subj: 北島敬三 「1975-1991」
place:東京都写真美術館(恵比寿)
category:写真展
date:09/09/03
impression:
  1970年代後半に生まれた代表的な自主ギャラリー「CAMP」の代表的な写真家であり、写真集『NEW YORK』で第8回木村伊兵衛賞(1983年)を受賞している北島敬三さんの個展です。構成は2部屋壁3面を使い、「東京」・「コザ」・「ニューヨーク」・「ソ連」・「東欧」とリニアに展示されています。

 最近も青山のラットホールギャラリーでポートレートシリーズを展示した個展(「Portraits」)が行われましたが、その時には個人的にピンと来なかった北島さんの写真、今回のヴォリュームのある展示を見て北島さんの写真の魅力の一端が分かったような気になりました。それはつまり、確かに初期の写真は森山大道さんの影響を受けた感はあるモノの、続くシリーズ「コザ」「ニューヨーク」になると一転、スナップでありながら冷静で計算された写真が続き、さらにそれは全体を形作るパーツであるというフラクタルで重層的な写真。個は全体であり、全体は個であるという写真は俯瞰して見えてくるモノで、大規模な個展でこそ分かる部分を理解しました。

 今回の写真のセレクトも、森山さんの都市へのほとばしる感情の発露とは異なる、冷静で計算し突き放したような視線、それでいてそれを撮らなければならなかった北島さんのエネルギーを感じます。
評価:☆☆☆★★
お薦め:☆☆☆★★
北島敬三 「1975-1991」(東京都写真美術館)
北島敬三「1975-1991」
会場: 東京都写真美術館
スケジュール: 2009年08月29日 〜 2009年10月18日
住所: 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話: 03-3280-0099 ファックス: 03-3280-0033