2017年03月20日

阿弥陀如来像

814阿弥陀如来像。像高約60cm程の阿弥陀如来像。文政十年の修復銘があり、現状の漆箔はその時のもの。今回の修理では主に光背と台座を修理した。

客殿の建て替えにあわせて修復を依頼されていたのだが、御彼岸前に納めることができた。まだ、仏具類を入れる前なので、モデルハウスのような雰囲気。お寺といっても最近では内装やデザインが新しいから、新築だとおしゃれな雰囲気が漂う。また、仏像も普段とは違った感じに見える。

tukiou1 at 21:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)仏像修理の行程 | 如来

2017年03月12日

二天像

813薬師如来の脇侍として安置されている二天像。作業が終わり無事に納めることができた。

二天像ということで、左右、阿吽で表されているが、体の動きは左右対称ではない。もしかしたら四天王であったのかもしれないが、他に資料も言い伝えもなく、仏像の中にそのことについての墨書はなかったから、まぁ、何ともいえない。判明しているのは、少なくとも明治には2体であり、日光菩薩、月光菩薩として安置されていたことぐらい。正統的な仏師の作で格段に彫刻が素晴らしかった。

tukiou1 at 19:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)天部 | 仏像修理の行程

2017年03月08日

聖観音

IMG_7427安置が終わったところ。一応、保険で壁には銅線で連結しているが、何もせずとも、特に問題ないように思う。

今回の仏像は、桓武天皇の皇女の守り本尊と伝えられる像。伝承には身分違いの恋愛が織り込まれており、ロマンチック。製作年代はそこまでは遡らないだろうが、平安時代の穏やかな雰囲気が残っている。構造、作風はかなり素朴なもので、状態が良い背面を見ると、ヤリガンナのような道具でざっくりとした彫刻した痕跡がわずかに残っている。上半身には中世の戦乱の際、兵火に遭った痕跡もあり、この地方の歴史を象徴するような像。雰囲気のある仏像でした。

tukiou1 at 07:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)菩薩 | 仏像修理の行程

2017年03月02日

聖観音

811芝山町の寺院にて。修復が完了した聖観音像の安置風景。大きい像なので、筑波大の学生さん何名か応援を頼んだのだが、須弥壇の上に持ち上げる際には、お檀家さんにも手伝っていただいて助かった。

御像の顔は兵火にあったため、一部炭化しているのだが、いかにも平安時代といった雰囲気の穏やかな表情。顔が隠れてしまうのが残念だが、多少隠れているくらいのほうが、魅力が増すかもしれないとも思う。

tukiou1 at 20:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)菩薩 | 仏像修理の行程

2017年02月21日

毘沙門天

810毘沙門天。玉眼を描き入れたところ。簡単そうにみえるが、結構大変で、時間がかかる作業。仏像の顔って左右でひずみがあったり、目の大きさや形が違っていたり、玉眼の水晶自体の厚みが違っていたりして、違和感ないように入れるのには苦労する。特に天部のように大きな目は大変。

tukiou1 at 20:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)天部 | NPO補助修理

2017年02月16日

天狗

809天狗推参!

2010年に神奈川県立歴史博物館で開催された天狗に関する特別展の図録。
修理中の阿吽の天狗面や天狗像(江戸時代)が複数体修理に入ってきたこともあり、資料を探していたのだが、丁度、天狗に関連した展示の図録がヤフオクで出ていたため購入。絶版だから古書で購入するしかないのだが、やっぱり古い図録は高いなぁ。

tukiou1 at 20:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)仏像修理の行程 | その他の像

2017年02月10日

聖観音菩薩立像

808聖観音菩薩立像。白布を背景に写真撮影をおこなった。体の中央に走っていた大きな割れというか腐れもだいぶ目立たなくなった。遠目で見ればほとんどわからないと思う。

カツラ材?と思われる広葉樹の一木造り。内刳りなしでホゾまで入れれば2mを超える像で、台座、光背も入れれば2m40cm程。撮影にはえらい苦労した。とにかく重い。正確な計測はしていないが、少なく見積もっても本体だけで120キロ以上はあるのではなかろうか。お寺に納める際に須弥壇に持ち上げることを考えると、事前に手順を考えなければならない。

tukiou1 at 20:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0)仏像修理の行程 | 菩薩

2017年02月06日

毘沙門天

807毘沙門天の面部、玉眼の様子。後の補修で入れられた玉眼なのか、微妙にサイズが足らない。隙間があく場所は木クソを埋めることにする。
玉眼そのものは、結構大きいものなのだが、水晶にヒビや曇りが入っているのがわかる。きれいな水晶を手に入れるのは、当時、なかなかに難しいことだったろうと思う。

tukiou1 at 20:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)NPO補助修理 | 天部

2017年02月02日

聖観音

806腐朽していた聖観音の左頭部。後補の耳は除去し、髻や除去した耳は新しく作り、腐朽箇所は木クソ漆で成形した。古い像であることもあり、体幹部自体がねじれているため、髻の位置なども単に左右対称に造ればいいというものでもなく、バランスをとるのに苦労する。

tukiou1 at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)菩薩 | 仏像修理の行程

2017年01月26日

天狗

805市の防火訓練があった。市の文化財審議委員になっていることもあり、本来は出席しなければならなかったのだが、風邪で寝込んでしまった。ここのところ寒かったのに、長いこと、後補漆箔の除去で水仕事をしていたのがたたったらしい。気をつけないと。

写真は、天狗面(といっても巨大なものだが…)に馬の毛を植え付けているところ。結構、手間がかかる。眉毛などは、ひとまず適当な長さで植え付けて、後で切断して長さを調整することになりそう。




tukiou1 at 19:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他の像 | 仏像修理の行程