2022年08月12日

阿弥陀如来

933阿弥陀如来の台座。大きいものではないが、新しく作るところが多いので苦労する。

今年は暑さで庭木が枯れる。
ドウダンツツジもバラも暑さでダメになってしまった。水やりは欠かさずにやっていたが、暑すぎたらしい。3度目の猛暑が続いた時についに枯れこんでしまった。
やはり、この暑さは異様。


tukiou1 at 19:26|PermalinkComments(0) 如来 | NPO補助修理

2022年08月06日

新築

931お盆前に、修理が終わった弘法大師と興教大師像の二体を納めることができた。

本堂は建て替え中で、落慶はもう少し先とのこと。訪れた時は外構工事をやっていたのだが、堂内については仏具も入っており、ほぼ完成。内陣はとにかく、極彩色の欄間が目を引く。かなりの数の枚数が入っており、江戸時代のもの。今回の建て替えに合わせて、すべて彩色塗り直しにしたとのこと。これだけ枚数があると迫力がある。

やはり、本堂を建て替えるとなると、設計から依頼先から、いろいろと苦労もあるらしい。ここまできて随分と肩の荷が軽くなったと話されていた。

932




tukiou1 at 06:37|PermalinkComments(0)

2022年07月30日

阿弥陀如来

930修理が完了した阿弥陀如来像。少し前に無事に納めることができた。

おそらく台座から倒れるなどしてぶつけたのだろう。顔と胸におおきなへこみがあったり、台座、光背の周縁部が外れたりと、構造的にも限界にきており修理の時期であった。作業としては、剥落してしまった漆箔を補うのに手間取ったが、違和感なくまとめることができてホッとした。

厨子裏には享保二十年(1735年)の墨書があり、それによると仏像を寄進されたこと、享保十五年に火災があったこと、仏像は壊れなかったが、厨子が壊れたため、享保二十年(1735年)に厨子を新造したことなどが書かれており、当時の状況がしのばれる。





tukiou1 at 07:20|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2022年07月29日

観音菩薩

929観音菩薩像の台座の一部。

膝に童子を載せる観音菩薩像の台座。
観音菩薩像自体は破損があるものの保存状態は良かったのだが、光背、台座の破損はかなり進んでおり、すでに半壊状態。

作風としては飾り部分など一つ一つの彫刻がかなり細いこともありオシャレな印象。半面、全体の構造は繊細というか華奢な部分が多い。特に框部分付近が二重の構造になっていて、元々、構造的に脆弱であったようだ。おそらく江戸の中期の造像だと思うが、途中、修理を受けたとはいえ、よく主要部材がなくならずに済んだものだと思う。




tukiou1 at 20:45|PermalinkComments(0) 菩薩 | 仏像修理の行程

2022年07月16日

仁王

928仁王像。少しづつ解体をすすめている。

海に近いこともあってか、鉄釘が錆びて錆びてほぼ原形をとどめていない。やはり、海の近くだと潮風の影響があるのだろうか。また、江戸時代末におこなわれた漆の塗り直しについても、胡粉の下地がえらく硬い。小さな欠失個所ぐらいであれば、この胡粉を盛り上げて埋めてしまっているぐらいなのだが、石膏のように固く、水をかけてもなかなかゆるむ気配がない。たまにこういう下地はあるのだが、仁王サイズで全体だとさすがにつらい。


tukiou1 at 19:39|PermalinkComments(0) 天部 | 仏像修理の行程

2022年07月09日

阿弥陀如来

927塗り直しされた漆を除去しているところ。

2回程度塗り直されているため、随分と漆層が厚くなって彫刻がぼんやりとしてしまっているようだ。
修理前は胡粉で塗りこめられていて、玉眼像であることもわからなかったが、分厚い層を除去したところ、玉眼で左目の玉眼が割れていることも判明。彫刻も構造も繊細で技巧的な感じ。江戸時代中頃の専門仏師の作であろうが、墨書などは残念ながら確認できなかった。

tukiou1 at 18:22|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | NPO補助修理

2022年07月02日

仁王

926仁王像の台座。解体したところ。

本体も含めてすべての部材を解体すると、部材の置き場に困る。そのため、部分ごとに作業を分けて進めていく予定。まずは台座から。山中の仁王門に安置されていた割には虫食いが少なくて驚く。部分的に腐朽があるものの、部材としては比較的しっかりとした状態であった。

tukiou1 at 11:37|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 天部

2022年06月24日

厨子

925勢至菩薩の厨子。正徳四年(1714年)に作ったことが記されている。

厨子については、あまり注目を集めることもなないため、構造や作風から総合的に分類されるということもなく、制作年代もよくわからないものが多いように思う。おそらく研究している人もいないだろう。個人的にも、厨子をわざわざ修理するより、新しく買うことをお勧めすることが多い。
とはいえ新しく作れば、古いものは捨てられるわけで、それはそれで仕方がないとはいえ何か寂しいものがある。

tukiou1 at 19:53|PermalinkComments(2) 仏像修理の行程 | 菩薩

2022年06月10日

日光菩薩像

924薬師三尊のうち日光菩薩像。おそらく江戸時代中頃の作。中尊の薬師如来もあるが、明らかに作風が異なっている。こちらは白木の像で神像のような雰囲気。
 造立銘はなかったものの、十二神将の厨子に修理銘があり、それによると文政5年(1822年)に日光、月光と十二神将の補修をおこなったことが記されている。補修した仏師は「石田円治」とのこと。日光、月光、十二神将、厨子、ついでに護摩壇の修理の記録まであるのに、なぜ薬師如来の記録がないのか不思議。おそらくこの時期には、すでに中尊が失われていたのかもしれない。

tukiou1 at 22:09|PermalinkComments(0) 菩薩 | 仏像修理の行程

2022年06月04日

仁王像

923仁王像の移動風景。

千葉県一宮町、山中の仁王門から仁王像を運び出しているところ。

像は破損がかなり進んだ状態となっており、吽形像に至っては部材の脱落もはげしく、自立すらできない状態であった。解体し、部材ごとに運び出すことも可能であったが、急な石段が続くところであったため、固定して一気に運び出すことに。内刳りが丁寧に彫られた像であったため、この法量としては比較的、軽量で助かった。移動には筑波大の学生さん4名と地元の方3名に手伝っていただいた。

大きい像は、移動する際の準備に本当に頭を使う。何度も頭でシミュレーションするのだが、無事に事故なく怪我無く移動できて安心した。

tukiou1 at 07:08|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 天部