如来
2026年02月14日
大日如来像
修理が終わった大日如来像。先週、大雪の中、千葉県のお寺に無事に収めることができた。
山形県が長かったせいか、雪が降るとウキウキする。
スタッドレスに代えておいてよかった。
正統的な仏師さんの作で、おそらく江戸時代半ばの作。
仏像そのものに墨書はなかったものの、台座天板に墨書が残っており、読んでいただいたところ、手紙の内容を転載したものである可能性が高いとのこと。
一筆啓上から始まり、何かを納めるとのやり取りがあり、年号、日付で終わる。
この何かが大日如来像のことであれば注文書となるが、その何かがよくわからない。
ともあれ、元禄、霜月とはっきり書いており、仏像もおそらくその年代の制作で間違いがないと考えられる。
この仏像と直接関係があるのかないのか、わからないものの参考資料としては面白いかもしれない。
この像は兼任寺院の本尊とのこと。
無住の状態で長く管理されていたこともあり、損傷の程度はかなり進んでいたものの、無事に当時の姿の一端を取り戻せたかと思う。
本来安置されていた兼任寺院だと警備や安置場所、管理の問題から戻せないとのことで、ひとまず写真の場所に仮安置。
tukiou1 at 08:56|Permalink│Comments(0)│
2025年12月20日
宝冠釈迦如来
宝冠釈迦如来像。仏像本体はお盆前に、今回は台座、光背を無事に収めることができた。
平安時代の作で宝冠釈迦とされるものの本来は大日如来ではないかとされている像。
佐竹氏関連のためか、このお寺の歴史も少し複雑なところがあって、このお寺の本来の本尊であったもが水戸光圀公によって別のお寺に移動されている。
そちらも平安時代の像。
なんで、わざわざそんなことをさせたのか不思議。
tukiou1 at 15:06|Permalink│Comments(0)│
2025年12月13日
大日如来像
足らない箇所を新造したところ。江戸時代に補修をうけており、その時の補修材も取り外して形を作り直している。
光背も後補のものがあったが、デザイン的に合わないため作り直している。
tukiou1 at 17:10|Permalink│Comments(0)│
2025年12月06日
大日如来
大日如来の台座天板。写真だとわかりにくいが、全面に文字が書かれているのが薄く残っている。
読んでいただいたところ、手紙の様だとのこと。
一筆啓上から始まっており、何かを納める内容とのこと。
その何かがよくわからない。
最後には元禄の年号と日付がはっきりと書かれている。
すでに何かが書かれていた板を部材として転用したとすれば、きれいに枠内に収まっている。
おそらく完成してから書いているのは間違いない。
仏像の制作依頼書を書き写したとすれば、大日如来や仏像との文字も出てこないため、それも可能性が低そう。
なんだかよくわからない。
tukiou1 at 07:26|Permalink│Comments(0)│
2025年11月23日
台座、光背
宝冠釈迦如来の台座と光背。修理を終えたところ。
仏像本体は平安時代のものだが、台座と光背は江戸時代の補作。
台座は反花より下部分が六角形の台となっている。
おそらく、破損などで本来あった部材は撤去され、補修として取り付けられた框なのだろう。
須弥壇に大きな台を設置し、その上に安置されるが、台に江戸時代後半の制作銘があることから、その頃に補修を受けたようである。
tukiou1 at 09:55|Permalink│Comments(0)│
2025年11月15日
大日如来像
修理前の大日如来像。しばらく無住だったお寺の仏像のご本尊。
修理前の状態ではわかりにくいが、よく整った像容でおそらく江戸の中頃の作。
光背は後補。
台座は蓮台のみが残っている。
全体に漆で塗り直されて黒々としている。
金具も折れ、ネズミによるものなのかあちこちに穴が開いている。
やはり短い間でも無住になると傷みやすい。
tukiou1 at 08:55|Permalink│Comments(0)│
2025年11月02日
台座
過去の修理で、台座に塗られた金の塗料を除去しているところ。塗られた塗料は当時は金色だったのだろうが、経年変化で今はくすんだ黄土色のような色に変化している。
除去にはだいぶ苦労した。
除去した下の層からは本来の金箔の色が出てきたところもあり、見比べると色の違いがよくわかる。
金が残っているところはいいが、広範囲に下地が露出しているところも多い。
そういう個所をごまかすために金の塗料を塗ったわけで、塗料除去後はそれらの剥落個所の処置も考えないといけない。
tukiou1 at 17:42|Permalink│Comments(0)│
2025年10月25日
宝冠釈迦
宝冠釈迦として伝来する像の宝冠部分。震災の際に台から落ち、宝冠が曲がったとのことで、一部のパーツは過去の写真と比べると折れて紛失しまった個所もある。
過去に補修したことがあるのか、部分的にパーツの取り付け部分が間違っていた。
そのためそういった部分を取り外し、位置を修正するところ。
一度、曲がったり折れてしまった個所は戻すと、折れることもありそうした部分は裏からハンダ付で接合している。
tukiou1 at 20:47|Permalink│Comments(0)│
2025年10月11日
大日如来
大日如来の光背。お盆は仏像がないと困るとのことで、お盆前に仏像の修理を終わらせ、仏像のみをお寺に。
今は光背と台の補修をしているところ。
光背については、身光部が華奢なわりに周縁部は材が厚く重量があるせいか、重さを支えきれずホゾ付近の部材から割れてしまっていた。
今回、補強を入れたがどの程度きくものか。
tukiou1 at 18:05|Permalink│Comments(0)│
2025年09月07日
大日如来
大日如来像。なかなか作業に入れなかったが、ようやく大日如来像の修復作業に入ることができた。
おそらく江戸の中頃の作かと思える。
台座が蓮台部分しかないので作らなければならないのと、光背が時代が下ってからの後補であまり質が良くないため、こちらもどうするか考え中。
京都で仕事をしていた時代の知人と10年ぶりぐらいに会った。
増上寺で仕事があるとのことで、わざわざつくばまで足を延ばしてくれて感謝。
こちらから京都にも行きたいが、観光客の多さをアピールする記事ばかりで、行く気にもなれず随分時間がたってしまった。
tukiou1 at 08:18|Permalink│Comments(0)│