高僧

2020年04月18日

開山上人像(嘆誉良肇上人)

622
開山堂








823
開山上人像(嘆誉良肇上人)


水海道の浄土宗の寺院。開山上人像の修理が終わり、無事に納めることができた。本来は4月12日に開山堂の落慶法要が行われる予定であったが、新型コロナの影響で式典は延期になったとのこと。式典に間に合うように急いだので拍子抜けしたが、それでも無事に納めることができてホッとした。

修理の仕事をしていることもあり、古いものは好きだが、それでも新しいお堂は美しいと思う。当然、木造建築で木でできているのだが、できたばかりだと遠目には金でできているのかと思うほど光って見える。昔の人間だと極楽浄土の一風景のように感じただろうなと思う。

今回の開山上人は、その構造から江戸の中頃の作と思われる像。修理で剥落した彩色の一部を除去したところ、大仏師、西川光朝の名が出てきた。明治末ぐらいの人のようだが、はっきりとは事績がわからない。明治末年頃に大掛かりな修理が行われ、本体と台座の彩色、漆の塗り直しが行われたようである。今回、お堂も新しくなったこともあり、末永く残っていってほしいと思う。

tukiou1 at 13:16|PermalinkComments(0)

2019年11月26日

開山像

605解体中の開山像の頭部。彫刻部分の接合がゆるんできていることもあり、彩色の剥落がはげしい。彩色部分は制作当初の部分と塗り直しされた部分が混在しており、塗り直し部分は落としてしまってもいいのだが、古い彩色は残しておきたい、でもそれには下の彫刻の接合をどうにしないといけない…という、面倒な作業。彩色の残っている高僧像は修理が難しい。

tukiou1 at 19:56|PermalinkComments(0)

2019年10月16日

高僧像

599先日、修理が完了した高僧像を無事に納めることができた。像は開山像、等身大程の大きさ。江戸時代中頃から後半にかけての造像と思われるものだが、かなり上手い仏師が彫刻しており、顔の表情などリアルな中に適度に理想化されており、センスの良さが感じられる像だった。

千葉県、香取市の寺院で、御像は無事に納めることができたのだが、台風の後でお寺自体かなり被害を受けていて言葉がなかった。山門も傾いたとのことで、解体修理の可能性があるほか、堂内も割れたガラスが散乱して大変だったとのこと。ともあれ今回の台風で落ちて割れたという扁額を預かってきた。

tukiou1 at 19:18|PermalinkComments(0)

2018年08月17日

空也上人像

543修理中の空也上人像の頭部。後補彩色を除去したところ。眼の周囲が大きく削れて広がっているのがわかる。摩耗のため滑らかになっているが、多分、ネズミによって広げられたのだろう。玉眼はガラス製のものが入っていたが、単に板ガラスを丸く割り取っただけのもののようなので、両眼とも明治以降の後補かと思われる。彩色の塗り直しを見る限り、全体の塗り直しが2回、部分の塗り直しが1回の計3回は修理を受けたようである。大切にされてきたことがうかがえる。

tukiou1 at 19:09|PermalinkComments(0)

2018年07月20日

空也上人

540NPOで修理補助をおこなっている空也上人像の修理風景。部材の解体の様子。頭部の内刳り内部に納入品が入っているのが見える。一木造りで重さからみても内刳りはないと思っていたが、頭部は玉眼のようなものが入っているようだったので、もしかしたらそちらに内刳りがあり、何か墨書でもあればと淡い期待をしていたのだが、幸運だった。


tukiou1 at 20:08|PermalinkComments(2)

2018年06月16日

空也上人像

5352018年度 NPO修理補助で一部寄付を募って修理する予定の空也上人像。5月上旬に工房に搬入したのですが、ようやくUPできました。

地元では日本三空也の一体として知られているようです。ちなみに他は京都、六波羅蜜寺の空也像、福島、八葉寺の空也像とのことです。空也上人自身が茨城まで来たかというと、多分そんなことはなかったかと思いますが、地元では空也の墓、乗っていた鹿の墓、その他、様々な空也上人にかかわる伝説が伝わっているようです。年に一度、祭礼があるとのことで、できればそれに合わせて修理をすすめていきたいと思います。

tukiou1 at 07:41|PermalinkComments(0)

2018年04月07日

厨子の扉

524厨子の扉。金色の塗料を除去した後。

下の童子像がどの程度残っているか不安だったが、ほぼ完全な形で残っていた。有機溶剤を使用したが、思ったより奇麗に除去できてよかった。むしろ、金色の塗料を塗った人が、なぜ、全面に塗ったのか理由がわからない。彩色や金箔がひどく剥がれたりしたため、塗料を塗ったのだと思っていたのだが、そこまで気になるようなものはない。他に理由があるのかも。

tukiou1 at 17:01|PermalinkComments(0)

2018年03月30日

厨子の扉

523厨子の扉。本来は童子像が描かれているのだが、金色の塗料を塗られている。塗られた塗料は、有機溶剤である程度ゆるむのだが、もしかしたら塗料の下の童子像もそれなりに残っているかもしれないので、できれば奇麗に塗料を除去したい。けっこう、べったり塗られているので、苦労しそう。

tukiou1 at 19:18|PermalinkComments(0)

2017年11月19日

空也上人像

501空也上人像の仮修理の様子です。本体で約50cm程の大きさの像です。口から出た雲に乗る阿弥陀三尊像の口元から出る細い雲の部分が割れてしまっています。以前の修理で竹釘でとめてあったのですが、細い部分ですからどうしても壊れやすい部分ではあります。強度を考えてエポキシ系の接着剤を使いましたが、現場仕事だと充分な接合のための時間が取れず、結局、接着剤が完全に乾くまでの補強として銅線で仮の補強もしました。見た目は悪いですが、接着剤が乾くまでは必要でした。

年に一回、お祭りをするとのことで、その前の仮修理です。昔はかなり遠方からもたくさんの参拝客が来たとの話でした。地元の歴史を伝える像として、いずれ時が来ればしっかりと修理したい像の一体です。

tukiou1 at 21:15|PermalinkComments(0)

2015年12月25日

ホコリとかゴミとか…

762先日、搬入してきた僧形像のホコリ類。内陣にも須弥壇にも電灯類がなかったこともあり、御像が安置されていた周辺にあったホコリとか、ゴミとか、ひとまず、まとめて持ってきたところ。実際、ほとんどはゴミなのだが、中には1円札とかも。よくよく探すと、細かな仏像の破片と思われる木片も見つかったのはラッキーだった。


tukiou1 at 22:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0)