2021年09月11日

薬師如来像

888修理が終わった薬師如来像を無事に納めることができた。修理前は右手先で持物を執り、左手先が阿弥陀の印を結ぶ変わった手先になっていたが、後補であった。お寺の言い伝えによれば薬師如来であり、手先も薬壺を持った通例の形に戻してほしいとのこと。後で聞くとお寺の山号が「薬王山」とつくことから薬師如来が祀ってあった可能性は高い。今回修理した像は小さい像であったが、おそらくもっと大きな像が安置してあったのかもしれない。

tukiou1 at 08:27|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 如来

2021年09月04日

千手観音

887脇手の取り付け風景。鉄鉢手を除いて片側19本の38手取り付ける。正面から見たときに腕と腕が重ならないようにして、隙間を少なくした方が見栄えが良いのだが、取り付けスペースにほとんど余裕がないため苦労する。これに持物を取り付けるとさらにバランスが変わってくるため、位置を決めるのに時間がかかる。千手観音はやはりきつい。

tukiou1 at 09:30|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 菩薩

2021年08月20日

位牌

886開山上人の位牌。かなり大きいもの。写真は修理を終えたところ。

通常は札板部分が木でできていると思うのだが、この位牌の札板部分は変わった造りをしている。木心に荒い麻布を貼り付け、さらに分厚く胡粉を盛り上げる。彫刻刀で文字部分を彫り込み、黒漆を塗る。文字部分はおそらく真鍮粉を蒔き、金色にしていたのであはないかと思われる。

あまり位牌を修理する機会はないのだが、作り方としては面倒な割に構造的にも弱い。どうしてこのような作り方をしたのか不思議に思う。


お盆も無事に終わり、仕事もほぼ通常運転に。
気づけばオリンピックもいつの間にか終わっているのに、暑いせいか調子が出ない。

tukiou1 at 20:30|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | その他の像

2021年08月07日

地蔵菩薩像

885地蔵菩薩像の解体風景。一木造り。内刳りなし。在地の仏師さんの作だけあって個性的な造形。江戸時代ぐらいの像だと奥行が小さいイメージだが、この像は最大幅と最大奥行がほぼ一緒。奥行が深いせいか堂々とした雰囲気に見える。

tukiou1 at 16:14|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | NPO補助修理

2021年08月01日

千手観音

884久しぶりに千手観音を修理しているが、やはり苦労する。脇手の位置が正面から見て奇麗な位置に調整するのも大変だが、持物を持たせると、それらがぶつかるところも出てくるためさらに調整が必要になってくる。くたびれた。ひとまず、仮組みしてみたところ。

tukiou1 at 19:41|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 菩薩

2021年07月25日

いろいろな仏像

883お寺から段ボールいっぱいの仏像の部材を預かってきた。はっきりとは確認していないが、阿弥陀如来の脇侍菩薩2体がメインで他に小さな仏像やら様々な仏像の台座の破片が入っているようである。まだしっかり確認していないのだが、台座などは一部しか入っていないような感じ。まずはどんな像が入っているか確認してからだが、修理するとなれば結構、手間がかかりそうである。

tukiou1 at 17:56|PermalinkComments(0) 菩薩 | 仏像修理の行程

2021年07月17日

地蔵菩薩像

882地蔵菩薩像の頭部から見つかった造立銘。それによると
「宝永元年」(1704年)の作。およそ320年前に造像されたことが判明。仏師は「高岡村仏師右京」高岡村は今の真岡市の一部。この「右京」さんが68歳の時に作ったとのこと。

安置されていたお寺は宝蔵院。宝蔵院というお寺はおそらく廃寺となり、記録も出ないため詳細は分からない。現在は共同墓地の一角にお堂が建てられて安置されているのだが、この共同墓地の敷地が過去には宝蔵院の敷地であったのかもしれない。

また、造立銘の他に修理銘が2つでた。明和二年(1765年)に「相州鎌倉八幡前 大仏師玄□隼人作」。この時の修理は台座の新造であるとの旨が記されている。本体に比べて台座が一回り小さいのを見ると、鎌倉まで仏像を送って修理したというより、仏像の簡易的な法量を知らせて、台座だけ新造してもらったように思える。当時の主流の作に比べてこの地蔵菩薩像はかなり深い奥行があるため、高さの指定だけでは充分でなく、いざ安置してみたらお尻が出てしまったのだろう。

最後に明治二十八年(1895年)の修理銘。この時は関係者の名前が記されるものの、すでに宝蔵院の名はなく、この時点で廃寺になったいた可能性が高い。記録に残る修理はこの修理が最後となる。このように今回は、いろいろと文字が出てよかった。作られた時代や安置されていたお寺の名もわかり、やはり文字情報は大切だと思う。



tukiou1 at 07:28|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | NPO補助修理

2021年07月10日

ミツバチ …その後

881庭木についたミツバチだが、お寺から養蜂家の方に連絡していただいたところ、その当日に来てくれた。煙でいぶし、手際よく女王バチを捕まえると木箱の中に。巣がなくなっても木の周りを飛び回っていた蜂も次の日にはいなくなり、ほぼ木箱の中。夜に木箱を引き取りにきて完了。手際が良くさすがにプロだった。

ミツバチは西洋蜜蜂。雨も当たるような開けたところに巣を作ることは珍しいとのこと。巣はかなり大きく、板状の巣が6枚も7枚も作りかけてある様子だった。引き取ったミツバチは伝染病を持っていないか確認した後、引っ越し先で働くことになるそうだ。無駄に殺さずに済んでよかった。

蜂を引き取ってくれたのは、「蜂小屋 hachigoya」さん。
旧八郷町周辺で養蜂を営んでいるとのこと。
蜂蜜もどこかで売っているようなので、しばらくしたら買いに行こうと思う。

蜂小屋 インスタグラム

tukiou1 at 07:30|PermalinkComments(2) その他 

2021年07月04日

地蔵菩薩像

880地蔵菩薩像。無事に修理作業が終わり、お寺に納めることができた。総高で約62冂。江戸時代の像だと思われるが、蓮弁などは簡略化せず後ろまで葺いてあり丁寧な作り。(…といっても制作当初の蓮弁が数枚しか残っていなかったため大部分を作ることになったのだが…。)
像本体も両肩迄含んだ一木造り、面部のみ割矧ぎ、玉眼嵌入と、古風な作り。おかげで台座、光背はかなり補修の手が入っていたが、像本体についていては構造的にはほとんど問題なかった。改めて、一木造りは耐久性があるなと感心する。ひとまず、お盆前に納めることができて安心した。

tukiou1 at 19:09|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | 菩薩

2021年06月26日

ミツバチ

879庭の木にミツバチが巣を作った。初め分蜂と呼ばれる蜂の塊が木に渦巻いており、この段階で追い払えばよかった。だが、2~3日でいなくなるからそっとしておけという助言を得てそのままにしていたのだった。そのまま一カ月は過ぎ、気づけばかなり大きな巣ができている様子。そのまま放っとくのも有りなのだが、できれば除去したい。養蜂家の人が引き取ってくれるという情報も得たが、実際に連絡した人の話をきくと、めんどくさいからそうそう引き取ってもらえないとのこと。かわいそうだけど駆除しかないのかな。

tukiou1 at 08:19|PermalinkComments(4) 仏像修理の行程 | その他