●トレチャコフ美術館
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探訪日時:2018年3月
入場料:500ルーブル

【どんな場所?】
1856年に商人のトレチャコフ兄弟が自邸で開いたギャラリーが起源。
現在ではロシア最大級の美術館。

メモ:
19世紀ロシア絵画は素晴らしい!

歴史的意義 :★★★
規模    :★★★★
アクセス  :★★★★★
個人的満足度:★★★★★

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館内にはロシア絵画が並び、西欧の美術館とは一線を画している。

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歴代ツァーリの肖像も多く展示されている。
こちらはピョートル1世の娘であるエリザヴェータ。

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中央にはエカチェリーナ2世!

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同じ部屋には夫のピョートル3世
七年戦争でロシアの敵国であったプロイセンのフリードリヒに心酔し、
ついにはプロイセン側に寝返るという、どんでん返しをした彼である。

彼はのちに妻であるエカチェリーナ2世に帝位を奪われることとなる…。

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「雷帝」イヴァン4世!!
この肖像画は有名ですね、ここにあったのか!
イヴァン雷帝も相当エキセントリックな性格の持ち主で、
癇癪持ちでもあった。

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レーピン作「イヴァン雷帝と息子イヴァン」。こちらもイヴァン4世。
息子に罵られたイヴァン雷帝は、怒りのあまり息子を殴り殺してしまい、
我に返ったイヴァン雷帝が亡くなった息子を抱きかかえるシーンが描かれている。
この絵のイヴァンの表情がまた怖い。

ちなみに私が訪れた2か月後に、この絵が来場者に切りつけられる事件が起きた…。
ロシア「イワン雷帝」の名画を損傷 文化省、容疑者に厳罰望む(AfpBB 2018年5月28日)
雷帝に恨みでもあるのだろうか。。

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親子の不和その2。ピョートル大帝と息子アレクセイ。
息子アレクセイは、近代化を推進したピョートルとは真逆の内向的な性格で、
さらにロシア正教に心酔しており、皇帝を継ぐ人物としては不適合であった。
2人の対立はさらに深まり、ついにピョートルは国外逃亡したアレクセイを捕え、獄中死させてしまう…。

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スリコフ作「銃兵処刑の朝」
ピョートル大帝の時代の1698年、反乱を起こした銃兵たちが処刑される様子が描かれている。
場所はおそらく赤の広場のロブノエ・メストでしょうかね。

今回は歴史関連の絵を取り上げたけど、純粋に19世紀のロシア絵画を楽しめる美術館なので、
レーピンやクラムスコイなど写実的で幻想的な絵画の素晴らしさに触れられる。心が洗われます。


【用語集】
エカチェリーナ2世 1729~96
ロシアの女帝。ドイツ生まれでピョートル3世の妃であったが、クーデタによって皇帝(在位1762~96)となった。学芸の保護、教育改革、法律の整備などの諸改革を行った啓蒙専制君主。
イヴァン4世 1530~84
モスクワ大公(在位1533~84)。当初は貴族が権力を握っていたが1547年から親政を開始し、ツァーリを名乗った。対立する諸侯を厳しく弾圧して「雷帝」と呼ばれた。
ピョートル1世(大帝)⑪ 1672~1725

ロシア絶対王政を確立した皇帝(在位1682~1725)。自ら西欧視察を行うなど、ロシアの西欧化・近代化に努めた。北方戦争でスウェーデンを破り、バルト海の覇権を握り、その間、新首都ペテルブルクを建設した。


【地図】