古仏修復工房
古仏修復工房についての紹介
2022年09月03日
観音菩薩
中国風の観音菩薩。おそらく江戸時代の中頃の作。全体に麻布張りの上に漆箔。台座、光背共に非常に手の込んだ彫刻で、仏像も技量のある仏師の作であるが、玉眼ではなく彫眼である。この時代では珍しいと思う。また、耳や口に穴を貫通させており、仏像が生きているかのように表現する生身仏の影響も感じさせる。
膝に子供を載せており、子育て観音のような雰囲気。
子供をよくよく見ると、赤子ではなく童子であり、しっかりと中国風の服を身にまとっている。
教えを受けに来たという雰囲気ではないが、おそらく善財童子なのかもしれない。
また、この像は光背が大きな鏡を使っている独特なデザイン。
鏡を月に見立てて、水月観音の影響も強く感じられる。
いろいろな影響が出ている像だなと思った。
tukiou1 at 08:07│
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