March 26, 2005

1 Chungking Express

 もうこの男の顔を見続けて3日目になる。 地下にあるこの部屋の端っこでただ黙々と牛丼のどんぶりを前に朝食を頬張り続ける白人男性。 

 もちろんその男が誰かは知らないし、向こうもこちらのことは何も知らない。 ただわかっているのはここ吉野家の朝食メニューにある牛丼とティバック式日本茶のセットは、他のローカルショップと比べても安くてボリュームがあるということだけだ。 

 まず根を上げたのはアメリカ出身の妻エリカだ。 日本人の私には少し鼻につく中国式の香料を気にしなければ、おいしいご馳走にわずかUS3ドルから4ドルでありつけるのだから何も文句をいうことはない。 ただアメリカ人にはこう毎日毎日中華ばかりだと参ってしまうものらしい。 特に油の質の違いみたいなものがどうしても喉の奥にひっかかりはじめるらしく、せめて朝くらいは遠慮したいのだという。 

 おそらく端に陣取っている彼も同じような理由なのかもしれないし、もしくは最近急激に増えてきている英会話教室の教師として日本で暮らしている一人なのかもしれない。 そうだとすればそれほど油濃くない日本食の方が、中華よりも朝食として受け付けやすいのかもしれないという予測はつく。

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Posted by tuktukrace at 23:23Comments(0)TrackBack(1)Chungking Express

March 25, 2005

スローライフ・・・

 働けば働くほど自分がやっていることが解らなくなる・・・、そんな時期があった。 もちろん仕事に対する熱意もやりがいもあった。 でも何かが違う。 そして周りの人達を見回してみても、自分にはこうやって続けている仕事が本当に一生を賭けれるものなのか徐々に解らなくなりつつあった。

 もともと何にでものめり込んでしまうと、ついつい熱中しすぎて他のことが見えなくなる性格からいっても、科学研究の世界というのは自分には向いていたような気がする。 それなりに楽しみながら、時間を忘れて時には1週間ほども研究室のソファに寝泊りしながら、研究に没頭したこともある。 20代という若い内にアメリカの研究室へ配属され、世界の最先端の研究に携わることができるという幸運にも恵まれた。 そして海外旅行に行く休みが取れない人が多い日本にあって、その後にドイツでの短期研究職を得る機会にすら恵まれた。

 でもなぜ? それはわからない。 自分で自分に対してどうしてもそれに対して答えを与えるとすれば、ただどこか遠くへ行ってみたかっただけということだ。
 
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