世界史の旅 -探訪記と歴史グッズ-

世界史好きの旅行ブログやってます。現地で買ってきた土産物などをアップしてます。

カテゴリ:<探訪記>国別 > セルビア

2階はWWIとWWIIが中心だが、とりわけナチスと
クロアチアの傀儡政権「ウスタシャ」による残忍な仕打ちと
パルチザンによる抵抗が多くスペースを割かれていた。
クロアチアやドイツへの国民感情が気になるところである。

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セルビア国王アレクサンダル1世が暗殺された時に着ていた提督服。
ウィーン軍事博物館で見たフランツ・フェルディナンドの服を思い出す。

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ファシストの魔の手がスペインに!
スペイン内戦の義勇軍を呼びかけるポスター。

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1941年、ドイツによる空爆を受けたベオグラード。

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枢軸国の支配を受けたセルビアでは、正教会からカトリックへの改宗が強制された。
カトリックの聖職者による改宗のパフォーマンスの様子。
クロアチアの親ナチス政権ウスタシャによる。

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この時セルビア正教会は取り壊しにあってしまった。

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ナチスによるティトーの指名手配書。
ティトーはパルチザン運動を展開し、ナチス支配への抵抗を指導していく。

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1945年4月、解放されたサラエヴォを行進する軍隊。
背後にはティトーの肖像が掲げられる。

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ティトーの軍服。
戦後の展示はティトー万歳コーナーと化す。

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ティトー像。ユーゴスラビア各地の解放当時の写真が後ろに並ぶ。

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時代は飛んで、90年代のユーゴ内戦の展示。
コソヴォに投下されたクラスター爆弾。
国際的に禁止されていたが、NATO軍によって使用された。

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ユーゴ内戦の戦力比較。
NATO軍670万人に対して、ユーゴ軍10万人。
戦車や戦闘機などを比較しても圧倒的な戦力差。
「酷くないですか?これだけ世界中からボコボコにされたんですよ」ということを伝えている。

セルビア側からユーゴ内戦を見ると「被害者意識」を強く感じた。 
国際世論から「悪者」扱いされたことは、セルビア人にとっては心外なのだろう。

●軍事博物館
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探訪日時:2015年8月
入場料:150ディナール

【どんな場所?】
カレメグダン公園内にある博物館。
古代から現代までのセルビアの軍事的史料を扱う。

メモ:
近代まではもっぱらオスマン帝国との争いがメイン。
さすがに19世紀まで支配されていただけあるな。


個人的満足度:★★★★★

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古代〜中世の各民族の戦士。ビザンツ帝国の戦士。

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遊牧民族のアヴァール人戦士。こんな感じだったのか!?

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スロヴェニア人戦士。今のスラヴ人のイメージとは全然違う!

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16世紀のオスマン帝国の衣服。

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18世紀のセルビアとモンテネグロの民族衣装と武器。

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1912年の第一次バルカン戦争の際のセルビア軍旗。
この軍旗が使用されたクマノヴォの戦いで敗れたオスマン帝国は、
マケドニア支配を終わらせることとなる。

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WWIの引き金となったサラエヴォ事件の展示。
プリンツィプを始めとするセルビア人の実行犯たちをどう展示しているのか、と
気になっていたが、事件に関しては事実を伝えるのみである。

左下には、サラエヴォ事件後にヘルツェゴヴィナでセルビア人たちが
報復に遭い処刑された様子の写真を載せている。
この出来事は個人的には初耳で、ウィーンやサラエボの博物館では見られなかった。

サラエヴォ事件の報復に多数のセルビア人たちが処刑された」ということを伝えたいのだろうか。

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WWIでカレメグダンに落とされた砲弾と被害の写真。

●中世拷問博物館
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探訪日時:2015年8月
入場料:200ディナール

【どんな場所?】
カレメグダン公園内にある博物館。
中世ヨーロッパの拷問器具が並ぶ。

メモ:
期間限定の企画展であろうか、予定にはなかったが思わず入ってみる。
レンガ造りの倉庫のような施設での展示で、とても肌寒い。

個人的満足度:★★★★

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痛そうだ...

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アイアン・メイデン。中にはトゲが。

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のこぎり。使い方は左の絵を参照のこと...。

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所狭しと並ぶ器具。
よく考え付いたな、と関心するものばかり。悪趣味ですらある。

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楽器シリーズその1。
ラッパのようなものだが...

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両手と首を拘束するもの。

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楽器シリーズその2。
こちらは「不名誉のバイオリン」と呼ばれるもの。

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まあ、似たような使われ方。

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魔女裁判の時に使われた秤。
魔女は体重が殆ど無いとされており、計って軽ければ魔女とされた。

オランダのアウデワーターにある魔女の秤が特に有名で、
魔女と認定されなければ「魔女ではない証明書」が発行される。
(これまで一人も魔女と認定された者はいない)
妄信的な魔女裁判から身を守るために、多くの人がこの証明書を求め、 
証明書の発行による収益は莫大であったという。

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