世界史の旅 -探訪記と歴史グッズ-

世界史好きの旅行ブログやってます。現地で買ってきた土産物などをアップしてます。

●ヤド・ヴァシェム
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探訪日時:2016年12月
入場料:無料

【どんな場所?】
ナチス・ドイツによるホロコースト(虐殺)のユダヤ人犠牲者を
慰霊する目的で1953年に設立された。
ホロコースト博物館のほか、図書館や教育センターなどの施設を持つ。


メモ:
ここ2,3年で各地のホロコースト博物館や収容所跡を見てきたが、
ヤド・ヴァシェムは最大級の規模である。
ヨーロッパ各地のゲットーや収容所の様子を、細かに展示している。

中世からヨーロッパで続くユダヤ人迫害、反ユダヤ主義を経て
ナチスによる各地での反ユダヤ政策、ベルゲン、トレブリンカ、
ワルシャワ、アウシュヴィッツ…と各地の惨状が続く。

ユダヤ人目線での展示なので、彼らが人権を奪われ、
悲惨で過酷な状況にいたことがひたすら展示される。
最後には犠牲者を偲ぶ部屋がある。

個人的満足度:★★★★★

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館内の様子。

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ナチスの展示の前に、ヨーロッパでのユダヤ人迫害についての
展示が並ぶ。ステレオタイプ・反ユダヤ的なアイテムの数々。

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19世紀末、フランスで起こったドレフュス事件
ユダヤ系軍人のドレフュスがドイツのスパイ容疑で冤罪となり、
フランス国内の根深い反ユダヤ主義が表面化した事件。
作家ゾラは紙面で「J'Accuse...!(私は弾劾する!)」とドレフュスを擁護した。
再審の結果、ドレフュスの無罪が確定した。

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ホロコースト博物館に必ずと言っていいほどある、
ユダヤ人出ていけ」というすごろく。

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ナチスはユダヤ人商店の不買運動を展開し、
商店には「Jude」と六芒星が書かれる。

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1938年、フランクフルトにあるシナゴーグが燃やされる。
クリスタル・ナハト(水晶の夜)と呼ばれる反ユダヤ暴動である。

この後、ゲットーへの移住、強制収容所への送還、と
迫害はさらにエスカレートしていくが、
迫害の発端はこうした不買運動や暴動である
これはユダヤ人に限って、この時期に限って、起こるものではない。
つまりは迫害の構造はどこででも起こり得ることであり、
「全てナチスがやったことだ」とだけで片づけられる話ではない。


※各収容所の展示は撮影不可なので割愛します。
アウシュヴィッツの展示の前では、
おばさんが解説を聞きながら涙を流していた。

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ソ連による風刺画。
ドイツは連合軍に降伏し、ヨーロッパでの大戦は終結する。

戦後、ユダヤ人によるイスラエルが建国されることになるが、
「ユダヤ人は迫害を受けたので、国家をつくろう」という道理は、
現地に住むアラブ人やイスラーム諸国に通用するはずがなく、
アラブ人たちとの中東戦争の時代へと突入することになる。

ホロコーストに関する博物館であるので
ユダヤ人への同情を感じ得ないことはもちろんだが、
それと同時に現在のあらゆる問題についても考えさせられる。

●ヘルツルの丘
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探訪日時:2016年12月
入場料:無料

【どんな場所?】
イスラエル建国の父、テオドール・ヘルツルの墓がある丘。
イスラエルの建国記念式典の会場でもある。

メモ:
ヘルツルは1897年のシオニスト会議の提唱者で、
シオンの丘にユダヤ人国家をつくろうという、
シオニズム運動を世界中のユダヤ人に呼びかけた、イスラエル建国の父である。

この丘のあるエルサレム新市街の綺麗な街並みなども、
第二次大戦後にユダヤ人たちによって造られたものであろう。
現在の彼らの生活があるのも、イスラエル建国があってのことである。
それと同時に追いやられたパレスティナ難民も頭をよぎる

とは言っても、
現在の新市街の住人たちも入植したユダヤ人の2代目・3代目なわけで、
彼らは着実にその地に生活を根付かせている
対立の根深さを考えさせられる。


個人的満足度:★★★★

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入口。トラム駅からすぐ。

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併設するヘルツル博物館は予約制で入れず…。

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ヘルツルの墓。
風が強く寒いので、長居もできず。

●マリアの墓の教会
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探訪日時:2016年12月
入場料:無料

【どんな場所?】
4世紀にローマ皇帝テオドシウス1世によって建設され、
十字軍の時代に改築された教会。
聖母マリアと夫ヨセフ、両親ヨアヒムとアンナの墓がある。

メモ:
なんと聖母マリアの墓があるという教会。
まあイエスの墓もダヴィデの墓もあるのだから、
マリアの墓もあってもおかしくはないか。
改めてエルサレムは規格外すぎるな。

教会は洞窟のようになっていて暗く、
観光客も誰もいない。

個人的満足度:★★★★

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入口からは階段を下りて地下へ。暗い。

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階段の途中には夫ヨセフの墓も!

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一番奥にあるのがマリアの祭壇。

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祭壇には小さな入口がある。くぐって入る。

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これがマリアの墓。
実感わかねえ…。信心深くなくて申し訳ない。

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