2020年07月13日

台座

834台座の内、蓮肉のみの修理であったが、無事に作業が完了し納めることができた。像が半丈六という大きさの上、かなり高さのある壇上の上であったため、取り付け、取り外しには神経を使ったが、特に問題なく作業ができたのは良かった。
写真では、蓮肉のみ写っているが、台座の他の部材も別保存されている。安置場所の都合で、台座を完全な形で組み上げることはできないのだが、いずれ、完全な形に組みあがる日も来ると思う。
ともあれ、お盆の前に納めることができてホッとした。


tukiou1 at 19:33|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2020年07月01日

週刊朝日

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週刊朝日 2020年 7/3 号 (2020/6/23販売)にて紹介されました。

写真ページです。
今回のグラビアは修理や修復がテーマとのことでした。
撮影は少し前のものですが、今も修復作業中の薬師如来の写真が掲載されています。
興味ある方はご覧ください。


カメラマンは「石井真弓」氏
実は以前にも何かの雑誌で取材を受けたことがあります。
その際の写真もこちらに一部、掲載されています。

以下ホームページです。
Mayumi Ishii PHOTOGRAPHY





tukiou1 at 19:59|PermalinkComments(0) その他 | 取材

2020年06月23日

薬師如来坐像

832今年度、当NPOで修理補助をする薬師如来像。本体は座高でおよそ30冂の像。古くは集落管理の像であり、この像が安置された薬師堂なども明治の時期の再建の棟札などが残り、地元の関係者の方々の名が連なっている。現在は、そうした方々も関係が薄くなり、お堂の建つ土地の所有者の方が主に管理するお堂となっている。

本像は両手先がないため、それだけでは単に如来形坐像ということになるのだが、薬師堂に安置されること、他に十二神将があることからも薬師如来像であるのは間違いないと思われる。胎内に墨書があり、読み難いものの、寛文十三年(1636年)とはっきりと読め、400年近い昔に作られた像であることがわかる。作風は在地の仏師によるもので、中央の作風と比べるとかなり異質な雰囲気を持つ像。こういった像はなかなか評価されないのだが、造立時期もわかり、在地の仏師の作風がわかる興味深い像だと思う。

tukiou1 at 19:34|PermalinkComments(0) 如来 | NPO補助修理

2020年06月19日

台座

831釈迦如来の台座。周縁部を組んだところ。江戸時代の台座だが、何度か周縁部の接合が外れたことがあるようで、2回程度の修理の痕跡がわかる。また、その際に補強を追加しているのも確認できた。前の修理者が工夫して修理したのが想像できる。それにしても部材数が多いと一工程、一工程の時間がかかり作業に苦労する。

tukiou1 at 20:51|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2020年06月10日

台座

830解体した台座の部材。錆びた釘や銅鎹などは除去。部材は一応、番号を振っておく。部材の場所がわからなくなるなんてことはまずないが、似た部材が多い時は、番号が振ってあった方が迷わずに済む。

tukiou1 at 21:05|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2020年05月31日

台座

829半丈六の釈迦如来像の台座、蓮肉部分の解体風景。ほとんど桶を作るような構造で、周縁部だけで30コ近い部材。これらを丸く組み、中心に一本、中桟を渡し、天板をはめ込むという構造。接合面が多くて作業に苦労する。

tukiou1 at 20:08|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2020年05月22日

扁額

828堂内に掲げられていた扁額。作業が完了し、無事に納めることができた。なかなか読みにくい字だが「那伽定」と読むらしい。調べると、開山堂などに掲げられることが多いとのこと。写真では分かりにくいが、幅は140cmほどある。桧の一枚板に、簡素な周縁部を付けるシンプルなもの。普段は、文化財修理で古びた感じで仕上がることが多いが、今回のように奇麗になるのも、それはそれで華やかでいいと思う。

tukiou1 at 19:41|PermalinkComments(0) 仏像修理の行程 | その他の像

2020年05月12日

薬師如来

827今年は薬師如来が3体も修理に入っている。コロナとかあってタイムリーだなと思う。

さて、薬師如来像。新造部分を彫り終えたところ。だいぶプロポーションがよくなった。元がかなりひどかったから修理し甲斐がある。
しかし、やはり大きいと彫るのに苦労する。一日中、鑿でガンガンと荒彫りするが、玄翁たたく音とかうるさいから都会でやったら近所迷惑かも。田舎じゃないとできない仕事かも。


tukiou1 at 20:33|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2020年05月03日

薬師如来

826新補個所を荒彫りしているところ。取り外した後補部分をひとまず参考にできるのがありがたい。後補部分であるが、本来あったものよりも大きく作られていた点が一番気になった。そのため、当初部分の大きさに見合ったサイズ感に気を配りながら荒彫り。

tukiou1 at 08:22|PermalinkComments(0) 如来 | 仏像修理の行程

2020年04月24日

地蔵菩薩像

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地蔵堂の本尊。地蔵菩薩像。2019年度、当工房で修理補助した像。1月に祭礼があり、無事に納めることができた。地蔵堂については、資料がほとんど残っておらず、どういった寺院であったかもわからないのだが、公民館となった敷地内には、僧侶の墓と思われる石塔なども残っており、元は住職もいる寺院であったようだ。

本尊の地蔵菩薩像は、造立銘などを記した墨書は出てこなかったものの、作風や古風な構造などから戦国期ぐらいまで遡る可能性があるように感じる。仏像本体は一木造りのため、大きく部材が脱落して壊れるようなことはなく、修理としては光背や台座が中心だった。

およそ江戸末から明治ぐらいに修理を受けたと思われるが、現代にまでよく残ったと思う。今回の修理で、同じ程度100年から200年は残っていってほしいと感じる。


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お厨子に安置したところ。 扉は木製だが、本体部はブリキ製。ブリキでこんなものまで作っていた時代があったんだなと驚く。まだ、破損した仏像が何体か残っており、他の像も時間をかけて修理していく予定になっている。

tukiou1 at 21:41|PermalinkComments(0) 菩薩 | NPO補助修理