菩薩

2022年11月26日

観音菩薩像

948観音菩薩像の台座 足らない部分の新造と構造的な補強を終えたところ。 

全体に彫刻が細かいが、特に光背のデザインが目を引く。
柄鏡を月に見立て、支えは雲の文様。
オシャレだと思う。

tukiou1 at 07:32|PermalinkComments(0)

2022年11月18日

観音菩薩

947観音菩薩の台座。

正面の牡丹の透かし飾りを彫っているところ。
残っている個所を参考に違和感がないデザインに。
そんなに大きなものではないが、彫刻が細かくて時間がかかる。


tukiou1 at 19:50|PermalinkComments(0)

2022年09月03日

観音菩薩

936中国風の観音菩薩。おそらく江戸時代の中頃の作。全体に麻布張りの上に漆箔。台座、光背共に非常に手の込んだ彫刻で、仏像も技量のある仏師の作であるが、玉眼ではなく彫眼である。この時代では珍しいと思う。また、耳や口に穴を貫通させており、仏像が生きているかのように表現する生身仏の影響も感じさせる。

膝に子供を載せており、子育て観音のような雰囲気。
子供をよくよく見ると、赤子ではなく童子であり、しっかりと中国風の服を身にまとっている。
教えを受けに来たという雰囲気ではないが、おそらく善財童子なのかもしれない。

また、この像は光背が大きな鏡を使っている独特なデザイン。
鏡を月に見立てて、水月観音の影響も強く感じられる。

いろいろな影響が出ている像だなと思った。


tukiou1 at 08:07|PermalinkComments(0)

2022年07月29日

観音菩薩

929観音菩薩像の台座の一部。

膝に童子を載せる観音菩薩像の台座。
観音菩薩像自体は破損があるものの保存状態は良かったのだが、光背、台座の破損はかなり進んでおり、すでに半壊状態。

作風としては飾り部分など一つ一つの彫刻がかなり細いこともありオシャレな印象。半面、全体の構造は繊細というか華奢な部分が多い。特に框部分付近が二重の構造になっていて、元々、構造的に脆弱であったようだ。おそらく江戸の中期の造像だと思うが、途中、修理を受けたとはいえ、よく主要部材がなくならずに済んだものだと思う。




tukiou1 at 20:45|PermalinkComments(0)

2022年06月24日

厨子

925勢至菩薩の厨子。正徳四年(1714年)に作ったことが記されている。

厨子については、あまり注目を集めることもなないため、構造や作風から総合的に分類されるということもなく、制作年代もよくわからないものが多いように思う。おそらく研究している人もいないだろう。個人的にも、厨子をわざわざ修理するより、新しく買うことをお勧めすることが多い。
とはいえ新しく作れば、古いものは捨てられるわけで、それはそれで仕方がないとはいえ何か寂しいものがある。

tukiou1 at 19:53|PermalinkComments(2)

2022年06月10日

日光菩薩像

924薬師三尊のうち日光菩薩像。おそらく江戸時代中頃の作。中尊の薬師如来もあるが、明らかに作風が異なっている。こちらは白木の像で神像のような雰囲気。
 造立銘はなかったものの、十二神将の厨子に修理銘があり、それによると文政5年(1822年)に日光、月光と十二神将の補修をおこなったことが記されている。補修した仏師は「石田円治」とのこと。日光、月光、十二神将、厨子、ついでに護摩壇の修理の記録まであるのに、なぜ薬師如来の記録がないのか不思議。おそらくこの時期には、すでに中尊が失われていたのかもしれない。

tukiou1 at 22:09|PermalinkComments(0)

2022年05月14日

薬師如来

920下妻市、とある公民館の脇に建つ集落管理の薬師堂。本尊の薬師如来立像。

修理を考えているということで、調査に行ってきた。像高で150冂。昔の成人男性ほどの大きさで、台座も残っているために2mは超える大きさで迫力がある。市の文化財調査がおこなわれており、おそらく室町時代とのこと。

胎内に、修理銘や像の縁起が書かれた木札が複数入っており、それによると、寛文十二年(1672年)に元は坐像であったものを立像にしたと書かれている。像をみても腹部付近に材が足されていて補修を受けた痕跡が認められるものの、違和感がなく、にわかには信じがたい。大きな像なだけあって、修理となれば大仕事だが、良い像でした。

tukiou1 at 06:25|PermalinkComments(0)

2022年02月05日

勢至菩薩

906両手先が欠失していて像種が判然としないもの、おそらく勢至菩薩かと思われる像。9冂の像高で可愛らしいが、台座はなかなかに細かな彫刻が施されている。修理が終わったところ。

本来は厨子入りだったが、厨子の方は破損と虫食いがひどく、補修するより新しいものを買った方が良い状態。この像も相当に破損していたが、違和感ない感じで修理できてよかった。おそらく二十三夜の本尊として祀られていたものだろうか。

tukiou1 at 09:09|PermalinkComments(0)

2021年12月11日

地蔵菩薩像

899地蔵菩薩像。修理作業が完了し、無事にお堂に納めることができた。お堂は5~6年前に地元の宮大工さんの手により建て替えられており、奇麗なお堂となっている。

 こんな風に墓地を利用している人が共同組合のような形で管理している墓地が田舎には結構ある。
とはいえ、お堂まで整備して奇麗にしているところは少ないように感じる。こうしたところは不便なこともあり、人が抜けることはあっても、新しく入ってくることはなかなかに少ない。お堂の整備も含めて、できる時にやっておくというのはかなり重要なことだと思う。

今回の仏像の修理もできれば100年以上はもってほしいが、100年後は共同墓地の管理形態も今とはかなり変わっているだろう。仏像の方は変わらず次の世代に引き継いでいってほしいと思う。

tukiou1 at 07:36|PermalinkComments(0)

2021年11月21日

地蔵菩薩像

897地蔵菩薩像。大体作業を終えたところ。毎回、古い部分と彩色や漆が剥落した部分で、どのように仕上げたほうが良いのか苦労する。今回は、漆層の剥落がはげしいこともあり、剥落した部分については漆を塗り直した。
おそらく、集落管理のこの像は次の修理が訪れる機会があるのか、将来のことは分からないものの、なかなか難しいように感じられたため、自分としては強めの修理を施した。


tukiou1 at 06:31|PermalinkComments(0)