが一方的に居直る権利がどこにあるんだよ。何を反省してきたのか。失敗した認識があるかって、まず聞いているんだ。それが全く感じられない。10年もあったんだよ、時間が。10年考えた結果というのを聞かせてもらおうじゃないか。

ユーチューブ (YouTube) にアップしたこの場面の音声。その場の空気は凍り付いていた。
http://jp.youtube.com/watch?v=VQvdiVQmYMI (約2分)
ユーチューブ(YouTube)には音声だけはアップできないので、日垣隆と当時の長野県知事田中康夫と長野県庁の写真数枚をつけてある。

評論家の佐高信氏が日垣のことをこのように書いているが、ぴったり当てはまるのに驚く。
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/bari/bari3.html
《日垣こそ、陰湿ないじめ人間以外の何者でもない。わが身を安全地帯において闇討ちめいたことをする日垣には、私も一度、スミを吹きかけられた。それで『エコノミスト』の一九九四年十月十八日号で次のように一撃したが、ゴミ虫をつぶした感じで、後味はよくなかった。》(『佐高信の直球曲球』徳間文庫より)


日垣はこれを自分のホームページに載せている。潔いのではなく、どうせバレるのだからその前に載せてしまえ─ということだろう。

しかもこの委員会、03年3月29日に最後の会議を開いた後、とっくに役目を終えているのだが、なぜか存置期間というのが3年間もつき、それも去年切れているのに、まだなくなっていないという不思議な状態。まるで幽霊委員会だ。3年の存置期間というのは、日垣が役目が終わっても何かあったら文句を言ってやろうと思って設けたものだ。こんな委員会は他にはない。
さらにこの後もメンバー数を少なくして期限未定で残す方向だという。日垣が問題多い人物なのは周知のことなので、さすがにメンバーからは外されるらしい。だが、やることもないのに残るこの委員会の存在理由はなんだ?

ところが、この存置期間中の2005年12月6日、丸子実業高校一年生高山裕太くんが自殺する事件があったのだが、同委員会及び日垣隆はこれについてはなんの対応もしていない。

裕太くんは自殺する2ヵ月ほど前、日垣隆に助けを求めるメールを打ったのだが、日垣はそのメールに名前が書いてなかったことを激しく罵倒し、人にものを頼むのに名前も書いていないようなやつはろくなもんじゃない─といった内容のメールを返信して、それきっり知らん顔だという。

自殺しなければならないほど切羽詰まっていた裕太くんは、名前を書くのを忘れたのだろうが、日垣の態度は血も涙もないものだ。
日垣がいつもの通りの罵詈雑言を県教委に浴びせていれば、裕太くんの自殺はなかったかもしれないのだが、それをこともあろうに自殺してしまった少年に向けていたのだ。県の委員として責任ある立場にいながら、これを見殺しにしたようなものだ。一体何のための存置期間だったのだろうか。

田中県政下ではおかしな委員会がいくつも設置され、委員もたくさん任命されている。なのに田中知事落選から一年たった今でも見直しは遅々としてすすまない。

追撃コラム 日垣隆 関連記事
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50015931.html
飯田高等学校生徒刺殺事件 信毎記事
http://tinyurl.com/2zruan
丸子実業高校一年生高山裕太くんいじめ自殺事件
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

自殺数把握 県教委は県警の半分以下と報ずる朝日記事の自殺隠し

中高生自殺 把握に差 県教委「12人」県警は「28人」
                    ↓ 
こう訂正すべき
県教委、自殺隠し姿勢あらわ、県警調べの半分以下

拡大・朝日自殺数記事上の黒字見出し記事が朝日新聞長野県版3月20日付けに載っている。これでは県教委の自殺隠しに加担するようなものなので、赤字で私が書いたものに訂正すべきではないか。
いい着眼点の記事だが、前文のリードがおかしい。県教委が把握している自殺数は県警の半分以下だとしているのはいいのだが、その理由が県警は捜査権があり、県教委は家族からの申告に基づいていて、家族が学校に申告しづらいからだとしている。
五十嵐大介記者の署名入り記事だ。

←記事画像は二段階クリックでさらに拡大、読みやすくなる

五十嵐記者は本当にそう思っているのだとしたらおかしい。学校や教育委員会が自殺やいじめを隠したがっているのは常識だ。それが社会問題化しているではないか。他県ではいじめ隠しだと世論の批判を受け、しぶしぶ後に認めた例もある。家族が学校に申告しづらいというより、学校が自殺と認めないから病死や事故死にされているのだ。実際そういう例がいくつかあるのを私は知っている。

こういう数字を調べた着眼点はいいのだが、それをきれいにまとめようとして事実を取り違えているところが非常によくない。喝ッ!  だ。

おまけに記事の中で、県教委は家族や異性関係が原因でいじめによるものはゼロだとしている─と書いている。複雑な事情に踏み込まず、県教委の言い分をそのまま書いただけのお先棒担ぎの記事だ。

県教委教学指導課の話として、保護者が自殺を申告しなかったり、公表を望まないケースがあると書いている。たしかにそういうこともあるにはあるが、そんなに多いわけではない。一方、いじめによる自殺だと訴えている丸子実業高校の高山裕太君のようなケースがあることには触れていない。
面倒な話には首を突っ込まないのがポリシーのようです、五十嵐君は。こういう態度がマスコミ記者の標準のようになっているのが問題だ。

ショッキングな現実があるときマスコミは報道を”自粛”するがそれが教育問題にまで及んできたことを教えてくれる記事なのか、これは。

それにしても、こういう記事は本来は地元紙の信濃毎日新聞が書くものだ。

 ─反省と修正─
記事を読み直し、朝日記事の腰の引けたペースに私も乗せられていたことに気づいたので冒頭部分を修正しました。
朝日記者はこのような調査結果を得たならば、以下のような見出しで記事を書くべきだろう。それを県教委に気を使い、自主規制してしまっているところがなさけない。

県教委、自殺隠し姿勢あらわ、県警調べの半分以下

いじめ被害者の会が文部科学省に申し入れに

いじめ被害者の会が3月15日(木)文部科学省に行き、安全配慮義務徹底の申し入れ書を提出する。そのあと、文部科学省記者クラブ、外国人記者クラブなどで記者会見を行う予定だという。国会議員複数にも面会していじめ問題を訴える予定。

いじめ被害者の会は、子どもをいじめで亡くした家族が中心になって06年10月、福岡県筑前町で発足。代表の大沢秀明さん(62)=大分県佐伯市在住=は96年に中3の4男を亡くしている。これまでにも文部科学省などにいじめ問題の深刻化予防を訴えている。

この日の申し入れには多くの人が参加する予定だというが、同会はさらに多くの人の参加を呼びかけている。

参加の要領は以下の通り。
(同会配布資料)

日程・場所
【日 時】    3月15日(木)
【時 間】    午前10時(参加希望者は10分前に集合御願いします)
【場 所】    文部科学省 玄関前 集合    地 図
         東京都千代田区丸の内二丁目5番1号
【日 程】    文部科学省への申し入れの後、文部科学省 記者クラブ、
         外国人記者クラブで記者会見を行ないます。

NHKスペシャルでいじめ問題を扱うも、逆捏造番組に

邪魔なのでカットされた裕太くんの死
対応能力のなさを隠すため、問題を切り捨て

NHKは3月2日夜、学校でのいじめ問題を扱った下記のような番組を全国放送で行った。番組の内容は下のNHKホームページに書かれているようなものだが、大きな問題がある。

   NHKスペシャル
ともに悩み ともに闘う「長野・“いじめ対策チーム”」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070302.html
3月2日(金) 総合 午後10:00〜10:49
再放送 3月6日(火) 総合 午前0:00〜0:49 (月曜深夜)
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いじめによる自殺で我が子を失った父親が、いじめ撲滅のための取り組みを行っている。前島章良さん(52)。4年前、長野県の求めに応じて教育委員会に任期付き職員として入庁、“いじめ対策チーム”を作った。チームは教師や行政職など5人。彼らは電話を受けるとまず相談者宅に出向いて、いじめられている子どもや親の声をじっくり聞く。そして学校にも調査を行なう。いじめられている側と学校の言い分に耳を傾けながら、問題点を探り、協力して解決を目指す。さらに、子どもの頃いじめられたことのある体験者を講師として学校に派遣。いじめを受けた人が、自らの辛い体験を子どもたちに直接語ることで「いじめの恐ろしさ」を訴えかけ、いじめをやめるよう促していく。番組では、“いじめ対策チーム”の活動に密着。チームの働きかけがどのように学校の体質を変え、子供たちの心に変化をもたらすのか、その過程を追いながら、複雑化するいじめ問題の実態と解決へのヒントを探る。

長野県のいじめを扱った番組でありながら、長野県丸子実業高校1年生で男子バレーボール部員だった高山裕太君(当時16)が2005年12月06日北佐久郡御代田町の自宅で自殺したことに全く触れていないのだ。

この番組は、いじめによる自殺で我が子を失った父親の前島章良さん(52)が長野県庁に入り、いかにいじめをなくしていくことに尽力しているかを描いたものだ。それ自体興味深いものだ。私も事情を知らない一視聴者だったら感動していたかもしれない。しかし、事情を知るものにとって複雑な思いが湧く番組だった。

NHKでは前島さんのことをこのように紹介していたが、これはうわべだけのものであり、真実からは離れた紹介だ。
「4年前、長野県の求めに応じて教育委員会に任期付き職員として入庁」
真実は当時の長野県知事田中康夫の政治的思惑で採用されたもので、議会などからは猛反発を食らっている。番組ではそれにまったく触れていなかった。いや、そもそもそういう認識があればこの番組は作られなかっただろう。私に言わせればこんな番組を作る神経が分からない、ある意味蛮勇でもある。

前島さんは任期付き職員なのでもう間もなく退職することになるが、そのことには触れられていなかった。前島さんが辞めたあと前島さんのために設けられたような「こども支援課」はどうなってしまうのだろうか。そもそもが田中前知事の政治的思惑でされたことなので知事が代わったいま、こども支援課もそのままの状態であるはずがないだう。

Googleで 「長野県 いじめ」で検索すると「丸子実業高校生 いじめ 自殺事件」が二番目に出てくる。これは上に書いた高山裕太君のことを書いたブログだ。番組を作るとき制作者はネットで検索しなかったのだろうか。

この事件は長野県のいじめ問題を語るとき避けて通れない問題だ。この事件はいくつもの大きな問題を抱えている。

長野県丸子実業高校の校長が殺人罪で訴えられ、その後、いじめをしたとされている子どもやその保護者を代表する形でバレー部の顧問教師が高山裕太君の母親を相手取って3千万円の損害賠償請求を起こしている。校長が殺人罪で訴えられている例はない。いじめたとされる側が逆に遺族に3千万円の損害賠償請求を起こしている例もまたない。

その上あろうことか、この問題に前島さんとコンビで深くかかわった県教委職員が、高山裕太君のおかあさんのことを「頭がおかしい。措置入院していた」などとありもしない嘘を吹聴して名誉毀損で訴えられてもいる。この職員は現在は県庁から遠くはなれたところに飛ばされている。番組の中でいつも前島さんと行動をともにしていた職員がいたが、以前その役をやっていたのが名誉毀損で訴えられた職員なのだ。NHKはこういうことを知らないで番組を作っている。

これらの問題はテレビや新聞、週刊誌などでも何度も取り上げられている。長野県教育委員会にとってもかつてない大きな問題だ。そして、この問題に一番多くかかわっていたのが前島さんなのだ。避けるに避けれない大きな問題を無理やり避けて番組は作られているように私は感じた。私だけでなくこの問題を知っている多くの人はそうなのではないだろうか。

いまテレビのやらせとか捏造の問題が言われているが、この番組もある種の”やらせ・捏造”番組ではないのか。
ありもしないことをあったかのように放送するのは問題だが、あったことをなかったかのように放送するのもまた問題だ。逆捏造番組ともいえる。

これほど大きな問題を全く触れずに放送するのは理解できない。番組制作者は知らなかったのだろうか。そんなことはないだろう。知っていて避けたのだ。

また出演した前島さんも不可解だ。こんな大きな問題がありながら、それをなぜ番組中で訴えなかったのか。自分の子どもが死んだのは語るが、高山裕太君の自殺について語らないのでは「こども支援課課長」の肩書きが泣くのではないか。高山裕太君のいじめ自殺事件に一番多くかかわったのは前島さんなのだ。
たとえ、NHKが触れたくないといってもそこを説得するのが前島さんの役目ではなかったのか。傍観もいじめに加担することだと前島さんは講演やインタビューで語っているが、これはなんだ?傍観よりさらにひどいではないか。

なぜこの時期NHKがこんな番組を放送したか理解できない。おそらくいじめ問題がクローズアップされているいま、いじめに関係した”いい話”を放送したかったのだろう。そのため選ばれたのが、いじめ問題のプロジェクトチームのような長野県庁の「こども支援課」だったのだろう。番組製作者の作りたかったのは”いい話”なのでそのため高山裕太君の自殺問題は邪魔なのでカットしたとしか考えられない。
番組の表向きの趣旨は「いじめをなくそう」なのだが、一皮めくると高山裕太君が死んだ今もなおこの番組は高山裕太君をいじめているようなものだ。
取材していく過程で、最初は分からなかったことがいろいろ出てくることはある。(だからこその取材なのだが)本当のジャーナリストならそれに対応していかなければならないのだが、対応能力のないものは複雑な事態についていけずに、問題の箇所を切り捨ててしまうという本末転倒の挙に出る。この番組がまさしくそれだ。

丸子実業高校の問題は番組制作者にとっておいしいネタでもある。これを正面から取り上げれば大きな反響が予想される。だが、NHKはそういうことを好まない体質だ。およそジャーナリズムからかけ離れた態度だ。
いま一番ホットな問題を避けて通るというのでは話にならない。火を見ると逃げ出す消防士のようだ。

NHKには放火が趣味の記者や覚醒剤を常用しているディレクターが何人もいて逮捕されている。この番組を作った人たちは大丈夫なのか。薬物検査の証明書でも番組冒頭に出してもらわなければ安心して見ていられない。普通の感覚だったらこんな番組は作れないだろう。こういう企画が堂々とまかり通り、番組として放送されているのはNHKの組織のあり方に問題があることを照らし出してもいる。こういうNHKの受信料は確かに払うに値しない。不払いが増えて当然だろう。

NHKは権威であるので、NHKが扱わなかったことによってそこにはひとつの意味合いが生まれてくる。こういう事実があるのにNHKが扱わなかったのだからその事実は問題なかったのだ─ということになる。特にその問題で非難される立場の人たちはそう考えるようになるだろう。それは社会の木鐸を標榜するNHKのすることなのだろうか。

個人がNHKを批判しても容易に改まらない。なにしろ自らの不祥事で起きた受信料不払いを裁判に訴えて、力ずくでもぎ取ろうというのがNHKのやり方だ。結局行政や政治の力を借りるしかない。政治や行政からの不可侵をNHKは主張するが、それならその前にやることをちゃんとやらなければダメだろう。

BPO 放送倫理機構
http://www.bpo.gr.jp/
「放送倫理・番組向上機構(略称=BPO、放送倫理機構)」は、放送への意見や苦情、 特に人権や青少年と放送の問題に対して、自主的に、独立した第三者の立場から 対応する放送界の自律機関で、三つの委員会を運営しています。

TBSイブニング5で、丸実いじめ自殺事件 「いじめられた側の意識の問題」

 名誉毀損で告訴されている県教委職員が電話に─
 いじめてゴメン」の反省文は紹介されず

TBS夕方の情報番組イブニング・ファイブで
http://www.tbs.co.jp/eve5/
丸子実業高校生高山裕太くんいじめ自殺事件が、5時半すぎから約12分30秒間にわたって放送された。
「少年はなぜ自殺した…母と部活の仲間が訴訟合戦その背景に何が?」
というのがテレビ番組表にあったタイトル。

多くの日数を費やして取材・編集されたもので、これまで明らかにされていなかった複雑な事件の概要もかなり盛り込まれていた。テレビなので中間のポジションを保つことに腐心して作るとこんなものなのだろう。

番組を見て気になった点をいくつか書きたい。

県教委職員と裕太君の母親のかおるさんが電話で話している場面があったが、この職員は12月6日にかおるさんに「虚構の事実を公にしたことによる、地方公務員法違反と名誉毀損」で警察官とともに訴えられている。かおるさんのことを気違い扱いし、それを何人かに言いふらした職員だ。
番組ではそういう説明はなく、ただ県教委職員とだけされていた。

裕太君が「学校に行かないのは仕返しが怖いから」というかおるさんに対して、「おかあさんがあちこちに電話しているから」だと反論している。
こう言われてかおるさんは一瞬どう返事していいか言葉に詰まったあと、
「はぁ?何を言ってるんですか」と返している。
「そうやって電話することが裕太君を学校に行きにくくしている」と職員。
確かにそうかもしれないが、では黙っていればいいのか?異議を唱えるとダメなのか?

このやり取りを上の説明なしに聞くのと、そうでないのとでは判断にだいぶ差が出るのではないだろうか。
普通は県教委職員といえば常識ある人間だと思う。しかし、この職員は常識はずれのことをやって告訴までされている。
マスコミのセオリーからいったら、こういう微妙な立場の人間は扱わないものだ。なぜ、使ったのかわからない。使うなら、私がしたような説明を簡単でいいからすべきだ。

この職員は、私に「こんなことをしていると、後で恥をかくことになりますよ」などと言っていた。私が高山さんの味方をしているとも言っていた。そういう見方をするのかな?と思った。私は学校や県教委に批判的なだけだ。
「君らは組織で高山さん個人にむかっている。ひとりぐらい味方がいてもいいのではないかな」あえてそう言ったら返事はなかった。
彼は、自分の味方でなければ敵だとでも思っているようだ。権力や組織に批判的なのは私の一貫したスタンスだ。強いものの味方をするつもりはない。事実を曲げずに、弱いもの味方をするのは当然だ。

番組タイトルに「訴訟合戦」という文字が入っているが、名誉毀損の件で告訴されていることには触れていない。これは手抜かりではないか。


高山さんがいじめの相手方としている人間は画面にも音声にも出てこない。自分たちの主張に自信があるならなぜ出ないのだろうか。彼らはどんな取材にも消極的だ。

いじめをしたとされている側は、いじめを一切ないと全否定しているが、下に示したような文書がある。これは主にいじめをしていたと見られている生徒の反省文だ。最初学校に出され、その後11月30日に起こされた、損害賠償請求事件の資料として学校側が裁判所に提出している。

これは、いじめをしていたことを認めるもので、こんなものを出せば不利になると思うのだが、学校、県教委、バレー部は三者ともそれぞれ自分の立場を第一に考えているのでバラバラの主張になっている。内部分裂しているわけだ。
学校側はこの反省文を、いじめはあったが反省しているのだから問題ない─という資料のつもりでいる。
しかし、そんな三者三様の手前勝手な言い分を、裁判所がどう受け止めるか考えると思わず笑ってしまいたくなる。裁判官も目を白黒させるのではないだろうか。番組では、なぜかこの文書は紹介されなかった。

このコーナーの最後で、杉尾秀哉キャスターが
「ひとつだけはっきりしているのは、いじめの問題はいじめられた側の意識の問題だということです」
と締めくくっていたが、その通りだと思う。いじめた側の言い分が通っていたのではいじめは永遠になくならない。
起こっている事実をならべてみればことの真相は見えてくる。

  反 省 文
バレー部顧問らの名誉棄損との訴状に対する高山さんの準備書面
 2006年12月13日 丸子実業高校生 いじめ自殺事件ブログ
http://blog.livedoor.jp/yutatakayama/archives/50960119.html

被告 K が平成17年9月27日に書いて学校に提出した「反省文」(乙49)には、以下のことが記載されている。
「まず高山のモノマネをしてしまった事について、本当に悪い事をしたと思っているし、感じています。高山がコンプレックスに思っている事を何も考えずに、軽い気持ちでモノマネをしてしまって悪いと思います。
この時にやっぱり自分が先輩なので、高山の気持ちや感情などを一番に考えて行動すればよかったと思う。
高山のモノマネをしてしまった時は高山をイジメようとか、嫌がらせしてやろうとか言う気持ちは無かったけど高山にイジメられているという風に思わせてしまった事もすごく反省しています。
これからは、人と接する時には相手が嫌だと思っている事やコンプレックスを感じている所などについては、相手の気持ちを察して、相手が嫌だなと思うような行動、言語、相手がコンプレックスに感じている所をモノマネしたりするような事は絶対に止めようと思います。そして今回の事を受けて、自分が一番に感じたり、思ったりした事はさきほど書いた事なので、これから自分が生きて行く上で、今回の事を学習したというか、学んだ事なので、そこら辺は、誰よりも敏感になって、大人になって行きたいと思います。
そして、高山のモノマネをして本当に悪い、済まないという気持ちでいっぱいです。本当にすみませんでした。すごく反省しています。高山、本当にゴメンね。」

【問題発言】いじめ自殺を否定!お粗末、椎名咲子教育委員長職務代理者

今開会中の長野県議会、平成18年12月定例会一般質問初日の12日、丸子実業高校一年生高山裕太君いじめ自殺事件が、村石正郎議員(緑FO)によって取り上げられた。

その模様がここから動画で見られる。
長野県議会本会議 録画中継
http://www.pref.nagano.jp/gikai/tyousa/movie/library1812.htm
47:00ごろからいじめ問題。

この質問の中で椎名咲子・教育委員長職務代理者がとんでもない答弁をして、議会関係者の顰蹙をかっている。「問題のある発言」だと何人もの議員が言っている。

高山裕太君いじめ自殺事件について「いじめによるものとは考えておりません」と発言しているのだ。
59:00ごろから。

椎名委員長の答弁ぶりはぜひ動画をご覧いただきたい。見るも哀れ、これが仮にも教育委員長代理者か!と思わずにいられないものだった。お粗末の一語に尽きる。
登壇して、公開になじまない─と言い出したとたん議場から激しい野次が飛んだ。
原稿を読むのもスムーズとはいえず、まるで小学生のようにたどたどしい。答弁以前に、国語力の問題がありそうだ。失礼ながら、この人物のポテンシャルを疑わざるを得ない。

実は、この方の”それ”についてはかねてから懸念が噂されていた。
これまでいた委員長が辞めてしまったので、職務代理者として議場で答弁に立つことを心配する声はあったのだ。その心配が表面化したのがこの場面というわけだ。

えーと、あのー、と言いながら原稿を何度もめくりなおしていた。話している内容も意味が通らないもので、自分でも何を言っているのかよくわかっていない様子。声も次第に小さくなっていた。早くこの場を去りたいといった雰囲気がありありだ。見ていて気の毒のよう。
そして最後に言ってはならない驚くべきひと言をいって答弁台を後にした。
「彼が亡くなったのは、いじめによるものだとは私は考えておりません」
と言ったのだ。
これは県教委事務方がかねがね言っていたことで、椎名委員長はこのひと言だけは言うようにと、強くインプットされていたのだろう。言った後は、命令を成し遂げた安堵感すら表情に漂っていた。

◆別の場面でもボロボロの椎名氏
この椎名氏は同日行われた、柳田清二議員( 県・公)の質問中にもボロを出している。
質問の趣旨がわからずヤジに反応して、議員席に向かって「違いますか?」などと逆に質問。議場のルールでは理事者は質問してはいけないことになっているのだが、そんなことも知らないらしい。議長からも、余計なことには答えないでください─とイエローカードを出される始末。
そのくせ、肝心の質問には分からない、知らないとボロボロ。そもそもこういう公の場に出てくるレベルの人ではない─というのが議会、県庁周辺のこの人に対する評価。
動画は柳田議員の分に切り替え、23:30あたりから見るといい。

この方は田中前知事によって任命された、いわば田中前知事のおきみやげ。教育委員に名前が挙がった時点で、人格、見識を問題視する情報が議会にいくつも舞い込んだが田中前知事が強引に任命した。
弱者に優しい─が売りものの田中県政のはずだったが、その田中県政下で教育委員になった方が、県教委にコントロールされ、まるでロボットのように議会壇上で「いじめ自殺」をたどたどしくも軽々と否定する様は、ある意味田中県政の皮肉な象徴でもある。

椎名発言信毎記事◆傍観者的態度の信毎記事
この椎名発言を信濃毎日新聞は13日にこのように小さく書いているのだが、昨今の教育委員会・学校のいじめ隠し体質が社会問題化している中でのこの扱いはあまりに小さい。この事件はいくつもの訴訟が起こされていて、報道すべき社会的意義も大きくなっている。もっと大きく扱ってもいいはずで、信濃毎日新聞の問題意識の低さ、勇気のなさにはがっかりする。こういう傍観者的態度が、いじめを助長することになる。傍観もいじめに加担することだ─というのは信毎も書いていることではないのか。(信毎記事はクリックで拡大する)

◆「資質を疑いたくなる。」と議員もHPで批判
この答弁ぶりに「資質を疑いたくなる。」と高見澤敏光議員もホームページ「としみつTIMES」やや波乱含めでスタートした一般質問 2006.12.12 で呆れている。
http://www11.ocn.ne.jp/~tosimitu/
 ─抜粋─
職務代理者の認識不足と、自分の立場を理解されていないで答弁している様はいただけない。この委員が「高校教育改革」を進めてきた事を考えれば、混乱した事は当然のように思えた。県教育委員会の職務代理者というより委員の資質を疑いたくなる。余りにお粗末な答弁である。この委員こそ他の委員より先に辞任を申し出るべきではなかったか。今からでも遅くはない。

◆教育委員の欠員埋める熱意すらない村井知事
県教育委員は6人の定員のうち、最近2人が辞めて欠員になっている。
http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/aramasi/sosiki.htm
そのうちのひとりに葉養(はよう)正明・東京学芸大教授(57)=東京都練馬区=を起用することを決めたのだが、それが表ざたになったとたんに県教組が反対の会見を開いている。
この後も辞意を表明する委員がいると見られている。なのに、村井知事や知事を支える県の幹部職員も人脈が乏しく人選もままならない。村井知事は自分の秘書を県職員に採用するのには異常な熱意を持っていたが、いじめが社会問題となっている今、長らく欠員になっている教育委員に有能な人材を充てる熱意すらないようだ。

◆TBSテレビでいじめ自殺事件として放送
なお、TBSテレビの情報番組「イブニング5」で13日夕方5時半ごろから丸子実業いじめ自殺事件が10分間ほど放送される。先週、長野県にTBSの取材クルーが入って、4日間ほどに渡って取材したものを元に放送される。当然のことながら、この番組ではいじめ問題として扱われている。

長野県の地元メディアは真実追求の姿勢が弱く、東京キー局が長野県まで取材に来て放送するケースが相次いでいる。頼りになるのはやっぱり東京キー局か。

TBSは長野市のCATVで見られないのだが、それにはこんな驚くべきウラ事情がある。
田中県政追撃コラム03/8/19号
● 視聴者無視! 信毎子会社CATVが 東京キー局をカットの”荒技”
http://www.melma.com/backnumber_60168_1930258/
東京キー局は流すな。地元局だけ流せばいい。そうすれば視聴者は嫌でも地元局を見るしかなく、地元局のCMの視聴率が上がり、それがCM料金にも跳ね返り地元局にとってプラスと、こう考えたらしい。
─で、信越放送に視聴者を誘導するためにTBSが放送されなくなったというのだ。

東京で、いじめ自殺の緊急集会──丸実いじめ自殺もレポート

 高山裕太くんサイドが弁護団結成

いじめ・いじめ自殺についての緊急集会が12月11日(月)東京で行われる。

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件についても、遺族側担当弁護士の高見澤昭治弁護士が実情をレポートする。

なお、丸子実業高校一年生いじめ自殺事件にかかわる一連の問題について対応するため、高山裕太くんサイドの弁護団が結成されている。
メンバーは以下の通り。

高見澤 昭治 弁護士
小笠原 彩子 弁護士
米倉 洋子   弁護士
関守 麻紀子 弁護士 

◆この問題はいくつかのマスコミが本腰を入れて取材しはじめ、当初の誤った認識が徐々に訂正される方向に向かっている。

  ─集会よびかけ趣旨─

 奥地が不登校についての研究会の委員の一人として関わっている国民教育文化総合研究所では、子どもの立場に立って考えることが大事と考え、緊急夜間公開研究会を開催することになりました。

 この研究会に関わっているスクールソーシャルワーカーの山下英三郎さん、 カウンセラーの内田良子さん、たまりばの西野博之さんなども参加し、 シューレの子どもたちの話を聞いて、考えあう機会をもちます。

  どなたでもご参加いただける会合です。
  親、市民、学生、教員など、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 日にち●2006年12月11日(月)
 時刻●午後6時30分〜8時30分
 会場●日本教育会館8階 第二会議室
    東京都千代田区一ツ橋2−6−2、
   最寄駅:東京メトロ・都営地下鉄「神保町」「竹橋」駅など
 問題提起●
  奥地圭子(コーディネーター、東京シューレ)
  山下英三郎(日本社会事業大学)
  内田良子(子ども相談室「モモの部屋」)
  西野博之(川崎市子ども夢パーク)
  高橋洋子(神奈川県・高校養護教諭)
  東京シューレの子ども2人(予定)
 参加費●入場無料
 主催●国民教育文化総合研究所
 協賛●日本教育会館

【ヤンキー先生が取材】いじめ自殺の丸実高校、高山裕太くんの命日に放送

   警察官と県教委職員を名誉毀損で告訴!

12月6日は丸子実業高校バレーボール部一年生だった高山裕太くんの命日だ。
それに合わせて、日本テレビで下記の放送が行われた。

母親と義家NEWS ZERO 12/06(水) 後10:54〜深00:05
<親VS学校ヤンキー先生が現場へ“いじめ”真相は?母は学校を訴え…学校は母を訴えた>

これは長野市出身のヤンキー先生・義家弘介さんが、11月中旬、高山さん宅を訪ねて、取材したものを中心に放送したもの。


なお、この事件に関連して、裕太君の母親の高山かおるさんは、6日、長野県警の警察官と長野県教育委員会の職員計二人を、虚構の事実を公にしたことによる、地方公務員法違反と名誉毀損で長野地方検察庁上田支部に訴えた。訴えは即日受理された。

告訴状などによると、
警察官は、かおるさんを、精神病の疑いがあるとして精神科のある病院に無理やり連れて行き、その病院の医師に診察させた。
しかし、「精神病症は認められず、精神病状態になかったと判断できる」との診断が下された。
それにもかかわらず、警察官は公衆の面前で、あたかも「措置入院騒ぎ」があったかのような虚偽の事実を述べて、高山さんの名誉を毀損した。
となっている。

県教委職員は、上の警察官の話を真に受け、病院に問い合わせるなど真実を確かめもせず、裕太君の不登校の原因は母親にある─として児童相談所に母子分離の措置をとるよう強く働きかけた。さらに、警察官の言ったことを報道関係者などに知らせ、裁判の陳述書としても提出した。これは職務上知りえた秘密を漏らし、高山さんの名誉を毀損したもの─だとしている。

 ─ 情報提供はマスコミを選んでする時代 ─
この告訴について高山さん側はマスコミを選別し、問題あるマスコミには情報を提供していない。従来、このような場合横並びで情報提供されていたが、情報提供側のそういった態度はマスコミを堕落させる元である。マスコミを鍛える意味からも情報提供は相手を選んでするべきだ。

マスコミに等しく情報提供するのは、マスコミ各社が質の高い報道をしている前提があってはじめて成り立つ。現在のように記者としての資質に問題があったり、事実をきちんと伝えなかったり、報道機関としての見識に大いなる疑念が湧くような場合、報道される側は自衛のためにマスコミへの情報提供は熟慮の上するのが当然だ。

間違った報道をされるぐらいなら、報道されない方がマシだ。マスコミとしての基礎体力すらないところは、はじかれて当然だろう。

情報提供されたのは次のところ。

TBS編成制作本部、日本テレビ報道局、
読売新聞長野支局、共同通信社長野支局、
信濃毎日新聞県警記者クラブ、NHK長野放送局 

学校、保護者、生徒らは取材にほとんど応じていない。
3千万円の逆告訴をしたときでさえ、告訴状をマスコミに送らなかった。普通はこれだけの告訴をすれば会見をして、広く世間に自分たちの主張を訴えるものだろう。
高山さんに送られてきたものをマスコミが報じて、この告訴を世間が知ることになった。

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラム まとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

自殺父を美談化!これが問題の、いじめ問題毎日新聞記事ペーパー版

これは当コラム
「いじめ問題で毎日新聞がステロタイプ虚報記事」 2006年11月10日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51261589.html
で書いた毎日新聞の問題記事のペーパー版だ。

毎日前島記事毎日題字下

2006/11/10付 毎日新聞

 

 

 

 

 

ネット版ではよくわからないが、ペーパー版では社会面の左肩に大きく報じられている。ご丁寧にも一面題字下に前島さんの顔写真付きの短い紹介文まで載っている。かなり派手な扱いだ。
本記は「傍観も罪」「死なないで」と大書きの見出しと、前島さんがマイクを持って講演している写真が付いている。

この記事は前島さんが佐久市の望月中学校に講演に行った時の様子をまとめたものだ。そこで前島さんが”3千万円逆告訴”に触れなかったのはなぜか?と記者が疑問をもち、聞いていればいいのだが、記者の頭の中には、あらかじめ美談ストーリーが出来上がっていて、疑問を感じる余地がない。そのため、数日前に起こった、いじめ関連の大きな出来事に触れないでいる。

これではわざわざ講演場所まで取材に行く必要はない。講演のあと、なぜ”3千万円逆告訴”について話さなかったのですか?この告訴についてどう思いますか?と聞くべきだろう。(もっとも、そう聞いたところで前島さんは、十日間以上も風邪で休んでいたのだから、そういうことを知らなかったかもしれないのだが)それをしないでは記者は何のために望月中学校まで行ったのか?ということになる。美談ストーリーの補完作業、アリバイ作りに行ったことになる。

そもそも問題提起の姿勢などなく、最初から前島さんを悲劇の主人公の鋳型に押し込めているのだから、話にならない。
毎日新聞川崎桂吾記者はフレキシブルな観察眼がなく、前島さんについて間違った認識を世間に振りまいている。

記者は書くだけで、紙面の割り付け、レイアウトは整理記者が行う。こういう派手な紙面づくりには整理記者の気合が感じられる。いじめ問題はブームだし、一丁やってやるか!と腕によりをかけたのだろう。
しかし、肝心の事実を置き忘れ、世間のムードに乗ることを主眼にしたような紙面づくりは世論を誤らせるものではないだろうか。

事実というのはゴツゴツしていて料理しにくい。体裁のいい記事や紙面作りの敵でもある。ありきたりの手法に安住していれば悩むことはない。

間違った通念をひっくり返すのがジャーナリズムの使命であり、醍醐味でもある。やすやすと、通念に従うのであればジャーナリズムの存在する意味はない。

当ブログ関連記事
いじめ問題で毎日新聞がステロタイプ虚報記事 2006年11月10日
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51261589.html

父親が品格を持てばいじめはなくなる ── のか?

子どものいじめが社会問題化している。
フジテレビ系列では11月11日(土)午後6時から午後12時前まで、6時間の生放送でいじめ問題を取り上げた。

▽“品格頂上ナマ激論”ついに答えは出るか?…たけし&爆笑問題VS石原慎太郎VS久米宏…

日本社会に品格がなくなったからいじめが起こるのだ─といった議論がされていたが、ビートたけしや爆笑問題がそれを言うのもどうかな。彼らの笑いはシニカルで面白いが、品があるとはいえない。彼らこそ品格をなくした張本人ではないのか。この番組の司会にふさわしいとは思えない。テレビというのは生真面目一本では視聴率がとれない。で、仕方なく─ということなのか。

久米が、「テレビは社会を映し出す鏡だ」といっていた。その通りだと思うが、だとするとお笑いで包まなければいじめという重いテーマを論じられないのは日本社会の病理だろうか。

慎太郎と久米のバトルは緊張感があった。この二人には品格がある。話しの転がり具合に、はらはらしたが下品にはならないだろうという安心感もあった。そこがたけしや爆笑の太田との違いか。

久米はひさしぶりのテレビ生出演だが、歳をとった。しゃべりは健在だったが容貌が落ちた。いっぽう慎太郎に年齢を感じないのはなぜだろう。
久米は若作りで売っているが、慎太郎は元からオヤジだからか。

父親がしっかりしないからダメなのだ─といったところに話は落ち着いた。たしかにそうかもしれない。オヤジがしっかりしていれば、いじめは随分となくなるのではないか。
いじめの被害者にばかり話がいっているが、加害者のことをもっと話すべきだ。

番組の最初の方で、「ヤンキー先生」義家弘介さんが話していた。元ヤンキーだけに言うことに説得力がある。
http://www.yoshiie-hiroyuki.com/
きょう知ったのだが、長野市出身だという。丸子実業高校のいじめ問題も関心を持って調べている。今月21日には松本市で、25日には伊那市で講演がある。

いじめ問題で毎日新聞がステロタイプ虚報記事

[いじめ自殺]傍観も罪…長男失った長野県教委職員が訴え 毎日新聞 
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2696877/detail

この記事を見て驚いた。
我が子を、いじめ自殺で亡くした長野県教育委員会こども支援課課長の前島章良さんが<「いじめを傍観することも罪。いじめを見た人は正義の声をあげて」と訴えている。>
というのだが、長野県庁では前島さんを評価する声はほとんどない。最初前島さんの支援活動をしていた人からも批判的な声をよく聞く。

毎日前島記事毎日題字下

2006/11/10付 毎日新聞

 

 

題字下にも本記の紹介文が。

 

 

前島さんが県の課長になったのは田中前知事に乞われてだが、田中前知事が弱者の味方のポーズをとるための道具にされた─と批判する議会関係者は多い。任期付き職員として採用される時にも反対の声は多かった。毎日新聞はそれを知らないのだろうか。

去年12月、丸子実業高校一年生の高山裕太君が自殺したのは学校でのいじめが原因─だとして遺族が県や校長を相手に裁判を起こしている。前島さんは県の担当者として裕太君が自殺する前からこれに深くかかわっているが、自殺を防止できなかった。その後も遺族の側に立つことはなく、県職員の立場を強調することが多い。これでは一体何のために県職員になったのかわからない。
裕太君の遺族はこの点を強く批判している。

前島さんは「正義の声をあげて」と人に向かって説く前に自分の足元の事件”3千万円逆告訴”に向かい合うべきではないだろうか。
おそらく、ものごとを上っ面でしか見ない記者が、ステロタイプな捉え方で前島さんのところに行き、何か感想を─ということでこんな記事になったのだろうが、あまりにお粗末だ。広い意味での虚報といってもいい。

我が子を、いじめ自殺で亡くした人が、田中前知事に期待されて県の課長になったのだが、期待はずれでいじめ自殺を阻止できなかった─というのが真実だ。
そういう記事のほうが人の心を打つのだが、ショッキングで事情が複雑なので半人前の記者の手に負えず、生煮えの料理を読者に出しているようなものか。

─ 蛇足 ─
私は前島さんが任期付き職員として採用される前に、前島さんと県庁近くの喫茶店で三時間ほどいろいろ話している。話し振りは柔和で篤実そうな人だが、それだけに今の前島さんの言動には首をひねらざるを得ない。

前島さんが真に誠実な人なら、田中前知事の道具のような形で県職員になるべきでなかったし、百歩ゆずってなった以上は精一杯やるべきだったが、目前でいじめ自殺を阻止できなかった以上、県職員は辞めて被害者サイドに立つべきではなかったか。
さらにいえば、田中前知事に乞われて、その田中イズムに共感して県職員になったのだから、田中前知事が県民の審判を受け落選した時に、殉ずるのもひとつの選択肢だったのではないか。

奇しくも、同じく田中前知事に乞われて県の教育委員になった金子郁容慶応大学大学院教授は、任期を8ヵ月余り残してきょう辞職している。


前島さんはいじめ問題の”皮肉な”オーソリティーだ。我が子をいじめで亡くし、学校や教育委員会を相手に闘い、それを”市民派”の田中康夫長野県知事に見込まれて、特別待遇で県の課長職に採用された。
事情をよく知らない人は、前島さんの言動をいじめ問題の指針と受け止めるだろう。だから、おっちょこちょいの毎日新聞記者は前島さんのところに行き、いま話題になっているいじめ問題についての感想を喋らせた。

記事では、いじめ問題が広がっているといいながら、地元の問題について触れていない。目の前にある問題に触れずに、わざと遠くを眺めている。いったいどういうセンスなんだろう。

最初から狙いは見え見えだ。想定内の構図にずっぽりハマった臭ぁーい記事だ。「へぇー」と人を驚かす意外性がない。事情をよく知っている人たちには冷笑されるものだろう。

前島さんはわかっているのだろうか?
いじめのオーソリティーの前島さんが丸子実業高校いじめ問題について語らないとそれはひとつの意味を持つことになる。あの前島さんが黙っているのだから・・・・という風に解釈する人もでる。前島さんは黙っていることが許されない人だ。

「いじめを傍観することも一つの罪だ。どうか声をあげてほしい。」
と記事では言ってるようだが、人に言う前に自分で実行したらどうか。
3千万円もの逆告訴も「見て見ぬふり」をしているようだが、これにこそ「正義の声」をあげてもらいたいものだ。こんなことがまかり通ったら、いじめに遭っている子どもはますます声をあげられなくなる。
自分だけ県の課長職に納まって、お体裁のいいことを言っていればいいものではない。責任ある地位には、責任ある発言をすることが求められる。逃げてはいけない。

体験者が必ずしも問題の解決法を知っているものでもない。数学の問題を解くのと、それを人に教えるのは違う。軽度の不登校児の対応はできても、自殺しなければならないような切羽詰まった問題は手に負えなかったのだ。
そうであるならば正直にそう言わなければならない。自分の沈黙がどういう意味を持つか前島さんはわかっているのだろうか。

関連、当ブログ記事   2006年11月13日
自殺父を美談化!これが問題の、いじめ問題毎日新聞記事ペーパー版
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51268353.html

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラム まとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

[いじめ自殺]傍観も罪…長男失った長野県教委職員が訴え 毎日新聞11月10日
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大人の責任逃れの姿勢がいじめをはびこらせる

いじめを原因とする自殺予告文書の公表及びお願いについて
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06110713.htm

ここにあるのは連日大きく報道されているいじめ自殺予告文だ。
文部科学省のホームページに載せられている。
にせものの可能性もある。また、こういう対応をすると類似の手紙が文部科学大臣宛に届いて騒ぎになるかもしれない。それでも文部科学省は載せた。役所にしては思い切った対応だ。

ところが長野県県教委は、いじめ自殺があっても何もしない。何もしないどころか、遺族が県や校長を相手取って裁判を起こすと、報復するかのように教師がバレー部員生徒やその父兄30人を集めて3千万円もの賠償請求訴訟を起こしてくる。県教委はそれを黙って見ている。
県教委、学校、教師、生徒ぐるみで遺族を痛めつけている図だ。

県教委に傍観している理由を聞いたが、生徒個人の意思でやっていることだから立ち入れない─という。学校や生徒に聞いたのか?と問うと
調べること自体、干渉することになるのでしていない─という。
それでは生徒が個人の意思で訴えているかどうか分からないではないか。こういう矛盾したことを言ってすましている。
要するに面倒にかかわりたくないのだろう。

”3千万円逆告訴”はバレーボール部の顧問教師が先頭になっている。部員の生徒がいやだということができるだろうか。いやだなどと言ったらたちまち仲間はずれにされ、いじめのターゲットになってしまう。それが怖くていやいや告訴状に名を連ねている者だっているのではないか。県教委が調査すればその生徒は救われる。それもしないというのは職務怠慢でもある。

 告訴状さえ見るのを嫌がる県教委
長野県県教委は”3千万円逆告訴”の告訴状も読んでいない。これは遺族が先に起こした裁判と関連している事件だ。訴状にそう書いてある。なのに、県教委は関係ないと言う。裁判所が裁判費用節約のためにそう書いているだけだ─と訳のわからないことを言う。そうまでして見たくないのか、かかわりたくないのか。

冒頭の「自殺予告文」の
3ページには「いじめが原因の自殺証明書」とまで書いている。そうまでしないと自殺がうやむやにされていることを知っているからだ。
8ページには「いじめが原因で自殺した。自殺といじめは因果関係があり教育委員はいじめを知っていながらなにもしなかった」とまで書いてある。

いじめはあったが自殺との因果関係はない─という学校関係者の言い訳をニュースで見て、こんなことを書いたのだろう。

子どもは大人を見ている。大人が傍観者的立場をとっているからいじめは起こる。

長野県県教委が”3千万円逆告訴”で何もしないといじめはますます酷くなる。全国の人がこれを見ている。真似したらどうなる─と指摘したら、よそのことまで感知しない─と言わんばかりだった。
自分さえよければいいのか。長野県県教委がきちんと対応しないと悪い先例となる。

目の前の小さな規則に縋り、これを守っていれば自分の立場は安泰だと考えているようだ。広い視点で教育を捉える姿勢がない。

何かというと裁判が─、法律が─、という言葉が彼らの口をついて出る。
裁判頼り、法律頼りで教育ができるのだろうか。教育の自治、自律ということをどう考えているのですか?と問うたら、さすがに言葉に詰まった。
裁判や法律で教育はできない。そんなものを頼りにしないのが教育というものではないだろうか。

”3千万円逆告訴”告訴状の一部公開!発言の自由を脅かし、報道にもプレッシャー

丸実高生"いじめ自殺"検証ブログ
http://blog.livedoor.jp/yutatakayama/
いじめ取材を受けたり亡き息子の遺書を提起すると訴訟される!≪1≫
2006年11月07日
ここに”3千万円逆告訴”の告訴状の一部が載っている。告訴状は全体で30数ページに及ぶもの。

テレビ番組に情報提供したことがいけないと書いてある。
告訴状には「虚偽の情報を提供した。」という文言がいくつも出てくるがそれは彼らの言い分で、見方は分かれるところ。だから裁判になっている。それを一方的に虚偽と決め付けて、いけない!と告訴されたのではうっかりものも言えなくなる。発言の自由に対する挑戦でもある。報道にも介入し、プレッシャーを与えたいようだ。これでは自由な報道ができなくなる。自分たちの気に入ったものしか許さないというのでは、まるで北朝鮮なみだ。

一方で、バレー部の生徒複数が暴力行為に関して警察の事情聴取を受け、書類送検されていることには触れていない。

つまり自分たちに都合のいいことは言うが、都合の悪いことは黙っている─ということになる。裁判とはそういうものだともいえるが、こういうことをする教師に教育にかかわる資格があるのだろうか。

公開された告訴状の一部

18平成18年10月18日及び23日の報道

(1)被告は、被告が提起した関連記事において訴外長野県から故裕太の学校での様子及び自殺に至るまでの詳しい証拠を示され、原告 K が故裕太をいじめた事実がないことを承知しながら、故裕太がバレー部内のいじめが原因で自殺したという虚偽の事実を繰り返しマスコミに公表した。

(2)すなわち、被告は、テレビ信州「スッキリ!!」の番組取材に対し「いじめで子供が自殺した」という虚偽の情報を提供した。その結果、平成18年10月18日同番組で故裕太がいじめによって自殺したという報道がなされた。

(3)被告はTBS「みのもんたの朝ズバッ!」の番組取材に対しても「バレー部の先輩から声のことでからかわれるようになった。いじめがすごくつらかった」などと虚偽の情報を提供した。 その結果同月23日同番組で故裕太がいじめにより自殺したと報道された。あわせて学校の校舎やバレー部の練習風景が報道され、バレー部内でいじめがあり、故裕太が自殺したこととバレー部が強く関連しているかのような印象を与えた。

(4)被告の行為は、報道関連を利用して広く世間一般に原告 K 及び原告部員らがいじめに関与して故裕太を自殺させたかのような間違った印象を与えるものである。

   __________________________

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラム まとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

3千万円逆告訴はそれ自体いじめだ!県教委は告訴取り下げを指導すべき

  傍観者的態度の教育委員会こそいじめの温床 

いじめたとされる側の3千万円逆告訴は、結局自殺遺族への同情と理解を生んだ。
3千万円逆告訴についていろんな人に聞いたが、みんな呆れていた。
特に教師が生徒を裁判に巻き込んだことに批判が多かった。それはそうだろう。生徒の中には三年生もいる。就職するにしても進学するにしても、この時期に来て裁判に巻き込まれるのは大変なことだ。

このブログに初めて来た方は、きのうの当ブログ記事をご覧になるといいでしょう。
2006年11月06日 丸実高校いじめ自殺で、前代未聞の3千万円逆告訴!
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51253876.html

30人がまとまって、たった一人に3千万円という途方もない金額を支払えというのは、それ自体が立派ないじめだ。訴えた側はそう思っていない。
つまりはそういうことだ。高山裕太君の自殺の背景にこういう人たちがいた。
彼らはいじめをしても、それをいじめと感じる感覚がないのだ。多くの人がそれに気づいた。

県の特別職についているA氏はこの話を聞くなり、「先生が生徒を裁判に巻き込むなんてどうかしてるな」と言った。続けて「なにもそんな裁判を今やる必要はないじゃないのか」とも。
A氏は役人らしからぬ明瞭な物言いをする。当初は田中前知事からも評価された人だ。今のポスト名を明かすのは影響が大きいので控える。この問題がこじれるとA氏の出番になるかもしれないので、今のうちからしっかり勉強して貰いたいと思って詳しく話した。高齢だが呑み込みは速い。A氏のところに問題が持ち込まれるような事態になれば、誰もが納得いく結論が出されるのではないか。

B氏は退職した元教師だ。長野県教育界ではちょっとは知られた人だ。
3千万円逆告訴の話をしたら絶句していた。教師がそんなことをするなんて考えられない─というわけだ。弱者の立場に立つ人で、これまでもそういう活動をしてきた。
しみじみ驚いたように何度も聞き返していた。

Bさんは40歳代の主婦で、これまで遺族側にも問題があるのでは─と思っていた人だ。しかし、この告訴をみて、新たな真実に気づいたようだ。

校長はこの告訴のことを承知しているのかな?B氏がそう言った。
もっともな疑問だ。県教委に聞くとそれすら確認していない。校長はいろんな取材から逃げている。あるテレビ番組は、代わりに担任教師をやっとのことで捉まえ電話取材を試みたが、ロクに話さないうちに一方的に電話を切られてしまった。この場面はそのまま放送された。

長野県教育委員会は学校を指導監督する立場にあるのだが、面倒な問題には立ち入らない体質をさらけ出している。こういう体質がいじめ問題の根底にある。

指導力を発揮して、こんな訴訟はやめさせるべきだ。県教委はそういうことができるのだ。個人の問題などにすり替えるべきではない。こんな大問題を傍観しているようでは教育委員会の存在する意味がない。


もし、あなたが3千万円の賠償請求を起こされたら─と想像してもらいたい。故無いこと、と分かっていても大変なプレッシャーになる。相手はそれを狙っているのかもしれない。
そういう状態に追い込まれた遺族は私や弁護士のところに相談をしてくる。県教委はこの問題について当事者能力を欠いている。というか、やる気がない。

県教委に、
「あなた方がちゃんとやらないから私が代わりに時間を割くことになっている。それなのに責任者はなかなか電話にも出てこない。ご迷惑かけてすみませんのひと言ぐらいあってもいいのではないか」と言ってみた。
下っ端の職員はこう言われて多少たじろいだ。なにも本気でそんなことを思っているわけではない。こうでも言わなければならないほど、県教委は鈍感だということだ。

こども支援課の前島章良課長はこういうプロフィールの人だ。
http://www.pref.nagano.jp/kyouiku/kodomos/kashokai.htm
さらに詳しく知りたい方は検索していただきたい。

田中前知事に乞われて、任期付き職員として今の職にいる。いじめ問題では弱者の側に立って活躍することを期待されていたのだが、まったく期待はずれで多くの人ががっかりしている。
すっかり県職員のようになっているね─と前出のA氏も言っていた。

前島さんは10月下旬から11月上旬にかけて11日間ほど風邪を理由に休んでいる。6日にようやく出勤してきたが、休んでいた間の打ち合わせが多くてこの問題に対応していない。
11月1日には県庁では大異動があった。前島さんの部下の立場でこの問題に深くかかわっていたM係長も県庁から遠い南の方へ飛ばされていった。「あの二人はいつも一緒にいる」とまで言われていた職員が遠くへ異動するというのに休んでいたことになる。仕事の引き継ぎなどは問題なく行われたのだろうか。

この問題に対する世間の関心は高い。このブログへのアクセスはきのう一日で4千を超えた。きょうも一時間当たり4百近いアクセスが続いている。昼休み時は5百を超えている。普段は夜になるとガクッと落ちるのだが、きのうは夜になって増えている。

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラム まとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

前代未聞!いじめた側が3千万円逆告訴、丸実高校いじめ自殺で

教師と生徒らが逆に遺族に損害賠償請求

いじめ自殺で学校長を殺人罪と名誉毀損で訴えている遺族を、その学校のバレーボール部顧問教師を代表とするバレー部所属の生徒ら30人が逆に3千万円の損害賠償で訴えた。

これはマスコミではほとんど扱われていない情報です。

長野県丸子実業高校一年生のバレーボール部員だった高山裕太くんが、去年12月自殺したのは、学校でのいじめが原因だったとして、遺族が同校校長を殺人罪と名誉毀損で訴えているが、今度は同校バレーボール部顧問教師を代表とするバレー部所属の生徒ら30人が、いじめを主張して訴えた遺族によって損害が生じた─として逆に遺族を3千万円の損害賠償で訴えた。
ひとり頭百万円で、30人いるから3千万円というのが内訳なのだが、訴え人の大半は高校生だ。仮に裁判で勝ったとして、そんな大金をどうしようというのだろうか。

こういう訴えが通るといじめを主張することも難しくなる。バレー部顧問教師がバレー部所属の生徒20数人をまとめて裁判の場に引き連れている格好になるのだが、監督する立場の県高校教育課では、教師や生徒が個人としてやっていることなので・・・と関知しない態度。しかし、そういう口調はさすがに歯切れが悪く戸惑いが見られる。

遺族があっちこっちにいじめ問題を訴えたやり方がやり過ぎでいけない─という主張だが、この主張が通ると、今後いじめを訴えることすら難しくなる。表現の自由にもかかわる問題だ。
このような形で訴えが起こされただけで、いじめを受けているものは訴えるのに躊躇してしまうのではないだろうか。裁判を教師が先頭に立つ形で、しかも3千万円という高額の損害賠償請求を起こすのは前代未聞だ。教師と保護者の関係も行き着くところまで行った感じか。

学校のいじめ隠しが社会問題化しているが、こういう最中にこの裁判を起こすことの意味は何か。校長に対する裁判が進行中でもあるので、その裁判が終わってから3千万円損害賠償請求裁判を起こす方法もある。バレー部顧問教師らの主張が正しいなら、校長への裁判の結果を待ってからの方が彼らにとって有利ではないのか。
逆に、もっと早く訴えを起こす方法もあったはずだが、なぜ今なのだろうか。

生徒をこんなに多く巻き込まなくてもよかったのではないか。思春期に裁判に巻き込まれる生徒への教育的配慮が充分だったのだろうか。
バレー部顧問教師というのはバレー部所属生徒に対して圧倒的に強い立場にある。この問題は3千万円という高額の賠償金をとれば解決する問題なのだろうか。そうではないだろう。3千万円は恫喝的意味合いを持つ。彼らの主張はこんな高額でなくても充分訴えられるはずだ。この損害賠償請求はいじめ問題に新たな問題を提起した。

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件関連記事 追撃コラムまとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

丸子実業高校いじめ自殺事件 「朝ズバッ!」と「とくダネ!」で放送

丸子実業高校一年生のいじめによる自殺事件は、けさ(10/23)のテレビ放送「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)と「小倉智昭のとくダネ!」(フジテレビ系)で数分間に渡って放送された。


北海道や福岡県などの、いじめによる子どもの自殺が報道されているが、その背景に「学校側のいじめ隠し」があることがクローズアップされてきている。このコラムで何度も書いているように、長野県でも去年12月、丸子実業高校一年生がいじめによる自殺で亡くなっているのだが、学校、県教委側はいじめを認めず裁判になっている。

この長野県の事件が、23日放送のテレビ番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)と「小倉智昭のとくダネ!」(フジテレビ系)で数分間に渡って放送された。

「朝ズバッ!」では8:06から8:14まで「ほっとけない」のコーナーで扱われた。視聴者から寄せられた3,384通のFAXの束が積み上げられた。このうち694通は教師によるいじめだという。

自殺した高山裕太君の母親のかおるさんの
「うちの子どもはハンガーで思い切りはたかれた」
「(教師を)問い詰めると我々は教師じゃなくて会社員、教育委員会は社長」などといった話が紹介された。

視聴者からのFAXが読み上げられ、
「いじめなどと軽く考えるのではなく、人権問題であり犯罪と認識すべきだ」
「内部通報者システムを─」といった声が紹介された。


「とくダネ!」では9:07から9:21までいじめ問題が扱われ、その中でいじめによる自殺だと訴えているのに学校側が認めないケースとして、母親のかおるさんの話が紹介された。

番組では、丸子実業高校の名前は伏せられ、校舎の映像もぼかされていた。去年12月に裕太君が自殺した時には大きく報道されていたのだが、今回は学校側の要望でこのような形になった。
12月時点では学校側がいじめ隠しをするなどということが一般的に知られていなかったのだが、いまそういう実態が大きく報道されている中で学校名が知られると批判が殺到するのでこのような要望を出したものと思われる。

女性レポーターが電話で担任教師の話を聞く場面があったが、話しかけている最中に沈黙のあと電話が切られてしまうシーンがそのまま放送された。後ろ暗いことがないならなぜ説明しないのか。
この担任教師は自分が出しているガリ版刷りの学級通信の中で、おどろくようなことを書いているのだが、これについてはいずれ詳しく書きたい。

1999年から2005年までで935人が自殺している。この中の32件がいじめによるもので、13件で遺書が残されていたことが明らかになり、その中のひとつとして高山裕太君のことが放送された。

番組で紹介された文部科学省によるいじめの定義は

1、自分より弱いものに対して一方的に
2、身体的、心理的な攻撃を継続的に加え
3、相手が深刻な苦痛を感じているもの

ひとつでも欠けるといじめと認められない。

丸子実業高校では裕太君以外にも、いじめに遭い休学のあと退学している裕太君の同級生もいる。野沢北高校でも去年自殺した生徒がいる。理由は不明になっている。

学校側は自分たちに責任が及びそうになると、相手の弱いところを見つけてそのせいにする。これもいじめだ。
この問題は見過ごしにできないものだ。知事と教育長が変わって、県の態度も大きく変わるはずだ。これまで長野県や丸子実業高校がとってきた態度は、これから厳しい世論の批判を浴びていくことになるはずだ。

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラムまとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

おマヌケ朝日久保智記者、足元のいじめ事件知らずに知事に質問

  記者も記者なら知事も知事、
村井知事も知らずにやり取り、これで長野県知事といえるのかッ!

北海道や福岡県で、いじめによる子どもの自殺が相次いで明らかになり、しかもそれを学校が隠していたり、さらには教師が先にたっていじめをしていたという驚くべきことが次々報道されている。

割り込み情報
丸子実業高校一年生のいじめによる自殺事件は、23日朝のテレビ放送「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)と「小倉智昭のとくダネ!」(フジテレビ系)で数分間に渡って放送された。
この件について詳しくはのちほど─。

そんななか、10月19日の知事会見で以下のようなやり取りがあった。
ここで朝日久保智記者はいじめ問題について質問しているのだが、よその県のことだけで肝心の長野県の事件について触れていない。

長野県では去年12月、丸子実業高校一年生がいじめによる自殺で亡くなっているのだが、学校側はこれをいじめと認めず、校長が殺人罪と名誉毀損で訴えられ、現在長野地裁で裁判になっている。記者だったら当然知っていなければならないはずのことだ、なのに朝日記者はこれについて触れていないのだ。
驚くべき鈍感さだ。この質問に村井知事も長野県の事案について触れないで答えている。記者も記者なら知事も知事。いったい何のための会見なのだろうか?

朝日記者はダブルパンチ!で、同じ日の会見で同僚記者がもひとつ痛い発言をしている。
朝日記者の勇気ある発言?に拍手パチパチ!誰も言わないことを会見でするソコツ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51226956.html

自殺した高山裕太君の母親のかおるさんはこの件について、
2006年10月16日 18:53 に「丸子実業高校のいじめ自殺のl件」という件名でこのようなメールを
<今多くのいじめ事件で教育委員会や校長や学校の隠蔽体質が報道で明かにされていますが、長野県の教育委員会も同じです。 なぜこんな酷い事をするのでしょうか?私たちは子供を失い悲しみを受け更にひどい仕打ちを受けています。私の事件は今県を相手に裁判中なので勿論ご存知でしょうが、
村井さんが知事になった以上きちんと正してください。(要約)>

知事宛に送っているのだが、なんの返事もなければ会見でもこの有様だ。村井知事はいじめ自殺した子どもの遺族のメールさえ見ていないのだ。
言うまでないことだが、村井知事は分かってないようなので指摘しておかなければならない。
<知事は県民の生命を守るのが第一の仕事だ。>

かおるさんは、この会見について、
「知事の無関心さを感じます。教育改革も大事ですが人の命に関わる事を早急に考えて欲しいです。
私は裁判で田仲知事を訴えています。知事がかわれば村井知事がそれは引継ぎ、被告になるのではありませんか。村井知事がそれを知らないではすまない問題だと思います。」
と言っている。

知事会見 10月19日

12 いじめによる子どもの自殺について
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20061019.htm#12

朝日新聞 久保智 氏
 ちょっと話題が変わってしまって恐縮なんですが、最近ですね、全国でいじめで子供が自殺するというケースがいくつか報道されています。福岡県あるいは北海道ですか。福岡県の場合だと先生が加害者側に加わっていたということで大きなニュースになったんですが、今回の事態について村井知事はですね、教育委員会の問題であるということで多少難しいかなと・・・

長野県知事 村井仁
 非常に難しいご質問です。私はですね、いじめと言いますか今度の事件で非常にびっくりしましたのは、やっぱり、学校の先生が子供のことについて相談を受けたその内容を第三者に漏らすとかいうようなことでその子供さんが追い詰められていったというのは、ほんとにもうなんとも、どう言ったらいいんでしょうか、コメントのしようがないほど、・・・

動画はここから、最後の方。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/movie/library-1.htm

丸子実業高生いじめ自殺事件  当コラム過去記事スクラップ 
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

【予定変更】丸実高いじめ自殺事件放送

TBS系「みのもんたの朝ズバッ!」で丸実高いじめ自殺事件が19日早朝、放送される予定だったが、間に合わず金曜日以降になる模様。

長野県立丸子実業高校一年生の高山裕太君が去年の12月6日、自室で首つり自殺した事件が放送される予定。放送日は未定。ただ、じっくり腰をすえたものになるらしい。

学校、教育委員会によるいじめ隠し問題が各地で明らかになっているおり、長野県でも同様の問題があったことが取り上げられる。

丸実高いじめ自殺事件、きょうの日本テレビ系「スッキリ!」で放送

 他の番組でも取材に!

きょう18日、日本テレビ系=長野ではテレビ信州・TSB=放送の朝の情報番組、「スッキリ!」で、このところ学校で起こっているいじめ自殺問題が放送される。
http://www.ntv.co.jp/sukkiri/
その中で、去年12月に自殺した丸子実業高校一年生だった高山裕太君の事件も扱われる。
母親のかおるさんが電話取材に応じる形で出演する。出演時間は午前9時45分ごろから数分間。その時の都合で出演時間や放送内容が変更になる場合もある。

  11:00 追記
かおるさんの電話インタビューは午前9時45分ではなく、午前8時45分から1〜2分間放送された。これは前日夜の番組スタッフとのやり取りを編集したもの。

先生たちが、「裕太君とバレーボールをするな、遊ぶな」と言っていたという、信じられないような実態がかおるさんから語られた。
学校を休ませるようにという診断書が出ているにもかかわらず、「今こないと退学になるぞ」と言われて行きたくないのに行かなければならなくなり、登校を約束したその次の日に自殺した─ことなどが語られた。

いま、多くのマスコミでいじめ問題が取り上げられ、学校の”いじめ隠し”が問題になっている。文部科学省の統計では99年から7年間いじめによる自殺はないことになっている。いじめ自殺がないなどということは考えられず、きれいごとの上辺だけの統計の陰にひどい実態は隠されている。

いま開会中の長野県議会文教委員会でも、きのう丸子実業高校いじめ自殺問題が取り上げられている。

  14:00 追記
この事件は他の情報番組でも関心を持たれている。ある番組の取材スタッフは、いま東京から長野県に向かっている。
どの番組でいつ放送されるか─などの続報をこのあとここに書いていきます。

丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラムまとめ
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

反撃する学校 『いじめを認めない』マニュアル

  四十九日早々片付けられた高山裕太君の机

北海道滝川市内の小学校の教室で昨年9月、首をつって自殺した6年生女児が、学校や友人あてに7通の遺書を残し「いじめ」を訴えていたのに、市教育委員会がいじめに関する記述を隠して発表していたことが今年の9月30日になって明らかになった。
遺族の男性は『いじめを認めない』マニュアルでもあるのではないかと言っている。
だいたい、小学6年生の女の子の自殺理由がいじめによるものでなかったら何だと学校側はいうのだろう。生活苦や恋愛関係のもつれだとでも言いたいのだろうか。責任逃れのあまり、常識を忘れているのではないか。

このニュースを聞いたとき、昨年12月に自殺した長野県立丸子実業高校1年生、高山裕太君のことを思い出した。裕太君もいじめを受けていた。ところが学校、県教育委側はそれを認めないばかりか家庭に問題があると言い出し、裁判でもそう主張している。

今どきの学校や教育委員会はこういう事件があると事実を認めないのが当然のようになっているようだ。そればかりか様々な工作もする。ひとつ嘘をつくと、さらに多くの嘘をつかなければならなくなる。

最近知ったことだが、児童相談所に相談に行った裕太君は、家を出て施設に行くように言われていた。そうすれば退学にならないし、それまで休んでいた分もチャラにして出席したことにしてやる─と言われたそうだ。自殺する一カ月前の昨年11月ごろのことだ。
子どもが家を出れば、ひどい家庭だと印象付けられる。何が何でも学校に行かせたかったようだ。登校さえしていれば見かけ上の問題はないことになる。

文部省の統計ではここ数年自殺はゼロだが、実際には年に数件報道されている。このギャップはどこからくるかといえば、自殺があっても学校や教育委員会がそうとは上に報告していない─ということになる。
数をごまかすということは、それだけにとどまらず、問題の最前線ではもっとひどいことが行われていることになる。
なかったことにしよう─と様々なことが教育現場では行われている。

高山裕太君の場合、「いじめ」をなかったことにしようとされていた。
いじめられていた─と先生に訴えると、先生は「そんなのはいじめではない、そうだよな」と裕太君は言われていたという。
いじめはあってはならないのだ。だがそれは本来の意味ではなく、表層的にだ。いじめをなくすのは大変だが、いじめを認めないのは簡単だ。人間は簡単なほうに走りやすい。いじめがあってもそれを訴えることさえできない空気になっている。
恐ろしいことが学校では起こっている。

裕太君の机は四十九日を過ぎて早々に教室から片付けられたという。片付けないでおいてほしい─と訴えた生徒がいたが、今度はその生徒がいじめの対象になりそうだ。

北海道と長野県の教育関係者は、互いのことを知っていたわけではないだろうが、似たようなことをやっている。人間、困ったときには同じようなことをしてしまうということか。

この問題は、同日夕方になって、北海道滝川市の田村弘市長、安西輝恭教育長らが、いじめがあったことを認め、女児の遺族宅を訪れ遺族に謝罪した。問題が起こってから一年も経ってからの謝罪だが、抗議の電話やメールのおかげだと遺族は話している。

高山裕太君の場合は問題が起こったとき、学校側の対応にマスコミが乗せられてしまい遺族がすっかり悪者にされたままだ。一度でき上がったムードを変えるのは容易ではない。世論の抗議に屈して学校や県教委が謝罪する日はいつ来るのだろうか。

この問題は、けさ10月23日のテレビ放送「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)と「小倉智昭のとくダネ!」(フジテレビ系)で数分間に渡って放送された。
詳しくはのちほど─。

丸子実業高生いじめ自殺事件  当コラム過去号まとめ 記事18本
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/cat_50011592.html

女児自殺「いじめ」隠し問題、滝川市長らが遺族に謝罪 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061005i411.htm

滝川市教委、「いじめ原因」と認める 小6女児自殺 朝日 2006年10月05日11時33分
http://www.asahi.com/national/update/1005/TKY200610050169.html

小6女児自殺:いじめ、なお存在認めず…滝川市教委 毎日 2006年10月2日 23時44分
http://202.221.31.69/photo/news/20061003k0000m040133000c.html

自殺:小6女児が遺書…遺族はいじめ原因と訴え 毎日 10月1日 23時17分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061002k0000m040106000c.html

自殺の女児、「いじめ」遺書判明 市教委は公表せず 産経 (10/01 19:08)
http://www.sankei.co.jp/news/061001/sha014.htm

小6女児自殺、市教委が遺書の「いじめ」記述隠す 読売 2006年10月1日3時0分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061001i4w1.htm

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