●香港特別行政区立法会
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探訪日時:2019年6月
入場料:無料

【どんな場所?】
イギリス植民地時代の立法局を前身とした、香港の立法機関。
2019年6月以降、デモ隊が立法会前で活動を続けている。

メモ:
日帰りで香港デモの現場へ。

歴史的意義 :★★★
規模    :-----
アクセス  :★★★★★
個人的満足度:★★★★

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(写真は2019年6月17日AFP通信より)
2019年6月、逃亡犯条例改正案に抗議するデモが拡大し、
200万人が参加するに至った。

ニュースを聞いた私は香港の現状を見てみたい衝動に駆られ、6月に日帰り弾丸ツアーを決行。
私が訪れた日はデモは行われていなかったが、痕跡を街中で見ることができた。

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まずは立法会。香港の国会にあたる議会である。
ここにデモ隊が集まる様子が度々報道されていた。
入口の箇所にはデモ隊の若者たちの姿が見える。

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この日は大規模なデモは行われなかったが、
午後になると立法会に次々と黒シャツの若者たちが集まってきた。

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メディアの取材も見られる。

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柱には香港の行政長官である林鄭月娥(キャリーラム)が、
遺影に見立てて掲げられている。
背景に「親中」であることを示すハンマーと鎌が描かれる。

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フェンスにも多くの張り紙、ポスターが残されている。

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反送中」とは「中国への送還に反対」、
つまり逃亡犯条例の改正案によって、香港にいても中国への身柄引き渡しが可能となってしまうことへの抗議を表している。
6月時点のデモの目的は、逃亡犯条例改正案の撤回であった。

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政府もここまでされてるのに撤去はしない(できない?)。

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立法会周辺の階段には大量の付箋が貼られている。
通称「レノン=ウォール」と呼ばれる、デモを支持するメッセージが貼られている壁である。
「反送中」「香港加油」といったメモが目立つ。

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歩道橋もメッセージが並ぶ。歩道の半分を埋め尽くしている。

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「Hong Kong is NOT China」
香港市民たちの心情を端的に表している。

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2019年6月の時点では
反送中 反暴力 反林鄭」というフレーズを至るところで見かけた。
この3つのワードのその後の動向については以下の通り。

①反送中
その後のデモの拡大を受け、政府は9月4日に改正案撤回を表明。
10月23日に正式に撤回、「反送中」は達成された。

②反暴力
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(写真は2019年7月2日BBCより)
6月の時点では「反暴力」を掲げていたデモ活動だったが、
7月1日にデモ隊が立法会を占拠し、破壊活動を行った。
7月以降になると、地下鉄駅など公的機関での破壊行動が見られ、
デモの性質も過激なものへと変化している。
現在の香港デモはもはや「反暴力」とは言い難い状況である。
あくまでも私の主観だが、
「平和的なデモだけでは限界があるので、デモ隊の前線部隊の活動はやむを得ない」
という一定の理解を示している市民も多い。

③「反林鄭
現在デモ隊は林鄭の辞任を目的としておらず、
7月に発表した「5つの要求」では普通選挙の実施というより大きな要求を掲げている。
林鄭が辞めたところで、現状の仕組みでは別の親中派が行政長官になるだけなので、
もはや林鄭の進退は主題ではなくなっている。

というわけで、
香港デモは6月時点と11月現在とでは様子が大きく異なってきている。
デモの要求は民主化を求めるものへと拡大し、香港政府・警察との衝突も強まっている。

今後も引き続き香港の動向に注視していきたい。(スキあらば再訪したい)

【用語集】
香港返還⑨ 1997年7月
阿片戦争の南京条約以来155年ぶりにイギリスから中国に返還され、香港特別行政区となった。社会制度は一国二制度のもと、今後50年は資本主義体制が保障されている。
一国二制度

【地図】