2019年03月12日

空也上人像

5712018年度、当NPOで修理補助をした空也上人像。修復が完了し、昨年、祭礼前に納めることができた。通例の空也上人像とは違い、口からは阿弥陀三尊を吐き出し、手には蓮華を持っている。お堂には絵伝が伝わっており、その絵伝の中の一場面を彫刻化したと思われる像。地方の空也上人の信仰を知る上でもおもしろい資料になるかもしれない。


tukiou1 at 20:53|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | NPO補助修理

2019年03月08日

570台風の際、バラバラに破損した龍の彫刻の破材を接合しているところ。欅の一木で当然、内刳りもないから重い。木目に沿って割れている上に捻じれが生じているため、単純に面と面との接合にならないためにホゾを入れにくい。苦労している。

tukiou1 at 07:02|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | その他の像

2019年02月23日

扁額

569市の教育委員会に頼まれて、壊れた扁額の様子を見に県南のお寺へ。新興住宅地の中にいきなり古い寺院が現れるので、初めて行くと少し面を食らう。元は山というか小高い丘の森の中にあったらしいが、周囲が開発されて現在のようになったそうである。見に行った扁額より、お寺の立地の方が印象に残ってしまった。

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2019年02月17日

随神像

568解体作業を終え、部材ごとに並べたところ。内刳りのやり方や構造が、以前修理した総社宮の随神像と酷似している。他にも似ている点があるのだが、同じぐらいの時期の活動範囲が重なる仏師の作例は似てくるのかもしれない。


tukiou1 at 08:15|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | その他の像

2019年02月11日

随神像

567解体前の随神像、右大臣。彩色の剥落がかなりすすんでいる他、各部材の接合もだいぶ緩んでいる。解体してみてわかったのだが、最低でも4回程度は修理され、その記録が墨書で書かれている。

深い森の中のそれも山門に安置される像なので、彩色などは何度も塗り直されたらしい。ほぼ数十年ほどの単位で塗り替えたようである。記録にある最後の修理はおよそ120年前。それからは彩色修理もなかったようで、彩色が剥がれ落ちた木の彫刻表面にカビというかコケのようなものが繁殖し、なんとなく緑色になっている。湿度が高いところに安置される像は、やはり管理が面倒だなと感じる。

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2019年02月04日

随神像

566解体した部材のひとつ。かなり大きめの補修材なのだが裏に鳳凰の落書きと文化十一年の墨書があった。他にも達者な落書きがあり、当時の仏師さんの息づかいが感じられる。けっこうのんびりやっていたっぽい。

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2019年01月30日

随神像

565解体中の随神像。ようやく、随神像の作業に入った。写真は像底から胎内のゴミを取り出しているところ。

何か納入品でもあれば良いかなと考えていたが、ものすごい大きな蜂の巣が幾つも出てきてビビる。さすがにもう蜂はいないが、幾つも出てきたところを見ると何世代もの間、胎内に住んでいたらしい。他には、大量の紙切れ。そのほとんどがおみくじのきれっぱしであった。こちらはネズミが引き込んだものなのだろう。ネズミの骨はなかったが、こちらも相当長い期間、ねぐらにしていたものらしい。

tukiou1 at 07:29|PermalinkComments(0) その他の像 | 仏像修理の行程

2019年01月22日

観音菩薩

IMG_1880足らない蓮弁を新造し、仮葺きしたところ。修理前は4段葺きであったし、蓮弁裏の墨書きされた番号では6段葺きまで書かれていたが、実際のところ、5段葺きが正しいようであった。

番号は削り直したうえに書かれているものも多く、補修の際の後書きであったようだ。後の修理によって、観音菩薩と勢至菩薩の蓮弁は混在してしまっているため、正確な位置に蓮弁を戻すことは困難だったが、ひとまず、段数ごとの形に整理したうえで形にすることができた。

tukiou1 at 21:16|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 菩薩

2019年01月17日

台座

563阿弥陀如来の脇侍、観音菩薩の台座。ひとまず、一つ彫ったところ。蓮肉のみが制作当初のもので、敷茄子以下は後補。しかも、簡易的な箱状の台座で代用していたため、新造することに。デザインは阿弥陀如来の台座を参考に。小さく見えるが、それなりに大きく、一から作るのはやはり手間がかかる。

tukiou1 at 19:46|PermalinkComments(0) 菩薩 | 仏像修理の行程

2019年01月11日

阿弥陀如来

562阿弥陀如来の台座、光背。仮組を終えたところ。新造した個所は漆か漆箔まで作業を行う予定だが、春になってから作業を進めるつもり。ひとまず、形になって良かった。

tukiou1 at 19:32|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程