NPO補助修理

2023年11月26日

薬師如来像

994薬師如来像を解体したところ。

複雑な改変を繰り返した像だけに納入品や墨書を期待したのだが、特に何も見当たらず。
一ヶ所、おそらく仏師名と思われる名が書かれていたが、部材的にはおそらく江戸時代のもので、それ以前に遡るようなものは見当たらなかった。
ともあれ解体することによって、多少、様子がわかってきた。

tukiou1 at 19:13|PermalinkComments(0)

2023年10月29日

薬師如来像

992
薬師如来像の移動の様子。

集落管理のお堂。
公民館脇に小さく建てられている。
元は近隣の大寺院の末寺だった寺のようだが、修理銘札を見るとその寺院の名が記されているのは江戸時代までで、明治、大正、昭和の明治以降の修理銘札には寺院名も住職の名も記されていないことから、明治には廃寺になっていたようである。
おそらく、廃寺後に寺院の敷地は共有地のような扱いになり、集落で管理するようになったのだろう。

中の薬師如来像はかなり大きなもので、光背がお堂の天井にぶつかって入りきらないため、本来の位置より低い位置になんとか取り付けられているほど。
光背を本来の位置に戻したいが、天井板まではどうにもできないので、ちゃんとした位置に戻せそうにないのが残念。





tukiou1 at 06:28|PermalinkComments(0)

2023年10月22日

薬師如来

991薬師如来像。

中に納められていた修理銘によると、破損した仏像の頭部の一部を再利用し、江戸時代に体を新造したとのことが書かれている。
頭部はかなり継ぎはぎなので、おそらくその通りなのだろうが、体についても立像であったものを座像にしたり、坐像であったものを立像に戻したりと、ただの書き間違いなのか、実際にそうであったのか、かなり複雑な修理の経歴を持つ像のようである。

tukiou1 at 06:44|PermalinkComments(2)

2023年10月15日

薬師如来像

990NPOの補助事業として今年から来年にかけて修理の薬師如来像。
大きい像なので2年ほどかけて作業をする予定。

胎内に何枚もの木札が納められており、ある程度の修理の経歴を知ることができる。
もっとも古いものが寛文十二年(1672年)で修理銘の木札。
その後、享保十五年(1730年)。
明治、大正、昭和と各時代の修理銘札が揃っている。

ある時代には、それらの銘札板をいつでも見られるようにとでも思ったのか、背面に取り出し口をつけ、いつでも胎内から板を取り出せるように細工が施されていた。
今回はどうしたものか。


tukiou1 at 07:38|PermalinkComments(0)

2023年04月01日

阿弥陀如来

964■安置風景 

厨子はなんとブリキ製 今までいろいろな厨子を見たが、ブリキ製はここでしか見たことがない。 

真ん中が本尊の地蔵菩薩。
両脇に阿弥陀如来を配している。
今回、修復をおこなったのは向かって左側の像。 


963■修復完了した阿弥陀如来像


茨城県下館市にある集落の公民館脇に建てられた地蔵堂の阿弥陀如来像。
2019年度に修理補助として本尊の地蔵菩薩像を修復。
その後、別件として如来形立像(阿弥陀如来)を修復した。

今回の像は像高で約26僉∩躪發任睫鵤苅貝僂搬腓なものではないが、よく整った作風を表している。
在地の仏師さんではなく、ある程度大きな都市の専門仏師の手によるものと思われる。
地蔵堂はどんなお寺だったのかもわかっていないが、僧侶の墓と思われる墓石があることから管理していた僧侶がいた可能性は高いかと考えられ、この像は、もしかしたらこの地蔵堂の住職だった方の念持仏だったのかもしれない。

作業としては、台座、光背をほぼ新造。
特に台座は蓮弁をすべて新しく作り、金箔を貼ったりとかなり大変。
新造部分が多くなったものの、制作当初の姿に少しでも近づくことができたかと思う。









tukiou1 at 20:48|PermalinkComments(0)

2022年12月03日

阿弥陀如来

949新造個所に漆箔を施したところ。

大きいものではないが、蓮弁など数が多いとやはり時間がかかる。
蓮弁などに漆を塗る際に、漆を塗りやすくするために木の取っ手を付けるのだが、これをやる度にお菓子を作ってるっぽいと思う。
作業的にはそろそろ終盤。

tukiou1 at 19:28|PermalinkComments(0)

2022年10月09日

阿弥陀如来

940阿弥陀如来像。新造部分の制作を終えたところ。

全体に品よくまとまった像という印象。大きいものではないが、彫る部分が多いと時間がかかる。
この後、新補部分は漆塗りの作業となる。

tukiou1 at 06:12|PermalinkComments(0)

2022年08月12日

阿弥陀如来

933阿弥陀如来の台座。大きいものではないが、新しく作るところが多いので苦労する。

今年は暑さで庭木が枯れる。
ドウダンツツジもバラも暑さでダメになってしまった。水やりは欠かさずにやっていたが、暑すぎたらしい。3度目の猛暑が続いた時についに枯れこんでしまった。
やはり、この暑さは異様。


tukiou1 at 19:26|PermalinkComments(0)

2022年07月09日

阿弥陀如来

927塗り直しされた漆を除去しているところ。

2回程度塗り直されているため、随分と漆層が厚くなって彫刻がぼんやりとしてしまっているようだ。
修理前は胡粉で塗りこめられていて、玉眼像であることもわからなかったが、分厚い層を除去したところ、玉眼で左目の玉眼が割れていることも判明。彫刻も構造も繊細で技巧的な感じ。江戸時代中頃の専門仏師の作であろうが、墨書などは残念ながら確認できなかった。

tukiou1 at 18:22|PermalinkComments(0)

2022年05月21日

阿弥陀如来像

921今年度、集落管理で修理補助をする阿弥陀如来立像。小さい像だが江戸時代中頃の専門仏師の作と思われる。少なくとも2度程度の漆の塗り直し修理が行われている。そのため、像本来の繊細な彫刻は埋もれてしまってぼんやりとした造形に。また、光背はなくなり、台座についても本来の姿からは違ったものとなっている。
台座などは、ほぼ新造に近いものになるので、ゆっくりと作業をしていきたい。

tukiou1 at 06:44|PermalinkComments(0)