●分離壁
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探訪日時:2016年12月
入場料:無料

【どんな場所?】
2002年に建設が始まったイスラエルとパレスティナを分断する壁
イスラエルでのテロ事件を減らす目的で建てられたが、
第3次中東戦争の停戦ラインを越えてパレスティナ側に建設されることもあり、
土地や移動の自由をパレスティナから奪っている。
現在壁にはイギリスの覆面アーティストのバンクシーの作品など、
多くの壁画が描かれている。

メモ:
聖誕教会を見終わった後、どうしても行きたかった分離壁を見るべく、
広場でタクシーに乗り込む。
運転手のイスマーイールは、口を開けば近郊まで連れて行こうとするから
まったく油断も隙もない。
「シェパーズフィールドにも行きたくないか?」
「ヘロデオンにも行きたくないか?安くするぞ」などと
信号で止まるごとにしきりに周辺の観光を勧めてくるので、
オンリーバンクシー」の一点張りでかわす。

ただ、警戒しているだけでは彼の善意も汲み取れないので、
自分の目的は壁画だけで時間もないから、周辺はまた今度来たときにするよ、
ということを伝えると、イスマーイールもようやくおさまる。

壁で居住区を区切るという発想はやはり悲しい。
ベルリンの壁やユダヤ人ゲットーなど、
街中に突如として築かれた壁は、負の遺産しか思い出せない

第二次大戦後のイスラエル建国は、ユダヤ人にとっての悲願であったが、
元々住んでいたアラブ人を圧迫し、現在も入植地を拡大している。
現在も続くパレスティナ問題について、壁の無数の落書きを見ながら
考えさせられた。

個人的満足度:★★★★★

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こちら側はパレスティナ側。壁の向こうがイスラエル側である。

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パレスティナ解放人民戦線の活動家であったライラ・カリド。

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バンクシーのアート作品。こちらは小さい!

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パレスティナの国旗が多く描かれている。
また世界中の言葉でのメッセージもみられる。

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壁の向かいにあるバンクシーショップ。
バンクシーが手掛けた作品がグッズとして売っている。
ちなみにこの男が運転手イスマーイール。

最近この隣りにホテルがオープンしたようだ。世界最悪の眺めが売りとのこと。
バンクシーが「世界最悪の眺め」のホテル開業 パレスチナ自治区
(AFP通信2017年3月4日)

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その他ベツレヘム市内にあるバンクシーのアート作品。
平和の象徴である鳩が防弾チョッキを着ている。

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ハートを落とす天使。
自力で見つけるのは難しいほど、さりげなく描かれている。

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花束を投げる男性。バンクシーの作品でも有名なものの一つ。
ガソリンスタンドの裏に描かれている。