菩薩

2023年12月30日

観音菩薩

999観音菩薩。

阿弥陀如来の脇侍像。
新補個所を作り終えたところ。
古い像だが、破損と腐朽が進んでおり、本来の彫刻面はあまり残っていない。

台座、光背は江戸中頃の補作。
こちらも地付き部分は材が腐朽し、無くなっている部材も多い。
複数の台座部材がばらばらに混ざっている中から選り分けて再利用したが、半分ほどの部材が残っていて助かった。



今年は仁王さんの修理が入っていたこともあって、忙しい年だった。
また、エアコンがないと作業できないぐらい夏が暑かった。
こんなにきつい夏は初めて。
年齢的に体力の衰えも感じてきた。
そろそろ10年後も考えつつ仕事をしないと。
とはいえ、大きなケガもなく、トラブルもなく1年を過ごすことができて良かった。
感謝。

来年も良い年でありますように。




tukiou1 at 08:09|PermalinkComments(0)

2023年12月24日

勢至菩薩

998修理中の勢至菩薩。ここまでくると、勢至菩薩か観音菩薩かあるいは日光か月光かもわからないのだが、仮に勢至菩薩として修理している。

古い像であるが、干割れ、虫食い、木材の腐朽で大部分の形を失っている。
形は部分的に彫刻の輪郭がおえる程度で、頭部は修理に伴う彫り直しが行わたことにより、二回りほど小さくなっている。

江戸時代以前に無住の期間があり、おそらく雨漏りに長い間あたっていたのだろう。
もう数十年、雨漏りにあっていたら、そのわずかな彫刻の痕跡もなくなり、ただの木の塊のようになっていたかもしれない。

tukiou1 at 07:45|PermalinkComments(0)

2023年09月16日

観音及び勢至菩薩像

987 988 観音菩薩と勢至菩薩像。

仁王像と同時期に作業を進めていたこともあり、普段よりだいぶ時間がかかってしまったものの、先日、無事にお寺に納めることができた。

阿弥陀三尊像としての脇侍像。
おそらく中尊の阿弥陀如来と思われる像も残っているが、はっきりは分からないようである。
複数の破損仏も含めて、今はすでになくなってしまった他のお堂から持ってきたものであるらしく、それが古い時期であるため、よくわからない。

勢至菩薩は江戸の中頃の作。
観音菩薩はそれより下った時期の作で、おそらく在地の仏師が勢至菩薩を参考に作ったものと考えられる。









tukiou1 at 06:40|PermalinkComments(0)

2023年08月27日

勢至菩薩

984足らないところを作り終えた勢至菩薩。

長いこと時間がかかっているが、少しづつ進めているところ。
ここのところ、毎日が暑くてつらい。
庭木も葉が枯れるものも出てきてしまった。

tukiou1 at 06:55|PermalinkComments(0)

2023年05月13日

観音菩薩像

970修理が完了した観音菩薩像。
先日、ぶじに納めることができた。

白衣観音のような雰囲気の中国風の観音菩薩像。
おそらく江戸時代中頃の制作。
この頃の時代のものは玉眼を嵌めていることが多いが、この像は彫眼。
以前、修理した禅宗系の同タイプの像も彫眼だったから、何か意味があるのかもしれない。

先々代頃の住職が以前いたお寺から遷座したとのこと。
大きいものではないので、個人的に礼拝していたとか気に入っていた像なのかもしれない。
だいぶ破損がすすみ、木工用ボンドであちこち修繕されていたが、本来に近い姿を取り戻せたかと思う。

969



tukiou1 at 06:47|PermalinkComments(0)

2023年04月29日

勢至菩薩

968勢至菩薩の背面

光背の柄が鉄でできている。
あまりこういうのは見たことがないのだが、蓮台部のホゾをみてもこの金属製の柄に合わせた形にホゾが開けられており、制作当初からのものであったようである。

少し膝をかがめ前のめりのような姿勢の像のため、金属を曲げれば、その角度に合わせやすいと考えたのかもしれない。

わざわざ金属でなくとも木で充分だと思うが、昔は今と違って鍛冶屋さんがあちこちにいて身近だったらしいので、ちょっとした物でも制作を依頼しやすかったのだろう。


tukiou1 at 20:40|PermalinkComments(0)

2023年04月23日

観音菩薩

967阿弥陀如来の脇侍の内の観音菩薩。

ざっくりと足らない部分を新造したところ。
大きいものではないが、それなりの大きさなので結構大変。
台座の部材がだいぶ無くなっていて苦労する。

tukiou1 at 18:08|PermalinkComments(0)

2023年04月09日

勢至菩薩

965阿弥陀如来の両脇侍の内の勢至菩薩。

段ボールに保管されていたバラバラに壊れた仏像の破材。
それらを仕分けして、観音菩薩と勢至菩薩を修理をすすめることに。
光背、台座も含めて数体分の部材が混ざっていたが、二体ともそれなりに形になりそうで良かった。
台座は半分から3分の2程度は作ることになりそう。

tukiou1 at 06:33|PermalinkComments(0)

2023年03月19日

観音菩薩

961中国風の観音菩薩像。足らない部分を新造したところ。

大きな像ではないが、台座を中心に全面的にネズミに齧られていて思いのほか苦労した。
自然に摩耗するのと違って、ネズミの噛み痕は汚いから、すごく目立ってしまう。
作業前より、だいぶ良くなった。

tukiou1 at 06:43|PermalinkComments(0)

2023年02月26日

光背

959阿弥陀如来、両脇侍像の光背。

光背だけの修理。
光明が何本か折れていたので、そこだけの補修。

折れたものを何度か補修した痕跡があったが、もうこうなってくると新造したほうが強度的にも良いので、新造した。
動かした際にぶつけたりなんだりで、こういうものは折れることが多い。
仕方ない。


tukiou1 at 07:21|PermalinkComments(0)