2024年05月11日
僧形像

禅宗寺院のため、開山像やいつの時期かの住職の像なのかと思われる。
解体で何らかの墨書が出ることを期待したが、そういったものも見当たらない。
像名は伝わっていないため、もはや名前がわからないのが残念。
桐材の寄木造りだが、玉眼を入れた面部のみが桧材となる。
ちなみにホゾは杉材を使用しており、これが彫刻面に見える状態で使用されている。
造立当初のものだが、大胆だなと感じる。
在地の仏師の作で間違いないが、顔の彫刻はかなりユニーク。
個性的な顔をしており、生きている住職を知っていたのではと思われる感じがする。