仏像文化財調査

2021年10月15日

千葉のお寺に

892頼まれて千葉県旭市のお寺に。旭市は初めて行く場所。香取市まではたまに行くのだが、そのさらに先で遠かった。

依頼としては阿弥陀如来の胎内を調べたいとのこと。背中におそらく昔の補修の際に開けられた四角い穴があり、当然蓋はされているのだが、何とか中を覗けないかというものだった。X線写真を撮ったところで、中に何か入っていても、それがなんだかわからないわけで、蓋が取れなければどうにもならない。いろいろ必要そうな道具を持っていき、運よく開けることができてホッとした。中身についてはここでは書かない。 

全体によく整備されたお寺で、仏像の安置の仕方もお洒落で雰囲気が良いのが印象的だった。

tukiou1 at 21:17|PermalinkComments(0)

2021年03月20日

薬師如来を見に

866お彼岸の期間中だったが、出歩かない日があるとのことで頼まれて千葉県の匝瑳市の寺院に。薬師如来と両脇侍の日光、月光菩薩。それに十二神将と、かなりボリュームがある内容だった。中尊、脇侍、十二神将とそれぞれ作風が大きく異なり、どうやら少しづつ整備していったのかも…と想像してしまう。十二神将の台座には江戸後期の修理銘が記されていたのが収穫だった。文政五年(1822年)に三川村の石田円治という仏師さんが修理したとのこと。でも、せっかくなら造立銘がありがたい。



tukiou1 at 22:46|PermalinkComments(0)

2019年02月23日

扁額

569市の教育委員会に頼まれて、壊れた扁額の様子を見に県南のお寺へ。新興住宅地の中にいきなり古い寺院が現れるので、初めて行くと少し面を食らう。元は山というか小高い丘の森の中にあったらしいが、周囲が開発されて現在のようになったそうである。見に行った扁額より、お寺の立地の方が印象に残ってしまった。

tukiou1 at 20:53|PermalinkComments(0)

2018年06月23日

千葉

536頼まれて千葉、山武市まで仏像を見に。午後は香取市の別のお寺まで。扁額まで含めると20体ほど見たので疲れました。写真は山武市のお寺。梵鐘は江戸時代ぐらいのものなのか、地元、桜川市の小田部鋳造で作られた梵鐘がかかっていてご縁を感じました。

tukiou1 at 17:18|PermalinkComments(2)

2018年01月30日

調査

515近隣の自治体から依頼があり、集落管理のお堂の仏像調査に同行する。茨城県は大規模な悉皆調査が行われており、未調査はそんなにはないのだが、集落管理や個人管理の像についてはまだまだ未調査の像がある。今回は地蔵堂と呼ばれるお堂。本尊は地蔵菩薩。お堂に残っていたのは木造の仏像は3体であったが、台座部材を見ると他にも仏像があった痕跡がある。聞けば火伏と安産の守り神として信仰され、最近まで安産の祈願に来る人がいたという。そのためか、堂内の地蔵菩薩には何重にも涎掛けがつけられて、元の姿が見えないほどであった。
地元では地区の財産として再評価したいという考えがあったようで、この調査を契機にお堂と仏像の管理にも力が入ってくれればと思う。


tukiou1 at 19:05|PermalinkComments(0)

2017年11月15日

空也上人

IMG_2577不勉強で知らなかったのですが、福島県八葉寺、京都府六波羅密寺と並んで「日本三空也」の一つが、茨城県内にあるそうです。

空也上人が鹿に乗ってこの地を訪れ、亡くなったという伝承があり、上人の墓とその上人が乗っていた鹿の角が残っているとのこと。また、お堂が残っており、ごく素朴な空也上人が祀られており、やはり口から小仏が出てくる様子が表現されています。空也上人というと有名な六波羅蜜寺の像が思い浮かびます。口から南無阿弥陀仏の六字を現した六体の仏像が出ている像ですが、今回の像は、雲に乗った阿弥陀三尊であろう像が素朴な彫刻で表現されているのが、可愛らしい像でした。

 この像が先の震災で倒れた際に、口から出された阿弥陀三尊の部分が破損し、折れてしまったということで、簡易修理に現地に行ってきました。

tukiou1 at 20:50|PermalinkComments(0)

2017年06月05日

山の中の廃寺

823山中のお堂に仏像を見に行った。

人里から山の中に入って500m程。明治の初めに廃寺になり、現在は集落管理のお堂となっている。平安時代創建の格式のある寺院であったが、山の中にあることもあり、150年程度でここまで山に飲み込まれるのか…と驚く。寺宝もまた、多くが流出しており、近隣の寺院の所蔵になっている。わずかに何体かの像が残っており、それが市の文化財に指定されている。教育委員会の人と行ったのだが、参道もほとんど獣道と変わらず、参道と知って歩かないと不安になるほど。

今回は山中で、風はでるわ、雷は鳴るわ、空は暗くなるわ、5cmぐらいの巨大蜘蛛が何匹も厨子にくっついているわ、教育委員会の方々が一旦、下まで降りて山の中のお堂に一人取り残されるし、今までで一番心細くなった。「開けると人死にが出る」といわれているお堂なのだが、そんなこともあるかな…といった気分になった。今、恒川光太郎の小説を読んでいるのだが、その世界に入ったかのよう。こんな気分になることはそうそうない。

tukiou1 at 08:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年12月20日

時宗 文化財調査の風景

800時宗 文化財調査の風景 

時宗では毎年、宗内の寺院亥について文化財調査をおこなっているそうです。
今回は茨城を中心に行ったのですが、依然、修理した仏像について説明してほしいとお寺から頼まれ、調査を見学してきました。神奈川県立歴史博物館の薄井先生、東北大の有賀先生などご挨拶できてよかったです。
仏像の移動などは、狭いところの作業ですから、お手伝いしたのですが、調査の様子も勉強になりました。写真は撮影の様子。



tukiou1 at 07:25|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2015年05月23日

宝冠釈迦

738依頼され、御像を見に行ってきた。県の調査ではその特徴的な構造から、院派系の仏師ではないかとのこと。胎内を見たところ、文字のようなものが見え、造立銘であれば興味深いが、それなりの機器がないとどうにもならないので、縁があって修理に入れば読めるかもといったところ。
茨城には、足利氏関連で院派仏師の作が意外と残ってるとのこと。この像もそうした中の一体であるらしい。

tukiou1 at 07:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年05月18日

ひたちなか市のお寺

651頼まれてひたちなか市のお寺に。本堂とは別の小さなお堂に仏像があるので見て欲しいとのこと。ところせましと大小の仏像があった。もともとこの寺院の像ではなく、いろいろなところから寄り集まってきたらしい。ほとんどは江戸時代の像だが、なかには興味深い像もあり勉強になった。

tukiou1 at 21:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)