2023年12月16日
榧の木

修復作業が終わった像を納めに茨城県の北部のお寺に。
そのお寺の境内にあった榧の木。
カヤ材を使用している仏像は比較的年代が古いものが多く、平安とか鎌倉のイメージがある。
江戸時代に入ってくるとあまりカヤ材を見た記憶がない。
桧が群生林を形成するのに対して、榧は単独で生えるために、材の供給がめんどくさいということを聞いたことがあるが、確かに材の確保が面倒だと使われにくくなっていくかもしれない。
かなりの巨木。
一木であれば等身大ぐらいの大きさの像は彫れそうな感じ。
ということは、もう一回り大きい像を彫りたいと思えば、樹齢800年〜1000年は必要なのだろうか。
恐れ多くてそんな木を切り倒せない。