451596ad.jpgsubj:「ギィ・ブルダン展」
place:東京都写真美術館
category:写真展
date:06/05/06
impression:
 ギィ・ ブルダン(Guy Bourdin、1928-1991)は、1970年代に「フレンチ・ヴォーグ」や靴のブランド「シャルル・ジョルダン」のコマーシャルフォトで名を馳せたファッション・フォトグラファー。マン・レイやエドワード・スタイケンらと交友があったギィ・ブルダンは、ファッション雑誌と言ううつろいやすい媒体において、大胆で革新的な作品を生み出しました。

 しかし個人的にはとてもフェティッシュでセクシーな写真ばかり。靴のコマーシャルフォトと言うこともあって靴と足をモチーフとした作品も多いのですが、やはりエナメルのヒールに対する高ぶった欲求が(もちろん女性には違った意味での物欲なのでしょうが)、ダイレクトに伝わってくるようです。
 
 また展示室冒頭に彼の撮ったフィルムの上映があるのですが、牛のお尻を撮ったと思えばすぐ若い女性のお尻にパーンしていたり、ハンガーにかけてある女性者のシャツ(?)の胸のボタンを開いていったりと、かなりフェチ心満載。一見普通の風景を撮った映像や、死んでいるような女性と死にそうな金魚を並べた映像などもあり、日常と美と死とエロスが並列化されていて面白かったです。

 展示のはじめの解説によれば「不条理と崇高の間にあるものを探求」したとのことですが、虚構と現実、人間とマネキンを同価で扱っていたり、隠されたものへの想像力を喚起している写真は、三十年前の作品とは思えない斬新さにあふれていて、とても素晴らしいものでした。展示方法も暗い部屋で写真浮かび上がるような照明の当て方がなされており、とてもヨカッタです。

評価:☆☆☆☆
お薦め: ☆☆☆☆
note:〜5月27日(土)
東京都写真美術館