2026年06月14日
日光、月光菩薩
修理に入った日光、月光菩薩。薬師如来の両脇侍像。
ほぼばらばらで、残っている部材も半分ぐらい程。
それでも頭部と主要体幹部の前面材は残っているのでかなりましな方。
残っている部材には墨書などは残っていないものの、昔の住職に筆まめな方がいて、棟板が結構残っている。
あいまいな所はあるものの、おそらく…
寛文十二年(1672年)に造立。 仏師は江戸中橋 庄兵衛
享保十五年(1730年)に台座を新造。仏師は下妻新地町 左近 と刈橋村 半左衛門
とのこと。
構造は寄木造りのヒノキ材。彫眼で、全体に素朴な感じの像。
今まで修理で携わってきた経験だと、江戸の仏師さんはうまい人が多い。
彫技も洗練されていて、技巧的なものも多い…、いかにも専門仏師といった印象。
しかし、この像は作風も構造も素朴さが前面に出ており、あまり江戸の仏師っぽくない。
どちらかといえば下妻の仏師さんが作ったという方がしっくりくるなぁという感想。
江戸仏師にも色々いるだろうし、お坊さんの記録も少しあいまいな個所があるし、何とも言えないが、江戸の中頃の作であるのは間違いないといって良いかと。
ひとまず、台座部材が二体分混ざっているので、そこから選別していかないと。