TUNEs

Tokyo Urban Nature Entertainment site

2011年01月

反射

第一線上の作品

subj: 「新プロフェッショナル宣言! 女流クリエイター博覧会」
place:クラスカギャラリー(目黒区清水)
category:イラスト・写真・インスタレーション
date:2011/1/28
impression:
 注目されている日本の女性クリエイター:フォトグラファー12人+イラストレーター26人=38人の作品展です。どの作品も、若い女性の、元気で若々しいエネルギーに溢れています。もちろん既に第一線で活躍している方々の作品ではあるのですが、それだけに今の流行の線上にあり、また出店するアーティストの数も多いので、個性という面では見にくい感じがしています。しかしながら、やはり輝いている作品群に触れると、こちらも元気がもらえるような感じがします。

 個人的に、嶋本麻利沙さん、熊谷直子さん、角田明子さんの作品に見入りました。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
「新プロフェッショナル宣言! 女流クリエイター博覧会」(クラスカギャラリー)
「新プロフェッショナル宣言! 女流クリエイター博覧会」
会場: クラスカギャラリー
スケジュール: 2011年01月27日 〜 2011年01月30日
住所: 〒152-0001 目黒区中央町1-3-18 ホテルクラスカ
電話: 03-3719-8121

死して生を得る

subj:小林伸幸 写真展「Nature Feel」
place:ブリッツ・ギャラリー(下目黒)
category:写真展
date:2011/1/28
impression:
 商業写真で活躍する小林伸幸さんの個展、モノクロで自然の風景を捉えた作品です。水墨画を思い起こさせるようなペーパーとプラチナプリントの世界。ハードで、濃密な「生」の匂いを消し去り、写真という「死」の中に永遠の「生」を封じ込めたような写真です。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
小林伸幸 写真展「Nature Feel」(ブリッツ・ギャラリー)
・小林伸幸 写真展「Nature Feel」
会場: ブリッツ・ギャラリー
スケジュール: 2011年1月7日(金)〜 2月12日(土)
住所: 〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-20-29 Blitz-House

hip

ポジティブな視線

subj:レオ・ルビンファイン 展
place:タカイシイギャラリー(清澄)
category:写真展
date:2011/1/27
impression:
 ギャラリー空蓮房でも個展が開催されているアメリカの写真家レオ・ルビンファインの個展です。空蓮房で展示されている作品が新作なのに対し、こちらはこれまで過去30年間の活動を振り返る作品、特に「旅」を意識させる作品がメインとなっています。

 空蓮房でのNYの作品は氏がNY在住でありながら異邦人の目を持っていることを強く感じましたが、コチラでの作品は、異邦人が旅をするとき、逆にその異国の地に対して距離をおくのではなく、むしろ積極的気に関わっていくような視線、そうしないと分かり合えないという氏の考えが投影されているような写真です。キャプションはなく、どの国なのかははっきりとは分かりませんが、写真からは言葉が溢れています。

 なおレオ・ルビンファインについては今年の夏、国立近代美術館において個展が行われる予定とのこと。

評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
レオ・ルビンファイン 展(タカイシイギャラリー)
レオ・ルビンファイン 展
会場: タカイシイギャラリー
スケジュール: 2010年12月25日 〜 2011年01月29日
住所: 〒135-0024 東京都江東区清澄1-3-2-5F
電話: 03-5646-6050 ファックス: 03-3642-3067

固まった時間

subj:中平卓馬 「Documentary」
place:シュウゴアーツ(清澄)
category:写真展
date:2011/
impression:
銀座のBLD Galleryにおいても個展が行われている中平卓馬の個展です。こちらも2004年から2010年までの間に撮影された作品で、BLDギャラリーで展示されている作品と、大きな方向性の違いはないのですが、やはり凝視する視線というか、写真によって固化された時間が詰まった濃密な作品に圧倒されます。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
中平卓馬 「Documentary」(シュウゴアーツ)
中平卓馬 「Documentary」
会場: シュウゴアーツ
スケジュール: 2011年01月08日 〜 2011年02月05日
休廊/日・月曜日、祝日
住所: 〒135-0024 東京都江東区清澄1-3-2-5F
電話: 03-5621-6434 ファックス: 03-5621-6435

漂白

見るを見る

subj:朝海陽子写真展 「Sight」
place:赤々舎(清澄白河)
category:写真展
date:2011/1/27
impression:
 写真集「sight」の出版を記念して行われている朝海陽子さんの個展。この「Sight」は08年の日本の新進作家展vol.7「オン・ユア・ボディ」でも展示されてたシリーズです。

 作品は家庭のテレビで映画を観る人々の姿。一方的なコミュニケーションに没頭する、見ている人を見ているという不思議さ。意識と無意識の狭間を感じさせる作品です。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
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朝海陽子 「Sight」
会場: 赤々舎 (AKAAKA)
スケジュール: 2011年01月15日 〜 2011年02月19日
Open : 12:00 – 20:00、日・月・祝/休
住所: 〒135-0021 東京都江東区白河2-5-10
電話: 03-5620-1475 ファックス: 03-5620-1479

対象との対話

subj:朝海陽子写真展 「Conversations」
place:SNAC(清澄白河)
category:写真展
date:2011/1/27
impression:
 赤々舎でも個展が行われている、朝海陽子さんの作品展。2展同時開催です。こちらでの展示は、科学者の研究室での実験の姿を捉えています。赤々舎での展示「sight」にせよ、あるいは一般的な写真のモチーフとなる「人の姿」にせよ、人と人のコミュニケートについて考えさせられますが、この実験室での科学に携わる人のコミュニケートは機器であったりデータであったり試験管の中の対象であったりと、「人」ではありません。そのような意味において、人文系の人の目には異質に写るのかもしれませんが、しかしやはりそれはコミュニケートする相手が「人」ではないだけで、科学に携わる者は「対象」とのコミュニケート、結果的に数字や論文として、対話しているのです。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
朝海陽子写真展 「Conversations」 (SNAC)
朝海陽子 「Conversations」
会場: SNAC
スケジュール: 2011年01月15日 〜 2011年02月26日
Open : 火〜金 : 12:00 – 20:00,土/日 : 11:00 – 19:00 月・祝 休
住所: 〒135-0022 東京都江東区三好2-12-6 渡邊ビル1F
電話: 03-6458-8225 ファックス: 03-6458-8226

夕景、都市

断片とフラクタル

subj:大沼茂一写真展「八色(やしき)」
place:フォイル・ギャラリー(馬喰町)
category:写真展
date:2011/1/26
impression:
 都市のありふれた光景の中、その一部を切り取っている写真作品。ボアリングな景色の中に存在する不思議な断片が捉えられています。都市は断片の結晶であり、その断片が、フラクタルのように都市の魅力を構成していることを感じます。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
大沼茂一写真展「八色(やしき)」(フォイル・ギャラリー)
大沼茂一 「八色(やしき)」
会場: フォイル・ギャラリー
スケジュール: 2011年01月14日 〜 2011年01月29日
初日14日は18時まで
住所: 〒101-0031 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル201
電話: 03-5835-2285 ファックス: 03-5835-2286

引いた視線と多弁な写真

subj:レオ・ルビンファイン写真展「アードベグ」
place:空蓮房(蔵前)
category:写真展
date:2011/1/26
impression:
 ニューヨークを拠点にしながらも世界中を旅している写真家、レオ・ルビンファインの個展です。同氏による個展は現在、タカイシイギャラリーでも行われていますが、そちらは過去の作品がメインで、この空連房での展示は最新作となっています。

 作品はNYのスナップ。しかしながら、NYの街並みと分かるのは一枚のみで、もう一枚は商店の物品、残りは人物の顔が捉えられています。やはり目立つのは人物。スナップだけにどの写真の人物もコチラを正視していませんが、例えばある一枚は複数の人物が各々別方向を向いており、それはまるで都市における無機質な人間関係や、都市における人間の群れとしての警戒心をも示しているようです。また女性二人が捉えられている写真は、一方の明るい表情と対照的なもう一人の表情が、様々なドラマ、心理を示しているようです。

 総じて言えるのは、NYの中にありながら、写真家の視点は異邦人のような、少し引いた視点。その視点こそが、NYの都市のもつ雑多なパワーを美味く裁いているような感じがしました。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
レオ・ルビンファイン写真展「アードベグ」(空蓮房)
レオ・ルビンファイン 「アードベグ」
会場: 空蓮房
スケジュール: 2010年12月25日 〜 2011年02月25日
水、木、金曜日、10:00〜16:00(2月3日は休廊)
住所: 〒111-0051 東京都台東区蔵前4-17-14 長応院内

月夜

湾岸22時

夜の街

今だから東京タワー

subj:「東京タワー アートアワード」
place:東京タワー フットタウン2F 特設スペース
category:写真・ペイント
date:2011/1/18
impression:
 在京FM局、J-WAVEの企画、2008年に東京タワー開業50周年を記念してスタートした『TOKYO TOWER STORY』の第3弾、タレント・アーティストのKIKIさんを審査員に迎えて行われた平面作品による「東京タワー アートアワード2010」、その入賞した作品の展示です。写真だけではなく、イラスト・コラージュなど、東京タワーをモチーフにした様々な作品が展示されています。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
東京タワーアートアワード2010(J-WAVE)
・「東京タワー アートアワード」
スケジュール: 2011年1月16日(日)〜2月10日(木)
住所: 東京都港区芝公園4-2-8 東京タワー フットタウン2F 特設スペース

水面と光

東京の写真

subj:神村大介写真展「METROPOLIS 東京画像:眺めのアウトライン」
place:銀座ニコンサロン
category:写真展
date:2011/1/18
impression:
 東京のヴァリエーションのある風景を捉えた写真展です。「東京の写真」というのは、それで一つのカテゴリが出来るくらいに多いのですが、大体において、特定の場所でありながら不特定のように撮影したモノが多く、それが不特定しようとする意思が強いほど陳腐化していってしまうような感じがします。しかし神村大介さんの写真は、特定の場所、特定の時間をきっちりと捉えており、またその東京も広範囲にわたっていて、それでいて観光の風景として捉えていない東京の姿が捉えられています。「東京の写真」の一つの完成形を見たような感じがしました。
評価:☆☆☆☆★
お薦め:☆☆☆★★
神村大介写真展「METROPOLIS 東京画像:眺めのアウトライン」(ニコンサロン)
・神村大介写真展「METROPOLIS 東京画像:眺めのアウトライン」
会場: 銀座ニコンサロン
スケジュール: 2011年1/5 (水) 〜1/18 (火)
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA1階 ニコンプラザ銀座内
電話: 03-3248-3783

大地と女性

subj:「バマコ美女」ルシール・レイボーズ写真展
place:シャネル・ネクサス・ホール(銀座)
category:写真展
date:2011/1/18
impression:
 フランス人写真家ルシール レイボーズの写真展。アフリカのマリ共和国の首都バマコでの結婚式の光景を中心に、女性の姿を捉えています。正面からのポートレートから、ローアングル、ハイアングルと、視点を変えているのは、異邦人の目線のようです。しかしながら美しいのはその大地の色。土の色が美しいのです。それはハイアングルでもローアングルでも、どっしりと、美しい服で着飾る女性たちの足元を支えているようです。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
「バマコ美女」ルシール・レイボーズ写真展(シャネル・ネクサス・ホール)
・「バマコ美女」ルシール・レイボーズ写真展
会場: シャネル・ネクサス・ホール
スケジュール: 2011年01月14日 〜 2011年02月03日
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
電話: 03-5447-3079
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○Auther ぼうしゃ

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